「パパ〜早く早く〜!」 

人混みでもお構い無くはしゃぐ娘、梨沙子。 
「迷子にならない様に離れるなって言っただろ?」 
「パパが遅いんでしょ。可愛い娘を勝手に歩かせる方が悪いと思うな〜」 

まったくだんだん生意気になってくるな。 
「わたあめ食べた〜い」 
「さっき焼きそば食べただろ。太るぞ」 
「ねえ〜いいでしょ〜?」 
俺の腕に抱きついて胸をおしつけてくる梨沙子。最近はこういう小細工まで覚えて… 
「しょうがないな」 
「ありがと!パパだいすきだもんっ」 

…偶然、かな。 
梨沙子の浴衣の色…同じだ。好きな格好してこいって言ったらこの色か。 

あの日も今日と同じ夏祭りの日だったな。 

「待ってて、どっかいっちゃやだよ!」 
「…ああ」 

走っていくその後ろ姿まであいつと重なって見えるよ 



その日もとっても暑くて、夕暮れをすぎてからようやく暑さが和らいできてた。 

地元の夏祭りの日、俺は神社の境内の近くで待っていた。 
…カップル多いなぁ。うっとうしいくらいだ。 

早く来ないかな。一人は淋しいぜ、なぁ。 
花火が始まっちまうぞ……って焦りすぎか。まだ薄暗くなったばかりだしな。 

それにしても多少暑さは和らいだとはいえ…汗がにじみ出てくる 
あいつが来るまでこのまま待ってるのもいいけど、それじゃつまらないな。 

1 冷えたラムネを用意しといてやるか 
2 藪にかくれて来たら脅かす。ひんやりするだろうな 
3 まだ来ないだろ。上半身裸になるか 



あいつは怖がりだからかなりびっくりするだろう。見てやりたい 
よし、さっそく隠れるぞ。思いっきり驚かしてやるぞ 

…む、蒸し暑い。予想していたよりかなりやばい。サウナとまではいかないが… 
早く来てくれ、たのむ。は、早くしてくれないか。あっという間に服がびしょびしょだぜ。 

か、考えてみたらわざわざこのなかで待ってる必要無いんじゃないか…? 

「お待たせぇ〜〜〜!」 

き、きた。待ちくたびれて体が酸っぱいぞ 
「あれ?ジミーどこ?ねえどこ?」 
いまだ! 
「ばあっ!!」 
「ぎゃ〜〜〜〜〜?!」 

なんといいリアクションだ。しりもちついてくれるとは。 
ミニサウナで待ち続けたかいがあったぜ。 
「なにしてんのそんなとこで?!」 
「菅谷を驚かすつもりだったんだ。すごいリアクションをありが…いたたた、痛いよ」 
「バカ、バカ、バカ!」 

顔を真っ赤にして俺のほっぺをつねる菅谷。ふふ、かわいい奴だな。 
…つかみはOKか?菅谷だと普通に挨拶してもおもしろくないしな 

1 暑いな。なんか飲まないか? 
2 急に菅谷の腹が鳴った 
3 藪の中に傾れ込む 



「暑いな。なんか飲まないか…?」 
「びしょびしょじゃん。バカみたい。ずっとそんなとこにいたら暑いでしょ」 

俺の手を引っ張り売店へと走る菅谷。 
「おい、そんなに引っ張ったらこけちゃうだろ」 
「いいから早くっ。喉乾いてるんでしょ?」 

ビニールプールに張られた氷水の中を泳ぐラムネを2つ取出し代金を支払う。 
「うめ〜〜〜!」 
「えっもう飲んじゃったの?ちょっと早すぎるんじゃない」 
「だってさっきまでサウナにいたから」 

あ、笑ってる。 
浴衣姿なのもあいまって菅谷可愛いな。 
…可愛いよ…ホントに… 
「何?じっと見ちゃって」 
「い、いや」 
「私のラムネ飲みたいの?いやだ、あげなーい」 

1 菅谷から奪い取る 
2 もうひとつ買う 
3 菅谷が口に含んだラムネがほしい。強引に奪おう 



奪おう。菅谷から奪い取ってしまえ 
「こっ、こら、やめろってば。やめなさい!」 
「菅谷のがほしいんだ。いいだろ?俺が払ったんだし」 
「それはそれこれはこれ。ちょっとやめてよ!こら!」 
強情な奴だな。意地でもおまえからラムネが欲しくなったぞ。 
「あ〜〜〜〜!」 
「へっへっへっ、奪ってやったぞ。いただきまーす!」 
「返して〜!ひどいよ!」 

…ちょっとおとなげなかったかな。菅谷、泣きそうだぞ。 

1 返す 
2 返さない 
3 聞こえないふりして一気飲み 



返さないぞ。菅谷にはちょっと意地悪なくらいがいいんだ。 

「…なんで…そうやって意地悪なことするの」 
早くも泣きそうだぞ。 
「お祭りに誘われて、うれしかったのに。なのに…そうやって」 

急に立ち上がって、こらえていた涙を流した菅谷。 
「どこに行くつもりだよ」 
「帰る。もう知らない」 
「おい待てよ、ラムネは返すから!」 
「いらない」 

菅谷は走りだし、人込みの中に紛れてしまった。 
「菅谷!待ってってば!おい!!」 

…もう見失った。くそ、なんでこんなに多いんだよ…! 
「菅谷〜!おーい!!どこだ〜〜〜?!」 
あいつは結構足が速い。それにこの通行人数じゃ見つけるのは難しそうだぞ。 

1 帰ろ。明日謝っとくか 
2 まだ遠くには行ってない、まだ間に合う! 
3 そうだ…電話!つながってくれ、たのむ 



いつのまにかすっかり空は暗くなっていた。もう夜か。 

…今は菅谷を優先しよう。時間なんてどうだっていい。 
「どこだ、出てきてくれ」 
いない。さっきラムネを買った所には姿が無かった。 
「お願いだよぉ……もう意地悪なんてしないから」 
ここにもいない。金魚すくいのとこも、ヨーヨーすくいのとこにも。 

「菅谷ぁあ〜っ」 

また見せてくれ、その生意気な姿を。どきっとするくらい綺麗な顔を見せてほしい。 
俺をまたバカにしてほしい。ちっとも先輩としてみてないお前に会いたいよぉ…… 

視界がにじむ。バカ、泣くのはだめだろ、きっとあいつだって泣きたいんだ。 

¨ヒュルルルルル、ドーーーーーン¨ 

…始まっちゃった、花火。あいつと見ようって約束してたのに… 

……約束…? 
そうだ、してたはずだ。確か、あそこで見ようって! 

1 待ち合わせ場所の境内で見ようって… 
2 広いから駐車場がいいって言ってた 
3 涼しいから噴水の近くがいいってはしゃいでたよな 



(待ち合わせ場所で見よ。約束だからね!) 

そう言ってたあいつの顔、覚えてる。なんか無理矢理だなって思った事も。 
戻ろう。もしかしたら菅谷は戻ってるかもしれない、いや、戻っていてほしい。 
希望をそこに託してあいつとの待ち合わせ場所に再び出向いた。 

近づくたびに心臓が早くなる。流れる汗もふかずに、一歩、また一歩… 


………いた。 

空に散った大きな花に照らされた姿を発見した。 
「あっ!」 
足音に気付いたのか、振り返って俺の顔を見たらその顔が変わった。 
「ここにいたのか。探したぞ」 
「………遅い。もう花火始まっちゃったじゃん」 

1 隣に座って花火を見る 
2 抱き寄せてキスする 
3 汗、びっしょりだな 



何か言いだしづらくて、境内の階段に座っていた菅谷の隣に座った。 
「……暑いな」 
「当たり前じゃん、走ったし」 

それだけ言うと菅谷は黙ってしまった。 
気まずいからだろうが、夜の空に咲く数々の大きな花に見入ってるのかもしれない。 
大きな音だな。人の声もなんだか遠くに聞こえるよ。 

こうしているとまるで、この世界に菅谷と二人しかいないみたいな錯覚に陥りそうだ。 

…二人だけ、か…… 

な、なんだか意識しちゃうな。その横顔、綺麗だ。 

やばい。。。心臓が一気に早くなってきたぞ。 
ごめん、菅谷、俺…花火が見えないよ。おまえしか見えない。 
「…こっち見過ぎ」 

急に振り向いたからびっくりして飛び上がりそうになった。 
「……ねえ…」 
す、菅谷…?!なんだよ、なんで顔を近付けて… 
これって、キス…しかもあいつから… 

1 しよう。ためらわなくていいはずだ 
2 …待って、まだ早い、っていうか、心の準備が 
3 暑いだろ…?浴衣、脱ごうか… 



…今まで、菅谷にはこういう事はあまりしなかったな… 
だからっていうのはおかしいけどためらわなくていいはずだ。 
「……ん、んんっ」 
菅谷は俺の唇にしゃぶりついてその中を味わうみたいに舌をからませてきた。 
…だめだよ…そんなに激しくされたら、俺はお前が欲しくなっちゃうよ。 

だめ、だったら、おい…ごめん!もう無理。俺! 
「んんっ!」 
思わず浴衣の上からその胸を触ってしまった。 
「……それはしてって言ってないもん」 
唇を離して切なそうに見上げてくる菅谷。 
でも、嫌がってない様に見えた。それは俺の願望か、それとも本当なのか。 

おさまってくれ、心臓がパンクしちゃいそうだ… 
だめだよ……菅谷…そんな潤んだ瞳で、みないで…! 

1 怖くないか…?菅谷 
2 もう一度キスしよう 
3 優しく、痛くない様に胸を触りたい 



これから何が起きるのか、俺が何をしようとしてるのか。きっと分かってるはずだ。 
「…なぁ、怖くないか?」 
「えっ、な、なにが…」 
「……俺がお前の初めてでいいのか?」 
「何言ってるの。私の知ってるジミーはそんな弱気じゃないもん。いきなり私を襲ったりするかと思ってたら…優しいね」 

…そうか、そうだよな。 
こうやって菅谷を気遣える様になれただけ多少は前よりマシかな 
……もしかしたら、ここでするつもりだったのか。 
菅谷の髪を撫でてもう一度キスした。今度はもうちょっと深く、お互いの熱を確かめあう様に… 

「ねえ…」 
「……ん?」 
「痛く…ない…?」 

やっぱり怖いのか。そう、だよな…こういう事はすごく大事だから… 

…俺、そうやって意識した事あったかな。 

1 痛かったら怒っていい、でも、いい思い出にするよ 
2 痛みだってきっと大切な記憶になるよ 
3 …怖いなら…やめるか? 



「残念だけど、痛いと思う。だけど…痛かったら怒っていい、でも、いい思い出にするから」 
「ジミーらしい答えだね。お世辞とか言えない、そういうとこが好きだよっ」 

菅谷…! 
だめだ、ごめん。お前の口から好きだって聞いちゃったから 

もう、もう俺…っ! 
「あっ…!」 
「い、痛いか?」 
思わず下半身の中に指を入れてしまってから聞いた。 
「遅〜い!あ、んんっ」 
…入れてる、菅谷のここに、いま…なんだか信じられない。 

だけど 
「はぁ…んっ!ああ…」 
菅谷の熱が高まっていくのは本当の事だ。 
ゆ、指が動かしやすくなっていくのも…本当… 

俺が菅谷を汚している…! 

1 やっぱり痛いよな、胸から触ってあげよう 
2 …なめてほしいな、指についたコレ 
3 菅谷も触って…俺の… 



いきなりここじゃ痛かったらよな?やっぱり最初は… 
「ん、んんっ」 
浴衣の上からその胸をさわって横や下から刺激を加えた。 
「なんかくすぐったいよ」 
「そのわりには息が荒いな。素直に気持ちいいって言えよ」 
「また、あん、いつものジミーになってるよ、はっきりいって…そういうの、キライだもん」 

まだ生意気な口がきけるな。それでこそ菅谷だよ。 
できれば…ずっとこうやって生意気なままでいてほしいな、それは俺のわがままだけど… 
「ん〜〜っ、んん…」 
だんだん胸がほぐれてきたな。ほら、ココもかたいぞ 
「そ、こぉッ!あ、んっ」 
薄く目を開けて、ちょっとよだれが出てるのがたまらなかった。 
花火がさっきより大きくなってきたけど、ちゃんとお前の声は聞こえるぞ。 
ずっと…お前を、見てるから。目をそらさないから… 

1 浴衣の中に手を入れて少しづつ脱がす 
2 お腹の辺りをはだけさせておへそを刺激 
3 胸を触りながら下半身を愛撫してやる 



「……あ…!」 
まずは、その白い肩をあらわにした。 
いままで見えなかった部分がいきなりあらわになったので更に興奮して 
「う…あ…」 
俺の手つきをじっと見ているけど抵抗しようとはしてないみたいだ。 
一気に脱がしたら菅谷が嫌がるから…な。大丈夫だぞ、お前が嫌がる様な事はしないから。 
「………っ」 
思わず息を呑んだ。はだけた胸元から見えるその白いふくらみ。 
「じみぃ…みないで…」 
顔どころか首や胸元まで赤くなっている菅谷。 
ごめん。みないでっていわれちゃうと、みなきゃいけない気がして… 
「ん、ふぁあっ!」 
その胸元に口付けをしたらびくんってして 
俺の口に残るちょっとしょっぱい味。もうこんなに汗が… 
初めて見る菅谷のその淫らな姿にもう心臓も股間も破裂しちまいそうだった。 

1 もうちょっと胸を愛撫してあげよう 
2 …入れたいけど、もう少しココを…準備させてからだな 
3 ……菅谷…パンツ脱がすぞ 



「おっぱい…すきぃ?」 
「ああ…菅谷のおっぱい、好きだよ。なんか安心する」 
「うふふ、もう、子供なんだから」 

菅谷も安心してるみたいだな。そう、初めては安心してできた方がいいから… 
「ん〜〜……ふぅ〜〜……」 
あんまりいたがらなくなってきたかな。それに、呼吸も熱くなってきたぞ。 
「…ねえ…いつまでおっぱいさわってるの?」 
「…飽きちゃったか?」 
「ん…そうじゃないけど…」 

そういう意味か。いつまでさわってるの、っていうのは飽きたんじゃなくて… 
…この次に何をするのか、分かってるのか。 
「…いいのか?」 
「……聞かないで。いつやるのか、任せるから」 

1 わかった。脱がすぞパンツ 
2 パンツを履かせたまま、ずらして入れる 
3 パンツ脱がす前にキスしてから 



どうせやるなら、やる前にもう一回こうしてやりたい。 
「……ん…」 
重なる唇、菅谷が俺の舌をついばんで唾液がこすれる音。 
「…ちょっと痛いけど…菅谷なら大丈夫だよ」 
「…う…ん…がんばる…」 

その目は怯えてる、口では頑張ってるけど… 

「……っ…」 
俺にパンツを脱がされて息を呑んだ。覚悟、したのか。 
「あ…ん…っ!」 
「お前と、ひとつになるぞ」 

痛いのを我慢して俺をみようとしているその姿が愛しいよ。 
ごめんな、もうちょっと痛くしない様にしたいんだけど、俺が…スケベだから。 
「あ、ああ、んんっ!」 

菅谷、菅谷ぁあ…っ 

すが…………あっ…! 

はぁ…あっ、熱い、頭の先から指先まで、燃えちまいそうだ 

「ん、ん、あ…んっ」 
初めてなのにそんなに声出して…エッチだなもう。 
「あうぅッ!あ、ああっ、ん、もうっ、私…!!」 
俺もだよ、ああ…ああああっ 

¨ドォォォン、パパパパパパパパパパ・・・・・・¨ 

…絶頂を迎えた瞬間、目の前に大輪の花が咲いた。 
菅谷の中に…俺のが、まだ、出てるぅ…っ 

「はぁ〜……はぁ〜……」 

やっとひとつに…なれたんだ。お前と… 
「…あついよぉ〜、まだどくどくでてるね」 
「……うん…」 

1 …腹、減っただろ?なんか食べようか 
2 しばらく一緒に花火を見る 
3 何?キスしたいのか 



直感で何を求めているのか分かった。 
「ん〜〜…っ」 

舌をからめてこない、触れるだけ、つながるだけのキス。 
「…初めて…あげちゃった」 
「うん、もらったよ」 
「良かった。後悔なんかしてないよ」 

…俺はいつまでも菅谷を抱き締めていた。 
なかなか終わらなかった花火に照らしだされたあいつの姿、あれはまるで… 


 「なにぼーっとしてんの?パパ」 
「うひゃっ?!」 
ほっぺが急に冷たくなって、そばに梨沙子がいた。 
「あはははは、変な声〜。はい、これっ」 
「サンキュー」 
ラムネか。懐かしいな 
「いこっ、もうすぐ始まっちゃうよ」 

…何が?と聞き返すと 

「も〜しっかりして。花火!ほら急いで」 
梨沙子が俺を引っ張ってつれていった場所、そこは 
「ここって…お前」 
「そ。ここならよく見えるでしょ?結構視界広いし」 

境内の階段に座り俺を誘う梨沙子。手招きしてるその姿が可愛いよ。 
「わぁ〜丁度始まったね!」 

花火に釘付けになってる梨沙子の…すぐ隣で見るその横顔、それはあの時と何もかわってない様に見えた。