「ねぇジミーっち」
「ん?」
「なんでもなーい♪ にししししし♪」

ここしばらく、ちぃはずっとこんな調子だ。
やけに機嫌がよくて、俺が何か尋ねても教えてくれない。
『分かってるくせに』とはぐらかしてしまう。
原因は分かってはいるんだけど。

こないだの梅田先輩の謎の耳打ち。それを聞いてからというもの、ちぃはずっとご機嫌だ。
たぶん、『俺がちぃを喜ばせる何か』があるって言ったんだろうけど。
肝心のそれが何かは教えてくれない。
最初はちぃを誤魔化すための梅田先輩の方便だったんだ、と思う。
けどその日強引にヤッちゃったら機嫌損ねちゃってフォローしてくれなくなっちゃったんだよな。
結果、ちぃの中でそれは『現実』になっちゃってる、と。


そんな調子のまま、ちぃの誕生日が近づいてきた。
このまんまでいるのはまずい。非常にまずい。

1.雅ちゃんに何か聞いてないか確認しよう
2.梅田先輩に誠心誠意謝ろう
3.…時間は無常だ、誕生日の朝に… 



1にしてみよう 


おっ例の伏線の続きか
1で 



ちぃはお喋りだし、雅ちゃんや茉麻なら何か聞いてるかもしれない。
そう思った俺は雅ちゃんを休み時間に呼び出して、それとなく聞いてみることにした。

「雅ちゃん、ちぃのことなんだけどさ、なんか最近すごい上機嫌じゃん。何か知ってる?」
「知ってる?ってジミーくん何言ってるのさ。ジミー君のせいでしょあんな風になったの」
「俺の?」
「そう、ジミー君がちぃにあんなこと言うから」
薄々予感はしてたけど、やっぱり俺が何か言ったことになってるっぽい。
さて、鬼が出るか蛇が出るか…。

「なんかさ、梅さんにキミが相談したらしいじゃん。『誕生日のお祝い』について」
「え、えーと…あ、そうそう、そうなんだ」
「梅さんそれちぃにバラしちゃったんでしょ?だからちぃ舞い上がっちゃって」
「あぁー…そういうことか、はいはいはい」
雅ちゃんに俺が全く知らない、ってことを悟られないように適当に相槌を打ちながら話を聞く。
やっぱりそういうことになってたのか。梅田先輩め、余計なこと言ってくれちゃうんだから。
いや、半分以上は俺のせいなんだけどねwww

「なんかちぃすごいよ、自分の思ってることぜーんぶジミー君が叶えてくれる、って浮かれちゃって」
「うわぁ…そんなになんだ。俺には全然何も言わないのに…」
なんかちぃの中で俺のハードルがものすごい上がっちゃってるような気がするな。
ちぃは自分でどんどん盛り上がっちゃう性格だし、ちょっと大変なことになってる気がする。

「あーあ、キミたち見てるとほーんと退屈はしないよね。ちぃはジミーっちジミーっちだし、キミはちぃ、ちぃってさ」
雅ちゃんが呆れたように呟く。そういえば彼女とも、初めてのエッチ以来あんまり接点がないんだよな…。

1.やっぱ俺にとってちぃは特別だから
2.この埋め合わせはきっとするから!
3.俺のこと考えて自分で慰めてたりする?w 



2で一応伏線作っておきたい 


3だとどうなる? 



「あの…この埋め合わせはきっとするから」
「このってどの?分かんないなー私」
「えと……ごめん、ずっとほったらかしにして」
「ホントだよ。キミってば1回その…シちゃったらほーんとほったらかし。傷ついちゃう」
そう言って目尻を拭うフリをする。
冗談っぽく言ってるけど寂しくないわけがないんだ。1回やってそれっきりなんて。

「ホントごめん。今度改めて…2人だけの時間を作ろう」
「絶対だからね。約束!」
「約束するよ。雅ちゃんが絶対に満足する、ってデートする」
小指を繋いでの約束。雅ちゃんと外でデート、ってのもこれまで実はありそうでなかった。
2人だけの時間も作りたい、いっしょに過ごしたい。

「まぁ期待しないで待ってるねw キミは約束なかなか守らないからw」
「そんなことないよw じゃあこれが約束の…」
「待って、やだ、今日はダメ」
「どうして」
「そんな他のコの話ししたあとでデートの約束した人となんて簡単にキスできませんーw」
ちょっとキザにキスしてみようと思ったら拒まれてしまった。ま、今日は仕方ないか。
雅ちゃん、でも俺は絶対に約束は守るから。またいっぱい思い出作ろう。

「ほら行った行った色男! 私期待はしてないけど楽しみにはしてるからね!ちぃがキミのデートプランは最高って言ってたし」
雅ちゃんに突き飛ばされてその勢いで教室に向かって歩き出す。
褒められてるのかけなされてるのかサッパリだ。でもいつかデートはしよう、絶対に。

それにしてもちぃの満足するお祝い、ねぇ…かなりハードル高そうだし、どうしたものか。

1.素直にノープランだと白状して普通にデート
2.あえて素直にキモチを伝える手紙をプレゼント
3.いきなりラブホ連れ込んじゃいますかw 



3でいってみましょうw 


では3でいきましょうかw 



「なぁちぃ、今日の放課後空いてる?」
「放課後!?空いてる空いてるなにナニ何?」
「がっつきすぎw ちょっとさ、いっしょに行きたいところあるんだけどさ、帰って私服に着替えてから出れる?」
「えー制服でもいいじゃんめんどくさいしー」
「いいから、また放課後メールするな、すぐ帰って会いたいし」
「分かった。楽しみにしてるよ♪」

とうとうやってきたちぃの誕生日当日。
前日まで当日の予定とか全く話してなかったけど、どんどんちぃのテンションと機嫌は上向いてる。
そんなちぃに放課後の約束を取り付ける。予想通りちぃは予定を空けてたみたいですこぶる上機嫌だ。
まぁ俺も楽しみにしてるんだけどw

「ねぇジミーっち、どこ行くの?買い物?ゴハン?遊園地?ねぇねぇねぇ♪」
「そんなはしゃぐなってばw もうすぐ着くから…ほら、あれ」
「え……これってあの…さ、ジミーっち…」
放課後再会してから、ちぃと腕を組んで歩く。
授業中もずーっとニッコニッコニッコニコしてたからなぁ。相当楽しみにしてたらしい。
そんなちぃに目的地を指差す。
まだ昼間だからネオンサインは光ってないけど、ラブホテルw
だって仕方ないだろ、俺んちの俺の部屋女のコ連れ込み禁止になったし、ちぃのうちで二人っきりって無理じゃん。
そう思って連れてきたんだけど、予想を120%裏切ったか、ちぃが固まった。

「どしたちぃ、ここ、知ってるだろ?」
「やー…知ってるけどさ、え、お祝いってそういう系ですか…?」
「まぁ…そんな感じでw イヤだったらやめるけど…」
「………いい、入る」
ちぃは腕を組んだままだけど、目に見えてテンションが下がってしまった。
相当期待してたっぽいからな…いや、予想はしてなくもなかったんだろうけど、いきなり来るとは思わなかったみたいで。

1.ちょっとルームの設備で気分転換するか
2.あえて別々にシャワー浴びて気持ちを切り替えるか
3.即押し倒すか 



まぁ、2かな 


1→2で 



「………」
「…………」
沈黙が重い。
部屋を選んでから部屋までの間、一切会話がない。
やっぱりいきなりホテルってのはなまじ期待させてただけによくなかったかもしれない。

「はいお茶」
「…ありがと…」
ソファーに向かい合って座っても、会話が膨らまない。
エッチできないのもちょっと困るが、こんなところでギクシャクするのはもっと嫌だ。

「あのさちぃ、怒ってる? いきなりこんなとこ連れてきて」
「別に…正直、しょーじき予想はしてなかったけどさ。なんか……ジミーっちはエッチだけしたいのかな、って」
「そんなこと……」
100%ない、とは正直言いきれないんだよなぁ、ほんとにちぃには悪いけど。
「前にさ、舞美と3人でしちゃったことあったじゃん。あのときも思ったんだけどさ」
「……ジミーっちがあたしのこと好きだ、ってのは分かるよ。嫌いだったらこんなとこ連れてこないし。
 でも、舞美もそうだけど、岡井ちゃんだって。相変わらずジミーっちのこと好きって言ってるしさ。
 ジミーっちがどう思ってるか、たまに分かんなくなる」
「…………」
「ごめん、言い過ぎた。 ちょっとシャワー浴びてくるね。 気持ち切り替えたい」
ちぃはそれだけ言い残すと、浴室へ行ってしまった。
こんなとき、気の利いたことが言えない自分がもどかしい。

1.脱衣室まで行って、扉越しにちぃへの気持ちを伝える
2.浴室に突入してちぃへの気持ちを伝える
3.ベッドで待って、戻ってきたらもう一度ちゃんと話そう 


378 :名無し募集中。。。
1かな
改めてちぃが一番であることをしっかり伝えてほしい 


1→2 


ジミーなら2でもいい気が 


1でお願いします 


382 :378
細かいが少し修正
一番→特別で 



うまく言える自信なんて全くない。けど、今伝えないといけない。
そう思ったら居ても立ってもいられず、そのままちぃの消えた脱衣室に入る。
ちぃはもうシャワーを浴びてるらしく水の音が聞こえ、ガラス越しに少し健康的な肌が映って見える。

「ちぃ、入らないから、ちょっと聞いてくれ」
「なに?」
大きく一つ深呼吸。
言いたいことを頭の中で整理する。

「正直なこと言うと、俺、ちぃのことも好きだし、舞美先輩や岡井ちゃんのことも…好きだよ」
「………」
「何番目なんて決めれないし、俺なんかが決めちゃいけないって思ってる。
 まぁ…だから他の子にも優しくしちゃうし、デートとか…しちゃうけど。浮気、って思われると思うけど」
「………」
「でもやっぱちぃは違うんだよ。上手く言えないけど、特別なんだ。
 ちぃだから言える、ちぃだから見せれる、って思える一面も正直、あると思ってるし」
「……そっか……」
「馬鹿でどーしよーもない俺だけどさ、ちぃのことはホントに好きだ。大好き…です」
「………」
「えっと…ごめん、なんか上手く言えないや。言いたいのはそれだけ。じゃあ部屋で待ってるから」
「……ジミーっち……」
「え?」

「…………いっしょに、入る?」

1.入ります
 A.アイテム:ローションを使う
 B.使わない
2.今日は待ってる、部屋でしよう
3.今日はやめとこう、お祝い、仕切り直させてくれ 



せっかくの誘いなので1のBで
ただ洗いっこのみなかんじにしてベッドで愛し合ってほしい 


3

ここまできてもうしわけないがちゃんとお祝いしてあげてほしい 


1か3で迷うかどねぇ、1でBかな 



「…今日はやめとこうか、なんか、そのままエッチしちゃいそうだし」
「いいじゃん、入ってきなってばぁ」
「ちょ、おい!」
部屋に戻ろうとしてるのにちぃがドアを開けて俺の腕を引っ張ってくる。
っていうかちょっとは隠せよお前w
「ったく…分かったよ、服脱ぐからちょっと待ってろ」
「うん」
せっかくカッコよく決めたつもりなのに、どうも締まらないなw
ま、服を脱ぎながら俺もニヤついてはいるんだけどw
こんな顔ちぃには見せれませ〜んw

「はいじゃあジミーっち座って、あたしが背中洗ってあげる」
「お、じゃあよろしくー」
「やっぱ細いって言われるけど背中おっきぃね、さすがは男の子!」
「ちぃ上手いじゃん、力加減すげぇ気持ちいい。 じゃあ今度は交代な、俺も洗ってやるよ」
「さっき洗ったんだけど…じゃあジミーっちも洗って」
2人して洗いっこをしたり、お湯をかけ合ってふざけあったり。
もうさっきまでの重い雰囲気はなく、じゃれあいながら楽しくお風呂に漬かって仲直り。
お互いに触りあったりエッチなことはしなかったけど、隠したりしたわけでもなく、普通に楽しいひととき。
お風呂を出てからもゲームしたり甘いもの食べたり。
結局ラブホテル入ったクセにエッチしなかったけど、まぁ、こんな日があってもいいかな。

「なぁちぃ、今度改めてさ、お祝い…させてくれない?」
「え?いーよいーよ、今日だって何だかんだ楽しかったし」
「そういうわけにいかないよ。期待させちゃってたみたいだし、仕切りなおしってことでさ」
「んー、じゃあ期待してるよ」
ちぃとまた腕を組んでホテルを出る。
何もしなかったけど、二人の距離はまた少し縮まった気がする。 

ふと、ちぃと組んだのと反対の手で持った鞄を見る。
空いたチャックから覗くちぃへのプレゼント。
ホントはエッチのあと、ちょっとキザったらしく渡す予定だったんだけど…

1.今渡す
2.今度改めて渡す 



1で 


1かな 



「ちぃ、ちょっと目ぇ閉じて?」
「何?」
「…誕生日、おめでとう」
目を閉じたちぃの手に小さな包みを握らせる。
ちょっとキスを予想してたか、緊張してたちぃが若干拍子抜け、といった感じで目を開ける。
でもその表情はパッと明るくなった。

「えー!? 何なになに? 用意してたのー!?」
「ホントはちゃんと渡すつもりだったんだけどさ。安物だし、ちゃんとしたのはまた今度な」
「えーすごーい、嬉しい!ジミーっちありがとー!」
正直、ホントに高いものじゃないんだけど、これだけ喜んでもらえたらこっちも嬉しくなる。
最近髪を伸ばしたちぃに合うかな、と思って選んだ髪飾り。
気に入ったみたいでコンパクトミラーで頭につけてみた姿を写して見てる。

「もー、ジミーっちずるい! いっつもこうしてあたしのこと喜ばすの上手いんだから」
「喜んでもらえたならよかった。でも、今度ちゃんと、お祝いしような」
「ジミーっち……」
人通りの多い表通りに出る前に、キスをひとつ。
ちぃ、17歳の誕生日、おめでとう。 


从*´∇`)<ジミーっち・・・ リl|*´∀`l|<こんなのはどうかね リl|*´∀`l|つディスク (;マネ)<さすがにこの俺でもそのディスクはもう使えんぞ? (;マネ)<ファミコンのディスクシステムだろ?それって…? 州*‘ -‘リ<パパのば〜か、あふぉ〜、へんたい〜 リl|*´∀`l|つディスク<じゃあこれにうちらのマネージャーさんの情報を書き込んで  ドッギュゥゥゥゥン!! (マネ)<ハッ!! あ、おはようございます梅田さん リl|*´∀`l|<エッチだけは前のマネ並の仕事のできるマネージャーさんの完成なんだよ ノノl∂_∂'ル<・・・先生・・・