あの人から呼ばれた 

いったいなんだろう。 


いきなり電話かかかってきてびっくりしたぜ。普段はこっちからかけるからな… 
「今週の日曜日に神社に来てほしいんだ」 
ただ、それだけ。あまり長くなく簡単なその一言だけ。 

俺は久々のデートの誘いかと思って浮かれていた。 
やっと記憶が戻ったんだよな。清水先輩との記憶… 


「先輩!」 
ここ、まだ桜が咲いてるんだ。 
半分近くはもう散っちゃったけどまだこんなに 
どこだ?けっこう混んでて先輩の姿が見えない。 
ちっちゃいから人混みに紛れちゃうとわかんないんだよな。 
…かわいい、あの姿。 
実はそれほど見たことがない巫女の姿…早く見たいな 

よく探せば必ず見つかる。さてどこを探そうか 

1 …あれ、いま誰か俺に触ったか? 
2 家におじゃましてみよう 
3 外れの方にあるでかい桜の木の下 



この人混みじゃさがすのは難しそうだな… 

「…あれ?」 
ふと、外れの方にある大きな桜の木を見ると 
「先輩じゃないかなあれ」 
ひときわ小さくて逆に目立つ。あんなとこに1人で何やってんだろう。 

「先ぱ〜〜〜い!」 
思わず駆け出していた。見つけられてなんだか嬉しくって 

「あっ!」 
俺に気付いたみたいだ。 
「はぁ、はぁ、ここにいたんですか」 
意外に距離があったな。神社は広いからな〜、ふぅ。 
「めずらしいね。ちゃんと時間に間に合うなんて」 
「呼ばれたんですから当たり前ですよ、先輩」 

…桜の花びらが風に舞って、その中にいる先輩がなんだかきれいに見えた。 
…いや、実際きれいだろ。姉ちゃん、なんだか女っぽくなったんじゃないかな。 
もう高2だし当たり前っちゃ当たり前だけど、でも… 

「なに?私の顔になにかついてるの」 
「あえっ?!」 
「変な声出しちゃって」 

1 姉ちゃんがかわいいからだよちくしょう! 
2 別に見てないよ。かわいいとも思ってない、本当だぞ 
3 そ、それよりどうして今日俺を呼んだんでしょうか 



朝からすっかり舞い上がってしまい気持ちも高ぶっていた。 
「姉ちゃんがかわいいからだよ、ちくしょう」 
「な…何が、言ってる意味が分からないよ」 
「言葉の通りだってば!」 
「きゃ、こらっやめなさいジミー君、きゃ〜〜〜っ!」 
大げさに悪ふざけして先輩の両肩をつかみ木に体を押しつけた。 
「…離して、痛いよ」 

いたずらする弟をあやす様な言い方。 
「いやだね。離さない」 
「離して。痛いの」 

…嘘つき。 
嫌がってないじゃん。それになんだよその表情は。 
そんな、笑ってるなんて。こうされるのを待ってたんじゃないのか? 

1 …姉ちゃん、好きだ。とキスする 
2 やっぱり離そう、いきなりやるのはダメだよね 
3 げっ毛虫?!かんべんしてくれぇ 



待ってたんだろうけど会ってすぐやるのはな…と思い、そっと手を離した。 
「ごめんな、痛かった?」 
「……いや…」 
なんかちょっと残念そうな顔してるな。気のせいか? 
「そうだ先輩、今日はどうして俺を呼んだんですか?」 
「キミにあげたいものがあってね」 
俺にあげたいものが? 
それって、直感的に感じたがまさかあれでは。 

でも、巫女さんでしょ?それっていけないんじゃないかな… 
「なんか変な想像してるでしょキミ。にやけてるよ」 
「しましたよ。あげたいものってあれでしょ?はじめて…」 
「なんでそういう方にしか考えられないの!もう!」 

あーあ怒っちゃった。だってずっと待ってたんだもん、姉ちゃんとのエッチを。 
「違うの?正解でしょ」 
「ちがうったら!」 

いったいなんだろう、姉ちゃんが俺にあげたいのって… 

1 巫女の服?いやいらないよ、むしろ中身がほしいな♪ 
2 わかんないわ、聞いてみようか 
3 正直にいいなよ、はじめてでしょ 



考えていてもわからんので聞いてみよう 
「俺にあげたいのって何?」 
そう聞いたら、姉ちゃんは顔を桜色に染めてしまった。 
「…………ぉく…」 
なにかつぶやいたがよく聞こえなかったのでもう一度聞こうとしたが、言ってくれなかった。 
「恥ずかしいから言いたくない!」 
「なんでだよ、聞いてるんだから教えてってば」 
「またあとで!ばいばい!」 
「はっ?おいちょっと、姉ちゃん待ってよ!」 
「仕事があるの。しばらく時間つぶしてて!」 

何のためにわざわざ俺を呼んだんだよ? 
こうやって焦らされるのは好きじゃないんだよ。 
あーあ行っちゃった。もう仕事始めちゃったわ。 

時刻は、もう夕方か。そろそろ人がいなくなりそうな時間なのに今日に限ってなかなかいなくならない。 
いったいどうして俺を呼んだんだろう…? 

1 やだ、姉ちゃんにつきまとってやる 
2 退屈なのでこのまま寝てれば姉ちゃんが起こしてくれるだろうな 
3 じゃあ時間つぶすわ。家に入ってね 



じゃあ時間つぶすか。家におじゃまして… 
姉ちゃんは仕事してるから気付かないな、よしっ 

「ここに来るのもなんだか久々だなぁ」 
広いんだよなこの家も。神社の中とにあるとはいえ家の中はわりと普通なんだよね。 
…それにしても不思議なんだが、毎回来ても家族がいないのはなぜなんだろう。 
いや毎回ってわけじゃないか。だが家族に会える機会は少ない。どうしてなんだ? 

「まだちゃんと中を見たことなかった。見てみるか」 

1 姉ちゃんの部屋を見る 
2 タンスの物色 
3 …おとなしく待ってようか。あとで姉ちゃんに怒られるのは嫌だ 



初めて、だよな。 
姉ちゃんの部屋に入るのって… 
「おじゃま…します」 
いるはずがないのにノックしてそっとドアを開けた。 

「おぉ」 
そんな派手な部屋じゃないんだな。 
でもなんだか女の子らしい部屋だ。暖色系の色合いといい、装飾といい。 
ベッドや机にはぬいぐるみがいくつか置いてあった。くまとかパンダとかかわいいやつ 
「姉ちゃんも女なんだよな…」 
いままで意識しなかったわけじゃないが、こういう部分を垣間見るとなんだか意識してしまう。 

「いい匂いするなァ…へへ」 

別に変な意味じゃないぞ。なんだか安心するんだよ。 
姉ちゃんって香水とかつけてないのにいい匂いするよな。直接体から出てるのかな… 

1 ベッドに寝てみる 
2 机に座ってみよう 
3 いやな予感がする、部屋から出るか 



普段から勉強してるみたいだな姉ちゃん、ちょっと座って… 
「うわっ」 
思った以上に椅子が低く座るときにびっくりしてしまった。 
「腰が抜けるかと思ったぞ、もう…」 
勝手に座ってる俺も俺だけど。さて…おお、教科書だけじゃなく参考書とか問題集が揃ってる。 
努力家だよなぁ。俺の机なんかマンガとエロ本置き場になってるのに 
「かわいい机…」 
でも、小道具もいっぱい置いてあるな。キティちゃんのペン立てとか時計とか… 
シャーペンやボールペンも使い込まれていてインクが減ったり握る部分が汚れていた。 
「姉ちゃんってほんと頑張ってるんだな」 
巫女さんだって忙しいはずなのにきっと毎日勉強してるんだろう 
適当に参考書を手に取りめくってみると、びっしり蛍光ペンで線が引いてあったから。 

「何してるの!」 
「ひっ?!」 
え、姉ちゃんいつのまに?!ぜんぜん気が付かなかったぞ! 
「勝手に家にあがって、しかも人の部屋に…」 

1 土下座する 
2 怒んないでよ〜とおどける 
3 あやまるふりしてベッドに押し倒しちゃえ 



「どーもすいません」 
反射的に椅子からおりて土下座していた。 
「なにその不自然な早さ。心がこもってない」 
「こもってますよ」 
「ほらそうやって不貞腐れてたみたいな言い方して」 
あーうるさいなぁ、姉ちゃんなんかこうしてやる! 

「きゃ…っ!」 

悪ふざけのつもりだったんだ。 
巫女さん姿の姉ちゃんをベッドに押し倒したのは。 
もう、やめなさい!ってすぐ起き上がって俺を叩くはずだ。普段の姉ちゃんなら…… 

「………ぁ……」 

え…?まって、なにその反応、どうしてやり返してこないの。 
どうして胸元を隠したまま抵抗してこないの。 

1 ご、ごめん!ふざけちゃってごめんね 
2 まず胸元をはだけさせる 
3 …そっとキスする 



…ごめん、おさえられないわ。 

「ん、ぁ…っ!」 
ベッドに押し倒してそのまま姉ちゃんの唇をふさいでしまった。 

だけど、それ以上はできなくてすぐに唇を離してしまう。 
気まずいな、こうやって見つめ合う空気が、なんともいえない。 
「ごめん」 
「…やってから言わないでよ」 
また怒られちゃった。笑ってはいるけど… 
俺は覆いかぶさったまま姉ちゃんと見つめ合っていた。 
「……ねえ、いつまでこうしてるの?痛いよ」 
「あ、あの、その」 

どうしたんだよぉ。いつもならここでいけるじゃねーか… 
今さら戸惑ってんのか?ここまでしといて。 

「……ねぇ…」 

姉ちゃん、待ってるのか?続きを。 

1 深呼吸してからもう一度キス 
2 ごめん姉ちゃん、下、脱がすよ…? 
3 おっぱい、さわらせて 



「姉ちゃんごめん…」 

落ち着け…なんでそんなどきどきしてるんだ。汗もかいてみっともないぞ。 
「〜〜っ、はぁ〜、〜〜つ、はぁ〜…!」 
ちゃんと深呼吸すれば落ち着く。だから落ち着け、たのむ。 

「ん…っ」 
あまり落ち着けなかったがまた姉ちゃんにキスをした。 
今度は舌を少し入れられたから少しは余裕もできたみたい。 

ゆっくりと姉ちゃんの口の中を撫でたあとに離す。 
近くで見るその顔はもう桜色に染まってて… 
「キミにあげたいもの、もういちどちゃんと言うね」 
「…はい、なんですか?」 
「記憶」 

……記憶だって? 

「忘れないように、お姉ちゃんとエッチしたっていう記憶。これだけは忘れるの許さないから」 

う、忘れるわけ… 

やばい、自信がない。絶対に忘れないって言いきれない。 
いつもなら言えるはずなのに…実際に記憶を無くしてるからはっきりと言えない。 

1 忘れないよ!だから、エッチしよう 
2 …ごめん、自信ないよ 



「忘れないよ!だから、エッチしよう、姉ちゃん…」 
口ではそうは言ったが、正直に言うと自信はなかった。 

「……怖いんだ。また記憶をなくすかもしれないって考えてるでしょ」 
「ちっ、ちが!思ってないよそんなこと!」 

ハハハ、さすがだよ。俺が考えてることを見事に当てた。 
…本当、あなたには本心を隠し通すことなんてできないです。 
「見てて、私がキミに体にさわられてどういう声を出すのか、どんな顔するのか」 
「…姉ちゃん…っ」 
「よく、見てて。そうしたら、忘れないから。だから」 

姉ちゃん、初めてだよね。 
なのに俺の心配ばっかり、自分より人の心配ばかりしてる。 

…姉ちゃんをがっかりさせるわけにはいかないだろ。頑張れ 
「……  」 
「な、名前で呼ばないでください!緊張しちゃいます!」 
「そうなの?…  」 
ああっもうまた名前で… 

なんだかやけに興奮してきた。 
外はすっかり暗くなって月が出て、俺たちを照らしてた。 

この明るさは満月か 

1 またキスしたい 
2 服の中に手を入れて胸をさわる 
3 袴の下からその部分をさわるぞ 



「…胸、から?」 
着物の中にそっと手を入れて… 
「……くすぐったいよ、  」 
もう少し嫌がるかと思ったのに受け入れてくれてる。 
「んぁっ!」 
って姉ちゃん、ブラつけてなかったのか?! 
巫女さんが下着をつけるのかどうか知らないけど普通はつけるんじゃないのか。 
…準備してたんだ。姉ちゃん 

やわらけぇ、姉ちゃんってけっこういい体してるな。ちょっとむっちりしてるし 
「んん、あ…!」 
乳首を触っちゃったんだけど痛くなかったかな。 
…こんなにかたくしちゃって。巫女さんってエッチなんだな 

すごくいけない気持ちだ。 
血はつながっていないけど姉ちゃんを汚してる… 
巫女さんを、純潔な人を自分の手でめちゃくちゃにしようとしてる… 

「あ、んん、あ…!」 
よく声が出るな。初めて、なのに。 
「そんなに見つめられたら、変な気持ちになっちゃうよぉ…」 
恥ずかしそうな姉ちゃん… 

やめてよ。俺をもっとおかしくさせるつもりなの? 

1 あの…俺のこれ、舐めて 
2 手で優しくしごいてほしいんだ 
3 もう無理、入れさせて! 



姉ちゃんに覆いかぶさったままズボンを脱いでそれを出した。 

「…っ!」 

初めて見るだろうな、姉ちゃん。なんかこんなのでごめん。 
「お願いがあるんだ。これ、手で…」 
「さ、触っても平気なの?」 
「うん。むしろ触られないと平気じゃないんだ」 
おそるおそる俺のに触れた姉ちゃん。 
「きゃ!熱、なんでこんな熱いの」 
「興奮してるから…!」 

異性の性器なんて初めて間近で見ていきなり触れないだろうな… 
でも、姉ちゃんは俺のお願いをきいてくれた。 
「こ、こう?」 
「握るだけじゃなくて、上下に…そ、そう、うまいよ、あっ」 

姉ちゃん、扱いがうまいな。 
俺がしてほしい様にしてくれて…… 
あっという間にもとの大きさをはるかに越えてしまった。 
「これっていつまでやればいいの、  」 
「もう少しだけ…やって。ああ、姉ちゃん、気持ちいいよぉ」 

ぎこちなさとその表情が余計に興奮させてくれた。 

1 次はしゃぶってもらう 
2 まだまだ手でして、出るまで 
3 あの…姉ちゃん、ゆっくりでいいから…足、開いて 



こんなことしたら汚れちゃうよな。でも、ごめん、我慢できないんだ 
「姉ちゃん…あの」 
きっと、許してくれるよね。 
「く、口で、お願い」 
簡単にやり方を説明したけど躊躇してるみたいで 
「……だ、大丈夫なの…?痛くない?口に入れても」 
「姉ちゃんなら痛くしないよね。信じてるよ」 
「プレッシャーかけないでよ、初めてなんだから…」 

その上目遣い…やめてくれ、もっともっとおかしくなる…! 
「は、む…ん、んんっ」 
口に少し入れて眉をしかめる姉ちゃん。 
「やっぱりいやだよな?い、いいよ姉ちゃ…んぁっ!」 
「ん、んむ、んん、ん」 

うそだろ、本当に初めてなのか?そんなにねっとりされたら 

お、れ、俺っ!! 
まいった、思ってた以上に早く出ちゃいそうだ 

1 口には出したくないんだ。でも、ごめん! 
2 抜いて、ちゃんと中にあげるからね 
3 お、お尻、向けて。最初はこっちに出すから 



「んぷぁっ…はぁ、ん…」 
吸い付いてくるのを離して、今度はベッドに座った。 
「足、開いて。今度は姉ちゃんの中にあげるから」 
「…中に…?」 

俺はその意味を説明した。 
すると、聞いている姉ちゃんの顔が強ばっていく。 
「い、いや、いやっ、無理だよ、入らないよ」 
「…姉ちゃん、俺がきらいになったの?」 
「んもぅずるいな  は。そうやって泣きそうな顔はうまいんだから」 
「演技じゃないよ、本当に哀しいんだもん」 

ここまできてできないのは嫌なのは本当。 
……でも、姉ちゃんの苦しむ顔を見たくないのも本当なんだ。 

痛いだろう。姉ちゃんたぶん涙を出しちゃうかもしれない。 
痛い思いはさせたくないから… 

「わかった、最後までちゃんとやろう。でも…痛いのはいやだよ、わかった?」 
「うん、わかった。いくよ…姉ちゃん…!」 
その赤い袴をめくって、姉ちゃんの中に……! 

「…は、うっ、んん…!」 
「い、痛い?ごめん」 
「だ、大丈夫だよ、  は何も心配いらないんだから。お姉ちゃんがついてるから安心しなさい」 
こんな時まで俺を心配してるのか。 

絶対に、気持ち良くするよ。 
忘れないくらい素敵な記憶を姉ちゃんにあげたい! 

姉ちゃんをちゃんと寝かせてから腰を前後に…! 
「……っ…!…っ、ん、あ!」 
すごく、きつ…中が締め付けてきて、ああっ…! 

さっき手でされたのと、口でされたのもあってもう限界まで高まっていた。 

  「あっ、うぁあ…!!」 

はぁ……でてるよぉ、姉ちゃんのぉ…なかに…っ 

肩で呼吸をして虚ろな目をしてる姉ちゃん。 
…幸い、袴のおかげで下半身がはっきり見えなかった。だから血が出てるのもわからないだろう 

見るのはきついよな… 

「姉ちゃん、無理させちゃってごめん」 
ティッシュでそっと姉ちゃんのそこをふいてあげた。 
…出てるな、かなりの量だ。これはちょっとしばらくじっとしてた方がいいかもしれない。 

「ねえ…」 
「ん?」 

姉ちゃんがぽつりとつぶやいた 

「外、いかない?」 

1 だめだよ。安静にしてなきゃ… 
2 いいよ。でも無理しないで 
3 お姫様抱っこして連れ出す 



「だめだよ。安静にしてなきゃ…」 
「えー、お姉ちゃんのいうこと聞いてくれないの?」 
…ちゃんと聞くよ。姉ちゃん 
「きゃ、なに?ちょっと、やめなさい」 
「こうすれば動かなくても大丈夫だから」 
姉ちゃんをお姫様抱っこして外に出た。 


「きれいだね、満月だよ」 
「うん」 
不思議だな。月は普通黄色っぽく、または白く見えたりするんだけど 
なんだかやけに青白く見えるな…神秘的な色だ。 
「今だから言うけどね、キミが来る日はわざわざ家族がいない時を選んでたの」 
…だから、先輩の家族に会わなかったのか。でもどうして 

「だって…二人で会いたかったから。好きな人とはそうしたいでしょ?」 
「…姉ちゃん…」 
いま、好きな人って言った。 
今夜は帰りたくないなぁ。ずっとこうしていたい。 
「…ごめん、眠く…なっちゃった…」 
「いいよ、寝ても。ずっとこうしてるから」 
夕方にいたあの桜の木の下ですやすや寝息を立てる姉ちゃん。 
俺の腕の中で、安らかにすやすやと… 

安心してる?初めて見たよ、こんないい寝顔。笑ってる。 

…いまだけは安心できる弟でいたい。 

満月の光のなかで、静かに桜か舞っていた−