「終わったー!!!」

持ってたシャーペンを放り出して、閉じた問題集の上に突っ伏す。
ようやく夏休みの宿題も終わった。
危なかった。今日は夏休み最後の日曜だったからホントにギリギリだった。

「ママー!? 宿題終わったよー!おなかすいたー!」
部屋から大声で呼ぶけど返事がない。
そっか、ママもパパも妹も、みんないないんだった。

夏休み最後で、しかもパパも仕事がお休みだからみんなでゴハン食べに行こうってことになってた。
けど、私は宿題が終わってないからやりなさい、って置いていかれたんだった。
妹は宿題が終わってたからいっしょについていった。
同じA型なのにこの差はなんなんだろう。どっちかっていうと私がA型っぽくないって言われるけど。


はぁ…この夏休みも色んなことがあったなぁ。
ベッドに横になってぼんやりする。
舞ちゃんの家族といっしょにキャンプをしたこと。
舞美ちゃんといっしょにお買い物に行ったこと。
徳永センパイとジミー先輩といっしょに夜の学校に忍び込んで花火をしたこと。
愛理とりーちゃんといっしょに夏祭りに行ったこと。
そこでジミー先輩に偶然会ったこと。

「ジミー先輩…」
その名前を呟くだけで心があったかくなる。

1.電話してみようかな
2.誰かと思い切りジミー先輩のことを話したい
3.ダメ…またいけないことをしちゃう…



電話をしたい。声が聞きたい。
そう思ったら居てもたってもいられない。携帯でジミー先輩に電話をかけてみた。

 Trrrr Trrrr…

「もしもし?」
「あ、ジミー先輩?こんばんは」
「こんばんは。どうかした?」
電話口から聞こえてくるジミー先輩の優しい声。聞いてるだけでドキドキする。

「えっと、その、今どうしてるかな、って思って…」
「今?今はね、ゴロゴロしてたところw 岡井ちゃんは?」
「ぇと、ちさとは…宿題してて、今さっきそれが全部終わったところなんですけど」
「そっかぁ、えらいね、お疲れさま」
やった、ジミー先輩に褒めてもらっちゃった。
ギリギリだったけど宿題終わらせてよかったぁ。

「ところで、なにか用事があったんじゃないの?」
ジミー先輩がこんなことを聞いてきた。
どうしよう。「声が聞きたかったからかけちゃいました」なんて言ったら怒られるかな。
でもでも、用事、用事なんて…。

1.こないだのお祭りの日のお礼が言いたくて
2.今から、会えませんか?
3.正直に声が聞きたかった、って言っちゃおうか



ジミー先輩の用事って必死に考えて、大事なことを思い出した。
考えてみたらこないだの夏祭りの日、私ジミー先輩に助けてもらったのにお礼、言ってない。
「すごく今更なんですけど、お礼が言いたくて」
『お礼?俺に?』
「はい、こないだ、お祭りで会ったとき、ちさとのこと助けてくれたじゃないですか」
『お祭り…あぁ、あれか』
私が他の人に乱暴されそうになってるところを助けてくれたジミー先輩。
もしあそこでジミー先輩が助けてくれなかったら、私はどうなってたか分からない。

「あのときは、本当にありがとうございました」
『あはは、気にすることないよ。俺もカッコ悪いところ見せちゃったしね』
「そんなことないですっ!ジミー先輩、とってもカッコよかったですもん!」
ジミー先輩は私を守るために絡んできた酔っ払いの人と戦ってくれたんだもん。
どんなに感謝してもしきれないくらいなのに。

『これからも岡井ちゃんが困ってたら、いつだって助けてあげるよ』
うわ…すごく嬉しい。
ジミー先輩はこうして私にいつでも優しくしてくれる。

1.いま家族いなくて寂しいんです
2.ジミー先輩の夏休みのお話聞きたいです
3.私の夏休みの話ししてもいいですか?



「実はいま、うちに誰もいないんですよ、ちさとだけで」
『そうなの?こんな時間なのに』
「家族で外食しに行っちゃって。ちさと宿題終わってなかったからダメだよ、って」
『そっかぁ。じゃあしばらく俺とお話ししようか』
うわ、やったぁ。外食にいけなかったのは残念だけどこれはラッキーかも。

『今ね、実は親の実家に来てるんだ』
「そうなんですか?」
『うん、ちょっと忙しくてお盆に家族と行かなかったら怒られちゃってさ、一人で来てるんだ』
そうなんだ、ジミー先輩と夏休みの最後にちょっと会いたかったのに。残念だなぁ。
そのまま、ジミー先輩はお母さんの実家のことをいろいろお話ししてくれた。

『こっちは自然が多くてさ、スキー場が近くにあったりして』
「えっ!?じゃあスキーしてるんですか!?」
『流石に今は雪はないからできないけどねw でもダンボールで滑ったりはしたよ』
恥ずかしい…そりゃそうだよね。日本だから夏に雪なんて降るはずないのに。

『でもカブトムシ取ったり、夜は花火したりしてさ。そしたら近所の田んぼにホタルがいて』
「ええっ!すごーい!」
『岡井ちゃんにも見せてあげたいよ。すごく毎日が充実しててさ』
いいないいなぁ。羨ましい。
愛理や舞美ちゃんは虫とか大嫌いだから嫌がるだろうけど、私はすごく行ってみたい。

『明日にはそっちに帰るんだけどね。帰ったらお土産持っていくよ』
「ホントですか!?楽しみにしてます!」
『うん、約束。あとさ、岡井ちゃんは俺と会ったらしてみたいことってある?』
「え?」
『夏休み終わっちゃうしさ、宿題終わったごほうびに。少しだけなら時間取れると思うから』
「え、うーん……

1.デートがしたいです
2.ジミー先輩の田舎のお話もっと聞きたいです
3.エッチなこと…って何言ってるんだ私!?



 …エッチなこと…」
『え…えっ!?』
「!!! ち、ちがっ! ごめんなさいっ!!」
な、何言ってるんだ私!!
ジミー先輩に謝って、反射的に電話を切っていた。
跳ね上がった心臓は今でもバクバク言っている。

私には、誰にも言えない秘密がある。
ジミー先輩のことを考えると、いけない気分になって、いけないことをしてしまう。
いつもこんなこと、しちゃいけないと思っているのに、手を止められない。
誰にも、誰にも言えない秘密、のはずだった。

ジミー先輩と電話してて、家族誰もいない、ってことでそういう気分になっていたのかもしれない。
無意識に口をついて出たけど、もう取り消せない。
もうおしまいだ。いやらしい、ヘンタイな子って思われた。
ジミー先輩に嫌われる。そう思ったら、涙が出てきた。


 ♪〜〜〜♪ ♪〜♪♪ ♪〜♪

ベッドに放り出した憎らしい携帯電話が恨めしく軽快な音を立てる。
液晶画面に映ってる名前は…ジミー先輩…

1.怖いけど、電話に出よう
2.出たくない、これ以上嫌われたくない
3.声を聞いたら立ち直れない、切れたらメールで謝ろう



どうしよう、電話に出て、怒られたらどうしよう。
震える手で通話ボタンを押して、電話に出た。

「…もしもし?」
『もしもし!? 岡井ちゃん!? よかった…ビックリしたよ』
「あの…ごめんなさい…」
ごめんなさい。いきなり電話を切っちゃって。
ジミー先輩でいやらしいことを考えて。

『えっと…その、気にしてないよ、うん。気にしてないから』
ジミー先輩の優しい声が苦しい。
気にしてないわけないのに、そういってフォローしてくれる。
ジミー先輩、どうして、私にこんなに優しいんですか?

『えっと…その、うん、そうだなぁ…』
すごく、何を言うか迷ってるジミー先輩。ごめんなさい。
『…実はね、ホントのこと言うとね、俺も宿題終わってなくてさ』
「…えっ?」
宿題?どうして、いま、そんなことを?
『帰ったらお土産持って行くけど、その…あんまり長い時間は会えないと思うんだ』
「はぁ…」
『だからね、ちょっと、明日お土産持って行くけど、そういうことはできないと思う。ごめんね』
ジミー先輩は言葉を選びながら、ゆっくりと話してくれた。

「そんな、いいんです!ちさとが余計なこと言ったのに、そんな…」
そんな風に真剣に考えてくれなくても。こんないやらしい私なんかのために。
『ホントごめんね。お詫びと言っちゃなんだけど…

1.今から…しよっか?』
2.また今度デートしよう?そのときにね』
3.お土産いっぱい持っていくから』



 今から…しよっか?』
「え…?」
今からする、ってどういうことだろう。
多分その…エッチなこと、だと思うけど、どうやって?
私は家にいて、ジミー先輩はお母さんの実家にいて、こんなに離れてるのに。

『もう1回確認するけどさ、今は家族誰もいないんだよね?』
「は、はい、リップとパインはいますけど」
『岡井ちゃんはいま、家のどこにいる?』
「自分の部屋でベッドに座ってますけど」
ジミー先輩が私の家の状況を聞いてくる。どうして?
今からする?のに、何の関係があるんだろう。分からない。

『目ぇつぶって、ゆっくりとベッドに寝て』
「はい…」
『俺はね、千聖のすぐそばにいるよ。ちゃんと声、聞こえるよね?』
「聞こえますよ」

『千聖の胸、触るよ…』
「え…えぇ?」
ジミー先輩がそういうと、受話器から何か衣擦れの音が聞こえてきた。
まるで、服の上から身体を撫でているみたいな。


『どう? …分かる?』
「……! ぁっ、わ、分かります、分かりました!」
そういうことか。私はジミー先輩の手を想像して、胸に手を当てた。
ジミー先輩の手じゃないけど、ジミー先輩が触ってくれてる。
そう思うと、ドキドキして、身体が熱くなってきた。

1.ジミー先輩が私の服を脱がそうとしてきた
2.ジミー先輩が服の中に手を入れてきた
3.ジミー先輩が恥ずかしいことを囁いてくる



『ふふっ、今度は服の中に手を入れちゃおっかな〜』
「えっ、ぁ、ジミーせんぱぁい…」
今やすっかりジミー先輩の手となった私の手は、ジミー先輩の声に従うようにTシャツのなかに入る。
そのままゆっくりと上がっていき、ブラの上にまでたどり着いた。
「だめ、そんなにシャツめくったら見えちゃいます…」
『見せて、今日は千聖はどんな下着つけてるの?』
今日はほんの少しだけピンクがかった白のブラ。小さな花のポイントがいくつかついてるお気に入りの一つだ。
恥ずかしい。ジミー先輩に見えるはずがないのに、まるで見られてるみたいだ。

『可愛いね、千聖。ほら、ホックも外しちゃうよ』
「あ…ぁぁ…恥ずかしいです、ダメぇぇ!」
イヤならやらなければいいだけの話だ。なのに、私は手を止められなくなっていた。
ジミー先輩に言われるままに、ブラのホックを外し、カップが浮いたのを感じた。
そのまま胸にそっと手を置いて、ゆっくりと撫で回す。

『千聖の胸、柔らかいね』
「ぅ…っ」
揉むよりもずっと弱い、かすかに撫でるだけの感覚。
なのに快感で私の胸はすっかり反応してしまっていた。
私の胸はまだコドモだからか、感じると胸の先全体が膨れ、その先っぽに小さく乳首が勃ちあがる。
昔見た(舞ちゃんに見せられた)ビデオの人とかはこんな風にはなってなかった、と、思う。
ジミー先輩は今度は

1.胸をいっぱい揉んできた
2.服を脱がせてパンツ一枚にされた
3.一番気持ちいい場所を聞いてきた



『前も言ったけどさ、俺、千聖の胸大好きなんだよね』
「う…んっ」
『今日はいっぱい揉んじゃおうかなw』
いつの間にか、私は携帯を耳と肩で挟んで、両手で自分の胸を揉み始めていた。
多分、押し殺した声や吐息、ひょっとしたら少しあえぎ声も電話越しにジミー先輩に聞こえてるかもしれない。
自分ひとりでするときにはこんなに長いこと胸ばっかりいじったことない。
なのに、気持ちよくて手を止められない。

「じみぃ先輩…そんなおっぱいばっかり揉んだら恥ずかしい…」
『でも気持ちよさそうだよ?』
「だってぇ…」
なんで分かるんだろう。正直、気持ちいい。
昔、ジミー先輩に冗談交じりで「俺は岡井ちゃんのことなら何でも分かるんだよ」って言われたことがある。
もしかして、あれはやっぱりホントなのかもしれない、と、回転の鈍った頭でぼんやり考えた。

「でもぁの、ほかのところも…」
『うーん…じゃあね、千聖が一番気持ちいいって思うところ、どこ?』
「えっ?」
『そこ触ってあげる。どこ?』
「そんなの…」
『言わないと触ってあげないよ』
ジミー先輩のいじわる…自分で触ってて気持ちいいのは…

1.胸の下のほうの境目
2.乳首
3.あそこの上のほうのところ



人がどんな風にするかなんて分からないから、どう説明したらいいのか分からない。
「あのぉ、どう言ったらいいか分かんないんですけどぉ」
『うん』
「その、あそこの上のほうになんか、ちっちゃくて、なんか、あるんですよ」
『そこが気持ちいいの?』
「…気持ちいいです」
『そっかぁ、自分で触れるところでは栗と栗鼠がいいんだ』
「くりと…りす…?」
『じゃあ今日はそこかな。ジーパン脱がして、一気にいっちゃうよ』
あそこのワレメの上のほうにちっちゃくあるモノ。そういう名前なんだぁ。
っていうか「今日は」っていうのはどういうことだろう?
ちょっと疑問に思いながらジーパンを脱がして、パンツ越しにあそこに指を当てる。

『ほら、こうして爪で引っかくとどう?』
「あ、あぁぁっ、き、気持ち、イイっ、ですぅ!」
いつもは優しく撫でる程度しかしないから、ちょっと引っかいただけでも頭にビリビリくるくらい快感が走る。
あっという間に上り詰めていく。
もう…もう、ダメッ!!


『ストップっ!!』


とっさに耳元で大きな声で言われて思わず手が止まる。
もう少しで最後までいけそうだったのに…。
『まだイッちゃダメだよ。お楽しみはこれからなんだから』
そ、そんなぁ…。

1.お願いします、イかせてください
2.『今度は俺を気持ちよくして』ってジミー先輩が
3.もう少しなんだもん、自分でしちゃおう



「そんなぁ、ちさと、もう少しで…」
『ちょっとだけガマンして。それよりも俺のことも気持ちよくしてほしいんだ』
正直、ほんのもう少しだったからすごく身体が切ない。
けど、そうだよね、ジミー先輩のこともしなきゃ不公平だもんね。
でも、前のときは全部ジミー先輩がしてくれたから、どうやったらいいか分からない。

「えっと、あの、ちさとどうしたら…」
『まず俺の服、脱がしてくれる?』
「は、はい…」
ジミー先輩もTシャツにジーパン姿らしい。
脱がせるところを想像しながら、衣擦れの音を立てる。正直、メチャクチャ恥ずかしい。
ジミー先輩は痩せてて細くて、でも何でもできるスーパーマンみたいな身体(私の想像の中では)

『パンツも脱がしてくれる?』
「えぇぇっ!? うぅ…恥ずかしいよぉ…」
『ほら、お願い』
弟の服を着替えさせたりでパンツを履かせたり脱がせたりしたことはあるけど、ジミー先輩のは初めて。
恥ずかしい…けど、しなきゃいけない。衣擦れの音を立てる。

前に初めてジミー先輩とエッチしたときも、余裕がなくてほとんど見てない、ジミー先輩の…チンチン。
どんなカタチをしてるのか、弟のや昔見たパパのから何となくカタチを想像する。

「ちさとどうしたらいいですか?」
『じゃあね…

1.手でしごいてくれる?』
2.お口でしてくれる?』
3.胸で挟んでくれる?』



 胸で挟んでくれる?』
「胸で?」
『うん。俺の、もう大っきくなってるから、千聖の胸で挟んでみて』
胸で、ジミー先輩のを、挟む?
その画を想像して、一気に恥ずかしくなった。
でもしなきゃ。ジミー先輩は前に私のあそこを舐めたりしてくれたし、それよりは恥ずかしくないはず。

「じゃ、じゃあ、いきますよ…ンッ」
『う…っ』
何かイメージできるものはないか、と思って、部屋の床に転がってたタオルを巻いて棒にする。
ジミー先輩のの大きさのイメージがあんまりできなかったけど、こんな感じかな?
『ちさと…どんな感じ?』
「え、えっとぉ、ジミー先輩の…大きいです」
『すごい気持ちいいよ。千聖の胸、すごい柔らかいから』
気持ちいいものなんだ。私はタオルだからあんまり実感がないけど。
さすがに生まれて初めて胸にモノを挟むなんてしてみたけど、これはこれでちょっとエッチっぽい。

『そのまま、身体を上下させて動かしてくれるかな?』
「こぉ…ですか?」
タオルを挟んだ胸を両側から押さえながら、身体を前後する。
なんか、手でも下着でもないものが胸に当たってる感触が新鮮で、気持ちいいかもしれない。
布団の上を動く微かな衣擦れの音が向こうに聞こえてるのか、ジミー先輩も『ぅ』とか『ぁっ』とかうめき声を上げてる。

『も…ぉ、いいよ、ありがと』
「え?もうですか?」
『これ以上されたら出ちゃうからw

1.ちゃんと千聖にあげるから』
2.千聖をいかせてあげなきゃね』
3.それとも千聖はもっとしてくれる?』



 ちゃんと千聖にあげるから』
「千聖に?」
『うん、だから続きするよ』
よく分からないけど、また千聖のほうをしてくれるみたい。
うぅ、ドキドキする。

『千聖のパンツも脱がすね』
「え、待って、恥ずかしい…」
『なんて言ってる間に脱がしちゃったもんねw』
ジミー先輩のいじわる。恥ずかしいのに。
でもジミー先輩ももう裸なんだよね。私も脱がないわけにいかない。

『もうビショビショだね』
「やっ…めてください、言わないで…」
どうやったのか分からないけど、耳元でピチャピチャと水音を立てられた。
私のソコも、もうビシャビシャになってたから、そこを見られたみたいに恥ずかしい。

『入れちゃうよ、千聖。準備はいい?』
「ぅ…い、痛くしないでくださいね…」
『大丈夫。前みたいに痛くないよ。これだけ濡れてたら』
ホントに、ジミー先輩はこっちが見えてるんじゃないか、って思うくらい私のことが分かってるみたいだ。
けど、正直、怖い。自分でするときも、触るだけで中に指とか入れてみたことないし。
ジミー先輩のしか、千聖のそこは入ったことないのに。

「ジミー先輩…」
『大丈夫。いくよ…』
どうしようどうしよう。モノはイヤだし、手の指入れなきゃいけない。
ジミー先輩の、見てないけど、裂けちゃうって思うくらい痛かった。

1.1本
2.2本
3.3本



「う…っ!!」
『ん…大丈夫、千聖?』
慌てて、指を2本、あそこの中に入れた。
正直、ちょっと痛かった。けど、前ほどじゃない。

「だ、大丈夫、です…」
『ごめんね、ちょっと慣らそうか。ちょっとだけ、横の壁押してみて』
ちょっとの声の変化に気付いたらしいジミー先輩が、優しく話しかけてくれた。
『指で』ってことは、ごっこは中断でホントに私のことを心配してくれてるみたいだ。
言われたとおりにしてみる。すると、さっきまでとは少し違う快感がこみ上げてきた。

「ちょっと…気持ちいい、です…」
『ゆっくりするからね。そのまま、ゆっくりこすりながら出し入れしてみて』
「は、いぃ…ンッ」
ゆっくりゆっくりだけど、指を少しずつ出し入れする。
時々引っかかるところがあってちょっと痛かったけど、それよりもキモチよさが勝っていた。
前にしたときの痛さがウソみたいだった。

『千聖、もっと声聞かせて』
「あ、あぅ、うぅ……んっ」
『そのまま栗も触ってみて』
「あぁぁっ!!」
ジミー先輩の言うとおりにしていると、さっきの登りつめる感覚が戻ってきた。
もうジミー先輩の声と私の声しか聞こえない。

「も、もぉダメ…ッ!!!」
『うぅ、千聖ぉ…出、るぅ………ウッ!!!』
私の腰が意志とは関係なくビクビク動き、それと同時にジミー先輩が一声、それまでと違った風に呻いた。
二人して、荒い呼吸をする音しか聞こえなかった。


『どう?気持ちよかった?』
「はい…こんなの、初めてです//」
ティッシュであそこの始末をしたり、服を着直したりしながら、ジミー先輩と話す。
自分でしたときもこんなに気持ちよくて、こんなに興奮したことはない。
それだけ、すごかった。
やっぱり、ジミー先輩って、何でも知ってるし、エッチも上手、というか私のことよく知ってるんですね。

『あ、そろそろ風呂入らなきゃいけないみたい』
「そうなんですか…」
かなり長い時間ジミー先輩と電話をしてたけど、うちの家族はまだ帰ってこない。
電話を切っちゃうの、寂しいな、と思ってると。
『そんな寂しい声出さないで。また明日、お土産持って行くから』
「はい…明日も、会えるんですもんね」
『夏休み終わって学校始まったら夏休みよりは会えると思うし』
そうですよね、また会えるんですもんね。

『じゃあ…おやすみ、千聖。大好きだよ』
「おやすみなさい、ジミー先輩。千聖も大好きです」
電話を切りがけに、チュッ、とキスする音が聞こえた。
ジミー先輩、優しいなぁ。また明日、会えるもんね。
さっきの、気持ちよかったなぁ…。

余韻に浸ってると、家族が帰ってきた。
置いてけぼりにしたので、お土産に食べてきたお寿司をお持ち帰りしてきてくれた。


次の日、約束どおり、ジミー先輩はお土産を持ってきてくれた。
ジミー先輩が好きだっていう、薄荷の和菓子だった。
帰りがけに見送りに出た私にジミー先輩は「今度はちゃんとしようね」ってキスしてくれた。

ジミー先輩…優しいあなたが大好きです。
徳永センパイがいるから振り向いてもらえないと思うけど、私…。