「ない!」 
家に帰ると恐ろしい事に気がついた。携帯電話がない・・・ 
ヤバい。あれにはベリキューメンの電話やらスケジュールやらがいろいろあって、それに・・・ 
ジリリリリリ 
固定電話が鳴った。 
「もしもし?」 
「もしもし?そちらは携帯電話を楽屋に置き忘れたドジで間抜なマネージャーさんのお宅ですか?」 
「だれ?」 
「え、わからないんですかぁ?」 
「・・・あ、愛理ちゃん?」 
「はい」 
よかった・・・助かった・・・ 
そうか今日の松戸の楽屋で落としたんだ・・・メンバー引率しててバタバタしてたからなぁ 

1.今どこにいるの?取りに行くよ 
2.届けに来てよ 
3.見るなよ中味は絶対に見るなよ 



「今から取りに行くよ。今どこ?」 
「えー今からですか?」 
「だってそれは大事な」 
「明日ですけど?暇ですか?」 
「明日・・・?多分大丈夫だけど」 
「じゃあ明日、そうですねぇ10時に私の家の近所のファミレスの駐車場で」 
「そんな急にだめだよ。返して」 
少し強めに言うと、とたんに愛理ちゃんの態度が一変する 
「デートくらいいいと思うんですよねぇ」 
「いやそれとこれとは」 
「うーん、それにしてもすごいですよねぇ」 
「え?」 
「このみやびちゃんの画像ってとっても色っぽいですよねぇ・・・」 
うっ・・・もしかして 
「あ、一応持ち主確認のためいろいろと見てますから」 
「だ、ダメだよ。そんなの見ちゃ」 
「もう遅いですよ?うわぁ・・・この佐紀ちゃんもずいぶんと・・・あらららぁ」 
初めて・・・冷や汗と言うものが背中を滴ってるのを感じた気がする 
「これってもちろん本人さんには了解えてるんですよね?まあいいや、今からメールして聞いてみればいいんだし」 
「ああああ、お願い、ほんと勘弁して」 
「じゃあ明日10時にお待ちしてまーす・・・いいお店たくさん知ってるんで。 
いっぱい食べましょうね。マネージャーさんのお・ご・り・で」 
「あのぉ・・・給料日前なので非常に予算的に厳しいのですが・・・」 
「あ、メールだ・・・みやからだ。何々今日は寂しかった、今度のリハの帰りには御飯作ってあげる・・・ 
いいねぇ・・・青春ですなぁ」 
「えっと人のメールを勝手に見るのはね」 
「じゃあ返信は、もう君の御飯なんて食べたくないんだよ。このまな板!でいいですかね?」 
「明日はたくさん食べようね。僕持ちで。もう遠慮なく言ってください」 
「あらら、素直でいい子ですね。じゃあ楽しみにしてますね。遅れたらダメですよ。」 
電話の切れる時に耳には「ケッケッケッケ」という声が聞こえたようなそんな気が・・・・ 

そんなこんなで眠れぬ夜が明け、遅れないように早めに約束の場所に向かった 
コンコン 
ドアをノックする音 
ウインドーを下げると顔を覗かせてくる 
「おはようございまーす」 
「おはよ」 
「あれれれ?何か不機嫌ですね。」 
「とりあえず携帯を返してくれないか」 
「ダメですよ。デート終わったら返します」 
「でもさ」 
「デートが楽しかったら、返しますよ。そうじゃなきゃ取引は不成立です」 
「了解・・・」 
「じゃ早くレディーをクルマに乗せる時にすることがありますよね?」 
俺はクルマを降り、ドアを開けてやる 
「どうもぉ」 
すっとクルマに収まる愛理ちゃん 
「じゃあレッツゴー!」 
俺はちょっと不機嫌目にアクセルを強めに踏んだ 
最初はこぎれいなイタリアレストラン。来馴れてるようで、店員さんに挨拶なんかしてる。 
奥の席に通されると、品のいい女性がそっとそばに寄ってきた。 
「あらら、こんにちわ」 
「こんにちわ、おばさん」 
「あれ?この人がもしかして・・・」 
「余計な事は言わなくていいの」 
「はいはい。じゃああれを出せばいいんだね」 
「うん」 
そういってその女性は、俺の顔をじっと見てニコッと笑うと奥へ消えた。 
「ところで今日の予算はいくらあるの?」 

1.ぴったり10万 
2.ありったけで5万 
3.給料日前なんだよ・・・\5000 



俺は財布を取り出すと、すっとその財布を奪い取られた。 
「こら!」 
「あー・・・もうなに?これだけ?全然足りないじゃん」 
「だって給料日前なんだもん」 
「信じられない・・・あ、こんなとこにカードがぁ・・・じゃこれ預かった。」 
「俺食べないから外で待ってる」 
「一緒に食べないでどうするの!」 
初めてきつめに怒った愛理ちゃんの勢いに押されてしまった 
一息つくとまたいつものかわいい顔にもどった愛理ちゃん 
「ここの店はね、パパとママにつれてきてもらったんだ・・・」 

1.へーそう 
2.へぇ、よく来るんだ 
3.ノーコメント 



ちょっとムッとしたのでノーコメントを通す。それに気付かないのか愛理ちゃんは続ける 
「おいしいんだよぉ・・・特にここのピザなんか絶品でさ」 
すると鼻にぷーんと香ばしい匂い・・・そういや、今朝はなんも食べてないなぁ 
「おまたせしました。」 
「わぁ!きた」 
「例の・・・特製ピザとカルボナーラですよ」 
「あ、これがそうなんだ・・・」 
「そう、当時と同じにしてみたの」 
???なんだ??? 
「ふぁ・・・おいしそう・・・」 
その女性は、すっと俺の前にピザ、愛理ちゃんの前にカルボナーラを置いた。 
「ほんとはワインもあるんだけどね」 
「いいの、私が飲めないから」 
「はいはい。じゃごゆっくり」 
ゆっくり会釈して女性は去った 
俺は意地でも食べないつもりだったんだけど・・・ 
この空腹にこの匂いはもうたまらないな・・・ 
愛理ちゃんは俺の前のピザをそっと切り分けると、俺の前に差し出した 
「あーんして。はい」 

1.素直にあーん 
2.意地でも食わん 
3.逆に俺がパスタを食べさせてやろう 



口先に差し出されたピザは激しく俺の食欲をそそる・・・でも食べないぞ。こうなりゃ意地だ 
「ちょっと、何怒ってんの?ほら」 
ぷいと横を向く 
諦めたのか自分の口にそれを運んでた。 
「食べてくれないんだ・・・」 
こうなりゃ意地だ。泣きまねされたって気にしないぜ 
目の前ではうつむきながらもちょっとずつピザを口に運んでるみたいだ。 
目にはうっすら涙まで・・・見えるような気がする 

1.それでも食べない 
2.仕方ないな食べてやるか 
3.こっちのカルボナーラをあーんしてやる 



あんまりこういうシーンも良くないな 
フォークでカルボナーラを取って差し出した 
「ほら、食べるか」 
すっと上を向くとそれに気付いたのかちょっと笑顔が戻ったみたい 
口をあけたのですっと流し込んでみる 
「んーーん おいしぃ〜ぃ」 
いきなり満面の笑みだ 
「じゃはい、これも食べてみて」 
さっきのようにピザを差し出す 
こちらも口をあけるとほいっと入れてきた 
「はい・・・どう?おいしい?」 
俺はもぐもぐさせながら頷いた。確かに旨い。とてつもなく旨い。 
「うん。おいしい」 
「でしょー?ここは幸せになれるイタリアンだってママが教えてくれたの。でしょ?」 
悔しいが、確かにそうかもしれない・・・ 
見る見る間に机の上は片付いた。 
すると食後のコーヒーを持ってまた女性が現れた 
「どう?うまくいった?」 
「うん、ばっちり」 
「そう・・・でもこの人がねぇ・・・」 
「ああ、もう余計な事は言わなくていいですからぁ・・」 
「はいはい」 
何がおかしいのかわからないが、その女性はコーヒーを置いて 
「これは今日は私からのおごりですから・・・」 
といって立ち去った 
「私にはココアだけどね」 
確かに色が違うな・・・ 

1.あの女性とは知り合いなの? 
2.一体何をたくらんでるんだ? 
3.満足したでしょ?返して? 



「あの女性とは知り合い?」 
「うん。ずっと小さい頃からのね」 
「へぇ・・・お父さんお母さんも」 
「それこそ私の生まれる前から知り合いなんだって」 
「ふーん、よく来るんだ」 
「まあね。最近はご無沙汰だったけど」 
「じゃあいつもこのメニューで?」 
「え?」 
「いや、だって何も頼んでないのに出てきたからさ」 
「あ、そ、そうね。そうだっけ?頼んだよちゃんと」 
あれれ?どうした・・・なんで動揺するんだ・・・? 
「あ、そろそろ次行きましょうか」 
「え?次」 
「そ、次。はい立って」 
ホールの方へ歩いていく 
「あれ?今日って珍しく空いてるね」 
「だってねぇこんな日に他のお客さんの相手もできないからね」 
「ええ。悪いよぉ」 
「いいんだよ・・・お嬢ちゃんが幸せになるって思うとね。ずっとこの日の事を・・・」 
「あああーーーいいのいいの。ありがと、あ、支払っておくから、先出てて」 
そういうと俺を店外へ押し出した。 
なんだよ・・・一体。 
クルマの側で待ってると、パタパタ愛理ちゃんが駆けて来る 
「おまたせぇ」 

1.ちゃんとクルマにエスコート 
2.さっさと乗り込む 
3.いくらだった? 



「たっだいまっと」 
戻ってきた愛理ちゃんをドアをあけてお迎えする 
「はい、よくできました」 
俺もクルマに乗り込んだ 
「次は?」 
「次はこの道を西へ!」 
少し混んでたけど、着いたのは丘の上にある公園だった。 
愛理ちゃんは俺の手を取って 
引っ張るように歩いていった。 
「えっと、確かこの辺・・・あれれ?」 
きょろきょろしながら何かを探してるようだ 
「おかしいなぁ・・・一昨年までは確かにあったのになぁ」 

1.しばらく様子を見るか 
2.何を探してるの? 
3.無いのなら仕方ないから帰ろうか 



「何を探してるの?」 
「え?ああ、あのね。確かこの辺に大きな大きな木が立っててね。そうあのベンチの辺りに」 
指を差したところにはベンチが4脚ほど整然と並んでた 
「どうしちゃったんだろう・・・」 
大きな木?うーん・・・よくわからないけど・・・ふと振り向くと管理らしいおばさんが歩いてるのをみかけた。 
俺は小走りでそのおばさんに聞いてみた 
戻ってくるとベンチの辺りに立ってきょろきょろしている。 
「確かにこの風景なんだけどなぁ・・・」 
「あのさ、実はさここにあった大きな木は去年の台風の時に折れたらしいんだ」 
「え?」 
「いろいろと手を尽くしたけどダメで、結局危険だからってことで切ったんだって」 
「そんな・・・」 
「で、こっちにおいで」 
愛理ちゃんの手を引いて公園の隅の方へ歩いていった 
「何?どこ行くの?」 
俺は応えず、あるものを探した。 
「これだな・・・」 
見つけたのは10cmくらいの小さな若い苗木のところだった。去年の冬、植樹されたみたいだ 
「これが、その時折れた木を移設した時に植えられた分け木らしいよ 
「え?」 
「その木がなにかはわからないけど、その木は今はこれから大きくなるところだそうだ」 
「そうなんだ・・・」 

1.じゃあその木の事教えてくれるかい? 
2.代わりの大きな木がないか探すか? 
3.よし、完了?帰ろうか? 



「この木ってなんだい?なんで探してたの?」 
「・・・」 
「まあ話したくないならいいけどさ」 
「あのね。この木はね・・・ここでパパがママにプロポーズしたとこなんだって」 
柵に身体を預けて愛理ちゃんが話始めた 
「小さい頃よくこの公園に来てて、ママに教えてもらったの」 
「ふうん」 
「で、いつか・・・好きな人ができたらここに連れてくるといいよって。ママが」 
愛理ちゃんの顔が真っ赤になったのは夕焼けのせいだけじゃないんだろう。 
「魔法の木だよって。だから来たんだけど・・・遅かったね。こんなんになっちゃってさ」 
「魔法の木?」 
「この下で夕焼けの中キスしたら、永遠に結ばれる・・・とかなんとか」 
最後は照れ照れでもう言葉にならないようだ。 

1.仕方ないな。もうその木はなくなったから無効だな 
2.試してみるか?その魔法とやらを 
3.この木が育ったらまたくればいいよ。 



「じゃあ試してみようか?」 
「え?」 
俺は肩を持ち、顔に手を添える。愛理ちゃんは少し驚いたようにこっちを見て静かに目を閉じた 
唇が触れる。軽い軽いキスなのに時間が長く感じられた。いつしか愛理ちゃんの腕は俺の腰を 
しっかりと抱きしめてた。 
「どうかな?」 
「何が?」 
「これで魔法とか有効になるかな?」 
「どう・・・かな・・・。」 
「どうだろう」 
「かかるといいね」 
にっこり笑った愛理ちゃんはその場にいるのが照れくさいのか歩き出してた 
クルマに戻ると、愛理ちゃんはいろいろと話をしてくれた。 
最初の店は、パパとママとがよくデートしたところ。あの女性は二人の共通の友人で、 
そんな馴れ初めを愛理に聞かせてくれたらしい。 
「いつか好きな人が出来たら連れておいで。ママの時と同じようなメニューを準備してあげるよ」 
そう約束してくれたそうだ。 

「今日はごめんなさい」 
素直になった愛理ちゃんは俺の携帯を返してくれた。 
「ほんとは・・・ちゃんと話して着いてきてもらおうと思ったんだけど・・・」 
ばつの悪そうに愛理ちゃんは続ける。 
「照れくさかったのとね・・・」 携帯を指でちょっと弾いた 
「この中に私の画像が一枚もないの。それが悔しくってね。つい・・・」 
意地悪をしたそうだ。 
「そんなことしなくても付き合ったのに」 
「そんなに私って魅力無いですか?」 
真面目な顔で覗き込む愛理ちゃん。 
「いや、そんなことないよ」 
やがてクルマは都内に戻ってくる 
「じゃあ今日はうちまでエスコートしますか?お嬢さん」 
「はい?」 
「今日は魔法にかかってるから、一番大事な人を帰したくないからね」 
「そ、そんなぁ・・・いやぁ・・・」 
照れまくる愛理ちゃん。クルマはちょうど駐車場に入ったとこだ。 
「ほんとうだよ」「うん」 
どちらともなくキスをしていた。今度は深くて濃いのを。 

バスタオル姿の愛理ちゃんがベッドに来る。 
「でもあの携帯・・・なくしたら拙いですよ。」 
「うん、気をつける・・・」 
「ていうか、みんなとあんなこととかやってたとか生々しくって・・・もうビックリです」 
「これから愛理ちゃんにもあれ以上のことしちゃうかもよ?」 
「えぇ・・・携帯で撮ったりしませんよね?」 
「どうしようかな・・・」 
「ええ?」 
何か言いたそうな愛理ちゃんをベッドに押し倒し、バスタオルを取った。 
幼い上半身と熟した下半身。 
その夜は、何度も愛理ちゃんは恍惚の喘ぎをもらし、俺は何度も愛理ちゃんの中に吐き出した 

愛理ちゃんが帰った後・・・改めてメールを見た。凄い数の未読メールがあった 
それぞれ最後のメッセージ 
「もう知らない。首洗ってまってなさいね」(夏焼雅) 
「どうしたんですか?風邪ですか?なんなら御飯作りに行きます(清水佐紀) 
「せっかくエンジョイしたかったのに・・・バカ」(熊井友理奈) 
「パパなんて死んじゃえばいいんだゆ」(菅谷梨沙子) 
「今度会った時・・・楽しみにしててくださいね・・・怪我しなきゃいいけど」(須藤茉麻) 
「・・・知らない・・・バーカ」(徳永千奈美) 
「これも新手のプレイですよね?ちょっと桃は濡れてるんですけど」(嗣永桃子) 

明日からのリハーサルが恐いんだけど・・・ 


(;マネ)<お、おはよ・・・ 川´・_・リ<おはようございマス みんな心配してたんデスよ (;マネ)<マジで!?メール見た感じではそんな風には 从´∇`)<あー!ホントに無事だったー! 州*‘ o‘リ<パパ心配したんだもん 从o゚ー゚从<あんまりみんなに心配かけさせないでとゆいたい 川*^∇^)|<今日こそエンジョイだよパパ〜 ル*’ー’リ<でも新しいプレイなんでしょう?しましょうよぉ (マネ)<みんな心配してくれてたのか、よかったぁ〜 ノノl∂_∂'ル<さて何人本音で接してるのかしら 川´・_・リ<? 从#´∇`) 州#‘ o‘リ 从#゚ー゚从 川#^∇^)| ル*’ー’リ ノノl∂_∂'ル<誕生日・・・ ノノl∂_∂'ル<忘れたらどうなるかわかるよね? (マネ)<(アナザーもこっちに移れば屋敷に行ってもそう文句も言われまい…) (*マネ)<(お嬢様方にもイタズラしやすくなるぜ…ケッケッケッケ) 从;゚ー゚从<また良からぬことを考えてるに違いないとゆいたい 川´・_・リ<? ル*’ー’リ<新しいプレイですね、わかりますぅ ノノl∂_∂'ル<誕生日・・・ ノノl∂_∂'ル<あと2日・・・ (;マネ)<金欠なんだよ・・・ ノノl∂_∂'ル<・・・