ここは私の友達の中でも、一番頭がいい愛理にしよう。 
愛理ならこんな私の恥ずかしい相談でも親身になってくれる気がする。 
それに誰にも言ったりしないと思うし…。 
そう思った私は愛理に連絡を取り、愛理の家で会う約束をした。 
カチューシャの女の人が内心ほくそ笑んでるなんて思いもしないで…。 

”面白くなりそうw この子がエッチになったら私も楽しいことになるしw” 


数日後、約束の時間に私は愛理の家の前に立っていた。 
相変わらず大きなおうち。 
この家に私の家族より少ない人数で住んでるっていうんだからビックリだ。 
チャイムを鳴らし、愛理が出てくるのを待つ。 

「いらっしゃいちっさ〜、今日はちゃんと時間通りに来れたんだねw」 
「そんな、ちさとだっていつも遅刻するわけじゃないってw」 
自分で言うのも何だけど、私はかなり時間にルーズだ。 
ジミー先輩とのデートのときは絶対に遅刻はしないけどw 

愛理の部屋もすごく広くてキレイ。私の部屋なんかと大違いだ。 
自分で言うのも何だけど、私と愛理は全然対極の性格をしてると思う。 
大人しい愛理と外で遊ぶのが好きな私、お嬢様な愛理と野生児で少年なんて呼ばれてしまう私。 
けどそんな反対の性格だけど私は愛理と仲良しなんだ。 
どんなことも言い合う仲のいい友達の私たち。 

1.相談したいことを率直に言う 
2.やっぱり気が引ける、お嬢様の愛理がそんなことするのかな? 
3.愛理が「その前に聞きたいことがある」って言ってきた 



「でさぁ、ちっさーが相談したいって言ってたことの前に、私からちょっと聞きたいことがあるんだけど、ちっさーに」 
「え? ちさとに?」 
「うん、あのさ、ちっさーはさ、ジミー先輩とどこまでいってるの?」 

 ! ! 

余りにもビックリして言葉が出てこなくなった。 
さっきは何でも話し合う、って言った私たちだけど、一つだけ例外があった。 
それがジミー先輩のこと。 
いつだったか、愛理とジミー先輩がデートしてるのを見て以来、私は愛理にジミー先輩のことを話さなくなっていた。 
愛理がそのことに気付いてたかどうかは分からないけど、二人の間で触れちゃいけない話題みたいになってたんだ。 

「ど、どこまでって…」 
「言ってる通りの意味だよ、最近ちっさーあんまりジミー先輩の話しないけど、デートとかしてるんじゃないの?」 
「それはその、い、いまちさとが聞きたいこととは」 
「話してくれないと相談のったげないよ?って言ったら?」 
私はすっかり愛理のペースに乗せられていた。 
私だったらこういう誘導尋問は絶対できない、愛理みたいに頭良くないから。 
(あとでそう言ったら「こんなの誘導尋問でもなんでもないよ」って笑われた) 
逆らえない雰囲気だったから、全部しゃべってしまった。愛理とジミー先輩のデートを見たことも。 
そのあと、誕生日にデートしてもらったことも。 

「それだけ? ジミー先輩とエッチって、した?」 
「えええエッチ!? えええええぇ!?」 
「私は……したよ、ジミー先輩と」 
まさかの愛理の衝撃告白にまたしても私の目は点になっていた。 
ジミー先輩は愛理とも付き合ってる、って言ってたけど、やっぱり…。 

私と愛理はお互いのジミー先輩の秘密をぶっちゃけ合った。 
ジミー先輩がどんなに自分に優しいかとか、どんな風に接してくれたかとか。 
まさかこんな風にぶっちゃけ合える相手ができるとは夢にも思わなかった。 
けど、それが逆によかったのかもしれない。 
「エッチなことを相談する」って恥ずかしい緊張感がすっかりなくなっていた。 
それより前にもっととんでもないことを喋り合ってたんだから。 
愛理がそれを狙ってこういう風なことを聞いたのかどうか、その三日月形の目から覗く真っ黒の瞳からは読み取れなかったけど。 

「…だからその、自分でする、ってのを普通の人はどうやってるのかな、って思って…」 
「ん〜〜……」 
お互い顔を赤くしながらも、すっかり話が終わった頃には愛理の顔も少し赤くなってた気がする。 
腕を組んで真剣に考えてくれてるみたいだ。 
やがて愛理は 

1.本棚から1冊の本を取り出した 
2.ベッドの枕元の小箱から何かを取り出した 
3.自分のやり方を話し始めた 



自分のベッドの枕元にある小箱から何かを取り出した。 
「ねぇちっさー、私も絶っ〜対に誰にも言えない秘密だからね、ちっさーに初めて話すんだから」 
「分かった、それ、何?」 
愛理が取り出してきたモノは私がこれまで全く見たことのないモノだった。 
ちょっと細めの棒みたいなのからコードがのびて、うずらの卵くらいの小さなモノに繋がってる。 
何だコレ? 

「私はね…コレ、使うの」 
「これを? どうやって?」 
「これスイッチ入れるのね、そうすると…」 
「うわ! 動いた!」 
愛理が棒についてるスイッチを入れると、卵みたいな部分が携帯みたいに小さく振動し始めた。 
なんでも、この小さな卵みたいなのを身体に当てて自分でするみたい。 
指で触って手のひらとかに当ててみるけど、イマイチピンとこない。 
と。 

 ”ピンポーン カッパ急便でーす!” 

「あ、荷物来たみたい、ちょっと受け取ってくるね」 
「うん…」 
愛理は何だか慌てて部屋から出て行ってしまった。 
部屋には私と、その自分でするときに使うっていう道具が取り残される。 

1.ほ、ホントに、気持ちいのかな? 
2.戻ってきたら愛理に詳しく聞いてみよう 
3.え、カチューシャの人、手が勝手に 



ほ、ホントに、気持ちいいのかな? 
恐る恐る、服越しに自分の胸に当てて、スイッチを入れてみる。 
服越しだったから刺激は弱かったけど、ちょっとビクッってなった。 
確かに、直にやったらちょっと気持ちいいかもしれない。 

”やってみたらいいじゃないの、これ気持ちいいわよ、本当に” 
「えっ、ほ、ホントに?」 
”大丈夫よ、ちょっとだけだったらバレないってば” 
「でもまずいよ、愛理が戻ってきちゃう」 
”じれったいわね、ちょっと貸してごらんなさい!” 
「ちょ! うわわ!」 
私の手が私の意志を離れて勝手にソレにスイッチを入れ、それを持ったまま服の中に入る。 
まずいってば!愛理が戻ってきたらバレちゃうよ! 
そう言ってるのに手が言うことをきかない、カチューシャの人が操ってるんだ。 

「えっ、何これ何これ!?」 
”へぇ、ホントに胸おっきぃんだ、羨ましいな” 
「ンッ、ゃぁ…」 
服の下でブラを上げて振動するソレが私の乳首に触れる。その瞬間、電気が走ったみたいに身体が仰け反った。 
どうしよう、服の上からとは全然感覚が違う、気持ちいい。 
自分で触ったり、ジミー先輩に触られるのとは全然違った感触。 
背筋がゾクゾクってなっちゃうよ。 
手が止まらない。というかカチューシャの人が勝手に動かしてるんだけど。 
いや、もうカチューシャの人は触ってないのかもしれない、もう自分の手が分からないよ。 

1.し、下も触ってみたい 
2.胸をもっと触ってたい 
3.あ、愛理!これは違うの! 



いつの間にか、私は愛理がいるときには抱いてたはずのクッションを枕に横になってソレを使うのに夢中になっていた。 
乳首をソレで押さえ込んだり、乳首の周りをくるくる動かしたりする。 
そのたびに泣きそうになるくらいの切ない快感がこみ上げてくる。 
指でやってるのとは全然違う快感。私はすっかりその虜になっていた。 

「ぁっ、ぁぁ…っ、きもちぃ、よぉ…」 
ソレを使ってるのとは反対の手で胸を揉み、身体をよじらせる。 
どうしよう、もう止められないよ。 

”こっちに使ったらもっと気持ちいいわよ” 
「えっちょ、ぁぁぁぁっ!」 
胸を触ってる手をそのままに、ソレを掴んだ手が私のスカートをたくし上げ、そのままパンツの上からソコに触れる。 
あそこの中心から頭の先まで電気が走ったみたいに私はビクリと大きく跳ねた。 
そのまま手はじらすみたいにあそこの周りをくすぐるみたいに弱くゆっくり這い回る。 

「ぁぁ、どぉしよう、止められないよ…ぁっ」 
あそこの上にある栗と栗鼠っていう感じるところに押し付ける。 
全身が火照ったみたいに熱くなる。 
もうガマンできない。最後までしちゃいたい。 
すっかり私はソレの快感から逃れられなくなっていた。 
カチューシャの人じゃなくて、自分の手でソレを動かしてたんだ。 

1.最後は自分の指でフィニッシュ 
2.ソレだけで最後までいっちゃいそう 
3.ガチャッ、ってドアが開いた、ウソ…! 



キモチガイイ。 
自分の指でばっかりやってたけど、コレがこんなに気持ちいいなんて。 
胸をぐにぐに揉みしだき、ソレであそこを刺激する。 
腰がビクビク動き、体中に電気が走ったみたいに痙攣する。 

「っ、ぁぁっ、…っぅ、も…っ、ダメ…!!」 
私は自分の栗と栗鼠に思いっきりソレを押し付け、最後までいった。 
すごい、気持ちよかった…。 
スカートなのに脚をガバッと開いた状態で大の字になる私、友達の部屋なのに。 
ぐったりしながら余韻を味わう。 

 コンコン 

やばっ! 愛理が戻ってきた! 
慌てて起き上がって座りなおす。ソレも元通りにテーブルに戻した。 
「お待たせお待たせ、飲み物入れてたら遅くなっちゃった」 
「あ〜ありがと、ちょうどノド乾いてたんだw」 
「そぉ?」 
愛理は小脇にちょっとした包みを、手にはお盆に乗ったジュースを持って部屋に入ってきた。 
包みはよく分からないけどさっきの荷物かな?愛理のだったみたいでそれを勉強机の上に置いた。 
さっきまでイケナイコトをしてたせいでノドが乾いた私はそのまま出てきたジュースを半分ぐらい飲んでしまった。 

「ところでさ、ちっさー」 
「ん? 何?」 

「……気持ちよかった?」 

!!!!! 

1.なななな何の話!? 
2.違うのあれはそのついいけないって思ったんdrftgyふjいこlp;@:「 
3.…う、うん… 



「違うのあれはそのついいけないって思ったんdrftgyふjいこlp;@:」 
「何言ってんのか分かんないよw」 
そんな、ウソ、バレてた!? ビックリしすぎて心臓が止まりそうだ。 
身体がさっきまでよりも熱くなり、嫌な汗をかいてきた。 

「ななななな何の話!? ちさと何言ってるかぜんz」 
「でもいま『いけないと思ったのに』って言ったよ?今更とぼけるのはナシだよー」 
「ッ!!」 
どうしよう、もうおしまいだ。またやってしまった。ついうっかりバラしちゃってたなんて。 
ついさっきまでは何でも言い合える仲だと思ってたのに、今はもうダメだ。 
嫌われてしまうかもしれない、いや、間違いなく嫌われる。 
自分のモノをあんな風に使われて、イヤじゃない人なんていない。 

「ねぇそれより、気持ちよかった? って聞いたの、答えて」 
「…う、うん……」 
今さらそんなことを聞いて何になるっていうんだろう。 
愛理はニヤニヤ笑って、何だかうんうん頷いてる。 

「ごめん……ちさと、帰るね…」 
「えっ、あ、待って!」 
私が居たたまれなくて立ち上がろうとしたら、慌てて愛理が私を引き止めてきた。 
「ごめん!見るつもりじゃなかったんだけど、そのあの、ちっさーが可愛かったから!」 
…え? 

1.「ちっさー、私に協力してくれない?」 
2.「もし私が、コレちっさーにあげる、って言ったらどうする?」 



「あのねちっさー、もし私が、コレちっさーにあげる、って言ったらどうする?」 
「…え?」 
いきなり何を言ってるんだろう、愛理は。 
でも私は思わず愛理を見てしまった。目が合う。 
その目と表情は少なくとも怒ってるようには見えない。黒目は何を考えてるのか分からない。 

「あのねちっさー、もしもちっさーが私のお願いを聞いてくれたら、コレ、あげてもいいよ」 
「………」 
「いきなりこんなこと言われてびっくりすると思うけど、ちっさーだから言うね」 
「…?」 
「ちっさー、ジミー先輩のこと、私とちっさーで協力しない?」 
「!?」 
私の目が驚きに見開かれる。 
愛理、いきなり何を言ってるの? 協力? 意味が分からないよ。 
それとこれといったい何の関係があるの? 
いろんなハテナが浮かんでる私を座りなおさせ、愛理は話し始めた。 

うっすら予想はしてたことなんだけど、ジミー先輩は徳永先輩や愛理以外にも色んな彼女がいるらしい。 
優しいし、カッコいいし、やっぱりモテるんだろうな、とは思ってたけど。 
一番ビックリしたのは、りーちゃんや舞美ちゃんっていう、私も知ってる、しかもとっても可愛い女の子の名前が出てきたことだ。 
愛理もどうやらそういう強敵に負けたくなくて、いろいろ考えてるみたい。 
「ちっさーと『同盟』を組みたいの」 
「どうめい?」 
「だから、いろいろと情報を共有しあったり、協力しあったりして、ジミー先輩と付き合うの。 
 もしもどっちかが本当にジミー先輩の一番になれたら、それは恨みっこなし、お互いに祝福しよう」 
二人で協力して、ジミー先輩に一番好きな人になるようにしよう、ってことか。 
そういう考え方はなかった、ホントに愛理は凄いと思う。 
けど、徳永センパイもいるし、他にも可愛い子なんているのに、どうなんだろう。 

「協力してくれたら、そのしるしにこれ、あげる」 
と、指差されたのはさっきのアレ。 

1.分かった、今日から2人は『同盟』ね 
2.でも愛理みたいに可愛くないし、足引っ張りそう… 
3.やっぱりダメだよ、こういうの 



愛理の提案はすごく魅力的に思えた。けど… 
「やっぱダメだよ、こういうの」 
「どうして? 徳永先輩に悪いから?」 
その通りだ。もしこの作戦が上手くいっても、徳永先輩を差し置いて私がジミー先輩の一番になるなんて。 
それは嬉しいけど、本当に100%嬉しいかどうか分からない。 

「でもだって、もしも他の女の子にジミー先輩取られちゃったら? 
 舞美ちゃんや梨沙子ならまだ知ってる人だけど、私たちの知らない人にジミー先輩取られちゃったらどうするの?」 
「それは…」 
そんなのは絶対ヤダ。私もイヤだけど徳永先輩はもっとイヤだろうし、そんな酷いことはない。 
それだったら私たちや知ってる子がジミー先輩の一番でいられるならそれが一番いい。 
けど、本当に上手くいくのかな。 

「愛理はちさとでいいの?ちさと愛理みたいに可愛くないし、足引っ張りそう…」 
「何を言っているんだちっさーはw もっと自分に自信持ちなよぉ〜ケッケッケ」 
愛理がいつものヘンな笑い方で私をつついてくる。 
自分でおめかしとかして可愛いと思うことはあるけど、愛理みたいにホントに可愛い子に言われるほどかな? 
「ちっさーは自分の評価低すぎなんだよ、私にないものいっぱい持ってるし、ほら」 
「ひゃ!」 
いきなり胸をつつかれてビックリして身体を引く。確かに、前にも愛理に胸を羨ましいって言われた気がする。 
私と愛理、全く正反対の性格。 
お互いに無いものを持ってるからこそ、補える。いろいろできる。 

「それにね、何もずっといっしょにいようって言ってるわけじゃないの。お互いに一人でジミー先輩とデートとかしたっていいし。 
 あ、でもそのときは絶対にお互いに報告ね」 
つまり情報を共有して、お互いにアドバイスしあったりしよう、ってことか。 
それだったら一人でやるよりも確かにいいかもしれない。 

「分かった、じゃあ今日からちさとと愛理は『同盟』ね」 
「うん、よろしくね〜ちっさー、ケッケッケ」 
二人で握手をして、ニヤニヤ笑う。 
何だか、これまでも愛理とは親友だったけど、それ以上に親友になれた気分だ。 

そのあと、私と愛理は外が暗くなるまで、色んなことを話し合った。 
もともと私が知りたかった、一人でやるイケナイコトのことは愛理が持ってた 
エッチな本(エッチな本じゃなくてレディースコミックなの!って怒られた)でやり方とか見たり。 
ファッション談義とか、ジミー先輩の好みとか趣味とかについていろいろ話し合った。 

愛理のすごいところは、すごい色んなことを考えて、それを私にも合うように、って考えてくれる。 
今度、愛理の家で私と2人がかりでジミー先輩を誘惑しちゃおう、なんて…想像しただけでも赤くなっちゃいそうだ。 
ジミー先輩に『エッチをしてもらう』って考えしかなかった私は自分から誘う、なんて想像もしなかった。 
勉強しよう、なんて口実でその日のうちにジミー先輩に連絡して実行する日にちまで決めちゃうんだから。 

ずっと前から、愛理とは仲良しだったけど、口に出して言えなかったことが一つだけあった。 
でも、今なら言える気がする。 

「愛理、今日からは友達だけど…ライバルだよ」 
「初めてそんなこと言われたw 私もちっさーには負けないよw」 

ジミー先輩に振り向いてもらいたい乙女ふたり、『恋愛同盟』。 
私たちがんばりますっ! 



〜おまけ〜 

リ ・一・リ<あれ?カチューシャがない! 愛理の家に忘れちゃったかなぁ・・・ 


州´・ v ・)<これちっさーの忘れ物?でもけっこうカワイイかも・・・ 

‘ヮ‘)|<身につけたわね…あなた、さっきの子もそうだったけどその男の子振り向かせたいんでしょ? 

Σ州´・ v ・)<うわぁ! オバケー!! 

‘ヮ‘)|<ビックリしないで聞いて、ハロウィンの日にゴニョゴニョ… 

州´・ v ・)<え?パーティにジミー先輩を呼んで部屋で? うーん、それはいい考えかも・・・ 

‘ヮ‘)|<(うまくいった・・・大口契約ができそうね) 


〜ハロウィンパーティの話に続く〜