放課後、俺は千聖と学校の近くにあるラーメン屋にいた。

「なあー、巽ぃ。いつまでもさ、そうやってくよくよしてたって仕方ないじゃん」

すでに前に置かれたラーメンの丼を空にした千聖が、脳天気に話し掛けてきた。

「・・・別に悩んじゃいねえよ。勝手に決めつけんな」

どうしてこいつはこう無神経なんだろうな。隠しておきたい秘密を担任に知られたんだぞ。
・・・いや、それ以前に、仕方ないとはいえ犯したんだ。助ける為とはいえ・・・

「ちゃんと説明したら分かってくれたんだし、もういいじゃん。人間は誰しも交尾くらいするし」
「交尾ってお前な、動物みてえに言うんじゃねえ」
「ボクは犬だよ。知ってるだろ?」

殆ど手をつけてない俺のラーメンに箸を伸ばしてきたが、食べたくないのでくれてやった。
人と同じ姿をしてるくせに俺の気持ちなんて分からないのか。果たして何のための擬態なんだよ。
これでも相棒なんだし、今後の為にもう少し俺を慰めてくれたりはしないのかね。

それもこれもこんな家に生まれたのが不幸なんだ。
俺はもっと普通に生きたい、魔物だとか存在を無視してしまいたい。 


「ラーメンはおいひいね、大盛りだったらもっとうれひいな」

それにしてもこいつの胃袋はどこに繋がってるんだろう。
家でも俺の倍近くは食うし、犬のくせして不思議な奴だ。
誘ったのは俺の方なんだが結局一口も食わずに千聖に全部やってしまった。

「あー美味しかった。今日の晩ご飯はなんだろ」
「・・・・・・・・・」

千聖の信じられない言葉に耳を疑っていると、外に誰かがいた。

1 州´・ v ・)<あっ先輩!丁度良かった、話があるんです
2 リl|*´∀`l|<あら巽、何してるのここで。お姉ちゃんに用事?
3 从o゚ー゚从<巽!寄り道しちゃダメでしょ 



1で 


3を 



よりにもよって一番会いたくない奴に見つかるとは。

「あっ、巽!何してるのこんな所で!」

来るな、という願いなどお構い無しにつかつかと歩み寄ってくる。
夏の強い日差しが茉麻の黒い髪に触れて、柔らかい光となって浮かび上がらせている。
千聖が俺を見つめて、何をするのかと思っていると茉麻に声をかけた。

「茉麻お姉ちゃんこそどうしたの、こんな所で会うなんて偶然だね」
「ああ、ちょっとね。それより巽・・・」
「ちょっとって何?何か用事なの?」
「いや、別に。先生と話してて遅くなっちゃっただけよ」

千聖が茉麻に話し掛けて、俺が何も言われない様にしている
・・・かどうかは知らないが、千聖なりの気づかいなのかもしれない。
・・・財布相手には優しくないけど

「あんたを探してたのよ」
「・・・俺を?」
「携帯も出ないし、捕まらなかったんだから。一緒に来て」
「えっ?お、おい!」

茉麻にいきなり手を捕まれた。
こんなの、うちのクラスの奴に見られたら何て言われるか分かんないぞ。

1 は、はなせ!分かったから手に触れるな!
2 話って何だよ、ここじゃないとダメなのか?
3 面倒だから電話がきたふりして逃げよう 



1 



学校に連れていくのかと思いきや、どんどん離れていく。
でもまばらとはいえ下校中の生徒はまだ居るので、もし中に同級生がいたらやばい。

「はなせって!手をつかむな、お前力あるんだから」
「・・・・・・・・・」

連れてこられたのはあまり人気の無い、マンションの前のゴミ捨て場だった。
こいつ、ここに何の用だ?学校からそれなりには歩いてきたけど・・・

「茉麻お姉ちゃん、待ってよ!ボクもいるんだからー」

千聖のこともお構い無しに早足だったけど、多分また怒るつもりだろうな。
・・・待てよ?確か、さっき先生と話したっていってたな。じゃあまさか、まさか

¨退魔¨の事を本人から聞いた・・・のか?!

それを咎めるつもりだと考えると、茉麻が何で怖い顔をしているのか納得出来る。
や、やばい・・・これはやばいぞ・・・ピンチだ。普通に暮らしたいのに、退魔師の事を知られたのか。
更に、担任にあれを突っ込んだとばれたら二重でピンチだ。殺されるかもしれない


1 逃げるが勝ちだ、全力疾走!
2 この際洗い浚い話すか、俺の家系の秘密を
3 从*゚ー゚从<あ、あの、これ、受け取って! 



3 



「た、巽!!」

茉麻がいきなり叫んで拳を振り上げたので、俺は硬直した。
逃げ出そうとしたけど恐怖で足が竦んでしまったのだ。鼓動は速いのに全身が冷たい。

「あの、これ、受け取って!」
「えっ?ま、茉麻、何を・・・・・・」

てっきり暴力を振るわれるのかと思ったけど、何やら細長い物を差し出してきた。
言われた通り受け取ったのを確認すると茉麻はその場から逃げる様に走っていった。

「おい、待てよ!茉麻、話ってなんだ?!」

・・・もう行っちまった。わけの分からん奴だ。
渡されたものは折り畳まれた紙で、広げてみると何かのチラシらしかった。

「花火大会・・・来週、か。どこで配られてたんだこれ」
「・・・・・・」
「千聖、なんであいつこんなもの渡したんだ?」
「・・・・・・」

千聖はじっとりと俺を見上げている。何なんだ、そのさげずむ様な表情は。

「・・・わかんないの?」
「なにがだよ。いきなりつれてこられてこんなの寄越して、さっぱりだ」
「お前、鈍過ぎ」


1 いきなり目の前が真っ暗になり「だーれだ?」
2 花火大会のチラシを詳しく見てみる 



2か? 



訳が分からないが取り敢えずそのチラシを見た。

¨7月××日、△△△公園にて花火大会が開催されます。
 今年は去年より更に多く打ち上げ、夜空を鮮やかに彩っちゃいます!¨

これは確か毎年やってるやつじゃなかったか。
俺がガキのころからずっとやってた覚えがある。

昔は家族で行った様な記憶があるけど、中学にあがってからはずっと行ってない。

「・・・わざわざ知らせにきたのか、あいつ」
「お前本当に鈍いな、ばか」
「だから何でだよ。俺が忘れてるとか心配したのかな、おせっかいな奴だ」

千聖はため息をついて、やれやれという様に両手を広げた。
茉麻もこいつも意図が理解出来ない。いったい何が言いたいんだ 


13 :名無し募集中。。。:2011/05/01(日) 11:53:17 
にぶいとはどういう意味だ、このやろう。

「だーれだ?」

千聖に言い返してやろうとしたら、いきなり目の前が真っ暗になった。
一体誰の仕業かと思ったが今の声には聞き覚えがある。

「・・・鈴木か」
「はーい、当たり。ケッケッケッ」

部活の後輩で一年生の鈴木愛理。
練習に一生懸命取り組む真面目さと、ダジャレやギャグが好きなおかしな一面を併せ持った変わった奴だ。
今みたいに先輩にも物怖じしないで悪戯したりするので、怒られることも少なくない。

「こんな所で会うなんて偶然だな」
「そうですねえ」

・・・もしかして、今の茉麻とのやりとりを見られてたか?

「ねえ先輩、今の人誰ですか」
「・・・幼なじみかな」
「嘘だ、彼女でしょ。顔真っ赤でしたよ」
「いやいや、違うって。勘違いすんなよ」

すると、八重歯を見せて笑っていた鈴木が急に静かになった。


1 いきなり腹パンをしてきたので避け切れず・・・
2 「ダメですよ。先輩は私のものです」と薄ら笑いを浮かべた
3 リ ・Д・リ<巽!魔がもう憑依してる!気を付けろ! 



3 


2→3で 



¨巽!魔がもう憑いてる!気を付けろ!¨

言うと同時に、千聖は俺に憑依していた。
鈴木の口元がぐにゃりと薄気味悪く歪んでいく。

『可愛いよなァいまの女子(おなご)は。へっへっへっ、この子も好みだがなァ』

いまの、ってのは多分茉麻だろう。
するとさっきすでに鈴木に憑依してやがったのか。

「うるせえ!この化け物が、人の住む場所に来るな!」
『俺達が山や森にしかいちゃいけないってか?街に降りるのに、貴様の許しなど必要無い!』
「くうっ!」

可愛い後輩の小さな拳が頬を狙ってきたので、咄嗟に身を躱した。・・・速い。タイミングは遅くなかったはずなのに、左の頬が熱くなっている。

¨ちっ、速度型か。嫌いなんだよなボク、速いのって¨
「俺は化け物ならみんな嫌いだがな」
『飼い犬と話している場合か?坊や!』
「があっ!!」

動いた、と思ったら腹に突き刺さる槍の様な鋭い痛み。
怯んだ隙を突かれ、相手は一気に畳み掛けてきた。

『おーらおら、やり返してみろよ!』
「おぐっ!ぐふ、くあ、て、てめ・・・あぐ!」

こ、このままじゃやばい・・・

1 リ ・Д・リ<巽、¨紫色¨だ!耐久力を上げるぞ!
2 こういうタイプは脆いだろうから、相手を抱き締めて動けなくさせる
3 足払いを仕掛けて間合いを取る 



2で 


2 



こんな時、どうしたらいいんだろう。
攻撃は最大の防御なんて言葉があるけど・・・
そうだ、多分こういう速い奴は叩かれたら脆いはずだ。速い分装甲を軽くしてるはずだから、きっと・・・

俺は拳の雨に耐えながら、夢中で目の前にいる相手に抱きついた。

『ふん、何の真似だ。クリンチでもしようってか、愚かな』

殴るよりはベアハッグみたいにした方が効くと思い、鈴木の細い体を抱き締めた。

『うぐ・・・や、やめろ、俺は男と抱き合う趣味など、や、やめ・・・ぐぅ・・・!』

すると、攻撃の手が止まった。
締めあげる腕の力を強くすると、奴の口から苦しむ呻き声が漏れてくる。

「へっ、効いたらしいな。さっきの威勢はどうした?」
『う、うるさ・・・ぐああ・・・!おのれ、この女子が華奢なせいで・・・!』
「勝手に体を乗っ取ってなんて言い草だ、この化け物!」
『や、やめろぉぉぉぉ!ぐわあああああ!』

普通の人間に絞められてもこいつは何とも無い。だが、退魔師ならばダメージを与えられる。
よし・・・弱ってきてるぞ・・・チャンスだ


1 キスして生命力を奪ってやる
2 押し倒して乳首責めする
3 す、鈴木のお尻、実は前から興味あったんだよな 



3で 



・・・俺は最低だ、きっとそうだ。

¨巽、除霊のチャンスだ!早く!¨
「・・・ああ・・・」

これは鈴木を助ける為だ。他に方法なんてないから仕方ない。
にも関わらず、自分のものを可愛い後輩にぶちこむのかと思うと、使命感より興奮の方が勝っていたのだ。
更にどうせやるなら前の方より、前からずっと気になっていた後ろの方にしよう、と奸な思いを抱いていた。

『や、やめろ・・・!こ、このままでは消されてしまうぅ・・・!』

鈴木のスカートをめくりあげて、壁に手をつかせてお尻を突き出させた。

「なあ、千聖。後ろの方でもちゃんと成功するのか」
¨・・・・・変態¨
「真面目に聞いてるんだよ、答えてくれ」
¨後ろでやりたがる退魔師は欲望が暴走するってお前の姉ちゃんが言ってたぞ、この変態¨

成る程、出来ないとは言ってないな、よし。
ハァハァ・・・す、す、鈴木のむちむちしたお尻、お尻!

『ひ、ぎぃぃぃぃ・・・!この馬鹿め、何も準備しないでそっちを、や、やめろぉ!やめとおせぇぇぇぇ!!』

1 可愛い後輩がよがる姿を見ながらピストンを続ける
2 後ろから鈴木の突起をいじくりつつプレイだ
3 さらに体を密着させて可愛い乳房をいじくりながらやりたい 



ごめん今から参加
どれも見たいが3で 



鈴木の汗の匂いが、鼻の奥を擽ってくる。
いつも部活の時にさせてるんだけど、嗅ぐ度に変な気持ちになっていたのは内緒だ。

『あっ、はああっ、うあ!あうっ!』

上半身を密着させてその可愛い胸を、ブラウスの上から鷲掴みにした。
鈴木には悪いが小さいと思ってたけど、触ってみるとちゃんと柔らかい感触があった。
いつも見ていた真面目な後輩を、こんな俺が汚している。最低だ、俺は。
身体中の血液が、鈴木の後ろの穴に差し込んでいるそれを目指して流れていく。

『あうっ!あっ、はあ!あんっあんあんっ!』

濁った声から段々鈴木の声に戻っていく。
完全に除霊出来るまであと少しだ、このまま、もっと・・・!

『ひっああっ、あっ、らめええ、お尻・・・だめなのぉぉ!』

いつも熱心に部活に打ち込む鈴木が、そこを責められて喘いでいた。
もうすぐだぞ、体から汚らわしいものを取りのぞいてやるからな。


1 一度に大量の精液を注いで除霊する
2 連射して除霊する
3 ・・・もうちょっとお尻を味わいたい。スカートを更にめくり、揉みながらピストンだ 



2です! 


3にしとこうか

もうイベ始まるので後誰か頼む 


3かな 



もう間もなくだ、鈴木。お前に取りついた悪霊を追い払ってやるからな・・・
速度には速度だ、連射して成仏させてやる!

『あっ・・・はぁああああああっ!!』

射精した瞬間、鈴木のお尻の穴が限界まで締めあげてきた。
それに促されて睾丸が刺激され、白い液体を中に注いでいく。


『うぉのれぇぇぇ・・・』


鈴木の体から、どす黒い煙の様なものが出てきた。引き剥がし完了、あとは・・・!

『よくもやってくれたな、覚えていろ。必ずお前に復讐してやる・・・!』
「こら、待てよ!逃げるんじゃねえ、おい!」

捕まえてやろうとしたら、化け物は空気の中に消えていった。
・・・ちっ、逃がしたか。逃げ足まで速いとはな。

「大丈夫さ、かなり弱ってたよ。ほっといてもすぐ消えるさ」

千聖は憑依を解除し、人間の姿に戻っていた。

「それより、その子を助けてあげなきゃ」
「分かってるよ」

鈴木は意識が無かったが、しばらくして静かに目を覚ました。 

「進藤、先輩・・・?」
「大丈夫か、鈴木」

奴等に取り付かれた人は、体を乗っ取られても意識はちゃんとある。
だから、一部始終を体験済みなのだ。記憶はそのままというのが奴等のタチの悪さだな。

「・・・俺には、そういう力があるんだ」
「すごいですね、先輩。怖かったですけど、でも安心しました」
「お前を助けられて良かったよ、鈴木」

これで二人目、か。
しかし、次もまた誰かに取りつくつもりなのかな、奴等は。

「・・・いつか、さっきの続きして下さいね。ケッケッケッ」
「え?!」
「冗談ですよー。じゃあ、また明日。お疲れ様です」

もう、こんな力なんか無い方がいいと思っていた。
それは今も変わらないけど、誰かを助けられて良かったとも思っている。

・・・他に方法は無いのか、と悩むけど・・・


「・・・・・・」


ポケットにしまっておいたチラシをもう一度広げた。
・・・花火大会、か・・・