・・・・なんか体が軽い。これが”死ぬ”ってことなんだな。そして俺の記憶も意識も無くなり魂だけの状態になる そして俺の目の前にはあいつがいた 「待たせたな。さて行こうか」 「いいのか?愛する彼女の姿を見納めしなくて。まあ、あっちの世界に行けばその記憶さえもなくなるからな」 「ああ、これ以上いると未練が残ってしまうからな」 「・・・そうか。本当に済まない。俺の力不足で」 「何を今更。俺の体を借りて散々悪さしたくせに。急にしおらしくなるなんて気持ち悪いな」 この期に及んで俺の中の悪魔がなぜか急に俺に優しくなった。そんなことより、これから先は地獄行きなんだろうな 何せ十数人の女の子を弄んだ挙句、中出しまでしちまったからなw 「とりあえずお前のこの先の行き先を決めるためにあるところへ行ってもらう。俺はそこまで送り届けたらお役御免だ」 「そうか・・・短い間だったが世話になったな」 そして俺たちは俺の運命を決める”運命の門”へたどり着いた 「それじゃあまたな。お前が選ぶ道次第だがな・・・」 あいつは含みのある言葉を残し風のように消えていった。そして俺は”運命の門”と呼ばれる巨大な門をくぐっていった 「お邪魔します・・・・」 門をくぐると階段が伸びていて、階段の上には杖を持った少女?が待ち構えていた 「ようこそ”運命の門”へ。私はこの門の番人、えりな。あなたの選ぶ運命を手助けするのが私の役目」 「は、はぁ・・・ところで俺の選ぶ運命って言うのは?」 「この門に来た者は3つの選択肢からひとつを選ぶことが出来ます。ただし、どの道に行くにもそれなりの代価が必要となります」 「その選択肢っていったい・・・」 「ひとつは魂のまま現世を彷徨う。もうひとつは天国へと登る。そして最後は魂も肉体も復活して現世へ戻る。さて、どうしますか?」 1 魂のまま現世を彷徨う 2 天国へと登る 3 現世へ復活する 4 まずはそれぞれの代価を聞いてから決める 「ちょっと待ってくれ。まずはその代価が分からないと選びようがない。教えてくれないか」 「やれやれ。わがままな方ですね。まるであの方と同じ・・・おっと、おしゃべりが過ぎましたね。それでは教えてあげましょう」 えりなはあきれながらも俺に運命の選択とその代価について説明してくれた 「まずは第一の選択、魂のまま現世を彷徨う。これは文字通り魂だけを現世に残すことね。ただし永遠に現世を彷徨うから転生もできずに一生魂のままで行き続けなければいけない」 「次に天国へ登る。これは汚れた魂を浄化して天国へと昇華する。ただし、現世での記憶も無くなり転生もできなくなる」 「最後に・・・現世への復活。あなたが一番望むのはこの選択肢かもしれませんが・・・・ただ・・・」 「ただ・・・なんだ?言ってくれ」 「これは相当過酷な試練が待ち構えています。失敗すると地獄へまっさかさま。永遠の闇と苦痛があなたを待ち受けています・・・」 「そうか・・・良く分かった」 俺は・・・・ 1 魂だけでもいいから娘たちの幸せを見守りたい 2 もうやり残したことはない。天国へと登る 3 たとえどんな苦痛があっても現世へ戻りたい 「頼む。どんな苦痛でも耐えてみせるから俺を現世へ戻してくれ」 「そう言うと思ってましたわ。分かりました。それではこちらへ進みなさい」 えりなはそう言うと持っている杖を地面に突き刺した。杖の上から光が走り大きな道へと変わっていった 「さあ、ここから先はあなた自身が歩んでいく運命の道。お逝きなさい!」 「ありがとうえりなちゃん。感謝するよ」 「いえ、私はこの門へ来た者に道案内をするだけ。感謝される覚えはありません」 俺はえりなに別れを告げ運命の道をひたすら真っ直ぐと歩いていった 「しかし・・・・・この道やたらと長いな・・・もう何日歩いているんだ・・・・」 俺は真っ直ぐ一本に伸びる運命の道をひたすら前へ前へと進んでいた。しかし、いつまで経っても果てしなく伸びる一本道 「ダメだダメだ。こんなことでへこたれるわけにはいけない。愛する娘たちに会うまではあきらめないぞ!」 それからまた何日歩いたのだろう・・・・もう時間の感覚も麻痺するぐらい長く歩いていると道が3つに分かれていた 俺は 1 真ん中の道を歩く 2 右側へと進む 3 左側へと進む 俺は3つに分かれた道の真ん中を進んでいった。そこからまた果てしなく道は続き・・・・ いったい運命の門についてからどれくらい経ったのだろう、目の前が明るい光に覆われその光の中をくぐっていくと・・・誰かが俺を待っていた 「よう、久しぶりだな。お前とはまた会えるような気がしたよ」 「な、なんでお前がここに?どういうことだ?」 「とりあえずおめでとう。そうだ、自己紹介が遅れたな。俺の名前はルシファー。元は神側の人間だが、わけあって今は悪魔に成り下がった身だ」 「ルシファー?悪魔?俺は夢でも見てるのか?訳が分からん・・・」 「おいおい。夢も何もここはまだ死と生の境界線だぞ。そんなことより喜べ。この関門をクリアすればお前は現世へ戻れるんだぞ」 「本当か!」 「ああ、ただしお前にとってはとても残酷な関門になるかもしれないがな・・・」 あいつはなぜか浮かない顔をしながら俺に告げた 「どんなことだ?ここまできたらもう後には引けない!」 「そうか・・・聞いて後悔するなよ。お前を復活させるにはそれ相応のパワーが必要だ。簡単に言うと・・・お前の身代わりに誰かの魂が必要だ」 「まさか誰かの魂と引き換えに俺を復活させるとか・・・・」 「さすが察しがいいな。ただし、お前と関係のない人間とかってのは無しだぞ。つまり・・・・」 「まさか・・・・」 「そうだ・・・・お前の愛する彼女たちの誰か一人の魂と交換だ」 俺は愕然としてそのその場に倒れこんだ。そんな・・・・俺の代わりに愛する娘たちを犠牲にだなんて・・・・ そんなのできるわけないだろ・・・・涙が止まらない・・・・・ 「時間はたっぷりある・・・・後悔の無いようにじっくり選んでくれ」 俺はありったけの声を上げて泣き叫んだ。涙が枯れるほどに・・・・ 「待たせたな。俺の答えは・・・」 1 俺には決めることが出来ない。お前が選んでくれ 2 愛する娘たちを犠牲にするくらいならこのまま地獄へ落ちる 「愛する娘たちを犠牲にしてまで生き永らえることなんか出来ない。いっそのこと地獄に落としてくれ」 「そうか・・・お前はバカだな。本当に真っ直ぐなほど思いやりのあるバカだな」 「うっさいな。悪魔のお前に褒められる筋合いなんかないぞ」 「そうだな・・・俺もお前みたいに愛する人をこんなに思えれば・・・なんでもない。じゃあな元気でな、ってのもちょっと変か」 「ああ、おまえこそ元気でな。って、悪魔に元気ってのも変だな」 俺たちはお互いを見合って声を上げて笑った 「それじゃあな」 その瞬間地震のような大きな揺れが起こり、足元の地面が地割れを起こした 俺はその地割れに飲み込まれ深い深い闇へと落ちていった・・・・・ 深い闇の中をどんどん落ちていく俺。もう何日ぐらい落ち続けているのだろう・・・俺の意識は薄れていった 深い闇の中を落ち続けてしばらく経ったのだろうか。俺は再び意識を取り戻した ここは地獄の底か?それにしては温かい。それになんか水の中に浮いているような感じだ 何だ俺?!妙にちっちゃくなってるぞ! そして辺りを見渡すと、俺の隣に俺そっくりのちいいさな赤ん坊が・・・・ 「よう、もう一人のお前目が覚めたか?」 「だ、だれだお前は!?」 「そんな驚くなよ。俺はお前、もう一人のお前だよ。そしてここは俺とお前の母さんの腹の中」 「俺・・・・生まれる前の頃に戻ったのか・・・・」 「おいよく聞けよ。これから母さんは俺たちを外の世界に導いてくれるんだ。だけど、生まれることが出来るのは一人だけだ」 「俺が双子だった?そんな話聞いてないぞ!」 「そりゃあ無理もないさ。母さんだって知らなかっただからな」 「そうなのか・・・それなのに俺はせっかくの命を無駄にして・・・」 「おいおい感傷ににひたってないで俺の話を聞け。これから俺の生命力をお前に与える。大事な命だから丁寧に扱えよ」 「待ってくれよ!それなら俺の生命力を兄さんにあげるよ」 「それはできないな。そういう運命なんだから。お前には愛するべき人の元に戻って愛し愛される役目があるんだから」 「兄さん・・・・」 「そんな悲しい顔をするなよ。お前とはきっとどこかで会えるような気がするからな。それじゃあそんときまで・・・あばよ!」 「兄さん!」 俺の意識がまた薄れていった・・・・ 目が覚めると誰かが俺を呼ぶ声が・・・ 1 母さん・・・? 2 ℃-ute(誰か好きなメンバー一人) 3 Berryz(誰か好きなメンバー一人) 「おぎゃー!おぎゃー!」 「あらあら ちゃんお腹空いたのかしら〜?は〜いおっぱいあげまちゅよ〜」 「ん・・・ママのおっぱい大きいな。でもなんか変だな・・・さっきからゆーゆーうるさいゆー・・・って・・・」 「あーっ!パパ起きたゆー!ってりぃのおっぱい触ってる!えっちぃー!」 この声は・・・・梨沙子?それに母さんも・・・?って、目の前で般若の形相をしてる・・・・ってぎゃーっ! 「この変態!死んだフリしてたと思ったら梨沙子になんてことするの!」 「ちょっとみや!パパになんてことするの!また天国いっちゃったらどうするのよ!」 「え、梨沙子に母さんに・・・・みやびちゃん・・・・?ここはどこ?どうしたの?」 「おはようあなた。もう戻ってこないと思って心配したんだから・・・・」 母さんが泣いてる・・・梨沙子も俺の顔を見て泣き出してる・・・・ 「あのね・・・あなたったらあれから2週間以上も寝てたんだから。本当に心配かけて・・・」 「あれ?みやびちゃん目が赤いよ。もしかして・・・」 「う、うるさいわねっ!余計なこと言うとまたぶつわよ!」 「お願いだ。もう一回ぶってくれないか」 「ママーパパが壊れちゃったよー」 「あらあら、みやが強く叩いたからでしょ。仮にも病人なんだから」 「いや、俺はおかしくなんかないよ。これって夢じゃないよな?」 「バカ・・・・あなたがいなくなったら・・・私・・・」 俺はみやびちゃんをそっと抱き寄せて頭をそっと撫でた 「ただいま。もうどこにも行かないよ」 夜になると舞台を終えた℃-uteのメンバーやBerryzの4人、そして○○さんや△△も見舞いに訪れた おい△△、見舞いに百合の花とかいい根性してるな。代わりに冥府魔道に送ったろか・・・・ あとでみやびちゃんに聞いた話だが、みやびちゃんとの最後のエッチの後に倒れた俺は昏睡状態で病院に運ばれたそうだ その後2週間以上俺は眠り続けてた その間俺は時々うわごとで「兄さん」とか言ってたみたいだ。 眠っていた間の記憶はまったくなく、目が覚めたら母さんと梨沙子、そしてみやびちゃんが目の前にいたのだ 「どうしたの?泣いてるの?」 「うん、なんか知らないだけど。遠い昔に、ううんいつかは分からないんだけど誰か大切な人と別れたような気がするんだ」 「そうなの・・・・それってもしかして昔の恋人とか?」 「どうも違うみたいだ。なんだろう・・・もっと身近な、兄弟とかそんな感じ」 「そうなんだ。きっとその人があなたを守ってくれたのかもしれないね」 「そうだね。本当にそうだったらまた君のところへ帰れたことを感謝しないといけないね」 俺は彼女の肩を引き寄せてそっと口付けした 〜冥界〜 「あなたって本当むちゃくちゃですね。俺の魂と引き換えにあいつを生き返らせろって」 「仕方がないだろ。あいつにはもっとあっちの世界で楽しんでもらわないと。あいつのエッチを見る楽しみがなくなるのもったいないし・・・」 「そんな事言って・・・本当はあの人に情が湧いたんじゃないですか?」 「あのねぇ・・・えりなちゃん。なんであんな野郎に情が湧くって?俺は人のエッチを観察するのが大好きで・・・」 「はいはい分かりました。これでまた貸しが増えましたからね。いつかは返してくださいよ」 「はぁーい分かりましたー。なんなら俺の体で今返してあげるけど?」 「一回無間地獄に落ちてみます・・・?」