とうとうあいつが16歳になった…特別な歳だ。 

もう法律上では婚姻が許可される歳。 
俺がその気になればいつだって同じ屋根の下で…… 

「さっきから何難しい顔してんのマネージャー」 
「うわぁっ?!」 
こいつ、人が大事な事を考えてる時におどかしやがって。 
ふと気が付いた時にいきなり顔が間近にあったからびっくりしたじゃないか。 
「はーやーくー、ねえねえ、しようよ…」 
ベッドの上に座ってその体をすり寄せてくる。 
いつもならもうちょっと雰囲気を良くしてからするのに… 

今日の千奈美はなんだか 

1 まだやらねーぞとからかう 
2 いいよ。ほら脱がせてやる 
3 やらねーぞ、とだまして押し倒す 



「やらない。まだ早すぎるだろ。さっき家に来たばかりじゃないか」 
「そーやって焦らしますか、あーそーですか」 
ぷぅ〜っとほっぺを膨らませてすねる千奈美。 
「ああ焦らすよこうやってね」 
「ふーんだ。おまえなんかまた立たなくなっちゃえばいいんだ」 

…後ろを向いて完全にすねてしまった。 
ふっふっふっ、計画通り! 
「バカめ。背中がすきだらけだぞ!」 
「へっ?きゃあああっ」 
うつぶせだったが見事にベッドに押し倒す事に成功したぜ。 
「はーっはっはっ!油断したなベリーズピンク。誰も助けは来ない、お前一人だけでこの俺に勝てるかな?」 
「くぁあ〜やめろ〜。ふ、不覚、こんな子供でも見抜けそうなうそにひっかかるとはぁ」 

なんだか楽しそうだな。 
「観念して仰向けになれ」 
「やだ」 
「いいからなれっ」 
「い〜や〜だ〜」 

引っ繰り返そうとするが、だめだ。必死にシーツを掴んで抵抗してくる。 

1 ブラのホックを外す 
2 …ごめん、やり直そう。起こして愛撫からやるか 
3 仰向けのまま乗っかってやる 



「千奈美よ、がんばるなぁ」 
「簡単にはやらせはしないぞ!エロマネージャー」 
「やりたいとかほざいてたのは誰だっけ」 
「ほざいてなーい!知らなーい!」 
こりゃテコでも簡単には動きそうにないぞ。 

ならば、こうしちゃおう。 
「ひっ?!」 
背骨のくぼみを触られびくっと体が跳ねる千奈美。 
「今からお前のその生意気なモノをつつむ下着を外してやる」 
「それはずるいルール違反!違反っ」 
「なんとでも言いなさい、ほ〜らほ〜ら、いくぞ〜いっちゃうわよ〜」 
わざと煽る様に二本の指で背骨を登っていきじわじわと追い詰める。 
「鬼っ、悪魔、人でなし!」 
「はーい到着〜」 

ここか。ここです。 
ここがブラを装着するための場所だな、ほらっ 
「あっ?!」 

手応えあり♪ 
「ん〜!ん〜!」 
「暴れると脱げちゃうぞ。暴れたら大変だぞ」 

1 くすぐり攻撃でわざと暴れさせる 
2 え?そうか、次はお尻を出したいのかぁ 
3 耳元で「仰向けになって。愛してるぞ」と囁く 



……ごめん千奈美。 
お前がこうやって恥じらったりしちゃう姿、なんだか新鮮だよ。 
「こらぁ!そ、そこはだめ」 
ホットパンツに手をかけたら千奈美に止められた。 
「…どうして?」 
「どうしてって、だめに決まってるじゃん!」 
「理由になってないからダメだな。ぬがしちゃうぞ」 
「こ、こら、もぉ信じらんないぃ…」 

生意気なのはおっぱいだけじゃないみたいだな。 
そのお尻までぷりっとして気が強そうだぞ。 
「まじでやるかよふつー、このエロマネぇ…」 
「なにを今さら」 

1 そうかそうか、指でその穴の中を愛してほしいのか 
2 ん、わかった。どうせ脱がすなら全部か 
3 あえてまた服を着せる。大事な話があるんだ 



このままエッチに行きたかったが今日はちょっと… 
「…え、何で着せるの」 
「イヤじゃなかったのか」 
「いやだけどぉ。でも何で」 

ちゃんと千奈美には言わなきゃいけない事がある。 

「16歳おめでとう千奈美」 
「やっと?遅いぞこいつ」 
それだけじゃない。それも大事だけど。 
「もうすっかり大人……のおっぱいだなぁ」 
「いま一瞬いい言葉を言ったなと思ったのに、余計な言葉付け足したなぁ」 
ふざけちゃいけない。いつもの様にはしちゃいけない 
「…あの、さ」 
「ん?」 

俺が顔つきを変えたら、千奈美も少し真剣な顔になる。 
「お前に言いたいことがあるんだ」 

1 その脚をなめさせろ 
2 このたれ目 
3 …ここじゃダメだな。あそこへ連れていこう 



「いいよ。ちゃんと聞くから」 

じっと俺を見つめるその笑顔がなんだか眩しいよ。 
「…悪い、ちょっと来てほしい場所があるんだ」 
「へ?ここじゃ言えないことなの」 

言えないことじゃない。でも、あの場所でちゃんと言いたいんだ 

「わかった。ついてってやるよ、車に乗るんでしょ」 
「よく分かったな」 
「わかるよ。大事な話だとどっか連れてってくれるじゃん」 


車を走らせその場所へと急ぐ。 
その途中千奈美はいつもと同じ様に勝手にハンドルを回そうとしたり、バカな話をして笑わせてくれた。 
…気付いてないよな。トランクの中にあるあれは。 
千奈美は勘がいいから気付くかと思ったがさすがにそれはないか 

「どこ行くの?マネージャー」 
「…まだ秘密な」 
「教えろよぉ、いいだろ」 

1 だからだめ。待ってろ 
2 いいよ、と思ったけどもうすぐ着くから 
3 教えるから顔を近付けてみろ 



「だからだめ。待ってろ」 
ちょん、と人差し指を千奈美の唇に当てた。 
「…わかった」 
そしたら千奈美もお返しに俺の唇に人差し指を当てた。 

千奈美を連れてきたかった場所…もうすぐ着く。 

「ここだ」 
郊外にあるその場所。 
自然に囲まれた小さな建物。 

「ここって…教会じゃん!ここも思い出の場所?」 
「……違う。ここは知り合いが働いてる場所だ」 

千奈美の顔つきが変わった。 

「へぇ、何の話するかわからないけどマネージャーにしちゃ素敵な場所じゃん」 
「…千奈美、今から俺のいうことを聞いてほしい」 

1 俺が教会に入ってから、車のトランクを開けて中に入ってる物を持ってきてくれ 
2 一緒に教会に入ろう 
3 …トランク、あけてみてくれ 



そっと、囁く様に。 

「トランクあけてみてくれ」 
「え〜、なんか隠してあるの?開けたら爆発したりして」 

その笑顔、きっと開けたら変わっちゃうかもしれないな。 
「開けるよ〜マネージャー」 

…開けた。見てるな。 
「こ、これって!えっどうして?なんでこんなところに」 
「お前に着てほしかったんだ」 
「…う、うそ、いいの?」 
「ああ。見せてほしいんだ、それを着た姿」 

そのまま見ていたらあっちむいててエッチ!と言われてしまった 
こんな時だってお前はお前らしいな。ふふ 


「お……終わった、よ」 

…振り向いたら、一瞬言葉を失ってしまった。 
思っていた以上にそれに身をまとった姿は美しくて… 

純白のウェディングドレス。一人でも着られる簡易式のだけど 
あまりスカートは長くないからその綺麗な脚が拝める… 
いや、冗談はやめとくか。 

「へ、変じゃないかな…?」 

1 黙って苦笑いする 
2 じっと見つめて微笑む 
3 やっぱりここはいつも通り冗談を言うか 



真剣な顔で千奈美を見つめた。 
「どう…?ねえ、答えて」 
そして不安げな表情を見つめ、そっと微笑む。 
「………う////ばばバカ、そーいうキザな返事はいちばん似合わないからぁ〜っ////」 
「似合うぜ千奈美」 
「普通に言うな!いつもみたいにさぁ脚だけは綺麗だとか、もっとふざけてよぉ」 

ロリ声が上ずってるぞ。 
なんかばたばた暴れてるし、花嫁らしくしろって。もう 

「いこう。教会の中」 
「あぇっ、や、まって、まだ心の準備がぁ〜」 

1 手を繋いで教会までの階段をひとつずつのぼろう 
2 お姫様抱っこしてやるか 
3 あーもうだめ、こういう雰囲気はやっぱ恥ずかしい 



「しっかり歩いて」 
「う〜、ゆ、ゆっくり歩いてよマネージャー」 

二人だけで歩く教会までの道。 
誰も俺たちがこうしていることを知らない。 
「わぁっ」 
「大丈夫か?つまづいて転んだら怪我しちゃうからゆっくり歩いて」 
千奈美の太陽のように明るいあの笑顔はそこにはない。 
代わりに、舞い上がりすぎてまっすぐ歩くことすら難しそうな千奈美がいる。 

「あの…誰か教会の中にいるの?」 
「いないよ。俺と千奈美だけ」 

それを聞いて安心したのか、さっきよりその足取りが多少しっかりしてきた。 
「結構のぼるね…」 
「もうすぐ着くよ」 

二人で一緒にその扉を開けて、一歩ずつ進んでいく。 
「なんか夢見てるみたい」 
「夢じゃない。本当の事さ」 

俺の手をしっかりと握る千奈美 
「きれい…」 
見上げるステンドグラスは日の光が差し込み、教会の中をいくつもの色の光で照らしていた。 

1 誓いのキス 
2 お姫様抱っこして誓いのキスをしよう 
3 写真、撮ろうか? 



「千奈美、俺、お前と一緒になりたい」 
「…わ、私も…マネージャーと一緒に…いたい」 
「ここで誓うよ」 

その体を抱き抱えて顔を寄せた 

「…マネージャーがかっこよく見えるよ…」 
「愛してるぞ。千奈美」 

ちゃんとした結婚式じゃない。 
神父も、祝福してくれる人たちもいない。 
この教会にいるのは俺と千奈美の二人だけだ。 

だけど…今はこれが精一杯。 

「ん……っ」 

重なり合う唇。 
今まで色々な場面で口付けをしてきたが、これほど意味の深い口付けは… 

「う…うぅ…」 

…?! 
泣いてる…千奈美が、あの元気なあいつが。 

「どうしたんだよ」 

「う、うわぁああん、あぁあ…だ、だって 

1 こんな場所でキスされたら泣いちゃうに決まってるだろっ」 
2 まだ信じられない。マネージャーと二人きりでここにいることが」 
3 恥ずかしい、お腹が鳴りそうだから。雰囲気台無し〜」 



こんな場所でキスされたら泣いちゃうに決まってるだろっ!」 
千奈美は俺に泣き顔をみられるのを嫌がってる。 
俺から顔を背けて、耳まで真っ赤にしていた。 
…こんなに¨女の子¨な千奈美を見たら、胸が苦しくなっちゃうよ。 

「それに…夢の中にいるみたい。だってマネージャーとここにいるなんて…」 
「信じられないのか?じゃもっと抱き締めて」 
「もぉ〜〜〜〜!顔近付けるなってばぁ〜〜〜!」 

…16歳になった千奈美。 
法律上じゃ婚姻できる歳、もう大人の女性になれる。 

まだ早い? 

いや、そんなことはないはずだ 

「16歳おめでとう千奈美」 
「ありがと…」 

ようやく観念(?)したのか、俺の腕の中で静かにうなずく。 
「今日やったのは本当の結婚式じゃないけど…もう離さないぞ」 
「本当に?またすぐ誰かと浮気するでしょ」 
「…しない」 
「どーだかなぁ〜。何回も聞いたけど〜」 

お姫様抱っこで抱えている千奈美。 
俺はもしかしたらまた手放してしまうかもしれ…… 

…そんなことは例え心の中でだって言っちゃいけないな。 
よし、誓おう。 
「この先何があっても俺はお前を守っていく」 
「……約束だよ」 


この両手に抱えている大事な人をしっかりと守っていく。