『やったな!ちゃんと戻ってるぞ』 
「・・・ああ」 
横たわっていた躯に触れたら無事に戻ることができた。 
だが別にいまさら驚く様な事じゃない。 
『冷たいなぁ。わざわざ驚いてやってんのに』 
「そういう変な気遣いはいらないよ」 

ぼやけた頭でカーテンを開けた。窓ガラスいっぱいに射し込んでくる朝日がまぶしい。 
「・・・・・・」 
コーヒーを適当に沸かして飲み込む。こんなの熱くなくていい。 
・・・どうせ¨この状態¨なら温度なんて関係ないんだ。 

ちゃんと触れる。感触はあるんだ。だが・・・・・・ 

『もうすぐ行かなきゃいけないな』 
「・・・ああ」 

腹は・・・減ってない。期待はしていなかったが 

行くか 


「おはようございマス!」 
「おはよう佐紀ちゃん」 

みんな・・・元気そうだ。 
「マネージャーさんもう大丈夫なの?ここ最近調子悪いみたいだけど」 
「・・・ああ。まだ調子は良くないがきちんと仕事できるよ」 
「大丈夫なの・・・?顔色良くないですよぉ」 
「体調管理も仕事のうちさ。心配するな、完治はしてないが無事に動ける」 

突然幽体離脱してもう1週間が過ぎた。 
離脱した翌日、気が付いたら元の体に戻っていた。そりゃ嬉しかったよ。最初のうちはな 
だがすぐにおかしい事に気付いた。腹も減らないし喉も渇かない、五感のうち味覚と嗅覚だけは麻痺していた。 
みんな喜んでくれたが俺が食事をとらない事を不思議がっていた 

取らなくても大丈夫、というか・・・あと寝なくても特に問題ない。 
生きてるうちはそんな体になりたいなんて思った事があった。 

1 みんなを見守る 
2 茉麻に話し掛ける 
3 佐紀ちゃんをかわいがる 


「あっ////」 
佐紀ちゃんの小さな体をそっと抱き締めた。 
「佐紀ちゃんはいつでもかわいいね」 
「もぉ、やめてくださぁいッ////」 
うなじにふぅっと息をかけ、その耳にもかけてあげる。 
「マネージャーさん、いやデス、もっとまじめに・・・」 
「まじめに遊んでるんだよ俺は。わかるかい?」 
「あぁっ・・・ん・・・ッ」 

・・・だめだ。 
やっぱり・・・おかしい。 

「どうしたんデスか?」 
「ん・・・いや、佐紀ちゃん今日はエッチしてオーラが出てるなってさ♪」 

そういう気持ちが沸き上がらない。言葉に感情がこもっちゃいない。 

「・・・あんたね・・・」 

そこにあの娘が。 

1 おはよう雅ちゃん 
2 邪魔だからあっちいってろ 
3 なんだ?してほしいのか 



「おはようございます夏焼さん。今日も一段とお綺麗っすね」 
「・・・・・・」 
「なんで黙ってるんですか?挨拶されたらちゃんと挨拶しなきゃいけないですよ」 
「いつまでべたべたくっついてんのよッ!」 

腕を掴んで引き剥がされてしまった。つれないなぁもう 
「嫉妬しすぎだぞおまえ」 
「おまえって誰に言ったの?」 
「あたたたた・・・こっちは病み上がりだぞ!」 
腕を握り潰すつもりかよ・・・ 
「わかったよ。やめりゃいいんでしょ。まったく、あんまり怒るとまた胸が小さくなるぞ」 
「・・・・・・」 

前みたいにカッとなって叩いたりはしなくなったけど・・・やっぱり怒ると怖いな。 
でもだいぶ優しくなったよな。きっと俺とずっとエッチしてきたからだな。根拠はないが 

1 二人にならないか、雅ちゃん 
2 千奈美〜なぐさめて〜 
3 急にめまいがしてきたぞ 



あうっ?ま、またあれか。こんな時に 
「大丈夫?歩ける?」 
「ちょっとつまづいただけだ。心配するな」 
「心配してない。いい大人のくせに1人で歩けないのかと思っただけ」 
「お、おまえ・・・あとで犯してやるぞ」 

みんなから少し離れた場所までいき座り込んでしまった。 
「はぁ・・・はぁ・・・」 

・・・良かった、また¨あれ¨かと思った。 
ここ毎日必ず夜になると起きるめまい。あれが起きると体が離れ離れになっちまう 
ここで起きたらシャレにならないとこだった、肝が冷えたぜ。 

朝になるまで戻れない。何回体に触っても擦り抜けるだけだ 
実はまだこれは℃はおろかうちは誰も知らないんだよな。 
もし知ったら・・・どうなるだろう? 
いつかバレるんだしきちんと話した方がいいだろうか。 
もう1週間も誰も家に入れてないからそろそろ怪しむ子がでるかもしれない 
って・・・やばいっ、来たぞあの子が! 

1 从・ゥ・从<ガーッと走るよ! 
2 リl|*´∀`l|<あ〜おしっこして〜 
3 州*´・ v ・)<あ♪みーつけた 
4 ノソ*^ o゚)<お父さん♪キュフフ、ここにいたんだ 
5 リ ・一・リ<お兄ちゃん!会いたかったよ 
6 (o・v・)<プロレスしようよ 
7 ノk|*‘−‘)<マネージャーさん♪ 



「うわっ!」 
なんだ、いま風が俺を通り越していったぞ。 
「はいゴール!」 
「な、何してるんだお前、廊下は走っちゃだめだって言われてるだろ」 
「あっマネージャーさ・・・どうしたの?!」 
「ぐはっ?!」 
いきなりその場に押し倒されておでこに触られた。・・・やっぱり痛みは感じないな。痛覚も失ったのか? 
「舞美ちゃん早い・・・あ、マネージャーさん!どうしたの?」 
すると胸を揺らしてもう一人走ってきた。あれは・・・栞菜ちゃんじゃないか 
「なんか顔色悪いから寝かせようと思って」 
「舞美ちゃん無理やり押し倒したんでしょ・・・」 

思わぬところで会ったな。しかし今は体に触られるとまずいんだよ。 
「はぁ、はぁ、二人とも早いよ〜。これじゃ勝負にならな・・・あ、マネージャーさん」 
「あ、愛理ちゃん?!」 
なんでこういう時に限って人が集まってくるんだ。 

1 舞美が「私たちで看病しよう!」と服を・・・ 
2 栞菜ちゃんがおでこをくっつけてくる 
3 愛理ちゃんがおしりをひっぱたいてくる 



「顔色悪いよ大丈夫?」 
栞菜ちゃんがおでこをくっつけてきた。 
「う・・・うん」 
うわ・・・顔近い。栞菜ちゃんいい匂いだ。 
「ま、マネージャーさん・・・!」 
やばい!気付かれた。そうなんだよ・・・冷たいんだよ、体が。 
ずっとこうなんだよ、異変が起こってから。 

「栞菜どうしたの?マネージャーさん熱ある?」 
「・・・」 
俺の顔をじっと見ている。きっと俺の様子をうかがっているのかもしれない。 
「・・・ううん、大丈夫。いつも通りだよね」 
熱があると答えたら俺が困るのを察してくれたみたいだ。ありがとう・・・ 
「マネージャーさんどうしてここにいるの?」 
「えっ!い、いや、ちょっと・・・散歩というか」 

本当はみんなと一緒にいたい。でも・・・これ以上いたら俺がいつもと違うと気付くだろう。 
せっかく会えたのに・・・寂しいけどもう戻らなきゃ。 
「悪い、もう戻らなきゃいけないんだ。またあとでな」 
「え〜〜。つまんなーい」 
「またねマネージャーさん」 
「・・・・・・」 
三人の中で唯一心配そうに見つめている栞菜ちゃん。 
俺は後ろめたさを感じながらみんなの場所に戻った。 


・・・迫ってくるあの時間。 
もしここで体と魂が離れ離れになっちまったら洒落にならない。 
「わ、悪いな、ちょっと今日も・・・じゃあな」 

用事がある、という口上もいつまでも通用しないだろうな。 

〈Miyabi's Side〉 

あいつが帰るのを見送ってから、誰からともなく口を開いた。 
「またさっさと帰っちゃった。いったい何の用事だろうね」 
「・・・帰ってからは電話も出ないし・・・」 
「私たちに言えない用事かしらね。心配だわ・・・」 
「パパ具合悪いんじゃないのかな。ずっと顔色悪いし」 

また浮気かと思ったけどなんだか思い詰めてる感じだった。 
あいつ・・・どうしちゃったんだろう?何か悩んでなければいいんだけど・・・ 

「みや、何か聞いてない?」 
「えっ?う、ううん、何も」 
「そう・・・みやにも言ってないんだ。どうしたんだろうマネージャーさん」 

・・・どうしよう 

1 気になるから家に行ってみよう 
2 まず電話しよう。変だったらみんなで行く 
3 ・・・嫌な予感がする。何もしない方が 



「電話してみる・・・」 
帰ってから30分がすぎていた。もう家にはついてるはず・・・ 

・・・呼び出し音、待ってるのがもどかしい。 
早く出てよ。ねえっ、いるんでしょ?早く! 
「・・・出ないの?」 
茉麻が心配そうに聞いてきた。私はそっとうなずいてまた電話を待つ。 
「パパ・・・」 
そして茉麻は泣きそうな梨沙子の髪をそっと撫でる。 
やっぱり出ないか。予想はしてたけど 

「きっとまたエッチなDVDでも観てるんでしょ。明日になったら遅刻ぎりぎりでくるよ」 
千奈美がいつもと変わらない口調で言った。 
なんか、重い空気が少し軽くなった気がする。 

「さ、私たちも帰ろう。まったくしょうがない人だね、みんなの送り迎えもさぼっちゃって」 

そしてキャプテンの言葉を合図に家路につくことにした。 
・・・だけど、いいのかな。このまま帰ったら。何か嫌な予感がする。もう二度と会えない様な・・・ 

1 自分一人でも会いに行く 
2 明日また会えると信じる 
3 電話をかけ直す 



バスを降りてあいつのマンションへ向かう。 
・・・こうやって、自分一人で行くのって初めてかもしれない。 
ここに来る時はいつも助手席に乗ってくるから・・・ 
意外と遠かったんだね、わかんなかったよ。 
待ってて。すぐ行くから。もう寂しくないから 

初めて会ってから色々あったよね。 
会うたびに殴ったり、あいつの家で初めてエッチしたり、記念日の度にお祝いしたり・・・ 
一回路上でキスしちゃった時に事務所にすごく怒られて、一人じゃ立ち直れない時に支えてくれて・・・ 
その時だったよね。未来を見たのって 

・・・着いた。 
合鍵・・・これを使ったのは私が一番多いのかな? 

さっきから会いたい気持ちとは別に不安もあった。 
もしまた・・・ずっと目を覚まさなかったら・・・ 

1 やっぱり帰ろう・・・開けちゃいけない 
2 それでも入りたい 
3 もう一回電話して声を聞いてからあける 



そうだ・・・ちゃんと声を聞いてからにしたい。 
もう一回電話してみよう。そうしなきゃ不安だよ 

呼び出し音が煩わしい。早く出てよ、声を聞かせてお願い 
いつもならさっさと出るでしょ。そして・・・口癖のあの言葉、エッチしようって挨拶より先に言うじゃない。 
どうして出てくれないの。お願い、その声が聞きたいのに 

「…ガチャ」 

・・・!! 

「オカケニナッタデンワハ、デンパノトドカナイバショニアルカ、デンゲンガハイッテイナイタメ・・・」 

そんなぁ・・・ 
わかった、また意地悪でしょ。そうやって私をからかって 

いいかげんにしないと怒るわよ 

1 もう我慢できない!ドアを蹴破るから! 
2 帰ろう・・・明日ひっぱたいてやる 
3 え?ドアが開いた? 



「よっ」 
「きゃあ?!」 

鍵が開く音が聞こえたと思ったらドアが開いた。 
「どーしたよ?泣きそうな顔しちゃって」 
「な・・・泣いてないから!ばかじゃないの?!」 
間違いない、あいつだ。目の前にいるのは大切な人。 
「会いに来てくれたのか。みんなは?」 
「・・・私一人だけ。それより、あんたが帰ってからちょっとして電話したんだよ。なんで出なかったの」 
「オナニーしてた」 

反射的にほほを叩いていた。こいつ・・・ホントにバカじゃないの?! 
「いったぁ〜〜・・・」 
「大丈夫だよね。そうやってふざけてるなら」 
「え〜もう帰んの?せっかくだからさぁ・・・」 

あ、こら、いきなりキスなんて・・・っ 
「ん〜〜〜♪」 

・・・? 
「あれ、もうやめんのか。久しぶりだろ」 
気のせいかな。なんか・・・いつもと違かった。 
「もうちょっといろよ。いいだろ」 

よく見たら雰囲気も違う様な。それに目の色が・・・明るい 
あいつ、カラコンなんてしてなかったよね・・・? 

1 あんた誰よ・・・? 
2 気にしない、もう少しいてあげよう 
3 もう一回キスして 



「あんた、誰よ・・・?」 
小さかった違和感がどんどん大きくなっていった。 
「俺は雅ちゃんの大好きなマネージャーだよ」 
「・・・・・・」 
言い方は悪いけど・・・違う、こいつはあの人じゃない。 
よく似てるけど、目とか、口元とか、細かい場所が微妙に違っている。 
「い、嫌っ、こないで!」 
「待ってくれ!どうしてそんな冷たいんだ」 
「どうなってるの。あいつはどこ?会いたいよ、何か知ってるんでしょ!」 
「だ、だから・・・ここだよ。信じてくれ」 

よく分からないけど話を聞いてるうちにこの人はもしかしたらあいつなんじゃないかと思い始めた 
きっと・・・しばらくこんな顔色がいいあいつを見てなかったから違和感があったのかもね。 
「その目どうしたの?」 
「か、カラコン。金色でおしゃれだろ?」 
「・・・・・・ふふっ」 
「鼻で笑うなよぉ」 

間違いない、信じる。やっと・・・会えたね 


「最近帰るの早いけどなんか用事あるの?」 
「・・・うん。今日は急に用事が無くなって」 
ちょっと違和感はあったけどこうやって話すのが楽しかった。 
そんなに長くは話せなかったけど、今日は泊まらずに帰ることにした。 
ちゃんと用事が片付いてから、とあいつが約束してくれたから。 

「じゃまた明日ね。今度はご飯作るから」 
「楽しみにしてるよ」 

・・・ドアを閉めてエレベーターを待っている間、さっき感じだった違和感が何なのか考えていた 
(姿形も声もあいつだったけど・・・何か違う。何気ない仕草、雰囲気も・・・) 

拭えない不安を何とか拭おうとしながら私は家へと急いだ。 

〈Manager's Side〉 

いっちゃった・・・雅ちゃん。ちくしょーあいつ、代役とはいえあんなにべたべたしやがって! 
『なんでそんなイライラしてんだ。仕方ないだろ、この時間じゃお前は体に入れないんだ』 
「・・・ありがとよ、代役お疲れ。礼は言っとくよ」 


雅ちゃん・・・気付いてたよな。玄関で話してたし。 
「・・・みんなに話すかな」 
『すまん、おまえの中にずっといたのにうまく演じられなかったよ』 
「いや、仕方ないだろ。誰だって他人を演じるのは難しい」 
『・・・・・・・・・』 

長い夜が始まる。魂だけじゃ眠らなくていい 

『おれも出ようか?』 
「いいよ。たまには人間の体を味わいな」 
『・・・ああ』 

根拠もなくすぐに元どおりになると思っていた。 
しかしこの現実は決して俺やその周りには優しくは無い。 

・・・ずいぶん長い夢だよな。 
いままでは何か悪いことは大概夢だったのに・・・ 

ああ、また月か。 
あれだけ好きだった月もいまはただ煩わしいだけだ 

出口はまだ見えそうにない 


ノノl∂_∂'ル<なんか変だったな・・・ ノノl∂_∂'ル<・・・誰にも言わない方がいいかも・・・ (*マネ)<朝の乳もみ♪ 州*´ρ`リ<ゆぅん・・・ (*マネ)<梨沙子はおっぱいちゃんだなぁ 州*‘ -‘リ<パパ・・・っ 州´・ v ・)<私を差し置いておっぱいちゃんとか失笑ですね (マネ) 州*´・ v ・)<私の谷間に溺れなさい (;マネ)<溺れるどころか顔が埋まりません・・・ 州*´・ v ・)<照れちゃってかわいいわね (;マネ)<・・・・・・ ノk|*‘−‘)<マネージャーさん♪ (*マネ)<おっぱいちゃんだぁ 州#´・ v ・) (ジミー)<あの…桃子先輩… ル#’ー’リ<・・・誰?