岡井ちゃんを送ったあと、やっぱり舞美先輩の足の様子が気になって俺は学校へと戻ることにした。 ちょっと無理をさせちゃったし、ここは舞美先輩も送ってあげないといけないと判断したのだ。 あの舞美先輩でもこの時期の怪我でちょっぴりナーバスになってたしね。 「あれから一人にされちゃって寂しかったんだからねとか言ってw」 「ごめんなさい。舞美先輩も送ってあげなきゃって思いなおして、これでもすぐかけつけたんだから許して下さい」 「はいはい。たぶんこれくらいならすぐに治るとは思うんだけどね。まぁ今だけはすぐに治らなくてもいいかな」 そう言って、俺の背中に顔を押しつけて甘えてくる舞美先輩は素直で可愛い。 今、俺は舞美先輩を自転車の後ろに乗せて矢島家へと向かっている最中なのだ。 梅雨が明けたばかりのこの時期は、ゆっくりと自転車デートというわけにもいかない。 すぐにでも天気は崩れ、あっという間に大雨が来るってこともあるのだが、今日はやけにおかしい。 まるで俺たちを追いかけるように雨雲がこちらのスピードにあわせて近づいてくる。 「ねぇ先輩、雨女でしたよね?」 「え、な、何が。ちょっと〜ジミーまで雨女とか酷いんだけど。そういうのは部活の仲間だけにしてほしいな」 「いや、でも実際に雨雲が近付いてきていることを考えると・・・」 「やめてよぉ〜私は降ってほしいとかちっとも考えてないよ」 「本当かな?まだエッチがし足りなくて俺の家に寄っていこうとか考えてません?」 「な、なわけないじゃん。もぉ〜そんなこと言うと雨降らせて、ジミーの家で気絶するまでしちゃうから」 と、舞美先輩が宣言した途端、雨は待ってましたとばかりに一気に降り出した。 俺が舞美先輩を雨女の汚名からは逃れることが出来ない人なのだな、とつくづく思った瞬間でもあった。 母さんに女の子をあげるのはいけないと禁止されていたが、こういう時は大丈夫と勝手に判断し、舞美先輩を家にあげた。 「先輩、まだエッチし足りなかったんですか?」 「ちっさーと一緒だったし・・・それに、怪我してあんまり動いてないから運動不足で・・・」 「あのぉ〜エッチはスポーツとは別っすよ」 この人の運動量にあわせてエッチしてみろ、それこそ体がいくつあっても足りないぞ。 うわぁ〜恐ろしや・・・ 「ねぇ〜体も冷えちゃうし、温めあおうよ。ね?」 舞美先輩が珍しく俺に素直に甘えてくるのが可愛くて、つい気を許してしまいそうになる。 しかし、時計をみればそろそろ母さんが帰ってきてもおかしくない。 1 舞美先輩、今日は勘弁して 2 舞美、これで許してとキス 3 仕方無いな、とソファーに押し倒す 2→3かな 保健室のも本人のエッチな本性だったのにタフだな舞美先輩w 2→3だね 2だけにしようとするが舞美先輩が許さないw 肩に頭を預けてきて、「いいでしょ?」だなんて舞美先輩にしては積極的だ。 保健室での一件はかえって眠れる獅子を呼び醒ます愚行に他ならなかったらしい。 我ながらとんでもないことをしでかしたものだ。 「じみぃ〜ねぇ〜」 「いや、そのぉ〜ここだとリビングなんでまずいですよ。親がいつ帰ってくるかわからないし」 「そんなこと言って逃げる気だ。その気にさせたのはジミーだし勘弁してあげない」 ちょwwww もうこうなったらキスでもして許しを乞うしかないみたいだな。 「舞美、これで許して」 「ん・・・ん〜だぁめらよぉ〜許してあげないんらから・・・ん〜」 相当興奮しているらしく、舞美先輩はキスの間もやたらとボディタッチをしてくる。 長い髪をろくに乾かしてもいないのに、この人ったら仕方ないな。 こうなったら、母さんが当分帰ってこないことを祈り、俺は先輩をソファーに押し倒した。 何もかもを濡らしている舞美先輩は、それこそ雨に打たれて文字通りに雨も滴るいい女になった。 いつもよりも雨に打たれた今は断然色っぽくみえるからだ。 「今日はずっとずぶ濡れになって、舞美先輩には梅雨明けはないね」 「それもこれもジミーのせいだからね。ちゃんと明けるまで付き合ってくれなきゃずっと雨降らせちゃうから」 「それはそれでこっちは嬉しいんだけど」 舞美先輩の濡れたままのシャツの上から小ぶりな胸を揉んでいく。 もちろん、首筋へのキスの雨も降らせたままだ。 「ん〜じみぃ、好きぃ」 「俺もだよ。舞美」 と、すっごく盛り上がっていた俺たち二人だったのに、突然それは中断させられることとなった。 「全くお盛んですことぉ〜おほほほ」 あれ、このどこかで聴き覚えのある声は 1 か、母さん・・・ 2 お、親父ぃ〜!? 未知の領域という事で2w ここは2かな ジミーパパ初登場させるという話もあったし 迷うwwwww 2 1だとただじゃ済まないしなw 2で 「お、親父ぃ〜!?」 忘れたくても忘れられない、忌まわしき存在。 この俺の子種をわが母に注いだ男、わが父だ。 「いや〜久々に真面目に家に帰ってきたと思ったら、息子のエッチしてる場面みちゃうとはお父さん泣けるな」 わが父の突然の登場に、俺はソファーから転がり落ち、床に頭をぶつけてしまった。 「いててて・・・」 「大丈夫かい?」 「あぁ、何とかな。ったく、帰ってきてるなら見物してないでさっさと声かけろってんだ」 俺が床に頭をたいそう強くぶつけたのを心配して声をかけてくれたのかと思ったのだが、 「うちの獣が怪我はさせてない?」 と、わが父が声をかけていたのはソファーに寝ている舞美先輩にだった。 「け、怪我とかは大丈夫です」 「そいつはよかった。さぁ、顔をあげて。まずは温まった方がいいよ」 うわぁ〜俺のことはアウトオブ眼中ですか、そうですか。 親父は舞美先輩をソファーから起こし、ポケットから取り出したハンカチで濡れた髪を拭きだした。 おいおい、馴れ馴れしいにも程があるだろうが!! 「まて〜い、このくそ親父が。馴れ馴れしく俺の彼女に触るんじゃない」 「おや、まだいたんだ。てっきり二階に上がってるかと思ってたのに。なぁんだ」 つまらなさそうな顔をして親父は舞美先輩から手を離すと、ハンカチを握らせて一歩後退した。 「怒ってるの?ジミー君ったらw」 こいつ〜笑いながら怒ってるの?なんて質問してきやがった・・・ 1 怒ってるぞ、俺は猛烈に怒ってる 2 ふん、別にとあしらう 3 本気で怒らせたくなかったらさっさとどこかへ・・・って、おい!! これ、難しいね。 2にしてみるかな 2かな 母親実家に帰省したってことでw なんか飄々としてるなw 23迷うけど3 こんな時、わが父は俺をからかって遊びたい衝動にかられているのだから、相手にしてはダメだ。 軽くあしらうのが丁度いい。 「ふん、別に」 「あら、そうなの〜やぁねぇ〜お父さんに殺意剥き出しにしちゃって」 「いいからさっさと行ってくれ。舞美先輩のことはほっといてさ。俺が何とかするから」 「そういうわけにもいかないよ。こんな綺麗な子が雨で濡れてるのにほったらかしにできないだろう。それは人としてどうかなって」 この親父、いい歳して息子の彼女に手を出そうなんていい度胸じゃないか。 「舞美先輩、俺の部屋にいこう。肩かすからさ、さぁ早く」 「え、いや、でも私もすぐには動けないっていうかさ」と言いつつ、親父をちらっと見る先輩。 その目にはわが父がはっきりと映っている。 おい、あれだけのことで親父を意識しちゃってるっていうのかぁ〜!? まぁ息子からみても40を超えた中年のおじさんにしてはかっこいいとは思うけど、だからって舞美先輩が親父に惚れるとかありえないだろう。 なぁそう言ってくれよ。 「舞美ちゃん、か。そうか、妻からよく話には聞いてるよ。息子の嫁にぴったりだってね」 「いえ、お嫁さんだなんてそんな」 顔を真赤にして俯く舞美先輩は、お嫁さんになるだろう相手を間違えてないかな。 こっちだよ、こっち。 どうにかして親父からこっちに振り向かせたいものだな。 1 耳元で続きをしようか? 2 父さん、こっちにも手はあるんだ。ここから出てってもらおう、とある写真を取り出す 3 母さんにあれをばらしてもいいの?と脅す もうこれは2→3→1しかありえんw 3で怯んだ隙に1を 初登場ながら中々のウザさですなwww とにかく親父をどうにかしないと舞美先輩はこっちに向いてくれないと思って、俺はある作戦を取ることにした。 悪いな、俺は続きをたっぷりとしたくて仕方ないのだよ。 「父さん、こっちにも手はあるんだよ。さぁ、さっさと自室にでもこもっていてもらおうか?」 「ん?何かな、ジミー君の手っていうのは。どうせ大したことないんだろうな。ね、舞美ちゃん」 「え、あ、はぁ・・・」 くぅ〜舞美先輩め、ぼぉ〜っとうちの親父を見ていやがるぜぃ。 力ずくでも舞美先輩を取り戻してやるか。 「母さんにこればらしちゃおうかな?」 「これ?あ、あぁ〜そ、それは・・・あははは、冗談だろう」 「冗談だと思えるほど、父さんは甘い人間でもないよね」 「その写真渡してくれ。な、な、頼む」 ふん、やはりどうにもこうにもならない時はこの写真に限るね。 ほぉら、こいつが欲しいならさっさと自室にこもってな、と俺は廊下へと写真を投げた。 親父はそれを必死の形相で追いかけ、そのまま自室へと消えていった。 親父は知らないだろうが、渡した写真は焼きまわしたものの一枚に過ぎない。 うふふ、浮気はするものじゃないよね、お父さん、ってそれは自分にも言えることか。 まぁ仕方ないじゃん、℃の子にも本気なんだしさ。 「さぁ続きをしようか?」 「うん。で、でも、お父さんは良かった?」 何だか舞美先輩の様子がさっきと全然違うな。 1 自室に逃げて行った親父が気になるぅ!? 2 すっかりそんな気じゃなくなっちゃった 3 は、は、くちゅん・・・ごめん、風邪引いちゃってと熱っぽい 2 だが逆にジミーから強引にいってほしい 3にしてみよ 親父の去って行った部屋の方へ熱っぽい視線を向ける舞美先輩に、最初は嫉妬のせいで気づいてあげられなかった。 ずっとぼぉ〜っと親父の部屋をみているので、俺も舞美先輩をつい乱暴に揺すってしまったのだ。 「じ、じみぃ・・・き、気持ち悪いって・・・回すのはよ、よ、よわいのぉ」 「ま、舞美先輩、ちょ、ちょっと・・・ね、お〜い。お〜い」 俺は興奮していたのか、円を描くように揺すっていたらしく、舞美先輩は倒れてしまった。 へなへなと力をなくしていく先輩の姿に、俺はやっと正気に戻り、看病しなければと思いいたった。 慌ててタオルで額の汗を拭ったりと、それはもう必死に看病した。 その甲斐あってか、先輩は何とものの数時間で全快してしまった。 「ん〜ちょっと疲れがたまってたのかもね。ジミーが怪我してるのに無理させちゃうからさ」 「いやいや、先輩の回復力は化け物じみてますよ。あれ、2,3日寝ていてもおかしくないのに」 「そうかな?あ、でも、年頃の女の子を化け物はないぞ、化け物は」 頬を膨らませてふくれる舞美先輩が可愛くて、悪いこと言ったのにあんまり罪悪感はなかった。 むしろこの姿がみられるなら、もう一回くらいはいいかなと思ったりしていた。 「しっかし、舞美ちゃん可愛いなぁ〜うん、決めた。次の不倫相手はあの子だ」 「ちょ、何言ってるんだ、父さん。あんた、人としてどうなんだよ。え?」 「何が?だって可愛いんだから仕方ないじゃん」 少しも罪悪感のかけらもないこのくそ親父。 舞美先輩に魔の手が伸びないようにと注意しなくてはならなくなった俺は、ますます舞美先輩から目が離せなくなった。 これは色んな意味で。 最大のライバル?登場に俺は今、ちぃや茉麻、あの子たち以上に舞美先輩にはまりそうだ。
川´・_・リ<岩清水 川*´・_・リ<あなたのお顔はパラダイス♪ ノk|*‘ρ‘)<ハァハァ ノk|*‘ρ‘)<キャプテンのおいしい水をいただくかんな 川*´・_・リ<あ・・・////