「はっ!!」 
いま何時だ?!うわっこんな時間!大変だ今すぐ起きなければ 
「大変だぞ友理奈、もう7時だ早く起きろ」 
その体を揺さ振るが起きてくれない。友理奈は寝起きが悪いからな… 
「ん〜〜〜、なんでぇ?」 
「もう起きる時間だから!」 
「今日はおやすみでしょ?」 
そう、だっけ? 
「なんだ、早く起きて損した」 
カレンダーを見るとチェックがついてた。最近忙しいから予定も忘れちまうわ。 
二度寝しようと思ったがすっかり目が冴えちまったぞ。 
友理奈は…ぐっすり寝てる。ついさっきは一応起きてたがもうすやすや寝てるよ。 

ちょっかい出したくなるくらいかわいらしい寝顔だな。 

1 ほっぺをつついちゃえ 
2 耳に息をかける 
3 お着替えしましょうね〜、パンツを脱ぎなさい 



お着替えしましょうね〜。そのパンツを脱がせてあげましょう 
「ん〜〜…」 
だめだぜ抵抗したら。暴れたりしたら一気に脱がすぞ。 
「だめ〜マネージャーさん。いたずらしたら〜」 

………… 

「…どうしたの?」 
「あぇ?!あああいや、べべ別に、熊井ちゃんはかわいいなって思っただけだよ」 
「へんなの。マネージャーさんふだん名前で呼ぶくせに」 

一瞬思考が止まった。友理奈の体の異変を見てしまったから…気付いてないのか?本人は… 

っていうか似たような事がつい最近あったぞ。 
しかしその時は特別な枕を使ってた。昨日は普通ので寝たよ。 
何より体はそっくり雅ちゃんと入れ替わってた。 

こ、こ、こんなことがありえるのか?! 
じゃ…じゃあまさか、俺のその部分は…? 

1 トイレで確認してみよう 
2 夢だ夢!寝るぞ! 
3 そんなはずない。もう一回友理奈のそこを見てみるぞ 



そんなはずないだろ。だっ、だいたい今だって脱がす時に直接見たわけじゃない… 
パンツがふくらんでるのを見ただけだ。だだ、だからだな、その 
「トイレいってくる!」 
「いってらっしゃぁい…」 
まだ寝てる。このままずっと寝ていればいいが。 

「………」 
何度も深呼吸をしてしまう。なかなか確認する覚悟ができない 
いっそ見ない方がいいかなと思ったが気になるからな。 
「ちゃんとついてますように」 
誰に願ったのか?知らない。 
少しづつ、少しづつ履いているパンツを下ろして、下ろして、お、ろ 

「っ!!!」 

な、ない。いやある。 
男のが、ない。かわりに 

なぜだ。どうしてこんなことになったんだ。 
さっきの友理奈のあそこのふくらみと俺のここの様子。 

泣きたい、いい年してるが声をあらげて泣きたい。 

1 友理奈を起こして状況を説明する 
2 もういちどよく観察してみるか 
3 寝て起きたら戻ってるよね?誰かそうだと言ってくれ 



うそだ信じないぞ。こんなバカなことがあってたまるか! 
「ついてるはずだ。俺のここにあれが!」 
自分に言い聞かせながらもういちどパンツを下ろしていく。 
…やっぱり、ない!代わりに女の…いや友理奈の、か。 
見たくない。いつもは見たいのに今は見たくない。 

落ち込んでいるとノックの音がした 
「マネージャーさぁんまだぁ?トイレ長いよ〜」 
「あ、ああ、今でるよ」 
まだ気付いてないんだな。もし気付いたら泣きじゃくるかもしれない… 

「んっ」 
ドアをあけると卵が焼ける匂いがした。 
「もうすぐできるからね、待ってて」 
エプロンをして料理している友理奈。かわいいな 
「めずらしいな。お前が自分で起きるなんて」 
「えへへぇ、えらいでしょ。ほめてほしいな」 

ちくしょう。こんな変な事件が起こらなければ… 

「どうしたの?具合悪い?」 
ちょっとしゃがんで俺を心配そうに見つめるその姿を直視するのがつらかった。 

1 なんでもない、と普通に、いつも通りに過ごそう 
2 早めに寝かせた方がいい 
3 友理奈、落ち着いて聞いてほしいんだ… 



「なんでもない、昨日のお前はかわいかったなって思ったんだ」 
「昨日は何もしてないよ。ただ普通に一緒にいただけじゃん」 
そうだよ。昨日は久々にエッチしなかった。 
ただ普通にテレビみたり一緒に食事したり、のんびりしてた。普通にすごすのがなんだか新鮮だったな 
「今日も普通に過ごそう」 
「うんっ」 
友理奈が作った目玉焼きを皿に乗せてくれた。 
「熱いから気をつけてね、出来たてだよ」 
「あつっ!!」 
「いま言ったじゃん、バカみたーいあははははは」 

…いつまで普通にしてられるかな。 
「目玉焼きにはあおのりだろ」 
「変なの」 

1 テレビでも見ようか 
2 部屋の掃除するぞ 
3 もういちど寝るぞ 



テレビでも見るか。 
「この時間だとあんまり面白いのやってないね」 
「まだ昼間より前だからな〜、ドラマの再放送くらいか」 
恋愛ものの学園ドラマを隣に座ってじっと真剣に見ている友理奈 
「あーっもう、告白しちゃえばいいのにね」 
「早く告白したらドラマにならないだろ」 
「つまんないの〜。わかってるよ」 
いちいちこっちを見て話し掛けてくるその姿、好きだよ。 
時間は過ぎ、やがて山場の場所に差し掛かった。 
「あっ、い、言うよ、言うよマネージャーさん」 
「やっとだな」 
…そんなにぎゅって俺の手を握るなよ。恥ずかしいじゃないか 
友理奈は横顔も綺麗だな…いつもならキスできるのに。 
ドラマの告白、キスシーンに合わせて…なんてふだんの俺には似合わない事もしたかった。 
こんな体じゃなければ… 

「聞いた?聞いたよね!やっと言ったよ!わぁ〜キスするよキスぅ!」 
胸が苦しいよぉ…そんなに無邪気に…やめてくれ 

1 今日は普通に過ごすんだって決めたじゃないか 
2 ほっぺにならキスできるぞ 
3 ごめん、もう我慢できない!と押し倒す 



キスしたかったけどもしそれをやったらどうなるか… 
きっと友理奈を襲いたくなってしまう。泣かせてしまう 
「…マネージャーさん…」 
「なんだ?」 

キスシーンを見ていた友理奈はふと俺に顔を向けた。 
「…キスしよ」 
「えっ!」 
「いやなの?」 

歓迎したいよ。したいんだけどもししたら… 
俺の体だけじゃない、友理奈がいったいどうなっちまうのか想像がつかない。 
せめて全部入れ替わるならともかくその一部だけが入れ替わった状態で… 
「ちゃんとするなら目を閉じるのマネージャーさん」 
「…友理奈」 

1 しよう。おいで 
2 だめだよ友理奈、ごめん 
3 ちょっとどこさわって、だめだよそこは! 



キスするのかと思ったら、その手が俺の変な部分に手をおいて 
「…ゆ、友理奈?」 
「マネージャーさぁん…」 
息が荒くなってきたぞ。友理奈から誘われるなんてめったにない 
でも、まずいんだよ。今日は無理なんだ。 
「昨日しなかったからしよう。だめ?」 
「う、うあ、ああ…そのっ」 
「したくないの?いつもは私が嫌がってもやめないじゃん」 
「ああ…うん」 

急に友理奈が俺の手をつかみ、なんと自分のその場所を触らせた 
「いつもと違うでしょ?」 


……えっ? 
いま、なんて。友理奈…自分の異変に気付いてたのか? 
「わかるよ。マネージャーさんがトイレに入ってる時に見たもん。マネージャーさんもそうでしょ?」 
友理奈、知ってたのか。俺より少し遅れて… 
「よく泣かなかったな」 
「泣いたらマネージャーさん心配しちゃうでしょ。さっき泣きそうだったのに」 
ははは、お見通しだったのかよ。隠し事はできないな、 

1 …いや、エッチはやめとこう。キスならいいよ 
2 念のため見せてほしい 
3 ベッドにいこうか 



エッチはやめとこう。本当にどうなるかわからない。下手すりゃ…… 
「キスしよう。でも、エッチは…ごめんな」 
「マネージャーさんおとなしいね。いつもなら…」 
「も、もういいよそのいつもならっていうのは」 
わかってたつもりだったよ。だけど、わかってなかった。俺はこういう事故でも起きない限り相手を大切にしないのか…? 
「キスならいいよ」 
「はぁ〜い。えへへぇ、いくよパパ」 
しっかり肩を押さえて俺の唇に重ねてきた。 
なんだか最近友理奈は積極的な気がするぞ…… 

…でも、キスは控えめだな。あまり舌を入れてこない。 
「……マネージャーさん、なんか今日かわいく見えるね。女の子みたいだよ」 
「はぁ?おまえ大丈夫かぁ?」 
いくら大事な部分が入れ替わったとはいえ気持ちまで俺みたいになっちゃったとか…? 
何気なく下を見てみると、心なしか友理奈のそこが反応してるような 

いや、してる!間違いない、見ちゃいけないぞ 

1 目を覚ませ!変な気持ちになるな 
2 我慢しろ、我慢してればおさまる 
3 たまには友理奈に任せてみようか 



こうなった時の気持ちを考えると友理奈に任せた方がよさそうだ 
だって止められない。俺がいつもそうなんだ、いまの友理奈も同じだよ 
「…お前にまかせるよ」 
「無理。だってやり方わからないもん」 
「いつもしてるだろ」 
「やられる方だからわからない…」 
そっ、か。そう…だよなぁ。 
っていうか…本当にやるつもりなのか? 
やられるのは嫌だが何より友理奈に男のが生えてる姿を見るとトラウマになりそうだ。 
だってそうだろ?こんなに綺麗で、美しいっていう言葉にふさわしい娘に 

あんなに醜いものが生えてるなんて考えたくない。見たくないよ 
まかせるよとは言ったがやっぱりだめだ、すまない。 
「友理奈…我慢できないか?」 
「……………」 
ちょっと泣きそうな顔で首を小刻みに横に振っている。 
「どうしても…?」 

少しだけ間をおいて、また首を小刻みに振った。 
このままじゃ友理奈はいつまで我慢できるかわからない。襲われるのはいやだ。 
何よりあの優しい友理奈が人を犯すところなんて見たくない… 

1 自慰させて苦しみから助けてあげたい 
2 寝るんだ!寝ればすべてが元通り! 
3 覚悟しよう。友理奈、おいで… 



その苦しそうな表情と、美しい下半身にそびえるグロテスクな男性器 
どちらかを見なければいけないと言われたら…迷わずこっちを選ぶよ 
俺は静かに自らの下半身をあらわにして呼び掛けた。 
「友理奈、おいで…」 
そんな苦しそうな顔をしないでほしい。耐えられないならこの体を捧げるよ 
「…ど、どうするの…?」 
「いつもと同じだよ。立場は逆だけど」 
「……う、うん…」 
友理奈が下を脱ぎ始めた。 
…懸命にやってるのに悪いけど、その部分を直視はできなくて顔ばかり見てしまった。 
「もう無理、マネージャーさん、ごめんなさいぃ!!」 
「あうっ?!ちょっと、い、いきなり…!うああ、あっ!」 

もう苦しまないでいいんだ。きっと初めての感覚だよな、男としての性欲の感じ方は。 
「い、痛くない?マネージャー…さん…!」 
「あは、はは、大丈夫だよ、心配いらないって…」 

我ながらよく平静を保っていられるぜ。 
友理奈の、だから…めちゃくちゃやりづらいはずだ。ちゃんと入ったのが信じられない。 
いまどうなっているのかとか、痛みだとか、正直ぜんぜん頭になかった。 
友理奈しか見えなくて、初めての女としての感覚より… 
厳密にいえば初めてじゃないが、この部分の奥で感じるのは初めてだ。 
きっとあの記憶があるから多少は冷静で友理奈を気遣ってやれているのかも、しれ、ああっ! 

 「はっ?!」 

気が付いたら時間はもう午後になっていた。 
「いつまで寝てるのマネージャーさん!私より起きるの遅いからお仕置きしま〜す」 
ほうきで頭をぱんぱんたたいてくる友理奈。 
「こらっやめろ、痛いって!」 

…夢…? 
試しに体を確認してみたら、しっかりとついていた。 
「なんで自分のパンツの中のぞいてるの?怪しい〜」 
じゃあ友理奈も…戻ったのか?さっきのはいったい… 
「…マネージャーさん」 
ベッドに入ってきて、俺の手を握る友理奈。 
「今日はゆっくりしようね」 
「あ、ああ…」 

そのまま、俺の耳まで顔を近付けてきて 

「…私ね、男の人の気持ち、ちょっとだけわかったよ」 
あれは夢じゃなかったのか。本当にあったことなのか…? 
「だから優しくしてくれたマネージャーさんの気持ちもわかったんだ…」 


…ありがとう 

消えてしまいそうな小さな声だったけど、きっと俺の記憶から消えることはないだろう。 

友理奈が俺に笑いかけているかぎり…