今日の千奈美はいつもと雰囲気が違う。 
何故だろう、学生時代俺が一番に愛した女の子に似ている。 
今さら顔やスタイルが、なんて言いたいわけじゃない。 
言うなれば、今の千奈美はちぃの魂が宿った気がしてしまう程ちぃそのものなのだ。 
いや、俺にはちぃがいるみたいで懐かしさと喜びが相当なものなのだ。 

「マネージャー、あのね…今から前みたいにジミーとちぃを演じてみない?」 
「どうしたよ、いきなり。お前から言い出すなんておかしな話じゃないか」 
「何言ってるのさ、チミ。さぁ、もう演技はスタートしてるよ。ジミーっちになりな」 
「なるも何も俺はジミーだよ。昔から変わらないよ」 
「ううん、ジミーっちは変わっちゃった。みやを選ぶんだもん。ジミーっちに言ったでしょ。ちぃはジミーっちの還る場所だって」 

ベッドの上、俺と千奈美は裸のまま話し合っている。 
腕枕をされながら千奈美もとい、ちぃはこんな事を言い出した。 
変わっちゃった…か、雅ちゃんを大事にしているのは事実だ。 
だが、同じくらい千奈美を大事にしてるつもりなんだぞ。 

「ジミーっち、ちぃが好きならもっと大事にして。ベッドの上でもそうじゃなくても」 
「あ、あぁ…」 

(千奈美ちゃん、君がジミーっちとうまく言ってると嬉しいな。ちぃはジミーっちと楽しくやってるよ) 


このお話を始めるにあたり、少し知っておいてほしいことが一つ。 
ジミーは成長しマネージャーになりましたが、果たして変わったのかということです。 
雅ちゃんの面影を追い、夏焼雅を追いかけた彼を惑わす存在・彼の学生時代の恋人ちぃが彼の目の前に現れたら… 

私が梨沙子の冗談じみたタイムスリップなんてお話を信じたのに理由がある。 
私はマネージャーのかつて愛した人に似ているなら、何で大事にしてくれないんだろうかと思っていた。 
みやをアイツ一番なんて…こっちばっかり本気になってさ… 
なのに、アイツが思い出を話す時は千奈美は一番になる…千奈美と言ってもちぃだけど。 
私ばっかりアイツを追いかけるのは嫌、こうなったらピュアだった頃のアイツに会って徳永千奈美が大事だったか体験、いやいや、見てきてやるんだから。 
私はマネージャーの部屋に泊まりに来た今日、過去にいくつもりで泊まった。 
梨沙子にやり方は聞いてるし、たぶんバッチリなはず。 
スヤスヤ寝ているアイツの隣から抜け出し、私はお風呂場のドアの前まで来ていた。 

『過去に行く時は大体お風呂からかな。何か過去に行きやすいの〜行きたい?ならお風呂がいいよ』 

よし、ファイト〜千奈美。 
私は真夜中きっかりにドアを開け、ジミーっちに会いにいった。 
過去に行ったら、まず何しようかな… 

1 ジミーに会いにいこうかな 
2 千奈美が千奈美に会いに 
3 ライバルの顔を拝みにいこうか。待ってな、みや 



ん〜面白い事したいから千奈美が千奈美に会いになんてどうかな。 
決まり、ジミーっちに会う前に千奈美に会っちゃおう。 
私は一度は来ている町だから、道順は何となくわかっているつもりだ。 
うん、平気平気〜うまく行くよ、だって本当に過去に来ちゃったっぽいもん。 
私は駅前の商店街を抜け、アイツの学校まで行くことにした。 
学生は学校にいるのが当たり前なんだし、きっといるよ。 
いなかったら、本人の家に行っちゃえばいいしね♪ 
私が学校に着くと、何と門が締まり学生どころか先生まで一人も見当たらない。 
もしかして、休み? 
アハハ、どうしようかな〜と悩む私に茉麻によく似た人が近寄ってきた。 

「ちぃ、あんたこんなとこで何してるの?」 
「え〜と、まぁちょっとね。学校になら学生いるかな〜って思ったら、一人もいないでやんの」 
「笑い事じゃないわよ。あんた今日は日曜日で学校休みよ」 
「そっか〜うっかり〜」 

茉麻(似てるから、茉麻って呼んじゃおう)と私は歩きながら話し合っている。 
茉麻によく似た人は部活の用事で学校に来ていて、終わって帰るところだったらしい。 
歩くうちにどんどん住宅地まで来てるけど、このままじゃ千奈美に会えるかな… 
ヤバい、今思い出した…千奈美の家もわからないで探してたんだ… 

「ちぃ、私はここで」 
「うん、またね」 

ヤバい、茉麻が遠くに行っちゃう。 

1 待って、千奈美の家どこだっけ? 
2 う、うん…またね〜しまった… 
3 もういいや、女は勘よ。ファイト、千奈美 



「う、うん…またね〜」 
「明日、学校でね」 

茉麻に手を振り、見送ってしまった…勢いで…。 
あれ、私は道順を聞きたいはずだったのに…あぁ〜もう見えなくなっちゃった… 
ついてない私はトボトボと歩き、ため息を溢した。 
あぁ〜千奈美〜私を導いておくれ。 

「千奈美、あんた何やってるの?」 
「ん、私?」 
「あんた以外に千奈美はいないでしょ。馬鹿ね、冗談言ってないで帰るわよ」 
「帰るってどこへ?」 
「あんたって子は。家よ、家。お昼なんだしついてきなさい」 

迷っている私に知らないオバサンから声がかけられ、ついていくことに。 
誰かと間違ってるのかな、とか考えているうちに到着。 
そこには徳永と表札があるので、もしやこのオバサンはちぃのお母さん? 
私は部屋でお昼出来るまで待ってなさい、と言われた。 
二階に上がり、ちぃの部屋と札がかかった部屋のドアを開ける。 
そこには私にソックリな…ええと、ちぃが一人でいた。 
ちぃは固まり私の顔をみつめ、私もちぃのソックリ具合に驚く。 
写真でも信じられないのに本人前にするとさらに信じられない。 
と、とにかく話しかけなきゃ… 

「は、ハロー。私、徳永千奈美って言います。名前同じなんて奇遇だね」 
「…キャアアアア〜」 

え、な、な、何で叫ぶかな… 

1 走って口元を押さえる 
2 落ち着けって、私は未来から来たの 
3 何故か私もキャアアアア 



ダメだって、そんな大声出したら不味いって〜。 
とにかく走って行った私はちぃの口元を押さえた。 
ふぅ〜危ない危ない。 
痴漢にあったんじゃないんだから、そんな大声出しちゃダメでしょ。 

「いい?私が今から言う事は本当だから信じて。信じられないかもしれないけど…」 

ちぃにどう説明したものか悩んだけど、直球で全部話したら、うまい具合に信じた。 
もっと信じられないって疑われると思ったのに。 
そこらへんは何か自分に似ている気がする。 

「千奈美ちゃんの言いたいことわかるよ。ジミーっちの奴、みやに浮気なんて信じられない」 
「でしょ〜もう。でね、お願いがあるの。今日、私と代わらない?」 
「代わるって?」 
「つまり、私がちぃをやって、ちぃが私になるの」 
「じゃあ、ちぃは未来のジミーっちに会えるのか〜楽しみ」 
「あんまり楽しみにしてるとアイツの変わり果てた姿にショック受けるよ」 
「かもね〜それでも見たい」 
「約束しよう。ちぃはこれからの事をマネージャーに喋ったらダメ。私は未来の事をジミーっちには話さない」 
「うん、了解」 

こうして作戦はスタートし、お互いに24時間以内に戻ると決めて交代した。 
じゃあ、私はどうしようかな〜 

1 ジミーっちに会いにいこうかな 
2 バイトにいこう 
3 町を探索しに 



バイトに行こう。 
ちぃは私の憧れの仕事、スーパーのレジをやっている。 
やり方はちぃに聞いたし、まぁ何とかなるでしょう。 
ダメな時は…ううん、そんな事は考えたらダメ!! 
私はバイトの身支度を整え、バイト先のスーパーへ向かった。 
そこなら探す手間なく、ジミーっちも来るだろうしね。 
楽しみだな〜レジに立って、「いらっしゃいませ〜」なんて声をかけるの。 
私がバイト先に着くと、事務所で店長らしき偉そうな人からお呼びだしがかかった。 

「徳永さん、ジミー君今日から復帰らしいんだけど平気?」 
「平気ですって。アイツ不死身だから」 
「心配なんだよな。しばらく休んでたからさ。君、彼に何かあったら知らせて」 
「かしこまり〜」 

休んでたって、アイツ何かあったのかな。 
大事な話はしない奴だからね、ジミーっちもマネージャーも。 
休んでたなんて心配だよ、平気かな? 
そんな私にまたもや声がかけられる。 

「ちぃ、おはよう。今日から仕事復帰だからよろしくな」 
「ジミーっちだ〜うわあ〜感動。生はまた違うね〜あぁアイツに似てるわけだ、って本人か」 
「嬉しそうにさっきから何言ってるんだ。お前、どうした?」 
「何でもない。ジミーっちさ〜休みって何かあった?」 
「それは俺が入院してたからじゃん。お前こそ俺じゃないけど記憶喪失か」 

記憶喪失? 

1 ジミーっちの事が心配だよ 
2 冗談ばっかり、とほっぺたツンツン 
3 感動で気付いたら両手持ってジャンプ 



記憶喪失…前にマネージャーが軽いけど、私たちを忘れたことがある。 
その時、私はすごく寂しかったし、何よりアイツが心配になった。 
だから今回もジミーっちの記憶喪失になったと聞いて真っ先にそれが浮かんだ。 

「ジミーっち、記憶喪失って平気?」 
「うん、失った記憶がまだ取り戻せなくて悲しいけど体は平気だよ」 
「なら、いいけど。ジミーっち、無理はしたらダメだぞ。危険な時はお姉さんに相談しなよ」 
「お姉さんって…わかった。相談する。お前、前に記憶喪失は話さなかったか?」 
「そうだっけ…アハハ、ドンマイドンマイ」 
「全くちぃにはペース狂わされるな。それが好きって言ったら好きだしな」 

などと言いつつ、ジミーっちは着替えに男のロッカールームに入っていく。 
こうしちゃいらんないよ〜私も着替えなくっちゃ。 
スーパーの制服に着替え、私はレジに立つがちぃのアドバイスだけが頼りだ。 
何かあってもジミーっちのフォローは期待できそうにないし、頑張らないと。 
そうこうしていると、私のところにお客さんが並んだ。 

「いらっしゃいませ〜」 

き、緊張するぅ〜初めてのレジだもんね。 
失敗しないように失敗しないように、と私はお祈りしながらレジをする。 

「ちょっと、あなた。この値下げ商品間違ってるわよ。値下げされてないじゃない」 

え、えぇ〜それどうやるの… 
そこへ「お客様、申し訳ありません…」とジミーっちがやってきた。 
そして、 

1 一緒に謝ってくれた 
2 記憶喪失なはずなのに値下げをやってくれた 
3 お客さんに間違いを指摘 



「お客様、こちらの商品は広告にありましたが値上がり対象外なんですよ」 
「な、何よ…広告にあったって。デタラメよ」 
「いえ、こちらにはっきりと対象外だと掲載されていますので。申し訳ないですがご了承下さい」 

ジミーっちのあまりにテキパキとした動きに見とれ、苦情に来たお客さんがいなくなっていた事に気付かなかった。 
…ジミーっち、カッコいい… 

「ちぃ、ドンマイ」 
「ありがとう。カッコよかった」 
「馬鹿言ってないで。ちゃんと仕事する。な」 

ジミーっちが気になり、この後チラチラ彼の事をみていた。 
マネージャーを好きになるのと違い、ジミーっちを好きになるのは同じ人なのに新鮮だ。 
ジミーっちもマネージャーも、自分がした事に対するアプローチなんかしない。 
そのごく当たり前にああゆう事出来るのってカッコいい。 
ちぃ、あなたが惚れるのもわかるよ。 

「お疲れ様。今日は大変だったな」 
「うん、何とかなったしよかったよ」 
「あのさ、今日自転車なんだ。後ろ乗れよ、送ってく」 

ジミーっちの温かい背中に寄りかかり、私はいつしか彼がマネージャーである事を忘れていた。 
ジミーっちをジミーっちとして好きになりそうになる。 
私は普段出来ない事をいっぱい経験している。 
例えば今みたいに自転車の二人乗りとか、こういう青春時代にやる事が出来て嬉しい。 

「ちぃ、ちょっと寄り道しない?」 
ジミーっちの提案で寄るのは 
1 伝説の樹 
2 土手 
3 展望台 



ジミーっちは自転車を学校まで走らせていく。 
行き先は何も言わなくともわかる、気がする。 
たぶん、アソコしかない。 

「ジミーっちさ〜不法侵入だぞ」 
「まぁな。でも、お前だって嬉しいんじゃないのか?」 
「そんなことないよぉ〜だ」 

ジミーっちに強がり言ったけど、私は彼の言う通り嬉しい。 
私たちは迷う事なく目的地の伝説の樹の下に来て、樹の根元に座った。 

「俺さ、去年の体育祭でちぃと二人三脚やったの思い出した。あの時の写真、大事にしてたから見てたらジーンときた」 
「あ〜あったね」 

ちぃとジミーっちが一緒に走ってる、可笑しな写真。 
あれを見て、私が吹き出すとマネージャーは笑うなとちょっぴし怒った。 
マネージャーにはちぃとの思い出は大切なんだから、笑われたら怒るに決まってる。 

「写真立て、アソコにある写真も最近あえてそれにしてみた」 

ジミーっちは悪戯っ子がよくする笑顔を私に向ける。 
私はそれに笑って応えた。 

「ジミーっち、私がブルマはいてる写真だからだろ〜スケベ」 
「バレたか。あの生足、今思い出しても最高かな」 
「今触ってみる?」 

私もつられて調子をあわせてみた。 
すると、ジミーっちは「ちぃ、触らせて」と身を乗り出してきた。「ジミーっち、その前に言うことあるだろう。 
1 好きだって言ってよ 
2 誰が一番かはっきりしろ 
3 ここ大きくしてないか? 



誰が一番かはっきりしろ」 
「…そ、それは…ちぃだよ…」 
「本当に〜?」 
「本当だって」 

ジミーっちは真剣な目で私をみつめてくる。 
嘘をついている目じゃないと思う。 

「絶対だよ。ちぃの事一番に考えてね」 
「あぁ、ちぃが一番だよ」 
「ちぃがこれからも一番好き?」 
「あぁ、ずっと好きだ。一番好き」 

そう言うとジミーっちは容赦なく私のジーパンの上から足を触ってくる。 

「ちぃ、今日はいいだろう?」 
「ダメでも触るって目をしてる」 

ジミーっちは私を押し倒し、首筋にキスをしてきた。 
コイツぅ〜若いだけに激しいな〜。 
私の胸とか触る手つきがマネージャーと違い、荒っぽい。 
もうさっきまでのカッコよさ台無しだよ。 
それがジミーっちといえばジミーっちなんだけどね… 
エッチは結局ジミーっちに押されてしてしまった。 
「ちぃ、やっぱりお前が一番だ」 
「エッチした後で言うと体目当てっぽくてやだぁ〜」 
「怒るなよ〜体も性格も一番だよ」 

ジミーっち、今日は楽しい時間をありがとうね。 
ちぃ、今日は貴重な1日を貸してくれてありがとう。 
アイドル徳永千奈美も休みですんなり交換できてよかった。 
「ちぃ、バトンタッチ。ジミーっちね、ちぃが一番好きだって」 


「千奈美ちゃん、おじさんジミーっちはみやとあなたの間で揺れてるみたい。だけど、今日の事があるからわかんないもんに〜」 

私は入った時みたくお風呂場から出てきた。 
ふぅ〜長いようで短い1日も終わりか。 
私はベッドに再び潜り込み、寝てるマネージャーに寄り添う。 

「千奈美…好きだ」 
「えっ?」 
「ぐぅ〜…雅ちゃ〜ん…ごめん…千奈美もおんなじくらい好き」 
「ね、寝言かよ」 


俺はちぃに会った気がした。 
ほんの数時間だが、千奈美がちぃになったみたいだった。 
そうしたら、隣に寝てる千奈美が余計に愛おしく感じられた。 
千奈美、離さないからな 


リl|*´∀`l|<いい歌だね〜 (マネ)<何を聴いてるんだ? リl|*´∀`l|<アクションゼロ (マネ)<どんな歌? リl|*´∀`l|⊃∞<はい、イヤホン ♪存在さえ忘れられたこの想いはどこへ続くの〜 孤独だけを強さにする心を痛いほどわかっている、だからいつでも一緒に戦うのさ〜 (;マネ)<さっきからこのフレーズの繰り返しだが… リl|*´∀`l|<あ〜これ、あんたの仕打ちに耐える私に境遇似てるっしょ (;マネ)<… リl|*´∀`l|<侑斗切ないな〜 (マネ)<何見てるんだ? リl|*´∀`l|<電王 (;マネ)<例の歌が流れる番組か リl|*´∀`l|<侑斗ってね、変身するたびにあるものを失ってるんだって… (マネ)<何? リl|*´∀`l|<人の記憶。私はあんた限定で記憶失ってるよ… (;マネ)<わ、わかった…それ以上は言うな… キャアアアア リl|*´∀`l|<最初に言っておく。私はか〜な〜り弱い。茉麻、カードはあと何枚? 从o゚ー゚从<八枚 リl|*´∀`l|<多いのか少ないのかわからないけど変身 (マネ)<…あの…イラン人みたいな君、うちは日本人しか所属してないよ リl|*´∀`l|<ふっ、カード使っちまった