ハローメンバーは他メンバーのお仕事を見学する事も大事なお仕事であって、その日はちょうど先輩の 
お芝居がある日だった。その日にうちのメンバーが見に行くので、付き添いをしろとのことだった。 
「で、誰がいくんですか?」「ああ、まだ調整中、前日には連絡するよ」とのこと。 
で、当日、俺は自分の車で出社した。付き添いメンバーが一人なのでじゃあ俺の車で行くかと考えたからだ。 
今日は直帰だからとデスクワークを片付けていると、そのメンバーが早速俺の隣に現れた。 
「よろしくぅ〜マネージャーさん」 
「お、きょうはよろしくな」 
目の前にいたのは桃子。 
「でもなんでこんな日に行く事にしたんだ?土日だったらメンバーと一緒に行けるのに」 
「だってぇ・・・マネージャーさんと二人になれそうだったしぃ。ほらぁデートみたいじゃないですかぁ」 
いちいちクネクネしながら、そして時々俺の肩に手を置きながら桃子は答えた。 
「ちょっとまって・・・この書類片付けたら出るから」「はぁーい」 
そうだなぁ・・・なんかデートみたいだって言われればそうだなぁ。 
俺は慌てて伝票を片付けた。 

「よし行くか」「はぁーい」 
さすがに社内じゃおとなしかったけど、エレベータに乗り込むといきなり腕に絡み付いてきた。 
「久しぶりですよねぇ。もぉほんと冷たいんだからぁ」 
「ちょ、まて、誰か来たらどうするんだよ」「いいじゃないですかぁ。」 
桃子は思い切り背伸びをすると耳元にささやいてきた 
「そういう仲なんですからぁ・・・」 
こら耳に息を吹きかけてそういうの言うのやめなさい 
「こっちも久しぶりなんだし」そういって桃子は俺の股間をぎゅっとつかんだ 
「こんなとこ見られたらクビですよね?」 
嬉しそうに俺の股間をグニグニ握ってくる。あああ・ダメだよ。やばいから 
地下でエレベータが止まったらすっと離れて歩いていく桃子。誰もいないのを見て、 
こっちを振り返り「フフフフ」と笑って見せた 

程なく劇場に到着。関係者入口から入って控え室へ。出演者にご挨拶をして差し入れを渡して 
2階の関係者席に通された。そこは個室でカラス張り。階下でも気づいたのがいるみたいで、こっちに 
手を振ったりしてる。多分顔くらいしか見えないはずなのにみんな凄いね。 
桃子は気づいているのかどうか、パンフレットに目を通していた。 
俺はステージに隣に腰を下ろした。そして程なく開演・・・ 
さすがに真剣にステージを見ている。コメディーなんだが時々クスリと笑うくらい 
そんな真剣な顔の桃子は初めて見る気がするな。ちょっとりりしい感じがする。 

1.じぃーっと桃子の顔を見る 
2.邪魔にならないように席を外す 
3.さっきのエレベータでのお返しだ 




「ちょっと?何かついてますぅ?」「あ、いや」 
「んもぅ、せっかくの舞台なんですからちゃんと見てくださいよぉ」 
表情は変えないものの、そうやって俺に諭す桃子。なんだよぉ。いいじゃんかよぉ。 
慌てて舞台の方へ視線を戻したけど、やっぱり気になってチラチラ見てしまう。 
なんかいつもの笑顔の桃子もかわいいが、こういうきりっとした表情も悪くないな。 
「なんか舞台見るのって慣れないからさ。ハハハ」 
「ダメです。お仕事ですから」 
はぁーい。なんかお説教されちゃった。仕事モードの桃子も新鮮だなぁ。 
舞台はちょっとした青春ストーリー。多少の甘酸っぱい恋愛劇もあった。 
「はぁ・・・いいなぁ・・・」 
と呟く声 
「こういう恋愛もありですよね?」 
「どうなんだろう・・・」 
「んもぅ、いつもエッチな事しか考えて無いからですよぉ。こういうロマンチックなのも勉強してくださぁい」 
ああ、やっぱり桃子も女の子なんだな。 
舞台の照明に瞳がキラキラしてるじゃん。 

1.恋人ならここで手を握るんだろうな 
2.何言ってんだ。桃子だってエッチな子じゃないか 
3.最近疲れてるし・・・ちょっと眠るか 



そっと手を伸ばして桃子の手に触れてみた。桃子はちょっとだけ、え?という表情をしてこっちを見たけど、 
視線を舞台に戻すと同時に、自分から俺の手をぎゅっと握った。 
さっきまでの凛々しい表情にちょっとだけ笑みがこぼれた気がした 
「嬉しい・・・」「え?」 
珍しく舞台から視線を外し、満面の笑顔を向けた 
「だって恋人同士みたいじゃないですかぁ」 
桃子はちょっと力をこめて俺の手に指を絡めた。 
そんなに喜ぶなんて思わなかったな。俺も握った手に力をこめた。 
指が絡まりあいながら桃子の足の上を動いていた。互いに視線は舞台の上に戻したけど、 
意識は手の平にあったかもしれない。 
すると俺の肩に桃子は頭を預けてきた。俺に寄り添うように体を傾けてきた。 
視線を落とすとすぐそこに桃子の顔。 
「どうしたの?」「・・・そんなこと聞かないでくださいよぉ」 
こういう甘いムードって久しぶり・・・もしかして初めてかな? 

1.肩に手を回して抱き寄せる 
2.頭を下げて頬を合わせてみよう 
3.喉渇いてないか 



劇場の椅子ってなんで手すりが大きいのだろう。ぴったり寄り添えないじゃん 
俺はちょっと頭を下げ、顔を桃子に近づけた。桃子は?という感じで視線をこっちによこす。 
「あ・・・」 
ちょっとした驚きの声があがった。桃子の頬はやはり柔らかいな。 
だんだん触れた頬の部分が暖かくなってるようだ。 
ちょっと顔を振ってみた 
「んもぉ・・・ちょっとザラザラしますよぉ・・・髭とか剃ってますかぁ?」 
「朝ちゃんと剃ってきたって」 
「デートの前にも剃って下さいっ」 
でも桃子の顔をすりすりしてくる。お互いに顔を動かしあってる姿がもし見られてたらきっと 
バカな二人と思われるだろうけどね。でもこの場ではこれでいいのかな。 
そうしてるうちに、頬が離れ、互いに正面を向いて止まった 
じっと桃子は俺を見てる 

1.唇を指でなぞってみる 
2.両手で頬をなでてみる 
3.太ももを手の平で触ってみる 



そっと両手で頬に触れた。桃子は少し顔を突き出した。 
「顔が・・・」「ん?」「顔が熱いでしょ?」「確かに」 
親指で目の下辺りを何度もなぞってみる。 
桃子は目を閉じて俺に任せてる。 
「あったかぁーい。」 
「桃子の顔が熱いからだよ」 
「いいの、あったかいの」 
顔のラインにそって俺は手を動かした。桃子も顔を傾けたりしてる。 
俺の左手を桃子はしっかりと握って。 
そして顔を右にむけると俺の手首辺りに口をつけた。 
唇を押し当てながら目だけこっちを向いて、笑った 

1.俺の膝の上に座るかい? 
2.このままキスするか 
3.そうだ、舞台見ないと 



俺は左手をゆっくり引いた。桃子の顔がゆっくりと正対しながら近づいてくる。 
もう一度両手で顔を支えると、俺は少し腰を浮かせて顔を近づける 
ゆっくりと互いの唇が触れる。桃子が俺の肩に手をかける頃には桃子の舌が俺の口の中を探っていた。 
「ん・・・ぅん・・・んん・・・ハァ・・・んん」 
ピチャピチャという液の混ざる音だけ小さな個室に静かに響いた。 
「どうしよぅ・・・舞台全然見て無いよ?」 
ちょっと困ったように笑う桃子。 
「舞台はちゃんと見ないとダメなんでしょ?俺はエッチな事しか考えて無いからなぁ」 
「んもぉ・・・意地悪ばっかりぃ」 
ぷくっと頬を膨らませる桃子 
「賢い桃子ちゃんはちゃんとぶた・・・」 
そう言ってると桃子はまた唇を重ねてきた。体が完全に乗り出してこちらに体を預けてる 
「そんな意地悪言う唇はこれですか?」 
桃子はウフフと笑った 

1.確かに舞台はちゃんと見ないとな。 
2.この生意気な事を言う子にお仕置きしないとな 
3.・・・場所変えるか? 



「桃子・・・」「なんですかぁ?」 
「舞台・・・やめちゃおうか?」「え?」「俺、桃子と二人になれる所に・・・」 
桃子はちょっと考えていた。そしてにっこり笑って、うなづいた 
でも先輩の舞台に招待されてて終演後の挨拶もしないで帰るのに適当な理由をどうするかな 
「私、ちょっと気分がすぐれないので・・・でどうですか?」 
「いいの?」 
桃子は俺の二の腕あたりをぎゅっと抓って言った。 
「今更何言ってるんですかぁ?」 
そういうと荷物をまとめにかかった。俺は劇場の関係者に事情を話した。 
気分の悪い桃子を介抱するように寄り添って駐車場まで歩く。桃子は笑いを堪えるのに必死みたいだ。 
車に桃子を乗せ、最後にもう一度楽屋口のマネージャーに挨拶だけして、戻ってきた。 
見ると助手席に桃子が見当たらない。慌てて駆け寄り中を覘いたら後部座席に寝そべっていた 
「こらぁ、ビックリしたじゃないか!」 
「ごめんなさぁい。」笑いながらシートとシートの間から助手席に戻ってくる。 
ミニスカートの足を大胆に伸ばして助手席に収まる。 
「でもちゃんと走ってくれたから、合格!」 
嬉しそうにシートベルトを締める桃子 
「で、どこ連れてってくれるんですか?」 

1.確か家の近所にイタリアンの店ができたんだっけ 
2.海沿いの道をドライブするか 
3.ラブホでいいかな? 



「お腹すいたか?」「うーん」「まずは飯でも食べようかなって」「それいい!うん。ご飯いい!」 
桃子のテンションが上がったようだ。にまーって笑って俺の膝をパンパンたたく。 
とりあえず頭に浮かんだのは最近近所にできたイタリアンらしい店。俺んちから歩いて5分くらいのところに 
ひっそりと。行列ができるほどじゃないけど、結構毎日混んでるみたいだ。今の時間ならきっと空いてるような気がするし。 
車が快適に走ってきた。俺の家に近づいてくると急に桃子が窓の外をみて、そわそわしだした。 
やがて俺の駐車場に車を入れると、桃子のテンションはがっくり落ちてた。 
「マネージャーさんの家かぁ・・・」とちょっと不満げだった。 
「違うよ。」 
「え?」 
「ちゃんとした店だよ。うちの近所だから、車を止めに来ただけ」 
「ほんとですかぁ!」 
そう言うとあっという間に助手席から飛び降りた。俺が車を降りるのももどかしそうに運転席の近くまでやってきた。 
「はやく・・・早く行きましょ」「はいはい」 
引きずり出されるように俺は車を降り、引っ張っていく勢いで歩いていく。 
店は開店直後だからか普通に空いていた。一番奥のテーブル席。間接照明の柔らかい光とテーブルの上のキャンドルが 
赤々と桃子の顔を照らしてる。向かい合って座った 
「あーあ。失敗した。」 
「どうした?」 
「こういう展開になるんだったらもっとおしゃれしてくればよかったかなぁ」 

1.何を着ててもかわいいよ 
2.じゃあ脱いじゃえば? 
3.確かにちょっとセンスないかな 



「大丈夫、大丈夫、何着ててもかわいいからさ」 
「ほんとですかぁ・・・?」 
「ほんとほんと」 
「ですよねぇー」 
あははぁと笑ってからメニューを覗き込む桃子 
確かにこの店の雰囲気だともうちょっと大人っぽい感じの方がいいかもしれないけど、 
桃子には桃子の味ってのがあるしね。 
「うーん・・・あのぉ・・・これってどういう意味ですか?」 
「え?」 
「よくわかりませんよぉ・・・何がいいんだろ」 
「じゃあこのコースにしようか。」 
「はい・・・」 
「ちょうど2つ選べるから、シェアできるし」 
「しぇ?」 
「要はちょっとずつ換えっこして食べるって事だよ」 
「ああ・・・じゃそれがいいですぅ!」 
あ、飲み物頼まないと 

1.ここは一杯くらいワインで乾杯 
2.やっぱり俺はワインで、桃子は・・・オレンジジュースかなんかで 
3.ここは桃子にあわせてジュースにするか 



「じゃフルーツジュース2つで」「かしこまりました」 
店の人が下がると、桃子は顔を覗き込んで言った 
「いいんですか?ワインとかは?」 
「だってこの後運転して送っていかないといけないでしょ?」 
あぁ・・・と納得した顔でまた背もたれにもどった。 
やがてデカンタに詰まったジュースとグラスが運ばれてきた。 
さすがに注いではくれなかったので、桃子にジュースをついであげる 
桃子も注ごうとするけど、ちょっと届かないみたいだ。 
「よし」と椅子から降りて俺の横まで来てデカンタを傾けた。 
ウフフっと席にもどると、グラスを持ち上げた 
「じゃあ・・・乾杯!」とグラスを合わせた。桃子はぐっとジュースを飲み干した。 
「あれ?」俺がじっと見てたのが解せないみたいだ 
「だって一気飲みする奴がいるか?」「え、ちがうんですか?」 
もう一度注いであげたらグラスをもってキャンドルにかざしてみてる。 
やっぱりそういう表情は子供みたいだなぁ・・・ 
やがて料理が運ばれてきた。桃子はぎこちなくではあるけどナイフフォークでおいしそうに食べてる。 
「あ、これもらいまーす」「こら!」「いただきぃ」いきなり人の皿の甘いニンジンをパクッと食べたりして。 

「ごちそうさまでしたぁ・・・」デザートまでしっかり食べきった俺たちは結構満腹だった 
結構安かったので今後も使えるかもしれないな・・・ 
「この店って最近できたんですよね?」「うん」「じゃあ桃が一番に来たんですね?」 
そういうとまた桃子は嬉しそうに笑った。 
さてそろそろ店を出よう 
「次はどこ行きますか?」 

1.ドライブでも行こうか 
2.俺の部屋でも行こうか 
3.近くの公園まで散歩しようか 



「ちょっと食べ過ぎたかもしれないからちょっと歩こうか」 
「いいですよぉ」 
桃子はしがみつくように腕に飛びついた。桃子の頬が俺の肩に、そして柔らかなふくらみが俺の腕に 
それぞれ押し当てられた。 
人通りはそれなりあったけど、表通りに比べるとそうでもないね。桃子は何が珍しいのかキョロキョロしてる。 
道なりに進むとやがてかなり大きな公園に突き当たる。昼間はゲートボールだの、サッカーだの賑やかだけど、 
食後のこの時間だと目立つのは街灯くらいだ。時々吹いてる風がそこらにある木がさわさわと音を立てた 
「静かですねぇ。」 
確かに人っ子一人みえない。街灯の明かりの中に立つとスポットライトを浴びてるみたいだな 
そこで立ち止まると公園内を見まわした 
さてどこに行こうかな 

1.隅にあるベンチ 
2.真ん中にある大きな滑り台 
3.ちょっと先にある噴水の広場 



「あ!滑り台だ!」桃子が駆け出していった 
テテテっと階段を上る。学校にあるようなんじゃなくて、もっと大きく高い代物だ。 
そのてっぺんでこっちに手を振る桃子。下から手を振り返すと上から大きな声が。 
「こっち上っておいでよ」「え?」「いいからぁ」 
ったく仕方ないなと階段を上ってみる。 
「見て!」と指を指した方向 
公園を囲む生垣の向こう側には川があり、川に沿った道路には街灯と車のヘッドライトが等間隔で 
流れていた。へぇ・・・こんな景色が見られるなんて意外だなあ・・・ 
「きれいだよねぇ。こんなところに住んでるマネージャーさんがうらやましいな」 
「俺も初めて見たよ。この景色」 
「そうなんですかぁ?じゃあまた桃と初めての経験だね」 
嬉しそうに手を握った。 
「じゃあ一緒にすべりましょ?」 
「はぁ?」 
「ね、いいでしょ?」 
「いいよ」 
俺は桃子を背後から抱きとめ台上に座った。桃子は俺の両膝をそれぞれの手で抱えている 
「行くぞぉ!それぇ!」 
俺たちはゆっくり滑り出した。 
「きゃー」 
およそ滑り台には似つかわしくない叫びをあげて桃子が体を動かすので、俺たちはバランスを崩して 
もつれるように滑っていった。桃子は笑いが止まらないらしい。 
俺たちは滑り台の端っこに重なり合って止まった。俺の上には、俺の顔を見下ろす桃子が。 
「マネージャーさん・・・」 
桃子はゆっくりと俺にキスをした。 

その時、桃子の携帯が鳴り響いた。 
「はい、もしもし?あ、ママ?」 
ママ? 
「うん、そう、そうなんだ。で、ちょっとね。そう休んでて、うん、そろそろ帰るから・・・はい」 
桃子は残念そうに携帯をしまった。 
「どうしたの?」 
「ほら、劇場で気分が悪いって帰ったでしょ?そしたらね、事務所に連絡が行ったみたいで・・・」 
え? 
「で、事務所からうちに連絡があって、待ってたんだって。でもなかなか戻らないから電話されちゃった」 
そ、そうか 
「ゴメン、今日は帰る・・・」 
「送っていこうか?」 
「うん、お願いします」 
「ごめんな」 
「いいんだって」 
そういうと最後の名残なのかもう一度俺たちはキスをした。ゆっくりゆっくりと 

家の近所に着いた。 
「じゃこの辺で」「挨拶しようか?」「大丈夫」「そうか」 
降り際にもう一度キスをせがまれた。何度かキスした後に桃子が言った 
「今日はほんとうに楽しかった。こんなデート一回したかったんだ。」 
「そっか」 
「だからね。またデートしてほしいんだけど」 
「わかった。いいよ」 
「ほんと?じゃあその時まで、我慢してあげる」 
そういうと俺の股間をぎゅっと力強く握った。 
「ひぃ!」と俺は情け無い声を出す 
ウフフフと笑って、桃子は駆け出していった