最近うちの妹に彼氏ができたらしい。 
それも女の子の間で噂になるくらいの女たらしで、俺の何番めかわからない彼女も話していた。 
地味だからジミーなんてあだ名がついたって話だが、何がジミーだこの女たらしめ、と妹の彼氏を見に行くことにした。 
で、何故か親友の須藤までついてくると言い出し、二人で尾行することになった。 
見た目は小柄で華奢、顔も女っぽいしでこいつが本当に舞美の彼氏かと疑った。 
俺がタイプと言っていた奴だからてっきりスポーツマンかと思ったのにな… 
俺たちが尾行して小一時間、奴は何人かの女の子を取っ替え引っ替えに話している。 
しかもどの子とも関係が深そうで、こりゃ相当悪い遊び人に捕まったなと妹の前途を心配した頃、須藤の妹が現れた。 
「茉麻、その厚い唇がたまらないね。キスしてもいい?」 
「いや。あんたは私を見るとそればっかり。このスケベ」 
この二人のやり取りに須藤が俺に質問してくる。 
こいつは恋愛関係疎いからな。 
「おい、うちの茉麻が嫌がってるぞ。あの馬鹿をぶん殴ってやりたい気分だ」 
「待て、あれはだな。一種の照れで本当に嫌がってるわけじゃないんだよ」 
「しかしだな、泣いてるじゃないか」 
「あれは嬉し泣きだ。あいつ、相当女の子と遊んでるわ」 
結局、嫌よ嫌よも好きのうちで須藤の妹はキスをされて放心状態にされていた。 
「で、お次は…げっ、舞美…あいつ、すげぇ女の顔してる…」 
「舞美ちゃんはいいんだ。問題はうちの妹だ。あの野郎…」 
「よし、須藤。あいつ軽く殴ってこい。軽くだぞ、軽く…って、アイツいない…」 
こうして悲劇は生まれたのである。 



須藤にボコボコにされ、性格まで矯正されたか以前ほどのギラギラしたものは消えていた。 
実際話してみると、確かに地味な印象を受ける奴だ。 
が、こいつのどこかに女を妙に惹き付ける魅力が隠されているんだろう。 
それを調べるつもりで話したが、ちっともわからず、更に迷宮入りした気分だ。 
舞美、こいつどこがいいの? 
まぁ俺はこいつを否定できないし、温かく見守ってってやるよ。 
須藤の件もうまく話をつけてやるさ、茉麻ちゃんに会えるようにな。 
感謝しろよ、ジミーよ、報酬として舞美との甘い生活を話してもらうがな、と俺が覗きをやめようかとした時、舞美がジミーを押し倒した。 
な、な、なぬ〜舞美、ここは屋上で人様に見えるからやめなさい〜と注意する前に、俺の如意棒は天まで伸びていた。 
如意棒め、主人に似て妹に反応するど変態め〜まぁいいっか。 
ここで一発抜くか。 
「ジミー、会いたかったよ。もう離さないんだからね」 
「せ、先輩…俺も離したくないよ」 
ん?エッチになった途端、ジミーの雰囲気が変わった。 
「あぁん、ジミー久々なのにうまいよ。やだぁ、そこは吸いついちゃ」 
妹の乳首が見えたことに対する興奮よりも、ジミーの舞美から主導権を奪い責めに転じる手際の良さに感心した。 
ジミー上手すぎるぞ、お前テクニシャンだな。 
「じみぃ、久々なのに上手すぎるよぉ。もうエッチなんだから」 
「先輩こそエッチじゃないですか。こんな場所でしたいなんて」 
ジミーに太股を撫でられ、舞美は体をビクビクと震わせて感じている。 
その表情に一抹の切なさを感じるものの、扱きは止められない。 
これとそれは別だ、あぁ別だとも。 
「じみぃ、好き好き大好き」 
ジミーの上に跨がり、一心不乱に腰を振る舞美にあわせて俺も扱いていく。 
イクイクいくぞ〜舞美〜。 
「今お兄ちゃんの声しなかった?」 
しまった…うかつに叫んじまった。 
「いつもみてるわけじゃないですよ。平気ですって」 
「だね。今日はまだまだ終わらないよ。いっぱいしよ」 
…ジミーは叫び声をあげていたが、舞美は一向にやめない… 
ジミー、お前の前途に祝福あれ