「お兄ちゃ〜ん」 「はっはっはっ、舞はいつも元気だなぁ」 「新しい技試していい?頭かして、ヘッドロックしたい」 「はっはっはっ、舞はいつも、元気…いたいな」 「マネージャーさん大丈夫?舞ちゃん強いから気絶しないでよ」 「舞ちゃん、お兄ちゃん弱いから手加減してあげて」 舞美も千聖も笑ってないでやめさせろ。冗談抜きで痛いぞ舞のヘッドロックは 「参ったって言う?」 「参った!参った!」 「聞こえないよ〜」 いでででで、ああ意識が… 「舞っ!やめろ!」 「なーんだ外れちゃった、つまんなーい」 …し、死ぬかと思ったが無事に抜け出せた。まったく舞はますます手が付けられないなあ。 のびのび育つのはいいんだがちょっと自由すぎるだろ。 みんなは笑ってるだけであまり怒らないし。でもこの明るさがいいんだな…… …しかしあの部屋の隅っこだけやけにどんよりとしてるな。誰かが座ってるみたいだが… 1 近づいてみる 2 まだ舞と遊ぶか 3 何か物を投げる 俺の近くにいるのは…舞美、千聖、舞 ちょっと離れて早貴ちゃん、愛理ちゃん、二人に抱きつく栞菜ちゃん。 あの真っ黒く空気がよどんだ場所にいるのは最後の一人か。 「……えりか?」 暗すぎてよくわからないが消去法でえりかしかいない。体育座りしたままどこか遠くを見つめている。 「おい、返事しろ」 「…………」 聞こえてるのか…? 「おいえりか」 「…………」 だめだこりゃ。完璧にテンションが底辺だわ。0だわ0、空っぽ 1 振り向くまで呼び掛ける 2 誰かに呼び掛けてもらう 3 ほっといて栞菜ちゃんと遊ぶか その彫りの深い顔が怖いよ。なんというか生気を感じない 「えりかどうしたんだ?」 「……………」 「話してくれよ、なにかあったのか?」 「マネージャーのせいなんだよ、私がテンションさげ子なのは」 …俺のせい、だって? 「どうせ私なんて歌でも目立てないし、ステージに立っても誰も見てくれないんだよ」 ああますますえりかの顔から生気が抜けていくぞ。 「その二つは大きい声じゃ言えないが会社のせいだろ」 「せめて恋愛だけはマネージャーの一番になりたかったのに、栞菜と毎晩セックスしてばかり」 「ま…毎晩じゃないよ…」 「してることは否定しないんだ。やっぱり」 俺に背を向けてぶつぶつひとりごとを言い始めるえりか。 「こうなったら私とマネージャーとのハメ撮りを金曜日辺りに匿名で送り付けるんだよ。そうしたらもう」 まずい、よく聞こえないが何かあぶない発言をしてる気がする。 1 えりか笑って、とくすぐる 2 とりあえず乳を後ろからわしづかみにしてやる 3 なら今すぐここでしてやろうか? 「えりか笑って。俺のために笑ってほしい」 「……………」 くそっ、意地でも笑わないつもりか。ならばこうだ 「………」 「さあどうだ。くすぐったいだろ。笑えよ、えりか」 なんて強情な奴だ。全然笑わない、クスリともしやしない。 脇腹はあまりくすぐったくないのかよ、なあ。笑えってば。 「は、早く笑えよ。そんないじけた顔なんか似合わないぜ」 「させてるのはあなたのくせに…」 「言ってる意味がわからない」 「笑わないよ」 手が疲れてきやがった。えりか頼む、いい加減に笑ってくれ 「しつこいんだよ」 「うわあああっ?!」 腕をつかまれ、そのまま背負い投げで地面に叩きつけられてしまった。 「キライ、マネージャーなんか。顔も見たくない」 …う…く、いい投げをするじゃないか。息が吐きづらいぜ 1 生意気をいうのはこの口か!ふさいでやる! 2 立ち向かうふりをしてはいているジャージを脱がす 3 誰かに協力を求める。一人じゃ無理だ こ、のぉぉっ、生意気なえりかにはこうしてやる! 「やめるんだよ、みんなが見てる前で!」 「うるさいっだまれ、おまえみたいな生意気なヤツはこうしてやる」 力ずくで無理矢理えりかの唇をふさいだ。 こうしてしまえばえりかはおとなしくなるはずだ。 「ま、マネージャーさん…」 舞美の声が聞こえた。えりかの親友だし心配してるんだ… 安心してくれ、えりかの機嫌を直してみせる。 「お姉ちゃんうらやましいかんな…寂しい、マネージャーさん最近エッチしてくれないし」 栞菜ちゃんすまない。こうするしかないんだ 「…愛理、なぐさめて」 「やめて栞菜、そんなに激しく、あっ、ああっ」 …えりか、いまどんな顔してるんだろう。 「離して!この変態!」 「んがっ?!」 顔を見ようとしたら、突き飛ばされた。 ひどいんだよえりか… あっ待ってどこいくの?いかないで! 1 すぐに追い掛ける 2 舞美に相談する 3 栞菜ちゃんを可愛がる キスして仲直りのはすがさらにこじれさせたぞ。どうしてこううまくいかないんだ あいつは確かこっちの方に走ってったな、急げば間に合う。 「えりか〜〜!どこだ〜〜〜〜!」 …早い、もう見えなくなった。いったいどこに行ったんだよ 「出てくるんだ。出てこないともうかまってやらないぞ!」 いない、こっちの方だと思ったのに 1 階段をもうひとつ降りてみようか 2 更衣室のドアがあいてる 3 トイレの方か? 更衣室のドアがあいてる。あそこから石油の匂いがするぞ 「ここか!」 女子更衣室だったがこの際関係ない、えりかが心配なんだ! 「いない……」 おかしいな、確かに石油の¨匂い¨がしたはずなんだが、誰もいない。 しかし確かに気配はする。えりかのやつ隠れてるな。 逃げられないぞ、たとえどこに隠れようとも。 …部屋を見回したがわりと広い。ロッカーがそれなりの数でシャワールームらしき部屋のドアまでついている。 探すのにヘタするとそのすきにえりかが逃げ出すかもしれない。慎重にいかねば 1 ロッカーに隠れてるな。ひとつずつあけていこう 2 シャワールームのドアをあける 3 ここじゃないんじゃないのか?他にいこう 俺のカンは当たるんだ。あいつは、ここにいる! 「!!」 いた、やっと見つけたぞ。 「そんなとこに座ってたらびしょぬれになっちゃうぞ」 「うるさいんだよ。もうこないで!」 差し伸べた手をたたくように振り払い、目に涙を浮かべている。 「キライ、マネージャーなんかだーいきらい!」 「キライでもいいよ。みんな心配してるぞ」 「…みんなに心配してもらっても嬉しくないんだよ」 「どうしてそういうことを言うんだよ」 「だって、嬉しくない。みんなに心配されるより…」 急に立ち上がり、大きな声で叫ぶ。 「マネージャーに心配してもらわなきゃいやだもん!!」 「あっ…!」 またえりかは逃げ出してしまった。せっかく見つけたのに 「待て!」 「うわああああんっ」 い、いい加減にしてくれ。そろそろ怒るぞ。 なんて早さだ、必死で追い掛けてるのにまた見えなくなったぞ 1 みんなのとこに戻るか… 2 道具置場のドアが開いてる 3 まさか外に出たのか? ドアがまた開いてる。今度は、物置か。テレビ局だからある部屋だな えりかの気配はわかりやすいな。他の娘とは違う独特の気配というか匂いがする。 …そういやえりかも俺の気配がわかるって言ってたことあったな。新型の人間かもしれないと思ったが俺もそうなのか? 「いるんだろ?出てくるんだ」 部屋に入り電気をつけてみたがごちゃごちゃ道具が積まれていて歩きづらい。 「おーーーい!」 道具をかきわけて進みたかったが、一人の力じゃ動かせない様な大きな物が多くて進めない。 わずかな時間でこの中に隠れるとは大したやつだ… 「いい加減に出てきてくれ…どうしてそう俺を困らせるんだ」 えりかは俺の姉ちゃんになりたいって言ってた。 だけど、こんなことするんじゃ姉ちゃんとは言えない。昔姉ちゃんと呼んでた先輩の方が… 「助けてぇ…」 「えりか?!どこだ!」 「出られなくなっちゃった」 なんだって?!もうっ、アホかおまえは! 勝手に中に入って出られなくなっちゃったとか…かんべんしろよもう。 1 知らん!勝手にしろ! 2 誰か力のある娘を呼んでこよう 3 仕方ないな。えりかのためなら重いものだって動かすよ 「いま助けてやるからな、心配ないぞ」 「マネージャーさぁん、たすけてぇ〜」 目の前に立ちはだかる巨大な看板を持ち上げて…! 「う、ううっ」 やっぱり重い。一人じゃ無理だぜ。 「マネージャーさん大丈夫?!無理しないで」 「心配するなって。すぐに助けてやるから、だから、な?」 「うん…私も自分からでられるように頑張る」 いや、無理はさせない。下手に動くのは危ないんだ。 …力で持ち上げなくてもいい。引きずって動かせる物からやっていけば。 「はあ、はあ、ふぅ」 ここんとこ打ち合わせ続きで全然寝てない。それに普段から重いものを持たないから… 体力ないなぁ。情けない、自分を待つ娘一人すら助けられないとは。 まだだ、まだあきらめない ここのセットをどかせばさっきえりかの声が聞こえた場所にいけるはずだ 1 あ、腰が…こんな時に 2 どかせた!えりか! よし、あと少しで… ¨ぐきっ¨ 「あうっ?!」 「マネージャーさんどうしたの?!」 しまった、こんな時に腰をやっちまうなんて。 「ん、なんでもない。もうすぐえりかに会えるからうれしくなっちゃってな」 ばれてないよな。大丈夫だよな。なに、これをどかすだけなんだ、大した負担にはならない… 最後の力をふりしぼってなんとかえりかへの道を作った。 「えりか!!」 だが、そこに姿はない。 「…こっちじゃなかったのか?そんな…」 確かにここから聞こえたんだぞ。間違うはずがないんだ 「なんだありゃ?」 机の上になにかが置いてある。これは 「…無線だ」 えりかの声はこれだったのか。じゃあいまあいつはどこに…? 「出られなくなったのは嘘なんだよ」 振り向くと、無線を持って笑っているえりか。 「お前…!」 いたずらにしては少々趣味が良くない。 「ごめん、ちょっとやってみたかったんだよ」 「ふざけてるのか?こっちは腰を痛めてまで頑張ったんだ!」 怒鳴ろうかと思ったそのとき、急に抱き締められた。 「…ありがと。私のために頑張ってくれて」 「な、なんだって」 「必死で追い掛けてきたり、あんな重いものを1人で動かしたり、私をどうでもいいと思ってるならできないよね」 「当たり前だろ!」 どれだけ心配したと思ってるんだ、まったく世話の焼けるやつだ 「たまには頼りになるんだね?マネージャーさん」 「…たまには、か」 良かったぜ、もうそんなに嬉しそうに笑ってよ。 大切に想ってないわけがないじゃないか。バカだなあもう… 「痛たたたた…」 「腰、大丈夫?」 1 マッサージして 2 たまにはおんぶしてくれ 3 お国柄だろ?オイルマッサージしろ 「マッサージして」 「うん、わかった」 うつぶせに寝た俺にまたがり、腰を優しくもんでくれるえりか。 「はぁ〜〜〜〜…」 「気持ちよさそうだね」 「うん、えりかはマッサージうまいなぁ」 「え〜?ホント」 お世辞じゃなしに気持ちがいい。普段からお国柄のオイルマッサージをやってるからだなと言おうとしたが、 懸命にマッサージしているえりかに言うのは失礼だと思ってやめた。 「今度から疲れたらえりかにマッサージお願いしようかな〜」 「いいんだよ、いつでもしてあげるから」 ああ、気持ちがいい。痛すぎずに、くすぐったくなくて。 えりかの俺への愛情が手を通じて伝わってくるみたいだぜ… 「マネージャーさん…」 「なんだ?」 「さっきは困らせてごめんなさい」 「もう気にしてないよ。でも毎回は困るな」 「じゃあマネージャーさんもあまり放置はやめてよ」 「…そうだな。その通りだ」 言ったら怒るよな。 さっきのテンション下がったえりかも可愛かったぞ。なんて でもやっぱりえりかはこうじゃなきゃ 「聞いてる?お尻つねっちゃうんだよ」 「あででで、爪でやるな!」 こうやって悪ふざけしてる時が可愛いんだから