「・・・ん・・・」 

やけに眩しい月明かりで目が覚めた。 
・・・ワイシャツのまま寝ちゃったか。寝る前まで何かしてたかな？ 
そうだ思い出した。今日はあの娘がうちに来てたんだ。ぜひ俺に料理の腕を見てほしいって言ってて・・・ 
うまかったなぁ、あの青椒肉絲。ベリキューで作ってたやつより出来がすばらしかった。 
・・・本当にうれしそうに笑ってたな。思わず抱き締めてベッドに連れていって 
でもまだエッチはしなかった。いきなりするのもあれだと思ったし。 
うっかり寝ちゃったのか。で、栞菜ちゃんはどこだ？ 

と思ったらいた。ベッドの近くでリビングに座り月明かりを眺めていた。 

「栞菜ちゃ・・・」 
・・・呼び掛けようとして気付いてしまった。 

泣いてる。泣きながら月を見つめてる 
その小さな肩をふるわせて声を押し殺すように・・・ 

1　急いで抱き締める 
2　いきなり抱いたらびっくりするよな。後ろからそっとつつむみたいにして・・・ 
3　笑わせてみる 



寂しくて泣いてるのかもしれない。 
・・・ああやって泣く姿はあんまり見たことない、うかつに触ったら壊れてしまいそうだ。 
だからこうやって・・・栞菜ちゃん、君を・・・ 

　「きゃっ！」 

びく、と一瞬なったけど俺を見て安心したのか笑う栞菜ちゃん。 
「マネージャーさん起きたんだ。もぉ待たせすぎだかんな」 
「ごめんよ。あまりに幸せすぎて寝ちゃったよ」 
そっと、その頬を伝う涙のあとをふいてあげた。 
「月・・・きれいだね。マネージャーさん」 
「うん」 

その横顔が綺麗だよ。栞菜ちゃん。 
こういう、どこか幻想的な雰囲気が似合うよな。 
しがみつくみたいに体に回してくるその腕に力が入っていた。 
「いまね・・・月にお願いしてたの」 
「・・・願い事？」 
「うん・・・」 

なんだろう。栞菜ちゃんがお願いすることって 

1　もっと料理がうまくなりますようにって？ 
2　いつまでも俺と一緒にいたいって？ 
3　子供が欲しいんだ。だったらいますぐエッチしようか 



「いつまでも俺と一緒にいたいって？」 
「正解。でも半分」 
「違うのか」 
「・・・うん。半分」 

やめてほしい。そうやって俺を惑わせるのは。 
どうして、そんな寂しそうな顔をするんだ。今のままじゃ愛が足りないのかい 

今も昔も俺は君を守りたくなるんだね。運命、なのかな。 
「あとの半分はね・・・」 
ぎゅっ、と俺の胸の部分のシャツをつかむ栞菜ちゃん。 
「・・・もう、昔の私には戻りたくない、っていう願いなの」 

・・・昔の栞菜ちゃんか。 
「もう気にする必要なんて無いよ。あの、その、もう昔みたいに俺を、き・・・嫌ってるんじゃないんでしょ？」 
その問い掛けに栞菜ちゃんは、うつむいたままぽつりと呟く。消えてしまいそうな声で 

「今でもまだ夢を見るの。あなたを嫌ってたあの頃のこと」 

胸元をつかむ手が震えている。 

1　言いたくないでしょ？言わなくてもいい、いいんだよ 
2　・・・正直、今でも嫌い？俺が 
3　そ、そんなの関係ねえ！と無理矢理にでも笑わせる 



そんな過去なんて言いたくないに決まってる。 
でも・・・苦しいから吐き出しちゃったんだよね？ 
「いいんだよ栞菜ちゃん、昔は昔。今は今なんだ」 
「・・・優しくしないで・・・嫌なの、嫌なの・・・」 

・・・そんなに泣かないで。もう、今夜はずいぶん泣き虫なんだな栞菜ちゃんは。 
「怖い。マネージャーさんを好きになれなくなるのが怖い」 
そんなことなんかない。あり得るはずがないじゃないか。 

「俺の子供がほしい、とまで言ってくれた君が昔みたいになるなんてあるはずないよ」 
「・・・ほんとぅ？」 
「本当だよ。だっていつも栞菜ちゃんが言ってるじゃないか、俺が好きだって」 
「うん。マネージャーさんが・・・誰かを好きになる気持ちをくれたの。感謝してるよ・・・」 

だったらどうして・・・ 

そんな手が震えているんだい？どうして顔をそんなに涙で濡らしているの。 

1　泣き虫さんは抱き締めてあげるからね 
2　顔を胸にうずめさせてあげよう 
3　じゃあおまじない。栞菜ちゃんが人を愛する気持ちをなくさないように・・・と月明かりの下で口付け 



栞菜ちゃんとはいろいろあったよね。 

今が大事だと思うけど・・・決して平坦な道じゃなかった。今があるのは昔を乗り越えたから 

なんて栞菜ちゃんに言ったら泣き出しそうだからやめとこう。 
「よーし、じゃあおまじない。今からキスしたら・・・栞菜ちゃんの不安が無くなるよ」 
「・・・マネージャーさん・・・好きだよ」 

笑ってない。でもいいんだ。 
俺の前で無理して笑ったりしないで。ありのままでいてほしいんだよ。 
「ん・・・・・・」 

重なり合う唇。 
栞菜ちゃんは俺の手をそっと、でもしっかりと握った。 
離したりなんかしないから・・・こんなに小さな手、しっかりと俺が握ってなきゃいけない。 

いつものあのエッチなキスじゃなくて、ただ唇がつながるだけのキスだった。 
栞菜ちゃんはそれでも・・・なんだか満たされたような優しい顔をしてたよ。 

1　まだ不安そうだね。よし、もう一度キスしよう 
2　屋上いかない？いこうよ 
3　・・・お風呂入ろうか？ 




栞菜ちゃんを誘い、マンションの屋上に出た。 
季節は初夏とはいえやはり夜は寒い。 

「綺麗でしょ。俺、ここから眺める月が好きなんだ」 
「うん・・・綺麗」 
「何か悩みがあるといつも決まってここに来るんだ。そして月を見上げる・・・」 
俺は昔から太陽より月が好きだった。 
・・・まだガキのころ母親に抱かれながら見上げた月 
高校の時に大切な人と初めてエッチしたあとに見た幻想的な色の月・・・ 

月は俺の心をいつもあたたかく包んでくれていた。 
なあ、だから・・・そのあたたかくてやわらかい光で、栞菜ちゃんの心を満たしてくれないか 

「うん・・・不思議だね。なんか落ち着くよ」 

栞菜ちゃんが俺に体を寄せてくる。 
その顔からはもう、あの怯えた様子が無くなっていた 

「マネージャーさん約束していい？」 
「・・・いいよ」 
「また私が何か悩んだりしたら、こうして一緒にいてもいいかな・・・」 
「ああ。約束だ」 

離さないように肩に手を回したら、栞菜ちゃんがそっと囁いてきた。 
「私、今までもうこれ以上好きになれないってくらいあなたを好きだって思ってたけど・・・」 

そこから先の言葉を俺はきっと忘れないだろう。 

　「・・・その気持ちに限りなんてつけたくない」 


安心して。 
君を怖がらせる不安なんて俺が消してしまうから。 

だから栞菜ちゃんは俺のそばでありのままでいてほしい。 

ずっと変わらずに 

それを期待したって、いいよね 



从・ゥ・从ﾘl|*´∀｀l|＜・・・・・・ 

州*´・ ｖ ・）＜どこ触ってるの 
ﾉk|*‘ρ‘)＜ｸﾝｶｸﾝｶ 

ﾘ*・一・ﾘ＜だめだよもう 

ﾉk|*‘ρ‘)＜でっかーをわしづかみだかんな 

(o*・ｖ・)＜やだぁ〜 

ﾉk|*‘ρ‘)＜舞ちゃんのわきｸﾝｶｸﾝｶだかんな 

从・ゥ・从＜あの娘は自由だね 
ﾘl|*´∀｀l|＜まるであの人みたいなんだよ 



从oﾟーﾟ从＜次はベリーズ仮面よねあなた 

(マネ) 

(;マネ) 

从oﾟーﾟ从＜なにその顔は 


(;マネ)＜し、白いのが黒に、白いのが黒にﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ 

从;´∇｀）＜キューティーブラックがトラウマみたい