ここはとあるスタジオの控え室。 その部屋では何やら男女の夜の営みを行う淫靡な音と激しい喘ぎ声が聞こえてくる。 男の声にはもう限界だと訴えるような響きがあるが、女はというと聞こえていないのか聞いていないのか気持ちイイと喘ぎ腰を振っている。 「栞菜ちゃん、も、もう限界だよ…た、頼むからこれで終わりにしよ…うぅ、出る」 「いいよぉ〜いっぱいちょうだい。私、マネージャーさんの子供ほしいぃ」 マネージャーである男は既に5時間近く営みを続けている。 始めは乗り気であったが、次第に相手である栞菜に責められ、もはやレイプといっても過言ではない状態である。 顔は生気が抜け落ち抜け殻のようで、生きた人間の顔つきではない。 「栞菜ちゃん、俺のこと愛してくれるのは嬉しいよ。でも、物には限度ってものがあるんじゃないかな」 「そっか…マネージャーさんは私とは嫌なんだ。私ばっかり…あなたを好きだから…」 まただ、栞菜ちゃんの泣き顔は見たくない、そうなると自然要求を受け入れざるをえない。 (はぁ…俺、腹上死なんてことにならなきゃいいけど) 彼の不安的中とばかりに営みはこの後数時間に及んだ。 (くそっ、栞菜ちゃん。悪いが俺は君に仕返しをしてやりたい気分だよ…) 時は深夜に及び、スタジオには二人しかいなくなっていた。 栞菜はマネージャーの体に寄り添い、行為の後の感慨に耽っていた。 「マネージャーさん、ずっと一緒にいようね。大好き」 「うん…俺も、好きだよ」 と、その時誰もいないはずの廊下で足音が聞こえてきた… 警備員も誰もがいなくなったスタジオに足音がする筈はない。 だが、二人は空耳ではなく聞こえたとわかっていた。 二人の人間が同時に空耳になるなんて現象が果たしてありえるだろうか… 「マネージャーさん〜怖いっ、怖いよぉ〜誰かいるぅ」 「栞菜ちゃん…だ、大丈夫だよ。俺がいるから」 栞菜の怖がりをみてマネージャーにはふとある考えが浮かんでいた。 怖がりな栞菜ちゃんに怖い仕返しをするのはどうだろうか、と。 悪いね、栞菜ちゃん。 こうして、身の毛もよだつ?肝だめし大会が開かれることになった。 俺たちは横浜でのコンサートに向けて練習中である。 そして今は休憩時間であり、皆をスタジオの中央に集めての肝だめし大会開催中なのだ。 「ねぇ怖いよぉ〜やめようよぉ」 「栞菜は怖がりなんだよ。こ、これくらいへ、へ、平気なんだよ」 キュートメンバーの中でもタフな舞ちゃんを除いて皆顔が強張っている。 DVDマガジンみたいな生易しいものじゃないからな。 何せ、語り手は学園七不思議を作り出したあのジミー君だぞ。 「それでね、それ以来陸上部のロッカーからは夜になるとガタガタ、ガタガタッて音を立てる幽霊が出るって話があってさ〜」 「キャアアアア〜」 人一倍怖がりな栞菜ちゃんは俺に胸を押し付けて抱きついてくる。 いや〜予想以上の怖がり方でこっちは嬉しいよ、遣り甲斐があるってもんだ。 だが、あの怨みはこんなもんじゃないぞ。 1 学園七不思議、深夜の教室に響く男の泣き声を語る 2 そのボインな胸を鷲掴みにして震えあがらせてやる 3 語る時に息を吹きかける 次の話は栞菜ちゃんにとってもよく似た性欲の強いあの先輩と作った七不思議を話す番だな。 「これは俺が学生時代に聞いた話なんだけどね〜」 「怖いよぉ〜マネージャーさん、やめてぇ〜」 ウルウルと涙を滲ませた瞳で上目遣いにやめてと懇願してくるが、俺はまだやめてあげるつもりはない。 「夜、ある学生が忘れ物を取りに学校に戻ったんだ。そうしたら、ある教室からギシギシと机がきしむ音がしてきたんだって」 「あぁん、その先は言っちゃやだよぉ。マネージャーさん」 栞菜ちゃんはさっきよりもギュッと胸を押し付け、左右に揺らして擦ってくる。 練習中のせいか、Tシャツの下はノーブラで擦る度に乳首が当たるのがわかる。 うほっ、たまらないな〜栞菜ちゃんのおっぱいは。 「それでお兄ちゃん先はどうなの?」 「舞ちゃんは強いな〜ちょっとは怖がってもいいのにさ」 「も、もぉやめて〜私には無理だよ〜」 強がるメンバーもいるが、明らかに栞菜ちゃんだけは様子がおかしい。 このまま話していいものか…しかし、俺は復讐するって決めたんだ 1 泣きじゃくるのに構わず続ける 2 話をやめて栞菜を慰める 3 栞菜に耳を塞がせて話を続ける 顔を俯かせ、耐えきれない様子の栞菜ちゃんだが、まだ平気なメンバーもいるから続けることにした。 「その学生は怖くて逃げ出したかったんだけど、気になって教室を覗こうとドアに手をかけたんだ…」 「それで?」と待ちきれない様子の舞ちゃんは余裕とばかりに笑っている。 緊張する他のメンバーをよそに何て強靭な心臓しているのかと感心してしまう。 「ドアを開けようと恐る恐る手を引いた瞬間」 「キャアアアア」とタイミングよく隣の栞菜ちゃんが叫び声をあげた。 その声に驚き、他のメンバーまで一瞬その場で跳ねていた。 「という男の声が聞こえてきて、しばらくすると『助けて、助けて、まだ死にたくない』って怨めしい言葉が聞こえてきたんだ」 「マネージャーさん〜もぉ〜やめてぇ〜怖いよ〜」 「学生は大慌てで逃げ出したんだって、それで校庭からその教室を振り返ったら…髪の長い女が男にナイフを何度も突き刺しているのがみえたらしい」 話終えたところで、栞菜ちゃんは肩で息をするほどに弱りきっているようだった。 「お兄ちゃん、もっと怖いのはない?」 1 続けるか、舞ちゃん怖がるまで 2 栞菜ちゃんが大変だ、もうやめる 3 誰かからビンタされてしまう 舞ちゃんの余裕綽々とした顔をみていたら、生意気だなと思えてきてしまい、更に怖い話を続けることにした。 次はどの七不思議から話そうかと悩んでいる俺に、栞菜ちゃんは服の裾を引っ張ってくる。 「何?」 「お願い、もうやめて…私、怖がりなの。だからお願い…」 「栞菜ちゃん」 こんなにも悲しそうな顔をしている栞菜ちゃんは初めてみた。 泣かせるような事、嫉妬されるような事、怒らせる事、色々としてきたがこんな栞菜ちゃんはみたことない。 「栞ちゃんは怖がりだもんね。でも、私はまだ怖くないしもっと話聞きたいな」 「舞ちゃん、マネージャーさんを止めて。じゃないと私もう…」 復讐、何て馬鹿な事を考えていたかな。 栞菜ちゃんは俺を愛するあまり激しく求めてきただけじゃないか。 いやいや、それで迷惑を被っていたのは誰でもない俺だ。 しかし… 1 続けてしまえ、絶対怖がらせてやる 2 栞菜ちゃんを優しく抱き締める 3 △△、お前先輩にそんなことしていいと思っているのか? もう構うもんか、舞ちゃん怖がらせないと目的を達成した気がしない。 この時点で俺は当初の目的など忘れ、まぁ達成したといえば達成したが、舞ちゃんを怖がらせてやるんだ。 「これはまた俺が聞いた話なんだけど、学校でね」 「いやぁ〜」 怖がりな栞菜ちゃんは俺がまだ出だししか話していない内から叫びだしてしまった。 更に強く握られる俺の服はもう伸びきらないほどだ。 「うわああん」 耳を塞ぎ泣き出す栞菜ちゃんはとうとう俺の服から手を放した。 いやいや、と頭を振って恐怖を振り払おうとしているかのようだ。 栞菜ちゃん… 「マネージャーさん、怖がる栞菜をみてられません。もうやめてあげて下さい」 泣き出す栞菜ちゃんの背中を擦り、慰めるのは仲がいい愛理ちゃんだった。 愛理ちゃんが栞菜ちゃんを慰めにいったことで一瞬で空気が変わってしまう。 皆罰が悪そうな顔で申し訳なさそうだ。 「栞菜、ごめんね…」と皆が謝罪している。 ヤバい、空気読めずに続けたのは俺だ。 1 栞菜に土下座する 2 栞菜を別室で抱き締める 3 舞ちゃんも原因の一つだと責任転嫁 こんな栞菜ちゃんはほっておけないよ。 俺は他のメンバーに断りを入れ、栞菜ちゃんを別室に連れていくことにした。 他のメンバーもこの後何があるのか察したようだが、今日は仕方ないといった顔だ。 栞菜ちゃんを支えて歩いていると、偶然あの馬鹿な後輩に出くわした。 「先輩、栞菜ちゃんに何をしているんですか?」 「ちょっと悪ふざけが過ぎてな…栞菜ちゃんを借りるぞ」 「ちょっと待て。この馬鹿先輩。うちの大事なアイドルに何してくれたんだ」 泣き顔の栞菜ちゃんを見てしまったせいだろうな、△△は俺の肩を掴み振り向かせると顔面にパンチを入れてきた。 きれいに決まったパンチは見事に俺を吹っ飛ばした。 「△△さん、違うの。マネージャーさんは悪くないの。私が怖がりなのがいけないの」 「だって君は、先輩に泣かされたんじゃないのかい?」 「違うよ、私が勝手に泣いただけだから」 俺を庇うように栞菜ちゃんは△△との間に立ち塞がった。 △△はそんな栞菜ちゃんの様子に悔しげな顔をしてキュートメンバーの待つ控え室に入っていった。 「大丈夫だった?」 栞菜ちゃん、俺はどれだけ君を傷つけてしまっていたんだ。 1 ごめんねと謝ると涙が零れてくる 2 栞菜に抱きつき甘えてみる 3 △△を追って飛び蹴り 俺は身を挺して庇ってくれた栞菜ちゃんの一途な想いに泣けてきてしまった。 「ごめんね、俺が泣かせたのに…」 「いいの。私がマネージャーさんの怖い話に慣れるから。だから泣かないで」 「栞菜ちゃん、栞菜ちゃん〜」 「泣かないで」 栞菜ちゃんはその豊満な胸に俺の顔を埋めさせ、慰めてくれた。 頭を撫で、マネージャーさんと優しく声をかけてくれる。 「マネージャーさん、私を抱いて慰めてくれようとしたんでしょ。嬉しかったよ」 「うん、慰めてあげようと思ってた」 「じゃあいこう。私、今日はいっぱいしたい」 今日は? いやいや、今日もでしょ… 栞菜ちゃんをやっぱり抱いた方がいいよな 1 いいよ、と別室に連れていく 2 泣いて疲れちゃったな。このまま栞菜ちゃんの胸で眠ろう 3 うまく誤魔化そう、流石に死にたくはない 俺は泣き疲れ、栞菜ちゃんの胸に顔を埋めたまま眠りに落ちそうになる。 目は瞼がくっつきそうになるし、意識はぼぉ〜っとしてくる。 「このまま栞菜ちゃんの胸で眠ってしまいたいな」 「いいよ、マネージャーさんがそうしたいなら眠らせてあげる。可愛い寝顔が見られないのが残念だなぁ」 と、栞菜ちゃんの声を最後に眠りに落ちてしまっていた。 気付いた時には別室に移動した後だった。 …いつの間に移動したんだっけか、俺眠っていたはずだよな。 顔を起こすと俺を抱き締めたまま、自分も眠りについた可愛い栞菜ちゃんの寝顔があった。 ったく、自分こそ可愛い寝顔してるくせに。 いたっ、首が無理な姿勢してるせいで悲鳴をあげている… でも、栞菜ちゃんを起こしたくはないしな〜どうするか 1 また一眠りできるかな…いたたっ 2 栞菜ちゃん起こしちゃったかい? 3 無防備な胸にイタズラしちゃおうかな 起こすのも可哀想だともう一眠りすることにしたはいいが、これがどうも難しい。 首を下手に動かせば栞菜ちゃんを起こしてしまいかねない。 無理は承知で眠りにつくことにしよう。 5分後、俺はやはり眠れずにいた。 …首が段々痛みが増し、眠りにつくどころではなくなってきている。 痛い、酷く痛い。 「動くなってのが無理だよな。この姿勢じゃあさ」 「ん…ん〜マネージャーさん?」 「か、栞菜ちゃん起こしちゃったかい?」 「ううん、そんなことないよ。マネージャーさん、抱き締めてくれる?」 やっと解放されたはいいが、俺は首が痛くてまともにできるかわからない。 それに今日は激しいしようって栞菜ちゃんがいっていたしな。 1 首の痛みは気のせい、とがばい婆ちゃんの声が 2 こんな魅力的な胸を前に飛び付かないのは無理だ 3 首が痛いと事情を説明 ここで首が痛いのにしては俺は仕事にならない気がする。 コンサートは近いのだ、支障が出るようなことはできない。 「栞菜ちゃん、俺実は首を痛めてしまったらしくてさ。無理は出来ないんだ」 「…そうなんだ、残念だな…私、とっても楽しみにしてたのに」 栞菜ちゃんはショボンと落ち込み、肩をがっくり落としてしまった。 俺は栞菜ちゃんの肩を叩き、またもや慰めることになった。 「本当にごめんよ。首の痛みが引けたらまたしよう。俺が倒れるまでしよう」 「うん、わかった。マネージャーさんの痛みが治るまでは我慢するね」 何とか納得してくれた栞菜ちゃんは大事そうに俺の首を擦ってくれた。 栞菜ちゃんの一途な気持ちを再確認できただけでもよしとしよう。 「マネージャーさん、私ね一番怖いのはお化けでも虫でもなくて、あなたがいなくなること」 「栞菜ちゃん…うん、治ったら約束だ」 完治後が楽しみでもあり、怖くもある。 栞菜ちゃん、約束は守るよ、きっと