長い春休みが終わり、新学期、ついに俺も高校3年生だ。 といっても受験生だとかいろいろ言われるけどまだまだ全然実感ないけどね。 春休みの間もそれはそれは充実しててねぇ… 茉麻とイベント行って帰りにエッチしたり、愛理ちゃんに搾り尽くされたり…w まぁでも学校がないとどうしてもなかなかみんなとも会えないからあとはちぃとデートしたりしたくらいかな。 サボるの大好きな俺だけど大好きなみんなと会える学校はけっこう好きだったりする。 「でもまたしても同じクラスになっちゃうんだもんな」 「これは運命ってやつに違いないねw」 「あー暑い暑い、あんたら騒がしいからそろそろ別のクラスでもいいんだけど」 いつもお馴染みちぃに茉麻、彼女たちもクラスメートだ。 これで中3からずっと…4年連続だからな。考えてみるとすごいよな。 「またまた茉麻、茉麻だって俺らといっしょで嬉しいくせにw」 「だっ誰が!いい加減腐れ縁だっていうのに…」 憎まれ口でそっぽを向く茉麻だけど、肩に置いた俺の手を払いつつも、俺のほうをチラチラ見たり、ちぃをジト目で見たり。 別なクラスなのはちぃだけだったり? というか俺とはいっしょになりたかったりするんじゃないのかな?w まぁ二人きりにならないと素直になってくれない茉麻だからこんなこと言ったら引っ叩かれそうだけど。 他にもクラスメイトはお馴染みの萩原と…もう一人。 「雅ちゃん、何してんの?」 「何って…勉強だけど」 俺とちぃ・茉麻との会話に加わらなくて自分の席に座ってノートを拡げてる雅ちゃん。 これまではけっこう4人で話したりしてることが多かったから珍しい。 というか、一人でいるときも本を読んでることはあっても勉強してるなんて見たことなかったのに。 「今日始業式で授業なかったのに勉強?」 「いいでしょ、邪魔だからどっかいって」 おっとつれないなぁ雅ちゃん、まるで3年前に初めて会ったときみたいじゃないか。 1.从*´∇`)<なになにジミーっち、みやにフられたの?w 2.もしかして、女の子の日? 3.どうでもいいけどその答え間違ってるよ 3 3で 1 「どうでもいいけどさ、その答え間違ってるよ」 「ッ!?」 慌ててノートに目を下ろす雅ちゃん。ちなみにやってるのは宿題じゃないけどね。 改めて見直してみるけどやっぱり間違ってる。 「公式の使い方違ってるよ、ほらここ、xとy二乗にする場所違ってるから」 「あっあぁそうだね、うん、分かってる、分かってたってば!」 「ちなみにその前の問題も間違ってるけど…」 「…………」 ノートの答えを消しゴムで消してた雅ちゃんの手が止まる。 何、そんな口尖らせて俺のほう見なくてもいいじゃんよw 「…ありがと」 「ホントにどうしたの?勉強なんて雅ちゃんらしく…」 「失礼だねジミー君」 「あ、ごめん」 さらっと暴言吐いたけど雅ちゃんは口で言うほどには気にしてなさそう。 というかあんまりこっちに興味を持ってなさそうな感じ。 「うちは勉強に生きることにしたの」 「…雅ちゃん熱でもある?」 「ホントに失礼だね、もう邪魔だからどっか行ってってば」 「っていうか雅ちゃんどこ行くの」 「図書室、うるさい人が邪魔するから」 俺との話は終わりだと言わんばかりにノートを畳み、カバンにしまって席を立とうとする。 人見知りなほうだけど俺とか全然普通だったのに。 見る間に教室を出て行ってしまう。 1.「何か悩みでもあるの?」と追いかける 2.「勉強、はかどってる?」としばらく待ってから図書室で話しかける 3.ちぃ、雅ちゃんどうしたんだろ? 無神経に1 3で 「ねぇ雅ちゃん、悩みでもあるの?」 「キミには関係ないでしょ、ほっといて」 「関係あるよ、だって俺は君の…」 「…何?」 廊下を歩く雅ちゃんを追いかけ、隣に並んで歩く。 こちらを振り向こうともしない雅ちゃんに必死に話しかけてると、いきなり足を止めて俺のほうを振り返った。 「『俺は君の』、何?」 「……こ、恋人だから…」 「………もう話しかけないで」 「あっちょっと雅ちゃん!」 俺の答えを聞くや否や、雅ちゃんは落胆した表情で踵を返す。 そのままこれまで以上の早足で歩いていってしまった。 確かに…最近あんまり、っていうか全然デートとかしてなかったけど、恋人って単語にあんな表情されるとショックだ。 「何してんのそんなトコで、あ、分かったみやにフられたんでしょーw」 「…ちぃ、雅ちゃんどうしたんだろ?」 ぽん、と肩を叩かれて振り向くとそこにはちぃ。 相変わらず満面の笑顔で悩みなんてないみたいな表情。 「んー、あたしも詳しくは知らないんだけどさ、なんか悩んでるよねー」 「ちぃたちにも話してないんだ?」 「ちょっと前にさ、家でケンカしたとか言ってたけどそれからかな、なんかヘンなの」 「ヘン?」 「春休みいくら誘っても1回も遊んでくれないんだよ!あのみやが!」 確かにそりゃヘンかも。 というかそうすると原因はそのケンカってこと? でもそれで勉強? 俺とかちぃがテスト悪くて親に怒られるとかそんなのと同次元のこと雅ちゃんがするかな? ましてやそれで必死になって勉強とか。 1.ちぃと2人で遊びに誘ってみるか 2.図書室に行ったはずの雅ちゃんが玄関のほうへ… 3.从*´∇`)<ところでみやの恋人ってどういうこと? 2で 3・・・w 「絶対あれはなんかあったね、でも雅ちゃんってけっこうズバズバ言うほうなのに」 「うん、あたしたちには言えないとかおかしくない?」 「確かに…」 2人して首をひねる。けど答えは出るわけもなく。 早くも飽きたのかちぃが別な話題を提供する。 「ところでジミーっち、みやの恋人ってどういうこと?」 「え、お、俺そんなこと言ったっけ?」 「言った、どういうこと?」 「いたたたたちょっとちぃ、痛いって」 ちぃに耳を引っ張られる。その目は笑ってない。 ちぃにしてみりゃ寝耳に水もいいところなのは分かるけど、俺もどう説明すればいいものか… 「その…そんなちぃの想像してるようなことはないって、ホントに」 「ふーん、あたしがどう考えてるかも知らないくせに」 「いやその…デートとかも全然してなくて、だからというか、それでさっき恋人って言ったら怒ったのかも…」 説明が難しい。そもそも雅ちゃんとも随分長いこと2人きりで、ってことはしてないかも。 ヘタしたらエッチして以来とか…うわぁ考えただけでも恐ろしい。 そもそも最近はちぃが一番会ってるんだからさ〜 「ホントにそれだけ?」 「それだけだよ、ホントに」 「まぁ…それだったらおおまけにおまけして…デート1回で許そうかな、ジミーっち持ちで」 「うぅ…」 何か釈然としないちぃの尋問。 けど過去だろうと今だろうと浮気したのは事実、そしてちぃはそれが気に入らない。 お姫様の機嫌を直すためなら仕方ないか。 「っていうかあれ、雅ちゃんじゃない?」 そんなこと話してると、窓の外、カバンを肩にかけた雅ちゃんが歩いていく。 さっき図書室行くって言ってたのに。 と、雅ちゃんが携帯を出して耳に当てる…と、慌てて携帯を閉じ、ポケットに押し込んだ。 何だろ、今の動き。 「なんかヘンじゃなかった?今の」 「うん、なんか無意識で電話しようとしたけど、慌てて切った、みたいな」 「雅ちゃんが帰りに電話する、っていったら家じゃないの?迎えの」 「ってことは家に電話しなかった、ってこと?」 「なんか気になるな…つけてみる?」 「やるやる!」 とまぁそんなノリで俺とちぃの即席追跡隊は雅ちゃんの後をつけることに。 今日の雅ちゃんは明らかに不自然だったしいつもと違ってた。 その謎の答えがここにあるような気がして。 1.繁華街のほうへ 2.図書館のほうへ 3.家のほうへ 1かな 今後の展開的にちぃは邪魔にならんのか?w 1で 「なんかオモシロそうだねこういうのw」 「まぁ遊びではないけどなw どこ行くんだろう…」 離れて歩く俺とちぃには全く気付かず、雅ちゃんは繁華街のほうに歩いていく。 別に普通だ、その行動自体に変わったことなんてない。 けどさっきのあの必死そうな表情、俺を見たときの表情、何もないわけがない…と思う。 「ゲーセン?」 「遊びたかっただけかな?」 「でもそれだったら俺たちといっしょに来たって平気だろ、大体勉強するって出てったのに何でこんなトコ…」 着いたのは繁華街の中でもかなり大きなゲーセン。 感じでお財布からお金を取り出して両替し、機械を見てる。 その様子だけ見てると遊びに来た、って感じだけど、さっきまで俺を邪魔にしてまで勉強してたのに? 「……ねぇジミーっち、せっかく来たのに遊ばないの?」 「雅ちゃんの追跡しに来てるんぜ俺ら」 「もう…あ、みやヘタクソだw」 UFOキャッチャーでぬいぐるみを取ろうとするが、アームはぬいぐるみにかすりもしない。 2回、3回と繰り返してもそれは同じで。 「ねぇねぇあたしのほうが絶対うまいって、みや行ったらやってもいい?w」 「ったくもう…雅ちゃんにバレるなよ」 「ひひひwりょーかいw」 もともと雅ちゃんってプリクラとかは好きだけどこういうところのゲームが上手いわけじゃない。 家庭用ゲームや携帯ゲームも得意じゃないし、こういうところで遊び慣れてない、というか。 そのあともレースゲーム、演奏ゲームといろいろ試してみてるっぽいけどすぐにゲームオーバーになってる。 なんか上手くいかなくてイライラしてるっぽいな… 「ねぇねぇジミーっち、取れたよみやが取ろうとしてたやつ!」 「お、すごいじゃん」 「1000円も使ったけどw」 1.もうしばらく観察 2.あ、またどっか行くみたいだな 3.ぬいぐるみを奪い取って雅ちゃんにプレゼント 2で 2 「ねぇジミーっち、見てってばぁ」 「ちぃもう飽きてるだろw」 「だってみやヘタだからすぐ終わっちゃうんだもん」 見てるだけじゃつまんないってか。 いっしょにワイワイ楽しみたいタイプのちぃとしてはこう淡々と進んでくのは面白くないらしい。 雅ちゃんのほうも周りからヤジったりするほうが好きなタイプだから自分でってのはなかなかやらないし。 そんなわけで終わっては機械を変え、終わっては次、といった感じで無味乾燥に進んでいく。 お金持ちだけあってお金をいくらでも使えても続かないんじゃ楽しくないような… 「お、動くみたいだぞちぃ」 「やっと〜…今度はどこ…?」 一通りゲームをやって、雅ちゃんがゲーセンを出る。 俺たちもそれについて出ていくけど、肝心の雅ちゃんのほうはあれだけプレイしても楽しくなさそうな…。 そんな雅ちゃんについて歩いていく。 「ゲーセン、カラオケ、ボーリング、買い物…」 「なんか普通に遊ぶコースだね」 そう、雅ちゃんの行動をたどってみるけど、普段俺たちが普通に遊びに行くところばっかりだ。 といってもカラオケとかボーリングは覗いてみるけど結局一人では入らなかったんだけど。 入りかけて結局やめちゃったりとか。 「遊びたいならうちら誘えばいいのに」 「でもちぃたちから誘ってもノッてくれないんだろ」 「んー…」 そう、そこが疑問なんだよな。 遊びたいわけじゃない、なのにこうして遊ぶ場所に来た、そういう矛盾した答えに行き着く。 「普通に聞いちゃったほうが早くない?」 「だから聞いても答えてくれなかったんだってば」 「あたしが聞けば大丈夫だって」 「ホントかよ…」 んー、ちぃって口が軽いイメージがあるからそんな打ち明けてもらえなさそうな… そんなことを話しながら歩いてると、雅ちゃんは公園に入っていく。 ベンチに腰掛け、そのまま物思いに耽ってたと思ったら、顔を覆ってしまった。 1.俺が行こう 2.ちぃ、行ってきて 3.2人で行こう 1 1で 「もしかしてあれ、泣いてる?」 「たぶん…」 「行った…ほうがいいよな、あんなトコで一人でいたんじゃヘンな目で見られるし」 「んー…あたしパス、あーいうの苦手」 雅ちゃんは俯いたままハンカチを取り出し、顔を覆う。 そんな様子に俺たちは様子を見に行くかどうか迷うんだけど… 「でも俺よりちぃのほうがいい気も…」 「あたしの前向き相談室はホントに落ち込んでる人には効かないもん」 「っていうかちぃは無駄に前向きすぎだからw」 「無駄って言うなwほら早く行ってきてよ、あでも浮気は禁止だからね」 「はいはい…」 物陰に隠れたまま、ちぃに押し出されて雅ちゃんのほうへ向かう。 まぁちぃじゃ励ますっていうかテンション上げる、だけになっちゃうしね。 こういう辛気臭いのが苦手、ってのもあるだろうけども。 「…隣、いいかな」 「……!? 何しに来たのよ」 話しかけづらくて、ありきたりな言葉をかける。 目線を上げ、驚いたような目を向けてくる。まぁ雅ちゃんにしてみればいきなり俺が現れたわけだから当然か。 目が少し赤い、それに涙声、やっぱり泣いてたんだ。 「なんか雅ちゃんが泣いてるっぽいのが見えたから気になって」 「笑いにきたんでしょ、うちが泣いてるの、笑えば?笑いなさいよ」 「そんなんじゃないってば」 「じゃあ馬鹿にしに来たの?どーせうちは勉強もできないしバカだもんね」 「違うってば」 刺々しく、自分を傷つけるような自嘲気味に言う雅ちゃんが痛々しい。 何があったか分からないけど、自棄になったみたいなこんな雅ちゃんは初めて見るかも。 1.何かあったの? 2.俺が雅ちゃんを笑うわけない 3.言いたくなければ言わなくていいよ 2で 2かな あとを頼みます 2で 「俺が雅ちゃんを笑うわけないよ」 「何でよ…」 「雅ちゃんの恋人だから」 「またそういう適当なこと」 「俺は雅ちゃんのこと笑ったりバカにしたことなんて1回もないよ」 「………」 雅ちゃんが黙り込む。 俺は雅ちゃんのことを笑ったりバカにしたことなんてない。 だって雅ちゃんのこと、ずっと憧れてて、ずっと好きだったんだから。 「…ごめん」 「いいよ別に」 「そうじゃなくて学校で…」 「気にしてないよ」 これは本当、というかちぃとかみんな以外は俺のこととか全然見向きもしてくれなくて。 俺がどんなに熱烈ラブコール送っても…ってこれは関係ないけどw 雅ちゃんみたいに反応してくれるだけでも…ね。 ようやく雅ちゃんが顔を上げ、ハンカチで涙を拭いて俺のほうを見る。 「私…どうしたいのか自分でも分かんないよ…」 「どうしたの?」 「………ジミー君はさ、将来の進路とかって…決まってる?」 「進路…」 正直、まだ全然考えてない、ってのが本音なんだけど。 雅ちゃんの学校での勉強への必死な態度、進路のことが原因だったのかな? 1.進学すると答える 2.就職すると答える 3.雅ちゃんといっしょにいたいと答える 3で あとはよろしくです 「俺は…雅ちゃんといっしょにいたいな、卒業してからどうなるかは分かんないけど」 「……そっか…」 「…ダメ、かな?」 「ううん、そうじゃなくて」 そういう雅ちゃんの表情は晴れない、というか少し困ったような表情になる。 言ってもいいのかと迷ってる、といった表情。 「…もし私が『いっしょに居たかったら私のこと連れて逃げて』って言ったら?」 「んー……逃げる、かなぁ」 「ホントに?」 「……たぶん」 「そっか…」 俺の意見、というか意思を確認してるようにも見える。 けどもそんな大きなこと、いきなりこんなところでハッキリ決断できるわけがない。 だから正直に答えたけど、雅ちゃんは「やっぱりね」といった表情でため息をつく。 「多分だけど…私、大学行きながら就職もするかも」 「え?」 「うちの会社、多分子会社とかすっごい小さいトコだけど、任されるかも」 大学生になったら、社長にもなるってこと? 雅ちゃん、社長令嬢でスーパーお金持ちなのは分かってるけどスケールが大きすぎてピンとこない。 「でもってたぶん、それが上手くいけばいいけど、ダメだったらさっさと結婚しろとか言われそう」 「それは…誰と?」 「さぁ?うち…私は多分そういう会社を大きくしてくれる人と結婚させられるんじゃないかな?」 そういう雅ちゃんの口調は自分のことのはずなのにどこか他人事で。 俺も妙に現実感を伴わない雅ちゃんの言葉にどこまでがホントか分からなくなる。 けど、たぶん、ホントのことかも。 1.雅ちゃんはそれでいいの? 2.それと今日の雅ちゃんの行動と何の関係が? 3.俺にできること、何かある? 3で!! 難しいね 1かな 「雅ちゃんはそれでいいの?自分の人生じゃないの!」 「いいわけないじゃない!だからせめて勉強して、会社だって動かせるんだって思わせたいし!」 なるほど、そのための勉強、ってわけだ。 失礼なこと言っちゃったな。雅ちゃんはこんなにも真剣なのに。 「自分の人生だって分かってても、何も思い通りになんていかないんだもん。うちは何もできない、勉強も、学校でも、息抜きさえできない…」 「雅ちゃん…」 さっきからのゲーセンやお店巡りは雅ちゃんなりのストレス解消(のつもり)。 でも上手くいかないとこういうのってますますイライラが募るんだよね。 学校のこと、家のこと、それを抱え込んで、俺やちぃたちにも打ち明けられず。 一人で発散しようとした結果だった、ってわけだ。 「俺にできること、何かある?」 「ジミー君……」 「俺もそんなに頭よくないし、バイトしかしたことないから会社とか分かんないけど、雅ちゃんの力になりたいよ」 「…ありがと、でも大丈夫」 「大丈夫じゃない」 「…ッ」 思わず雅ちゃんを抱き締める。 完全に予想外だったか、雅ちゃんの身体が硬直する、けど力なんて緩めない。 このまま雅ちゃんを放しちゃいけない、見捨てちゃいけない。 「前よりはちょっとはマシになったし、勉強ならちょっとは教えられるかも」 「………」 「息抜きがしたかったら誘ってくれたらいくらでもどこへでも付き合うよ」 「………」 「ホントにどうしようもなくなって逃げたくなったら俺がいっしょに逃げるから」 「…ジミー…くん……」 雅ちゃんの身体から力が抜け、俺に身体を預けてくる。 いまの雅ちゃんは桃子先輩や舞ちゃんと同じような危うさがある。 臆病になって心に壁を作ってた桃子先輩、別な刺激を求めようと危険な一歩を踏み出そうとしてた舞ちゃん。 周りに押し潰されまいと立ち向かおうとしてる雅ちゃん、どの子も精神的にギリギリになってる。 支えてあげたい。力になってあげたい。 「ジミーくん…うち、私、どうしたらいいのかな?」 今の雅ちゃんに必要なのは… 1.学力だね、俺といっしょに勉強しよう 2.社会勉強だね、バイトとかしてみれば? 3.1回本気で逃げて家に反抗してみるとか?w 3かなあ で、まずは2的な まあ雅ちゃんには1も必要だろうけどw 3で続きがみたいw 「雅ちゃんさ、1回本気で逃げて家に反抗してみてもいいんじゃない?」 「え、でも…」 「今のままだと乗っかったレールで走るだけじゃん、1回レール外れてみるのもいいかもしれないよ」 雅ちゃんが目を白黒させる。家でワガママ言ったりはあっても、本気で家から逃げる、ってことは考えたことないかもしれない。 今のまま、言われるがままにやるよりは、1回実力行使で話し合いの場を作るって意味での反抗はいいかもしれない。 「あとはもしこのまま進むにしてもさ、いきなり社長とか言われてもピンとこないだろうしさ、バイトとかしてみてもいいんじゃないかな」 「バイトかぁ…うーん……」 家の中のことは全部執事さんとかメイドさんとかがやってるだろうし、社会勉強ってのもいい。 イッパンショミンな俺たちとか友達だけじゃなくて色んな人の生活の見えるようなのだとさらにいいかも。 「まぁそれとあとは勉強かなw そもそも学力なくて大学行けないとか大変だしw」 「あ!せっかくいい感じで人が感動してるのにそんなこと言うんだから!」 「いたた、叩かないで!」 雅ちゃんが肩や頭を叩いてくる、けどその表情は笑顔だ。 ちょっとは心のつかえもとれてくれたかな。 「ま、俺にできることだったら何でも力になるよ」 「ジミー君…ありがと」 「俺だけじゃなくて、アイツも、茉麻もね」 「ちぃ!?」 遠くの木陰を指差すと、そこからひょっこり顔を出して手を振ってるちぃを見て雅ちゃんが目を丸くする。 ええ、忘れかけてたけども今日はちぃと2人で見守ってたもんで、ええ。 生け垣を回り込んでちぃがこっちに向かって走ってくる。 「ちょっとジミーっち、何でみやと抱き合ってるかなぁ!?」 「おまっwせっかくいい雰囲気で話もまとまりかけてたのにぶち壊しwww」 「ほー、いい雰囲気だったんだ…」 「いででででででっ」 こっちまで走ってきたちぃは開口一番俺のことをなじって耳を引っ張り。 いい雰囲気ってそういう意味じゃなくて話がキレイに纏まろうとしてたって意味で… 「あはははははw相変わらずだねぇキミと千奈美はw」 「もぉみやもー!ジミーっちはあたしのなんだからね!」 「モノ扱いするなって…ででででで!」 俺とちぃの漫才みたいなやり取りに雅ちゃんが笑う。 悩んでたのはうまく解決できたのかな。 これから先、雅ちゃんも俺も、そしてちぃもどうなっていくんだろう。 この1年、そしてその先、きっとさまざまに変化が起きると思う。 願わくば、ずっとみんなが笑顔で過ごせますように。 雅ちゃんを見てると、そんな風に思わずにはいられなかった。
(マネ)<さて、先日の配信で好評だった本気ボンバーのCMだが俺も考えてみたぞ 从´∇`)<へーどんなの? 1.典型的顔射され顔の千奈美の顔に大量にぶっかけて つ~~ (;´∇`;;从<いやぁっ! 从;;´∇`;;从ノ<本気ボンバー! 2.典型的チンポビンタされ顔の千奈美に往復ビンタしながら 从´∇(∩ ぺチン 从´∇`;从ノ<本気ボンバー! ∩)∇`从 ぺチン 从;´∇`从ノ<本気ボンバー! このまま繰り返す (*マネ)<あとね、あとね、俺のを咥えたまんまモゴモゴしながら本気ボンバー!ってのも・・・ (マネ)<あれ?千奈美?どこいったの?おーい (マネ)<おーい 誰かー ノノハヽ この18禁ショットは俺からのオゴリだ 从・兄・) シュッ (つ と彡/ シュッ /// / / ロ / / .. / / /// . / ツツー / .□ / | | http://maimi.hello.tc/up/images/maimie9681.jpg http://pai.gotdns.com/img/opa00781.jpg m9(・兄・从 <作品がくるまでこれでも見てイメージ膨らませときな