〜この世には、人ならざるものが棲んでいる。
そのものは古来より人をまやかし、惑わせ、時として命を食らう。
決して何者とも相容れぬ野蛮なもの、人それを¨物の怪(もののけ)¨と云う−

我等はそれを討ち滅ぼすものなり。力無き人を守るために、その力を振るう〜


ガキの頃寝る前によく聞かされた、我が家に伝わるお伽噺・・・
いや、伝説じゃない。その物の怪というのは実際にいるんだ。

そして俺の家系はその化け物を退治できる力を持った、特別な一族・・・
だが俺は今まで化け物を退治できたことが無い。そもそも、あんな¨恥ずかしい¨やり方なんてしたくないんだ。

刀で斬るとか、札を貼って吸い込んじまうとか、もっとかっこいい方法は無かったのかよ・・・
そりゃあ、いくら相手も特殊とはいえ、あれは嫌だ。
親父も姉ちゃんもよく出来るよな。何であんなに体を張れるんだろう。

・・・俺は嫌だぜ。普通の学生として日々を過ごしたいんだ。
あくまで、普通の人間として生きていきたいんだ。
こんな化け物退治に一生捧げるなんてまっぴらだぜ。

なんで・・・こんな場所に生まれたんだろう。
もっと普通の、何の力も無い、何にも縛られない場所に生まれたかった。

「はい、これ。おばさんから」

机にぽん、とハンカチを置かれた。
なんだよ、要らないって言ったのに。しかも、それをこいつに届けさせるなよ。

「・・・・・・悪いな」
「何で勝手にいっちゃうの。最近変だよ」

また始まった、茉麻の小言が。
勘弁してくれよ。なんでいちいち一緒に登校しなきゃいけないんだ?

「そんな気分の時もあるんだよ・・・」

来たばかりで汗ばんでいるが、ハンカチを使うのも何だか癪なので下敷きで顔を扇いだ。
案の定汗ふけばいいのにと言われたが返事はしなかった。

「もうすぐ夏休みだね。今年くらいは早めに宿題終わらせなよ」
「・・・・・・」
「聞いてる?巽(たつみ)」

返事するのがめんどいので顎を引いて聞いてるのを示す。

「私はいつも早めにやるよ。そうしないと怠けちゃうから」

ああ、はいはい。ご立派な事で。流石は優等生だな。
ていうかな、いつまで俺の世話を焼くつもりだ?もう高校生だぞ、いい加減ほっといてくれ。

茉麻とは幼稚園の頃からの幼馴染みで、もうかれこれ10年以上の腐れ縁になる。
まさか高校まで一緒になるとはな・・・しかもずっと同じクラスだ。
このままこいつと離れられなかったらどうしよう。嫌だ、考えただけで目の前が暗くなる。
学校には友達が結構いて楽しいんだが、みんなが冷やかすからもううんざりしてるんだ。

茉麻に構われる度に、出来の悪い弟みたいに見られてる気がして、嫌でしょうがなかった。



茉麻はどうやら見たら思考が一瞬止まるくらいの美人、らしい。
昔から見てるんだがそうなった事は一回だって無いけど。

「今も一緒に風呂入ってるんだろ。もう夫婦みたいなもんだから、裸見ても興奮しないのか」
「俺と代われよ。なあ、代われって」

・・・代われるのならそうしたい。
だがそれはできない。普通の家で育つなんてもう俺には・・・

幸い奴等はまだ学校には出てきてない。
現れるのは決まって街の中、建物の間や袋小路等の人の気配が無い場所ばかりだ。
そこからゆっくり気配を殺しながら人に近づき、そして・・・

でも、どうせ出たって俺は役に立たないんだし、戦場に駆り出される訳でもない。
ちっとも特訓をしないからよく姉ちゃんや親父に叱られた。もう最近じゃ口にもしなくなったので、ほっとしている。

俺は普通の人間なんだ。
少なくとも家の外にいる時は、そうしていられる。
誰もうちの秘密は知らない。友達は当然のこと、小さい頃から出入りしてる茉麻ですらも・・・

知られてたまるか。
もし秘密が明らかになったら、もう俺はこの街にはいられないだろう。
生まれ育ったこの街が好きだ。離れたくない。

俺は普通の人間として生きていきたいんだ・・・


昨日は茉麻を無視して登校した。もう一緒に行くのは嫌だったので、今日も窓からこっそり裏の方に降りていく事にした。
昔から木登りは得意だったから、屋根を伝い地面に降りるなんて難しくない。
さあ・・・いくぞ、今日も1人で登校を

「こら!どこに行くの!」
「おわ?!何だよ、ノックぐらいしろよ!」

いきなり部屋のドアが開いて、茉麻が飛び込む様に入ってきた。
くそ・・・せめて窓の向こうまで行けてれば、勢いで振り切れたのに。
捕まってしまったのでおとなしく一緒に行く事にした。いや、連れていかれるという方が正しいかな。

「落ちたら大変じゃない。だめよ、危ない真似したら。あ、もしかして昨日もこうしたんでしょ?だから、待っても下りてこなかったんだ」

1人で喋り出す茉麻を無視して自転車に乗り込む。お前なんか、振り切るぜ。

「うっ?!あ、あれ?」

漕ぎだそうとペダルを踏んだらやけに重い。まさか茉麻のやつ、後ろに乗ってるんじゃ

「こら。まあちゃんの話を聞いてやれよ、巽」

呼び捨てにしやがっ・・・いや、いいのか。外部の人間が近くにいる時はそう呼ぶ約束だったな。
後ろに乗ってたのは茉麻ではなく¨千聖¨の方だった。

「おはようちっさー。お兄ちゃんと仲良しだね」
「おはよーまあちゃん!今日もあっついねぇ」

茉麻とは対照的な真っ黒い肌で小柄な千聖。



千聖は血縁ではなく、何より人間じゃ¨ない¨が、普段は人間と同じ姿をしている。
うちの秘密と関わりの深い存在だが・・・今は話すのはやめとく。すぐに分かるから。

「早く連れてってよ、巽。暑いからボク自転車漕ぎたくない」
「俺も嫌だ。お前重いんだよ、少しは痩せ・・・痛たたたた!」

こ、こいつ、つねるなんて生意気だぞ。痛いだろ、よせ!
仮にも外ではお前の兄貴なんだぞ。この野郎、いい加減にしないと・・・

「本当に仲良しだね、巽とちっさー。昔から変わってないもん、うふふふ」

茉麻は俺達を見て笑っている。
昔から、千聖が俺にちょっかい出してくるのを見て楽しんでたっけ。

「巽のバカ!あやまれ、ボクは重くない!あやまれよう!」


1 ああ、悪かったな、このむっちり
2 うるさい、誰が頭なんか下げるか、さっさと下りろ
3 二人をおいて先に行ってしまおう



1


1



「早くあやまれ!巽のばぁか!あほー!」
「そうだよ巽、ちゃんと謝りなさい」

別に千聖が怒ろうと問題は無いが、茉麻まで怒らせると後がめんどい。
特にたった今俺が抜け出そうとしたのを見たから、尚更不機嫌だろうな。
仕方ない、ここは大人になるとするか。

「ああ、悪かったな」
「ふん!」
「なんだその態度は、このむっちり。少し痩せろ」
「また言ったな!こいつ!」

千聖の返事が気に入らなかったのでついよけいな一言を口走り、結局千聖だけでなく茉麻を怒らせてしまった。
ただでさえ高い気温が、小言を聞いていると更に上昇してくる様で、非常に不愉快だった。

学校に着き、まだへそを曲げている千聖と別れて教室に急ぐ。
授業を受けるのは別に嫌いじゃない。勉強も、それ程嫌いというわけではなかった。

取り敢えず席に座り、茉麻と千聖に余分にかかされた汗を拭いていると・・・

1 桃子先生がいきなり入ってきて・・・ちょ、どこにつれてくんですか?!
2 隣に座ってた真野ちゃんが話し掛けてきた
3 メールだ。えっと・・・千聖から?



3で



さあ、今日も楽しい学園生活が始ま・・・

「なんだ?」

こんな朝早くからメールなんて。
いったい誰からだ?さぼる相談ならまた後で・・・
千聖からだ。ついさっき別れたばかりなのに何の用だろう。

¨緊急事態。今すぐ屋上まで来てほしい¨

・・・そんな・・・?!
だって、こんな場所に出るはずが無い。そうだろ千聖?
今まで出たなんて聞いたことが無い。どうして?
いや、考えるのはあとだ。早く行かなくちゃ!


「巽!」

教室を出ると既に千聖が待っていた。
行くしかないのか・・・俺が・・・

「行こう、早く!」

俺の手を掴む千聖の手が、やけに痛く感じた。


屋上に出ると・・・
何も居ないぞ、どこにも・・・居ない。

「千聖、どこだ?」
「いるよ、あそこ」

指差す先には・・・居た。桃子先生だ。
おいおい、何の冗談だよ。緊急事態なんてメールが来たからびっくりしたぞ。
あ、分かった。桃子先生が千聖にメールさせたんだ。二人とも仲良しだからな。
なんだろ、何か話でもあるのかな。

「先生!」
「ああ、巽くん。待ってたんだよぉ♪」

行こうとしたら千聖に止められた。

「おい千聖」
「・・・行っちゃダメ」


1 大丈夫だって、ちょっと話してくるから
2 千聖・・・まだ怒ってるのか?
3 よく見ると先生の様子がおかしいような・・・なんか目の色が変だし



3か



「桃ちゃんじゃない。こいつは¨物の怪¨だ!」

信じたくない事を言われ、俺は足元がぐらつく様な気がした。
そんなはずない、あそこにいるのは桃子先生だ。そうだろ、千聖、なあ。

「出番だよ、ご主人様!!」
「ち、違う、俺はお前のご主人様じゃない」

また名前で呼んでくれ。お願いだ千聖。
巽って呼べよ、頼む。なあ・・・

『そうか、お前が¨退魔師¨か。どうも匂うと思ったら』


桃子先生の口から、いつもの可愛らしい声とは掛け離れた、化け物みたいな声が出てきた。
聞いたこと、ある。この声は間違いない・・・
やつらが昼間に出てくるなんて。いやそれよりも、まさか桃子先生に憑依しやがるとは。
あの、紫色の瞳・・・くそ、くそっ、くそぉお!!


「覚悟を決めるんだ!!」
「で、でも」
「早く!!」

千聖の頭から犬の耳が生えて、爪が伸び、尻尾がスカートを突き破って出てきた。
お、俺は退魔なんてした事ないんだぜ。
無理だよ・・・!


1 姉ちゃん呼んでくれ!頼む、俺じゃ無理だ!
2 桃子先生を助けなきゃ。やるぞ、やってやる!!
3 千聖、どうやって退魔するんだっけ?



3?



「千聖、どうやってやるんだっけ?」
「は?!」
「いやだから・・・やり方っていうか、その」

千聖は大きくため息をついて、俺をじっとりとした眼差しで見つめている。
詳しくは分からないんだよな。昔、姉ちゃんや親父のやり方を見た事があるくらいで。

「実戦見た事あるんでしょ。もう、退魔師のくせに物の怪の浄化の方法知らないなんて」
「・・・・・・」
「でも、やる気にはなったんだね。えらいよご主人様」
「や、やり方を聞くだけだ。まだやるなんて言ってないぞ」

千聖に説明してもらい、ようやく理解できた。
俺達は、ああやって人に憑依した物の怪を特殊なやり方で浄化させるのだ。
物の怪には実体が無く、憑依する事により退魔師が触れられる様になる。

たが、ただ触るだけでは浄化できない。
物の怪を弱らせてからでないと浄化はできないのだ。
それには、憑依した人間の意識が一度飛びそうになるくらい、昂ぶらせる必要がある・・・

つまり、自分の体を使って相手を興奮させなくてはならない。
・・・だから嫌なんだ、こんな力を持っているのが。
なんで武器じゃなくて自分の体を使わなくちゃならないんだ


1 桃子先生を捕まえてキスしてやる
2 千聖に任せてみる
3 もたもたしてたら飛び掛かってきて・・・うわああああ



3


1


2



「難しくないだろ?自分のおちんちん使って、相手を喘がせるだけだよ」

簡単に言い放つ千聖を見て、改めて退魔師の使役なんだと思い知った。
桃子先生といつも仲良しなのに、退魔となれば話は別か。
いいのかよそんなの。自分の友達が、ご主人様とはいえ男に犯されても・・・

「で、でも、実は、俺、経験無いから」
「知ってるって。早くしなよ、出来るのはご主人様しかいないんだから!」

桃子先生を犯すなんて出来ない。
そんな事をするくらいなら、ここで食われちまった方がずっと気楽だ。
嫌だ、戦わない。絶対!

『もたもたしてると食べちゃうわよ〜〜ん!』
「があっ?!」

急に桃子先生が飛び掛かってきて、避けられずそのまま殴られてしまった。
う、あ、揺れてる・・・目の前が・・・
一度ずれた意識が戻った時、俺は地面に押し倒され、マウントを取られていた。

「ご主人様!!こいつ、よくも、うわぁっ!」

そして俺を助けようとした千聖と軽々と跳ねとばしてしまう。
ま、まずい、油断してた。このままじゃ・・・
でも、見上げる顔はあの桃子先生だった。
いつも生徒にいじられて、それを笑って聞いてくれる優しい先生・・・


1 目の前にいるのは物の怪だ、物の怪だ。先生じゃない!
2 抵抗しようと伸ばした手に柔らかいものが
3 『お前の具合を見せてみな』とズボンを下ろされ・・・



23


2だね



『ふっ、ほらほら、どうした。かかってこないの?殺しちゃうよ・・・』

出来ない・・・先生を殴るなんて、俺には無理だ。
先生のちっちゃなにぎりこぶしが俺の顔面に容赦なく雨みたいに降り注いでくる。

「ご主人様、戦って!お願い!!」

千聖、ごめん。俺には・・・
しかし殴られるってのは痛いな。
やり返さなくてもせめて止めさせなくちゃ・・・!
痛いし、何より見てられない。桃子先生の手が赤く染まっていくのは。

『んぅっ、ふふ、やっとその気になったのか』
「ええ?!」

堅い手首を掴むはずだった。
ところが、伸ばした手がつかんだのは、柔らかい桃子先生のおっぱ・・・////
意外とおっきいんだな。そういや、友達が噂してたっけ。体のわりにそこそこあるとか。

『ふふふ、どうだい坊や?柔らかいだろう、乳房というものは』

い、いけない、こんなヘドロみたいな声で言われてるのに、興奮してる・・・?!
これがもし桃子先生の声だったら昇天してただろうな。
離さなくちゃ、でも揉みたい。も、桃子先生のおっぱい!


1 もう自棄だ!どうせなら揉みまくってやる!
2 せ、先生もしてください、俺の・・・あそこ・・・
3 『更に狂わせてやろうか』と先生がキスをして、舌を絡ませてきた



3


3かなぁ



今まで色気なんて感じた事は無かった。寧ろ、見た目も言動も生徒より幼いとすら思ってたのに。
先生も女の人だったんだ。こんなに柔らかいものがくっついてたんだな・・・

『やり方がぎこちないな。君、もしかして初めてか』
「うるさい!お前には関係ないだろう!」
『可愛いねぇ。子供はすぐむきになってさぁ』

くっ・・・馬鹿にしやがって。
頭にきたぞ、お前は桃子先生の体から追い出してやる!必ずな!

『もっと狂わせてやろうか?坊や。ほら・・・』

そいつは体を倒して、顔を近付けてきた。一体何をするつも・・・

「ご主人様避けて!キスはさせちゃいけない!!」

千聖のアドバイスが聞こえた時は既に遅く、唇を奪われていた。
桃子先生の舌が俺の舌をいやらしく撫で回してくる。
う、動かしてるのは物の怪なんだけど、体は桃子先生だから・・・////
いやらしく唾液がこすれあい、唇を舐められ、挙げ句は唾液を飲まされていく。
あれ・・・なんか、体が暑くなってきたぞ。手足が痺れてきたみたい。
まるで、狭いサウナにでも閉じ込められたみたいだ。

「奴らは唇から生命力を吸い取るんだ!逃げてご主人様!」

は、早く言えよ・・・


1 『逃がすものか』と手を押さえ付けられて、身動きが取れなくなった
2 抱きついて寝返りをうち、今度は自分がマウントを取る
3 もがいていたら偶然先生のお尻を掴んでしまう



13迷うけど1w


31



じゃあつまり、このまま吸われ続けたら死ぬって・・・?
それも仕方ないかもしれない。適わないよ、物の怪がこんなに強かったなんて。

でも、もし俺が死んだら、桃子先生はこいつに体を乗っ取られたままだ。

「くぅっ!!」
『させないよ、あんたを逃がすと思うのかい?』

先生を助けなくちゃ。
でも、手を押さえ付けられてしまい身動きが取れない。
くそっ、何やってるんだ俺は。目の前に助けたい人がいるのに。

『大人しく死んでくれないかな。邪魔なんだよね、退魔師って。自由に遊べないだろう』

桃子先生の舌が絡みついて、さらに激しく襲ってくる。
キスだけにとどまらず、歯で俺のシャツを噛み切ってしまった。

『ふふ、可愛い色だねぇ。知ってるかい?男の子は大概ここが敏感なのさ』
「くっあぁっ!!!」

ちろ、と軽く舐められただけで全身の毛穴が開いていく様だった。
まして俺は実戦は初めてだ。奴らの攻撃に慣れてるわけない。

『さあもっとお鳴き!』
「うぁああ〜、あっあ〜!んっあ、あはぁあ!!」


1 「ボクの出番だ!」と聞こえた気がした・・・
2 ズボンを脱がされ『食いちぎってやろうか』と・・・!
3 先生に殺されるなら後悔しない



1



「ボクの出番だ!」

執拗に乳首を舐められ続け、耐えるのが精一杯だった。
だから千聖がしゃべった事にも気付かなくて・・・

『うぁああっ!!』

なぜか桃子先生の体が跳ね跳んでいた。
受け身を取って俺を見ている表情が、さっき迄と明らかに違う。

「あれ、ち、千聖、どこだ?」

見回してみたが千聖の姿が見当たらない。
そういやいつ消えたんだ、まさか勝手に逃げたんじゃ・・・

¨ボクはご主人様の中にいるよ。憑依したんだ¨
「えっ?!ひょ、憑依だって?!」

千聖は物の怪でありながら何故か実体を持ち、退魔師に憑依できる特殊な力を持つ。
そうだ、確か姉ちゃんや親父にも憑依してたんだ。思い出した。

¨ボクが憑依したらもう負けないよ¨
「最初からそうしろよ」
¨忘れたの?退魔師がある程度気持ちが高まらないと出来ないって¨

知らん。それは初めて知ったぞ。
そこまで好き勝手に千聖は憑依できないってわけか、成る程。

¨ご主人様、どの力で戦う?ボクが使えるのは3つだよ¨

説明を聞いて、千聖が使える三種類の力を理解できた。
さて・・・こいつに使うのは


1 テクニックより一度の力強い発射で攻めるタイプ
2 力より速さ、連射で攻めるタイプ
3 通常のやり方ではなく、道具等を使う特殊なタイプ



2
でも連射ってことはそうr(ry


2w



覚悟を決めるんだ。
桃子先生は絶対に助ける。俺が、必ず!!

¨いくよご主人様!青の力よ、棒に宿れぇえ!!¨
「アッーー!!」

ズボンが破けて下半身が丸出しになった。
恥ずかしいけどそれより先生が先だ。待ってて!

『や、やめろ!そんなものを見せ付けるな!気持ちが悪い!』
「お前が言う・・・うわ?!」

何気なく下半身を見ると、俺自身がとんでもない事になっていた。
・・・青い。真っ青になっている。
こんな色初めて見たぞ!確かに気色が悪い。

『あれが退魔師の力なのか。う・・・うう、脈動してる、なんと恐ろしいモノを・・・!』

チャンスだ、相手が怯んでいる。今までのお返しだ。
覚悟しろ!お前を追い出してやるからな!

『うあっ!!や、やめろ、頼む、そんなもの、いれっ、んあああ・・・!!』

その場に押し倒して、間髪入れずに挿入していく。
くぅ、すごい締め付けだぁ。桃子先生のここ・・・んんん!!

『くぅ・・・あ、つい、体が、焼けるぅう・・・!!やめろ、やめてくれぇええ・・・!!』
「うるさい、先生に勝手に憑いたお前が悪いんだぞ!!」


1 ピストンする腰まで速くなるのか、すごいな
2 手を押さえて逃がさない様にしてやる
3 おっぱいを揉みながらやればより興奮するかも



2で激しく激しく


3


1w



「お、大人しくするんだ、もう逃がさないぞ!」
『うあ・・・!くう、あ、熱い、体がぁ、あそこが、焼けてしまうぅう!』

苦しみ悶える桃子先生。
違う、体は先生でも中身は違うんだ。迷っちゃいけない。

先生の奥の、小さな襞がぷちぷち絡み付いて離そうとしない。
これが、先生のあそこなのか。入りやすいけど、抜こうとすると噛み付いてくるんだな。

『なんたる、不覚ぅ、あっ!お前の様な、尻の青い子供なんぞにぃ!』
「バカヤロー!青いのは前の方だ!」

¨いいよ、相手は結構昂ぶってきてる。その調子だよご主人様¨
「そ、そうか、やれば出来るんだな俺も」

ただ夢中で退魔しようとしてるけど、意外となんとかなるもんだな。
興奮させれば、あとは浄化するだけだ。さあ、もっと興奮させてやる!

『んあっあぁ!やめろ、そんなに揉まれたらぁ!』
「さっきまでの威勢はどうしたんだ?物の怪!」
『くそぉ・・・この女、たまりすぎだ。お陰でもうそろそろ・・・んぁっ、ああっ』


よく、分からないけど、俺も出そうだぁあ!
どこに発射すればいいんだ?特に場所の指定は聞いてないけど


1 思い切って中に・・・せんせぇえええ!!
2 可愛い顔にいっぱいかけてあげますよぉ
3 先生、お尻見せて。早く!



1


1かな


1でも出したら多方面から非難轟々なんだろうなw



¨ここで射精(だ)せば一気に桃ちゃんが昂揚して、物の怪を分離させられるよ!¨
「分かった・・・じゃあ、このまま中にいくぞ!!」

先生、いま助けるよ。
う、あ・・・はぁあああああああああああああっ!!

『はぁああっ熱いぃい!!出てる、中に、いやぁああああ・・・あっ、うそぉ、まだ、あああ』

急に奴の声が高くなった。
でも、相変わらず声質は綺麗じゃなかった。

¨まだまだだよ、あと二回は出せるはず。もっとやるんだご主人様!¨
「おう、絶対に追い出してやるからな!」
『いやぁあああっ、あんっ、あんあんあんっ////らめぇえ、まだ出てるよぉぉぉぉ////』


今まで自慰でしか出したことが無かった。
初めて、他の人の中に射精したんだ。それも、一気に三連続で・・・

不思議な事にそのわりにはあまり疲れを感じなかった。
ゆっくり引き抜くと、夥しい量の白いものが逆流してきた。
体は先生だし、ちっちゃいから入りきるはずがないか・・・


『ぐぁあああああ!!』


ぐったりと横たわる先生の体から奴が出てきた。
地面に立つ足がある。きちんと実体がある様だな。

「よくも先生に取り憑いたな。覚悟しろよ」
『おのれぇ・・・!』
¨あとは殴れば物の怪は倒せるよ、あと一息だから!¨

物の怪が手を振りかざしてきた。
切り裂こうとする爪を身を低くして躱し、懐に飛び込む。

憎たらしい顔面めがけて握りこぶしを打ち込んでやった。

『ぶわぁあああああ・・・』

千聖の言った通り、相手の体は空気に溶ける様に消滅していった。
ふう・・・終わったか。長い様で案外短かった様な。


「先生!大丈夫?」
「んん・・・」


物の怪に取りつかれてる間の記憶は、消えない。
憑依されても意識は無くならない。自分の声が出せなくなるだけで、間の出来事ははっきり記憶しているのだ。

だから当然、俺が・・・してしまった事も・・・

「た、巽・・・くん・・・」
「ごめんなさい、先生・・・」

奴らは本当に厄介な存在だった。
せめて記憶が無ければ、本人だけは救いがあるかもしれないのに・・・

桃子先生はこれで俺が普通じゃない事を知ってしまった。
どうしよう、もうここにはいられないよ。


1 気付けばそこから逃げ出していた
2 気まずい空気の中、千聖がそっと口を開く
3 「なんかよく分からないけど、助けてくれてありがと」と先生が笑った



2かい


2



気まずくてかけていい言葉が見つからず、黙ってしまった。
先生、大丈夫かな。ショックだよなぁ・・・

「桃ちゃん、巽はね、退魔師なんだよ」

重い空気を破ったのは千聖だった。
それを言ったら・・・いや、いいのか。
今は説明して少しでも先生のショックを和らげてあげなくちゃいけない。

「この世には物の怪っていう、さっきみたいなのがいてね、人間に憑いて悪さする困った奴らなんだ」
「ものの、け・・・?」


千聖はゆっくり、丁寧に説明してくれた。
俺が説明するよりも分かりやすい。頼りになるんだな。
一通りの説明が終わった後、ようやく桃子先生に笑顔が戻った。


「へえ〜なるほど。じゃあ巽くんはその化け物と戦う力があるのねぇ」
「まあ・・・そんなとこです」
「凄いじゃない!なんかヒーローみたい!」
「・・・怖くないんですか?俺、普通の人間じゃないのに」
「何いってるの。もぉはかっこいいと思うな、そういう人」

か、かっこいい・・・?
初めてだ、そういう言葉を言ってくれたのは。

その時、チャイムが聞こえた。
何時のチャイムかと時計を見たらもう二時限目、やばい!

「こんな時間、早く行かなきゃ!急ぐよ巽くん、千聖!」
「はいっ!」「授業出なくちゃ!」

教室に入る前に、背伸びして俺に囁いてきた。

(・・・今度は、退治じゃなくて普通にしようね。もぉが優しく教えてあげる♪)

もう約束するの?先生、もしかして色々たまってるんじゃ・・・
俺の正体はばれちゃったけど、受け入れてくれたみたいだ。

取り敢えず今は普通の生徒に戻ろう。授業が楽しみだ