怒ってるだろうな・・・きっと・・・去年約束したのに・・・ タイミングを逃したって言えばそれまでだけど、そういう事を言っちゃいけないと思う。 なんて切り出したらいいんだろう。最近明らかに不機嫌だし、挨拶くらいしかしてくれない。 わ、私だって好きでチョコをあげなかったわけじゃないのに! 仕事とか色々重なってこんな日になっちゃったんだから・・・ どうしよう、去年もあいつに嫌な思いさせちゃったんだよね。今年も同じ事しちゃうなんて・・・ あいつは結構優しい。もう数えきれないくらい殴ってきたのに愛想尽かさずにいてくれるから。 やっぱりいまさらもう遅いかなぁ・・・ でもせっかく作ったんだからあげたい。こんなに時間はすぎちゃったけど どうやって話をつけよう。電話どころかメールもろくな返事が帰ってこないし・・・ 1 す、素直に言わなくちゃ・・・素直に 2 やっぱり無理!渡せない! 3 今度の休みに思い切ってデートに誘ってその時に 「・・・・・・・・・」 ちら、と私を見てすぐ雑誌に目線を戻してしまった。 「あ、あのさ」 「・・・・・・・・・」 ちょっと・・・・・・返事ぐらいしなさいよ。いつまでそうやってんのよ、まったく。 好きで長い間チョコをあげなかったわけじゃないのよ。私より年上のくせになんでわからないの? ・・・いけない、仲直りしに来たのに怒っちゃだめよね。 「こ、今度の休みにさ、どこかいかない?」 「・・・・・・・・・」 しゃ・・・しゃべりなさいよこの馬鹿!どういうつもりなのよもう、子供じゃないんだから。 「ねえ聞いてる?」 ・・・今度は背中を向けちゃった。なのにまだ雑誌は読んだまま・・・こっ、こいつ、人が優しく言ってるのに。 もう、どうしてそうなのよあんたは。昔からそうよ、自分の気に入らない事があるとすぐふてくされて 1 そう。せっかくチョコ作ったのに・・・いらないのね 2 仕方ないな。私が大人にならなくちゃ。諦めずに話し掛けてみよう 3 気が付いたら手が勝手に動いて頬を叩いていた 「そう。せっかくチョコ作ったのに・・・いらないんだ」 「・・・・・・そ、そうは言ってないだろ」 え?いまなんか言った?悪いけど聞こえなかったわ。 「・・・なんか言った?」 「言ってないぞ!!誰がお前のチョコなんか欲しいかよ!」 言ってたじゃん・・・ほんと、自分で言うのもなんだけどまるで私みたいね。 「ふ〜〜〜ん」 「なにがおかしいんだ!この、こうしてやるからな!」 ・・・痛っ。こ、こいつ、私の顎を掴んで・・・ 「なんだこの顎は。こんなに伸ばしやがって」 こうやれば私が怒ると思ってるんだ。ほんと、まるで進歩してないわね。 「・・・な、なんだよそんなにやにやして」 私が怒らないから焦ってるのかな。まったくしょうがないわね、あんたが子供のままだから私が大人にならなきゃ。 「無理すんなよ。俺を殴りたいんだろ?怒るの我慢してると顎が増伸びるぞ」 ・・・ちょっとしつこくない? 1 我慢できないので殴る 2 お返しに大事な部分を握る 3 「これで満足?」と聞く 何よその顔、どうだって顔しちゃって。怒らせれば勝ちだとでも思ってるみたいね。 あんまり女の子を軽く見ない方がいいわよ?自分の思うとおりに動くと思ってると・・・ 「あっ?!おま、どこさわってんだよぉ〜!」 ズボンの上から大事な部分を握ったらうろたえちゃって。 ・・・もう、ちょっと大きくなり始めてるわ。ほんとこいつの頭ってそういう事しかないのかな。 「み、雅・・・////」 やっと私の顎から手を離したわね。でも私はここから手を離したりしないから。 「・・・うう〜〜、あ〜〜・・・////」 いつもならここでエッチしようとか言ってくるのにどうしたの?ここ触られるとだめなの? 1 してあげようか、と誘う。でもしてあげない 2 手を離して反応を見てみる 3 な、なによ、きゃあ!押し倒さないで・・・ 「ねえ・・・」 片手であいつの顔に触れて唇を押さえながら言った。 「・・・してあげようか」 「なんだよその言い方!生意気だぞ雅、お前なんかと誰がエッチするかよ!」 あらそう。生意気って言ったからしてあげないわ。 「・・・えっ?」 大事な部分を握るのをやめたらきょとんとして私を見ている。 「いやなんでしょ?私みたいな生意気な女の子とはしたくないんでしょ」 ・・・なんか立場が逆になってるわね。いつも私が翻弄されてるのに不思議・・・ 「ああ、したくないね。やっぱり顔も見たくない!早く出てけよ!」 ちょっと、そこまで言わなくてもいいでしょ。思い通りにいかないからって 「じゃあ出てくわ。ほんとにいいの?」 「くどい!何度も言わせるな、さっさと出てけ!」 ・・・ちょっと怒らせちゃったかな。まったくめんどくさいのね、大人のくせに落ち着きが無くて・・・ 1 仕方ないな、チョコはおあずけね 2 キスくらいはしてあげるか 3 気に入らないので殴ってから退室する こうなったら機嫌をとろうとしても聞く耳持たないわね。何言っても無駄だから でも・・・何もしないのも冷たいから、せめてこれくらいはしてあげる。 「・・・んんっ////」 たまには私から抱き締めて唇を奪ってあげる。いつもされてばかりじゃ悔しいからね。 「何すんだよっ!離せ!」 「はいはい、離すわよ。じゃあね」 顔を真っ赤にしちゃって。私にされたのは悔しいのね。 ・・・いくらあいつでも渡せなかったのはわざとじゃない事くらいはわかってるはず。 今日やっとまともに話せる時間ができたんだけど、あの様子じゃちょっと無理かな。 会ったばかりの頃は私が助けてもらってたのに、いつからかあいつは子供に逆戻りした気がする。 そういえば最近は優しい言葉も聞けなくなったし、なんかエッチばかりで・・・ 「・・・気を付けなよ」 「まだいたのか。もう話したくないから早く・・・」 「いつまでもそのままだと・・・愛想尽かすかもよ?」 「何言ってんだお前。おい、ちょっと」 そんなわけないでしよ。言わせないでよもう。でも、もしかしたら・・・ これからどう出てくるのか待ってもいいでしょ? ねえ・・・