あの娘の、昨日のソロイベントは大盛況に終わった。 参加する事ができたファンはみんな楽しそうで・・・やっぱりせっかく来てくれたんだから楽しんでほしいよな。 何よりあの娘は全力で楽しんでいた。握手もとても長くて少し戸惑ってたみたいだったけど、それでも終始笑顔だったよ。 そう、笑顔だった。俺に再び出会う迄は・・・ 「よ、おつかれ」 「・・・・・・・・・」 ・・・なんだよ、昨日からそんな冷たいどす黒い雰囲気を放って・・・ 特にその大きな目が俺をにらんでめちゃくちゃ怖いぞ。 分かる人には分かると思うがこの貫く様な、体を貫通するかの様な目は絶対殺すモードに違いない 迂濶に近寄ろうものなら俺は大変な目に遭うだろうな・・・ まったく、こないだ仲直りできたと思ったらまたすぐこうなっちまうなんて。 俺・・・どうしたらいいの?雅ちゃん・・・ 1 距離を取りながらもう一度話し掛ける 2 怒ってないか?と聞いてみよう・・・ 3 むしろ攻めていこう。一気に近づき顎をつかみ「怒ると伸びるぞ」と 初参加です。 1でお願いします。 おぉ初参加か! じゃあ同じく1で こういう時の雅ちゃんは距離を取らないと噛み付かれるからな。 「またそんな顔して。可愛いのに台無しだぜ」 「・・・・・・・・・」 もう・・・黙らないでくれよ。そういうの困るんだよな。 でも、可愛いって言われたのは嬉しくないわけじゃなさそうだ。 ちょっとだけ笑顔になった(様に見える)し。 もっと誉めたら普通の子は笑ってくれるけど、雅ちゃんには逆効果になりそうだ。 「なに得意気な顔してるんだよ。笑っただろ、分かるぞ」 「う、うるさいなぁ。笑ってないから」 やっと聞かせてくれたな、声。色気のあるいい声だぜ。 でもおばかなんだよな。大人みたいな顔立ちと声なのに、そのギャップがなんとも言えない。 「隣、いいか?」 「・・・す、好きにすれば」 やっと近くにいけた。 おそるおそる座ってみたが、殴りかかってくる様な素振りはない。ひとまず安心だな。 さて・・・・・・次はどうしようか 1 「昨日のイベント良かったよ」と誉める 2 「ねえ俺なんかした?」と聞く 3 ・・・今度は待ってみるか せっかくだし1で 「昨日のイベント良かったよ」 俺は素直に雅ちゃんの事を誉めた。 「・・・・・・・・・」 ・・・また黙っちゃった。さっきも思ったがそれをされると困るって・・・ あ、ぷいって顔を背けちゃった。まったく・・・俺と話したくないってか?やれやれ・・・ (・・・・・・?) よく見ると、髪の隙間からかすかにのぞく耳が少し赤くなっている様に見えた。 ふふ、可愛い奴だな。誉められて嬉しいが、それを俺に感付かれたくないのか。 バカだな・・・誉められて嬉しくない人間なんていないよ。それくらい察しがつくのに。 そんな雅ちゃんが可愛くてついつい見とれてしまった。 「何よ、にやにやしてんじゃないわよこいつっ」 「うっ?!」 急に頬に激痛が・・・み、雅ちゃん痛い、つねるのはだめ。めちゃくちゃ痛いんだよ。 しかし、我ながらよく飽きないもんだな。 こうやって照れた雅ちゃんにつねられたり殴られたりするの、数えきれないくらい繰り返して味わったのに まだこうやって嬉しくなるんだから・・・ 1 たまにはお返しだ、と俺も雅ちゃんの頬をつねる 2 ファンはきっと雅ちゃんをもっと好きになったよ。間違いない 3 もっと誉めてって?まったくわがままだな〜、よし分かった 2 同じく2でw よし、分かった。こうなったらもっと誉めちゃうからな。 「来てくれたファンも絶対雅ちゃんをもっと好きになったよ。間違いないから」 「なっ////なな、何なのよあんた、何いきなりわけわかんないことっ////」 おやおや雅ちゃん、今度はもう片方の手も使って俺をつねってくるのかい。 おお・・・こ、これは・・・痛い。それだけじゃなくて苦しい。痛い、苦しい。 だが・・・昔の人は言った。痛みと快感は紙一重であると。 とんでもなく痛いけどそれと同時に快感を感じるぞ。こっこれはたまらん おそらく常人では到達する事のない領域だろうが、この痛みがなんとも言えず快感なんだ。 「ばかじゃないのあんた、こんなにされてまだ笑ってるなんて」 「ばかなのは雅ちゃんだろ?素直に喜べば可愛いのに、こうやってひねくれた愛情表現しかできないんだから」 でも、そこが好きだよ。 最後にそう付け加えたらさらに力を入れてきた。さ・・・さすがにこれ以上はやられたらまずいだろうな ちぎれる・・・ぶちっていっちゃいそうだよ 1 手をつかんでその指を舐めてやる 2 雅ちゃんの手を叩いてギブアップの意思を示す 3 思わず痛いんだよ!やめろ!と叫ぶ 1 1かな ちょっと怖いけどw 誉められて嬉しくないはずがない。 なのに雅ちゃんは素直に嬉しいと言えない、ツンとした子なんだよ。 最近はデレ気味だったから寂しかったんだよ・・・嬉しいよ、やっとツンな雅ちゃんが戻ってきたんだから。 それに・・・形はどうあれ久々に雅ちゃんにさわってもらえて、嬉しいんだ。 大体は俺からいかないといけないんだよな。雅ちゃんは甘えるのがへただから・・・ よし、俺すっごく嬉しいからこうしちゃうよ。いいよね? ていうかだめだって言われてもやるから。ほら! 「きゃっ?!さ、触んないでよ私の手」 「すべすべしててきれいだな。うふふふ・・・」 「や、やだ、何するつもり・・・?やめなさい!やめ・・・いやああああ!」 思わず雅ちゃんの手をつかみ、流れる様に指をぺろっと舐めてしまった。 だって舐めたかったんだもん・・・エッチだって全然してなかったから。 「・・・・・・・・・・・・」 いいね、その顔。 体の中の鬼が目覚めていく過程が分かるよ。わぁにらんでる、その綺麗な目で 1 これだけじゃ足りない?なら・・・と顎をおさえて口付け 2 ケツまくって逃げるわよ〜〜〜! 3 「はい、ど〜ぞ」と顔を差し出す 1 1→3で 1でw 完全に鬼になるには多少時間がかかる。この時間を利用してさらに・・・これをいただく! 「これだけじゃ足りない?なら・・・」 雅ちゃんの顎をくい、と俺の方に寄せた。 きっとこれを雅ちゃんは挑発だと思うだろう。よく顎をばかにしてるからな・・・ だけど違うよ。雅ちゃん・・・俺がしたいのは・・・ 「ん、あ・・・っ」 まさかキスされるとは思わなかったのか、俺の舌はすんなり雅ちゃんの口の中に入った。 味わう様に舌をからめたり、唾液を吸ったり、歯をくすぐったりして・・・・・・ 「あ・・・う、あ・・・////な、なな・・・なに・・・してんの・・・ばか・・・////」 唇を離したら雅ちゃんは小声でぶつぶつ呟いている。 きっと恥ずかしさのあまり声が出ないんだろうな。ふふ・・・ 「さあ雅ちゃん、ど〜ぞ」 俺は顔を差し出した。 もう心残りはないよ、今のところはね。 さあ・・・雅ちゃん、渾身の一撃をお願い。天に昇る様な強烈なのをお願いするぜ 「この・・・ばかぁあああああ!!」 ・・・・・・雅ちゃんの叫び声を聞いたところまでは意識がはっきりしていた。 気が付いたら俺は床に倒れてて、見上げる先には少し髪が乱れた雅ちゃんが・・・ 痛たたたた・・・前がよく見えないな。おそらく顔がめちゃ腫れてるのかも・・・ こんなになるまで殴られたのはほんと久々だ。 覚えてるのは二発目までだが、間違いなく食らった回数はその十倍はあるだろうな。 「もう帰る!」 「送ろうか?」 「い、いいよ!ばかっ!」 ひどい娘だ。仮にもマネージャーを殴り続け、ほったらかしにして帰るとは。 しかも俺は誉めただけなのに・・・普通の奴なら辞表を出すだろうなきっと。 たまには・・・今みたいにしてもいいんだぜ、雅ちゃん。 俺なら君のちょっと元気すぎるところも受けとめられるから。 1 しばらく休んでから帰る 2 医者に診てもらうか 3 ・・・メールだ 3しかない 3だろうな ここで寝てるわけにはいかない。なんとか家まで帰らなくては 「・・・いてぇ」 困ったな、信号が見づらいぜ。運転に支障をきたす様なケガを負わされるとは・・・ 危なっかしい運転だったが無事に家まで着いた。 明日までにはせめて腫れてるのは治ってればいいな・・・はぁ。 シャワーを浴びてビールを飲みながらくつろいでいると、メールが来た。 ¨・・・さっきは、その・・・ごめん・・・¨ たった一行だけかよ、まああの雅ちゃんが謝ってくれただけでも・・・あれ?なんかたくさん改行してあるぞ。まだ下があるのか ¨お、お詫びに、ひ・・・久々に、こ、今度、え、エッチしても・・・いい、よ・・・¨ その文を見た瞬間、俺の下半身が鬼になろうとして・・・ あ?メールが来た。なんだよ、また雅ちゃんから・・・ ¨しない。エッチなんかしない、さっきのなし、だめ。さっさと削除して!!¨ 悪いが・・・その願いはきけないな。 よし、今から鍛えておかなくては。 雅ちゃん・・・俺の溜まりに溜まった愛を受け取ってくれよ