「  君、ちょっと話があるから会議室にきてくれ」 

彼が会社の人に呼ばれ、会議室に消えていく。 
会社の人の話し方からしてきっといい話ではないと思う。 
それを感じ取った彼の顔も曇っていた。 
他のメンバーも嫌な予感がするのか、表情が暗い。 
私には去っていく彼の背中が小さく見え、もう戻ってこない気がしてしまう… 

「この写真が何かわかるかい?」 
「…こ、これは…」 
「事務所に送られてきたものだ。撮影した行為自体犯罪だが、君が肩を抱いてる相手が誰かわかるよね?」 
「はい…」 
「君は夏焼雅といる場面を写真に撮られたわけだ。撮られてもマネージャーとタレントの関係なら問題はない。だが、夏焼の表情をみたまえ」 
「…これが何か」 
「何か?夏焼が君を見る瞳をみろ。これがマネージャーをみるタレントにみえるか。明らかに恋人を見る目だ」 
「はい」 
「これは警告だ。君は最近よくやってくれているから評価していたんだがね。まさか…わかるな、次はない」 

盗み聞きはよくないのはわかる。 
でも、彼が心配だったから私は会議室の壁に張り付いてずっと聞いてしまった。 
写真を撮った相手が憎い、それはもちろんそうだけど、私にタレントの自覚がないと言われれば言い返すことは無理。 
彼にマネージャーの自覚がないと責められても文句はいえない。 
そうだとしても、こんなのはあんまりだよ… 



「この写真が何かわかるかい?」 

そう言って会議室の机に叩きつけられた写真、それは俺と雅ちゃんが仲睦まじく写るものだった。 
こんなのいつ撮られたんだ、何故撮影した人間は撮影したか、事務所に送ってきたのか、もう何が何だかわからない。 
俺が一言めに発した言葉はあまりにも間抜けだった。 

「…こ、これは…」 
「事務所に送られてきたものだ。撮影した行為自体犯罪だが、君が肩を抱いてる相手が誰かわかるよね?」 

上司は明らかに怒りと呆れ、失望に悲しみがない交ぜになった表情で睨み付けてきた。 

「はい…」 
「君は夏焼雅といる場面を写真に撮られたわけだ。撮られてもマネージャーとタレントの関係なら問題はない。だが、夏焼の表情をみたまえ」 
「…これが何か」 
「何か?夏焼が君を見る瞳をみろ。これがマネージャーをみるタレントにみえるか。明らかに恋人を見る目だ」 
「はい」 
「これは警告だ。君は最近よくやってくれているから評価していたんだがね。まさか…わかるな、次はない」 

上司の話は終わった、そして俺のマネージャー生命も終わったに近い…いいや、終わったんだ。 
雅ちゃん、それから佐紀ちゃん、千奈美に茉麻、友理奈に梨沙子の顔がよぎる。 
皆にさよならなんて言いたくない… 
悲しみに明け暮れる俺に電話が一本。 
相手は 
1 つんく♂さん 
2 〇〇さん 
3 △△ 



「久しぶりだね」 
「いえ、こちらこそ急にお呼び立てして。あのぉ〜会社の人に聞きました。夏焼さんのこと」 

会社からそれ程離れていないバーに〇〇さんに呼び出された。 
〇〇さんもとても言いづらそうにしているが、雅ちゃんとの事を話し出した。 

「あなたが軽率だったのは否めません。でも、それ以上に写真を撮った相手を許せないんです」 
「〇〇さん…いいんだ、一時とはいえあんな可愛い恋人がもてたんだから。田舎に帰って再就職でも考えるよ。雅ちゃんの為に」 
「それ、夏焼さんに話したんですか?今回のことで傷ついてるのはあなたより夏焼さんの方です。彼女を第一に考えるなら、夏焼さんと話し合うべきです」 
「でも…」 
「でもじゃありません。夏焼さん、強そうに見えて繊細な子でしょ。ここであなたがよそよそしくしたり、いなくなったら彼女立ち直れませんよ」 

〇〇さんの話は素直に俺の胸にストンと落ち、俺が自分よがりな考えでいた事に気付かせてくれた。 
そうだ、雅ちゃんにちゃんと会って話したい。 
雅ちゃんにも遅かれ早かれわかることだ、話し合う時間が必要だ。 
〇〇さんにお礼を言うと、俺は雅ちゃんに 

1 電話した 
2 会いに家に行く 
3 会いに事務所に戻る 



雅ちゃんに会いたい想いが溢れてくる。 
待っててくれ、会いに行くよ。 
俺は車を雅ちゃんの自宅目指して走らせる。 
気持ちばかりが逸るが、写真を撮った奴が雅ちゃんの自宅付近にいないとも限らない。 
何だろうな、雅ちゃんと俺の間にはいつも目に見えない壁が立ちはだかっている。 
高校の時も雅ちゃんの両親に反対され、現在は事務所の人間に反対される。 
いつも身分違いだ、と門前払いされるが今回はめげないと固く誓っている。 
雅ちゃんに無事に会える方法をみつけないとだ。 

1 変装して自宅を訪ねる 
2 近くの公園に呼び出す 
3 スネイク、また夜にミッションだ 



ここは変装して誤魔化すのがいいだろう。 
俺はスーツを脱ぎ、私服に着替え、キャップにサングラスとめっちゃ怪しい格好になった。 
顔が丸分かりよりいいか…しかしな、バレバレだよな。 
仕方ない、そう腹をくくった俺は女性ものの服を買いにデパートに寄った。 
ちっくしょ〜女装するのがベストだし、ここは雅ちゃんに会う為なんだ。 
俺は雅ちゃんの家に着くと、インターホンを鳴らした。 
雅ちゃんの親が出てくるよな、そうしたらきっと俺みて変態とか思うよな。 
説明したら俺だってわかってくれるよな、しかし、女装してお嬢さんのマネージャーですはないよな。 
あぁ〜どうしよう、戻って普通の格好に着替えるか…いやいや、それだと不味い。 
そうこうしているとインターホン越しに声が聞こえてきた。 

「はい、夏焼ですが」 
「こんばんは。こんな時間にすみません。マネージャーの  です。今日は雅さんと話があってきました」 
「はい…少々お待ち下さい」 

お母さんが受け答えしてくれ、雅ちゃんを呼びにいってくれた。 
ふぅ、インターホン越しのやり取りで助かった。 
この格好みたらマジ引くのはわかりきってるからな… 

「あのぉ…雅は出たくないって言ってるんですが、明日や電話などではダメなんですか?」 
「会って話した方がいいんです。だから、もう一度聞いてもらえませんか?」 
「わかりました」 

そして… 
「やっぱりダメだそうですが」 

雅ちゃん、どうして出てきてくれないんだ。 
1 電話をする 
2 俺が中に入って説得してもいいですか? 
3 メンバーから説得してもらえないかな 



女装しているがもう気にしないで中に入れてもらうしかない。 
本人に直接話しかけにいく意外に雅ちゃんに会う方法はない。 

「お母さん、申し訳ないですがお宅に入れてもらってもいいですか?雅さんに直接話をさせて下さい」 
「雅は部屋からもでたがらないのでドア越しになりますがいいんですか?」 
「はい、構いません。ドア越しでも話ができればいいんです」 
「わかりました」 

熱心に会いたいと話しかける俺に折れてくれたお母さんは快く中に入れてくれた。 
もちろん、俺の格好をみて絶句したのは言うまでもないが。 
今日は事務所の歓迎会でこんな格好を、と適当な理由をでっち上げ誤魔化した。 
ふぅ〜危ない危ない。 
さぁ雅ちゃんと話をしないとな。 

「雅、マネージャーさんいらしてるわよ」 
「帰って。あんたと話すことなんてないから帰って」 

雅ちゃんは今にも泣きそうな声で俺に会いたくないと叫んだ。 

「雅、せっかく来てくれたんだから顔くらい見せなさいよ」 
「嫌。こんな浮気者で馬鹿でスケベでだらしないマネージャーなんか見たくもない」 
「すみませんね…頑固な子で」 
「いえ、ゆっくり説得してみせますから」 

さて、どうしたものか 

1 日頃の行いから謝る 
2 ドアを叩いて呼び掛ける 
3 雅ちゃんに今日の事を話す 



まずは日頃の事を謝るべきか。 
恋人をないがしろにし、あげく珍しくプライベートで会ってあの様だからな。 

「その…いつも浮気ばかりしてすみません。君の事は大事だし、真剣に考えてる。これは本当だ」 
「わかってる。そんなあんたを今まで許してきたけど、もう限界なの。別れよう」 

さっきまでの勢いある怒鳴り声から変わり、やけに静かな話し方だ。 

「待ってよ。いきなりそれはないだろう」 
「いきなり?馬鹿言わないで。今まで散々あれだけの事したんだから別れを切り出されて当たり前じゃん」 
「でも、俺はマネージャーがタレントを見守る以上に君を想ってる。公私混同する情けない奴だけど、雅ちゃんが好きなんだ」 
「もう無理だよ。あんたに愛想がつきたの。千奈美と最近うまくいってるでしょ。千奈美もあんたが好きなんだし、丁度いいじゃない」 

何だろう、今までなら浮気したらその分私を見て、とばかりにぶつかってきた。 
俺に怒りを露にして浮気は許さないと言ってきたのに、今日は自分から幕を降ろそうとしてくる。 
その物わかりの良さが怖い、雅ちゃんが遠くにいってしまうようで… 
雅ちゃん、どうしたんだよ。 

「雅ちゃん、別れたくないよ。俺が悪いのは当然だけど、今までだって浮気なら何度もしてきた。どうして今回いきなりなんだ」 
「どうしてもこうしてもない。あんたの為にもそれがいいの」 

雅ちゃん… 

1 今日はもう迷惑だ、退散しよう 
2 出てくるまで何時でも家の前で待つ 
3 泣きすがる 



雅ちゃんが一向に取り合ってくれる様子がなく、俺は気が落ち込んだ。 
当然だよな、雅ちゃんにはずっと苦しい想いをさせてきたんだ。 
俺がどれだけの仕打ちをしてきたか、それを考えたら雅ちゃんはよく我慢してくれた。 
年頃の女の子なんだし、付き合うなら同じ年の子がいいよな… 

「いいから帰って。あんたとはこれからはタレントとマネージャーって関係になるの。これからは気安く雅ちゃんなんて…雅ちゃんなんて、声かけて…きたら許さないから」 

涙まじりの声、雅ちゃんは泣いている。 
ダメだ、これ以上俺がここにいたら雅ちゃんを苦しめるだけだ。 
雅ちゃん…ごめん。 
俺は両親に一言詫びると、家から一人出てきてしまった。 
そして、溢れ出す涙で胸が抉られるように痛い。 
苦しい、雅ちゃんはいつもこんな想いでいたのか… 
いつも俺は自分の事ばっかり…呆れられて当然だ。 
いつもこうなんだからな…いつも? 
何かが心に引っ掛かる…いつも雅ちゃんは本心とは裏腹な事を口にしてきた… 
じゃあ今日も…だとしたら、俺は雅ちゃんから逃げちゃいけない。 
雅ちゃん、俺君が許してくれるまで家の前で待たせて。 
どれだけの時間が流れたかわからないが、時間はもうかなり遅くなり、人気が全くなくなった。 
次第に降る雨に濡れながら、俺は雅ちゃんの部屋を見守る。 
寒い…初夏とはいえ、雨が降るとこんなにも冷えるのか。 
寒いな〜 

1 傘を取りに戻る 
2 ずっとひたすら待つ 
3 メールを打ち、待っていることだけでも教える 



雅ちゃんには黙って出てきたからな、せめて俺が待っている事だけでも知らせたい。 
俺は震える手で雅ちゃん宛てに『家の前で君が許してくれるまで待たせて。迷惑かもしれないけど、きちんと話がしたい』とメールを送った。 
しかし、雅ちゃんからの返事はない… 
ふっ、そんなのはわかりきってるさ、それでも待ってる事だけ知って欲しかった。 
やっぱり寒いな〜指先の感覚はなくなるし、体の震えも止まらないしで本気でヤバいな。 
一度だけカーテン越しに人影がうっすらと見えた気がしたのだが、こんなに寒いから幻覚でもみたのかな。 
そうだな、そうに違いない。 
雅ちゃんがそんなに簡単に許してくれるはずないか。 
目を瞑り、俺は何も考えずにひたすら待つ。 
雅ちゃん、ごめん。 
ぼそっと呟いた言葉に「馬鹿。ずっと雨に濡れてたら風邪引くでしょ」と声がかけられた。 
そうだ、一瞬前から雨が顔に当たらない。 
俺が目を開けると、涙目でじっとみつめてくる雅ちゃんの姿があった。 

「雅ちゃん…」 
「何よ、帰りなさいよ。どうしているの。あんた、クビになっていいの」 

その言葉に全てを悟った…雅ちゃんは今日の事を話さなくても知っていたんだ。 
だから頑なに俺と会うのを拒んでいたのか。 
雅ちゃんは俺なんかよりずっと大人で、周りの事を考えている。 

「さっさと帰りなさいよ。ずっと…ずっといるから会いたくなっちゃったじゃん」 

俯く雅ちゃんを 
1 そっと抱き締める 
2 な、中に入れて… 
3 女装どう?と笑わせてみる 



もうかける言葉なんかいらない。 
ただ抱き締めるのみだ。 
俺は雅ちゃんを抱き寄せ、耳元で「会いたかった」と囁いた。 
雅ちゃんは俺が抱き締めると、一瞬戸惑ったがすぐに強く抱き返してきた。 

「見つかったらただじゃすまないよ。わかってるの。離ればなれになるんだよ。そんなの嫌」 
「今だけは神様も俺を許してくれるさ」 
「そんな都合のいい神様がいるわけないじゃん」 
「そっか…クッシュン」 

そうだ、雨に濡れて今にも風邪引きそうなんだった。 

「家入りなよ。仕方ないから入れてあげる」 
「仕方ないから中に入れてもらう」 

俺は静まり返った夏焼家にそっと入り、雅ちゃんの部屋に初めて入った。 
汚い、部屋が服が脱ぎ散らかしてあり、片付いていない。 
それが雅ちゃんらしいといえばらしくて微笑ましく、つい笑みが溢れてしまった。 

「な、何よ…笑うなら廊下に出すからね」 
「はいはい。そんなところに出されたら風邪引くな。そうなったら千奈美に看病…」 

してもらおう、とは軽々しく繋げられない。 
今回は浮気が原因でこうなったのじゃないにしろ、悪いこといったかな。 

「千奈美のところに行くなんて言わないでよ。今は目の前の雅だけをみて」 

雅ちゃんは訴えかけるように俺に本音を明かした。 

1 雅ちゃんとキス 
2 千奈美のとこ行こうかなと意地悪 
3 寒い…タオル貸して 



俺は雅ちゃんを泣かせて泣かせて、涙が枯れるくらい泣かせてきた。 
そんな雅ちゃんのお願いを聞いてやる事が出来ずに、恋人なんて務まるはずがない。 
雅ちゃん、待たせたね。 
雅ちゃんを抱き寄せ、これまでで一番濃厚なキスをした。 

「  、離さないで。ずっとずっと一緒にいたい」 

それはあまりにも唐突にきた衝撃で、背後から頭を鈍器で撲られた衝撃並みの威力をもって響いた。 
初めて、雅ちゃんが俺をマネージャーじゃなく名前で呼んでくれた。 
ベリキューで初めて俺を名前で呼んだ。 

「どうしたのよ、何とか言いなさいよ」 
「雅ちゃん…もう一回名前呼んで」 
「何で?」 
「いいから。名前で呼んでくれたのがすげぇ嬉しい」 

もう背筋からビビっと電流が全身を貫いたんだ。 
雅ちゃんのたったあれだけの言葉で。 

「嫌〜いっつもあんたが意地悪するから今日は私が意地悪してやる」 
「そんな…」 
「ふふっ、困った時はそんな顔するんだ。面白い」 

デジャブかな、何故か雅ちゃんと初めて結ばれた夜を思い出した。 
そうだ、あの時も雅ちゃんは女王様みたいになっていた。 
もう一度経験したのにこんなに新鮮なのは何故だろう。 

1 雅ちゃんとベッドへ倒れ込む 
2 雅ちゃんにお願いして、また名前を呼んでもらう 
3 泣いたふりをしてやるか 



ダメだ〜一度名前で呼んでもらったせいでマネージャーとか言われても何にも感じない。 
マネージャーをやってる事すら忘れてしまいそうになる。 

「雅ちゃん、お願いだ。もう一度名前で呼んで下さい」 
「そんなに名前で呼んでほしい?」 

うわっ、その立場が完全に逆転したみたいに思えてきた。 
雅ちゃんの笑い方が女王様っぽい、というかまんま女王様だ。 

「呼んでほしいです。お願いします」 
「ふふっ、なら一週間は浮気しないって誓う?」 
「誓います。誓わせて下さい」 
「本当?嘘ついたらマジに別れるよ」 
「はい…本当です」 
「いいよ。名前で呼んであげる」 

そう言った雅ちゃんは俺の肩をポンと押し、のし掛かるようにベッドに押し倒してきた。 
雅ちゃんを見上げ、俺は目をパチクリさせながら身動きが取れない。 
そんな俺に耳元で、「  、好き。愛してる」と囁いた。 
愛してる、それも俺がベリキューのメンバーから初めて言われる言葉だ。 
皆、大好きまで言っても愛してるとは言ってくれた事はない。 
雅ちゃん…君はやっぱり俺の恋人だよ。 

「俺も愛してる」 
「言わなくていいよ。だって知ってるもん。愛してる事くらい」 

雅ちゃんは俺とここで再びキスをし、俺の息子を撫でてきた。 
うぅ…雅ちゃん、どうした…どうした… 

1 雅ちゃんに流れを任せてしまう 
2 いや、左乳首を弄って主導権を俺に 
3 雅ちゃん、何で愛理ちゃんのアレを持ってるの? 



雅ちゃんに流れを任せて、俺はなすがままになろう。 
雅ちゃんは息子を優しく撫でて、妖艶な笑みで見下ろしてくる。 

「  、もう一度愛してるって言って」 
「何でさ。さっきもう言わなくていいっていったじゃん」 
「気が変わったの。やっぱりまた聞きたいなぁってね。で、言うの言わないの?」 

雅ちゃんはもう言うの前提に話を進めているようにしか思えない。 
何度だって言ってやるさ、君を愛してると。 

「言います言います。雅ちゃん、愛してる」 
「心がこもってないな〜触るのやめるよ?」 
「雅ちゃん、愛してる。すげぇ愛してる」 
「素直だね、エッチだけはさ」 

エッチだけは素直ってのも複雑だけど、雅ちゃんに今だけは嘘をつきたくない。 

「こんなに固くして。そんなに私とエッチしたかった?」 

やっぱり確信犯だ。 
息子がビンビンなのは雅ちゃんとエッチしたいからだってわかってるのにわざと゛したい゛と言わせたいんだ。 

「したいです」 
「だろうね。さっきから先っちょからネバネバしたのがいっぱいだよ」 

雅ちゃんの手は女装した俺のスカートを捲りあげ、直に息子を扱いている。 
もうその手が休まることはなく、俺が雅ちゃんの質問に素直に答えると早くなる。 
ヤバい、出る… 

1 このまま出してしまう 
2 雅ちゃんの口で果てたい 
3 まだ抜きたくないよ 



雅ちゃんの口で果てたい、そう思った俺は女王様にお願いすることにした。 

「雅ちゃん、お願いだ〜口でイカせてほしい」 
「いいよ、素直にしたいって言ったご褒美に」 

雅ちゃんはまたもや妖艶さを滲ませた笑みで顔を息子まで持っていった。 
あぁ、ヤバい〜口の中がまるでアソコの中みたいに気持ちいい。 
雅ちゃん、出るよ出る〜 

「う…」 
「馬鹿、いっぱい出たじゃん。口に入りきらないくらい」 
「ごめん、久々だったからいっぱい出ちゃったみたいだ」 
「そういうのは早くいってよ」 

雅ちゃんが急に素に戻ったみたいになり、俺は今がチャンスとばかりに左乳首を摘まんだ。 

「はう…」 

雅ちゃんが弱いところを弄られたせいか、女王様が完全に抜け落ちた。 
ベッドに倒れ、はぁはぁ息をしている。 
俺はそこですかさず服を捲りあげ、左乳首に吸い付いた。 

「あぁ〜大人しく言う事聞きな…さいよ。私がしたい」 
「ダメ。今度は雅ちゃんも感じてほしいんだよ」 
「ズルい〜またいつもの意地悪な  に戻った」 

雅ちゃん、悪いが今度は君をイカせるよ。 
俺は乳首を舌で転がし、左手でおへそを責めるダブルパンチを食らわせた。 
雅ちゃんはだだっ子みたいにベッドで身をよじらせる。 

1 このままイカせてしまおう 
2 途中でやめてイカせて、と言わせる 
3 雅ちゃん…しまった、息子を扱かないで 



さぁ、今度は君がイカせてと言う番だよ。 
俺のダブルパンチがきいたか、雅ちゃんはもう寸前というところだ。 

「雅ちゃん、イカせてほしい?」 
「…べ、別に…」 
「そっか、ならいいよね」 

俺は雅ちゃんから手をはなし、ニヤリと笑い、「イカせてほしい?」とまた尋ねた。 
返事は期待通りで、「何よ、やめたいならやめれば」だった。 
全く、せっかくお互いに素直になったかと思えばこれだ。 

「…イカせてほしい?今ならまだイカせてあげるよ」 
「馬鹿…わかったわよ…言えばいいんでしょ。イカせて」 

最後は俺の意地悪でなく小声になり、雅ちゃんは照れていた。 
もう一回言って、と言いたかったが精一杯振り絞った勇気だから、俺は続けた。 

「あう〜イクイク…イクぅ〜」 

雅ちゃんは声を抑えるのも忘れ、絶叫した。 
腰が一度大きく跳ね、雅ちゃんがイッたのがわかった。 

「変態。こんな事しか楽しみないんだから」 

減らず口言える元気あるならいいよな? 
俺は服を全部脱ぎ捨て裸になり、雅ちゃんの服も脱がせた。 
雅ちゃん、アソコがもうドロドロだ。 

1 我慢できん、挿入するか 
2 いや、ここは指でイクか 
3 雅ちゃん…いきなり跨がって…うぅ 



こんなにもドロドロとは予想以上だ。 
雅ちゃん、待たせたね…俺が君の心も体も穴埋めするよ。 
今までの寂しさを忘れられるように。 

「うぅ…入ってくる…  の指が…入ってくる」 
「雅ちゃん、すごいよ。こんなになるなんて」 
「あんたがしてくれなかったから…だから、こんなになったの」 

雅ちゃんは恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆ってしまった。 
待たせすぎたよな、悪かった。 
いっぱい気持ちよくなってくれ。 

「あぁ…またイク…イク…もうやめて…おかしくなる」 
「雅〜愛してるぞ」 
「あ…」 

イッたばかりなのに雅ちゃんは腰を再び跳ねさせ、イッた。 
指を引き抜くと、一気にドロドロした液が溢れてきた。 
俺はそれを掬うように舐めていく。 

「や、やめて…そこ、汚いから…あぁん、やめなさいよ」 
「雅ちゃんのは俺が口で綺麗にしてやる。だから気にするな」 

雅ちゃんのアソコから溢れる汁を溢さないように舌を動かす。 
顔中を汚したが、俺は気にしない。 
雅ちゃん、今日はずっと繋がっていよう。 
俺が舐め終わると、雅ちゃんは肩で息をしながらもゆっくり起き上がった。 

「どうしたの?」 
「責められっぱなしは嫌。寝て」 

アソコから汁を垂らしながら、雅ちゃんが俺の息子を握り、跨がってきた。 

雅ちゃんの中がこんなに締め付けてくるなんて、俺はしばらく味わっていなかった。 
キツい、お互いに汁が溢れ出てくるからスムーズに動けるはずなのに雅ちゃんの締め付けがそれを許してくれない。 
雅ちゃんは俺がイキそうな表情になると腰を動かすのをやめ、またしばらくすると動くを繰り返した。 

「イキたい時は言ってね。じゃないとイカせないんだから」 

雅ちゃんは俺と少しでも長く繋がっていようと言ってくるのだろう。 
だから彼女の好きにさせたいとあえて何も言わずに言いなりになった。 
雅ちゃん、たまには俺を振り回していいんだからな。 

「ほら、言いなよ。言わないとイカせないよ」 
「雅ちゃん…ヤバい…マジにいきそう」 
「いいよ、中にきて。いっぱい出して」 
「イク〜」 

雅ちゃんは一滴残らず絞りつくすように最後まで腰を振った。 

「雅ちゃん、今日は激しかったね。それに中でよかったの?」 
「いいの。栞菜じゃないけど  の子供がほしいから。夢でみたの、あなたと子供と三人で手を繋いで歩くとこ」 

俺の胸に頭を預け、雅ちゃんは静かに眠りについた。 
俺はそんな彼女を見守りながら眠りについた。 


俺は朝日が昇る頃、目がさめた。 
雅ちゃんは器用にも俺の胸から離れずにぐっすりと眠っていた。 
起こす気はなかったが、雅ちゃんは起き上がった。 

「おはよう…」 
「うん、おはよう。えへへ」 

雅ちゃんが珍しく年相応の女の子の笑みを溢す。 
何だかそれが愛おしくて抱き締めた。 

「ちょっと…苦しい」 
「いいじゃん。もうちょっとだけ」 

雅ちゃんを一頻り抱き締め、俺は思いつきで朝日を見に行こうと誘った。 
車を海辺に走らせる。 
たぶん俺たちは気持ちばかりで今後の事など考えていない。 
いずれ考えるでは遅いのはわかるが、今だけはそっとしておいてくれ。 
雅ちゃんに甘い雰囲気を味わってもらいたいから… 

「  、大好き〜」