やっとお勤めが終わった・・・ はぁ眠い。今日は朝から打ち合わせだらけで色々整理しなきゃいけない事がありすぎだぜ とりあえず大事な事はメモし終わったが、まだ細かい事が沢山あるぜ。 雑誌の取材、リハーサルの日付、連載してる雑誌の締切日、ジャケットの撮影日 あ〜〜〜〜気分が重い。 せめてまだ時間が早ければともかくもうとっくに日が暮れてるのに。 また帰れないわ、はあ・・・しかし任された事くらいやって当たり前なんだ。 さっきからずっと仕事しっぱなしだし少し休んでから取り掛かるとしよう。 どこで休憩しようかな 1 ここで10分くらい寝るか 2 トイレでオナニーしてこよう 3 ・・・電話?悪いが今は出られない ふらふら出歩くのはよくない、残業中だかちゃんとした仕事してるんだ。 ここで寝よう・・・10分くらい寝れば頭がスッキリするはずだ。 机に小さい座布団を置いて枕代わりにし、顔を突っ伏した。 はぁ・・・やわらけぇ座布団だな。まるで・・・梨沙子や茉麻のおっぱいみたいだな。 もう二人はとっくに帰っちゃったな。早く俺も帰りたい。 ・・・はぁ・・・いい気持ちだ。こうやって眠る寸前のうとうとしてる時が一番気持ちいい・・・ ¨ぱかぁーーん¨ く、くぁあっ?! あ・・・い、痛い、いたーーい!! お、おお俺の頭のてっぺんを正確に打ち抜いた。いったい誰だッ?! 「こら。寝ちゃダメでしょ?まだ仕事してるのに」 そこにはあのツンデレ女王、雅ちゃんが立っていた。 ・・・笑ってる。人の頭叩いてなにがおかしいんだ? やっと眠れそうだったのに、それなのに邪魔して・・・! 1 何の用だよ、と不機嫌になってしまった 2 八つ当たりはだめだ。普通に話そう 3 また寝る。相手にしない 思わず声を荒げそうになったが、踏みとどまった。 雅ちゃんからしてみれば俺は不真面目に見えたかもしれない。様子を見にきたら机に突っ伏してたんだからな それにもし喧嘩になったら間違いなく俺が負けるだろうし、普通に接した方が利口だ。 「まだ帰ってなかったのか」 「うん。残業してた」 「・・・残業?」 「歌詞。その日のうちに覚えたくて」 雅ちゃんは真面目だな。思えば俺が少しは真面目になったのって・・・ 「雅ちゃんは真面目なんだな。偉いな、俺より年下なのに」 「当たり前でしょ。あんたとは出来が違うの」 ・・・やばい、その言葉、また少しカチンときた。 出来が違う・・・?自惚れるところは全然変わってないな。 何度か注意したはずなのに直ってないじゃないか。 「何よ、その顔。何か気に障る事言った?」 1 出来が違うとか言うなよ 2 別に・・・ 3 気に障る?触る胸がないの間違いだろ 疲れてるんだな。これ以上話したらまた何気ない言葉にカチンときてしまいそうだ。 「別に・・・」 続けよう。寝られなかったが早く終わらせなくてはならない。 「・・・・・・」 雅ちゃんは隣の席を自分のところに寄せてそのまま腰掛けた。 何となくだが、仕事中の俺に話し掛けてはいけないと感じたのかもしれない。 そしてじっと俺を見ている。うう、なんかやりづらいなぁ 照れるな・・・なんか、見られていると指先がむずむずするよ。 「・・・・・・・・・」 そういや、こうやって無言で見つめられた事ってあんまりないよな。 上司の視線よりはましだがあまりいい気分じゃないな・・・ さっきよりペースが落ちてしまった気がする。 嫌、というよりは気恥ずかしいと言うべきか。 あんまり見せたことのない姿をみられるのは・・・ 1 悪いが、ちょっと一人にしてくれないかな 2 我慢して続けたい。だが変な汗が出てきた 3 突然雅ちゃんが笑った。な、なにがおかしい?! 「ふふっ・・・」 なんだ?誰か笑ったか? 「く、くくっ、ぷぷ」 雅ちゃんか?なんでいきなり笑いだしたんだよ。 「あははははは、なんで震えてんの?あんたいつも仕事してる時は震えてるわけ?」 ば、ばかな!この俺が笑われているだなんてっ そんなの・・・おかしいですよ。おかしいですよナツヤキさんッ!! 「あ、あの、ここれはだな」 唇まで震えてきている。絶対変だぞ俺、雅ちゃんに病院送りにされた時より震えてる。 その時はもうちょいしっかりしてたはずだ、おかしい。 「見られちゃうと震えちゃうの?も〜〜大丈夫?」 ば、バカにしてるのか・・・? 俺を・・・バカにしてるのか?なぁ・・・ 1 我慢できなくなり「何がおかしい!」と立ち上がる 2 さらに涙も出てきた。情けなくてもう 3 うるさいわね!震えてなんかいないわよ! 笑ってるんじゃないよ雅、バカにしてぇっ 「う、う・・・」 「う〜じゃわかんないでしょ。ちゃんとしゃべれないの?」 もう頭にきたぞ!!我慢していたがもう無理、限界!! 「うるさいわね!!震えてなんかいないわよ!!」 ついに言ってしまったこの言葉。立ち上がって思い切り叫んでしまった。 そして、少しして女言葉で叫んだことに気付いたが手遅れだった 「・・・な、なんで変な言葉なのよ・・・」 雅ちゃんは口を手で押さえていたが、今にもふきだしそうだ。 「し、知らないわよ!!」 ああっまた女言葉を。 「ぷっ、あっはっはっはっ、もうだめ、おかし〜〜〜!」 ちくしょーそんなにおかしいのかよ。 好きでそんな言葉を使ったんじゃない、興奮してとっさに出たんだよ! 普段から女装してるから女言葉が出たのかもしれない・・・のか・・・? 1 おまえなんかきらいだーっ!と逃げ帰る 2 「何がおかしいのよ!!」と叫んでしまう 3 脈絡はないが乳もませろやぁー!と襲い掛かる 何の脈絡も無いが、衝動的に襲い掛かっていた。 「雅ぃ!!乳もませろやぁー!!」 それまで笑っていた雅ちゃんは俺に胸を鷲掴みにされ、表情が・・・! 「・・・・・・早く続けなよ、仕事。終わってないんでしょ?」 表情が変わらない。怒らない、なぜだ? わかったぞ、俺が席に座ったのを見計らい椅子ごと持ち上げて投げ捨てるつもりか おそるおそる座ったが雅ちゃんは何もしてこなかった。 「なぁ・・・怒らないのか?」 「あんたに怒ってもしょうがないでしょ、早く終わらせなよ」 ほっとした。やっちまったと思ったが無事だったか。 だけど・・・なんかこうすっきりしないな。いつもなら顔面を打ち抜かれて、 さらにここには椅子やらペンやら凶器がたくさんある。生きて帰れなくても不思議じゃないのに 1 なんで怒らないの・・・? 2 仕事するふりをして鏡でうまく角度をつけパンチラを拝む 3 気が変わった、一緒に帰ろうか 「なんで怒らないの・・・?」 つい聞いてしまった。だって薄気味が悪いんだもん 普段からつんとした人が何かされても怒らないのは言葉にできない不気味さがある。 「・・・何?私に怒ってほしいの?」 「いっいや!むしろ怒られなくて嬉しい。雅ちゃんのパンチは痛いから」 確かに嬉しい。だけど・・・なんか複雑だ。 怒ってほしいんだろうか?なんかすっきりしないよ。 「終わった!」 なぜかペースが上がり、無事にメモに日付やら何やらの書き込みが終わった。 これでやりたかったところはすべて終わったな・・・ふう・・・ 「終わった?」 「ああ、帰ろうか」 しかし雅ちゃんはごめんと言ってきた。どういう事だ? 「・・・寄りたいとこがあるんだ。ごめん」 1 なら仕方ないな、でも途中まで送るよ 2 気を付けてなと別れるふりをして尾行してみる 3 どこ・・・?俺に言えない場所? 「どこ?俺に言えない場所なの?」 「へ、変なとこじゃないよ。ちょ、なんでいきなり顔近付けてくるの」 この時間に寄りたい場所・・・?本屋とか普通の店ならもう閉店になる時間だぞ。 「あぶないよ、雅ちゃん一人じゃ!」 「大丈夫。変なとこじゃないから。じゃあね。お疲れさま」 雅ちゃんは足早にいなくなってしまった。 ・・・待てよ、このパターンはあれだな。 いったん帰ると見せ掛けて駐車場の俺の車で待ってるあのパターンにちがいない。 もう素直にそう言えばいいのにツンデレなんだから〜 意気揚々と駐車場までエレベーターで降りて車に乗り込んだが、いなかった。 なんだこの肩透かしは!!今日はどの体位でしようか妄想を膨らませてたのに・・・ 仕方ない、帰ろう。 しかし寄ると言ってもいったいどこに・・・? 「あっ!」 駐車場から出て少し走り、コンビニの近くを通ったところで見覚えのある人影を見つけた 「み、雅ちゃん・・・?」 確かに雅ちゃんだ。間違いない、あの髪、あの顎、悲しいほどの体型。何やってるんだコンビニの外で 1 今からでも連れて帰ろう! 2 いや、ライトを消してちょっと様子をみよう 3 ・・・なんだ?誰か来たぞ。背が高いな 車から出ようとしたら・・・雅ちゃんのもとへ誰かが近づいてきた。 あれは誰だ?背が高いな。それに体つきからして・・・ま、まさか、男か?! み、雅ちゃんに近づいてる。何をするつもりだ。 ・・・雅ちゃんはその男に気付いたらしい。て、手を振ってる。そんな、知り合いなのか?! 何か話してるらしい。口が動いてるのはわかるが車の中じゃ声が聞こえないぞ。 「・・・?!」 次の雅ちゃんの行動を見た瞬間、俺は思考が止まった。 まるで凍り付いた様に、何も考えられなくなった。 お、男に、抱きついて・・・ ショックを受けた事はいままで何度もあったが、これよりでかいのは・・・ないな 恋人が目の前で見知らぬ男に抱きついたのを見て、ショックを受けない男はいないだろう よ、よよ・・・ 寄りたいとこがあるっていうのは・・・あいつの家か?! 1 車から飛び出す 2 ・・・涙が止まらない・・・動けないよ 3 もう知らない!!雅ちゃんの尻軽ぅ!! ・・・ぐにゃ、と目の前が歪んできた。 これはなんだ?ああ・・・そうか、涙だよな。やばいおそらく止まらないだろうな。 飛び出そうとしたがなんと情けない、何もできそうにないぜ。 だから最近冷たかったのか。怒らないのはもう関心が無くなったから・・・ 知らない もう知らない、あんなの、知らないよ!! 浮気ばかりしてる俺がこんな事を言える立場じゃないのはわかっている。 だけど・・・雅ちゃんなんかもう知らない、あんなお尻の軽い娘なんかもう知るかよ!! 俺はアクセルを八つ当たりするかの様に踏み、家まで急いだ。 何もする気が起きない。 シャワーも浴びたくない、着替えたくない。 ・・・仕事が終わったら入りたかったが、そんなのもうどうでもいい。 ベッドに飛び込み、携帯を開いた。待ち受けは・・・ 「・・・っ」 雅ちゃんの微笑み。これ撮る時、照れてたな。 ・・・もう、撮る事はないかもしれないけど・・・ 1 画像を消してから寝る 2 せめてやけ酒してから寝ようかな 3 で・・・電話してみようかな・・・ やっぱり眠れない、せめてやけ酒してから寝てやる! 冷蔵庫をあけると、酒よりも先に目に入ったものが。 「こ、これは・・・」 白い鍋。シチュー入りのやつだ。雅ちゃんが作った・・・ 思わず反射的にドアをしめてしまう。見たくなかったから 「ちくしょう・・・」 まずは一本缶ビールを空けた。空腹にはキくな。 「俺を心配するふりして他の男と・・・」 二本、三本と空けていくが気持ちはまったく晴れない。ちくしょう、捨てられたんだ俺は。 す・・・捨てられた・・・んだ・・・ ちゃんとさよならとも言われずに・・・ 「うあああああああああああああああああああっ!!!」 たまらずに叫び、また叫び、それでも叫び続けた。 その間もビールを流し続け、気が付いたら机は新しく置く場所が無くなってて・・・ ・・・うん、悔しい。 とにかく悔しい、ひたすらに悲しい。明日から・・・どんな顔をして会えばいいんだ? もう・・・今までの様にはいかないよな 1 悔しいので桃子の写真集でオナニーして寝る 2 さらにやけ酒を続ける 3 あ・・・電話?うるさいわね 「桃子・・・」 ちら、と見たら桃子が笑っていた。写真集の表紙だったけどよ・・・お前はこんな俺でも優しくしてくれるよな。 桃子ぉ、桃子ぉお、俺の!俺のぉぉお!桃子、お前は俺の・・・アッー!! ズボンを脱ぎ捨てて俺はただ何も考えずに自分のものをしごいた。 桃子・・・お前はいつも優しいよな。俺がどんなにひどい事をしてもいつも笑って悦んでくれて 俺をなぐさめてくれぇ。こんな情けない俺を・・・! 取れるんじゃないかと思ったくらいしごきまくり、あやうく写真集を汚すとこだった。 今度ソロでDVDも出るんだよな、楽しみにしてるよ。 「はぁ・・・はぁ・・・」 疲れたなぁ。体もそうだけど、何より心が疲れた。 俺、明日からどうやって頑張ればいいんだろう ・・・もう、今までの様にはいかないんだ・・・