以前起きた忌まわしい事故 
・記憶を一時的になくす 
・男の証がたたなくなる 

…この二つは俺のエッチのしすぎが原因だった。 
じゃあ、今度のこれはなんなの?ねえ、なんなの? 

まったく原因がわからない。なんか夢を見てるみたいだ。それも悪い夢の方を… 

何度鏡を見てもやっぱり異変は起きたままで変わっていなかった 
いったいどうしてこんなことに 

…さらに最悪な事に今日はあいつが来る予定になっていた。 
こんな姿を見られたら果たしてどうなるやら 

「マネージャーさあん♪おはようごじゃいまぁーすぅ」 

やばいっ!来ちまった。ノックしないで鍵あけるなっていつも注意してるだろうが… 
なんとかやり過ごさないと 

1 ベッドの下に隠れる 
2 お風呂に隠れる 
3 どうせすぐばれるからこのままでいよう 



「逃がさないですよぉウフフフフフフ♪今日は気が済むまで」 

いいや、どうせ隠し通すことはできない。ならじたばたしない方がいい。 

「…………」 

ベッドに座っている俺を見て黙っている桃子。 
「あら?マネージャーさん…」 
そうだよ。わかるよな、こんな姿になっても 
「どこいっちゃったんだろ」 
へっ?わからないのか。俺だよ、こんなになっちゃったけど 
「こんなにちっちゃな子をひとり残して。もう、いい加減な人だなぁ〜」 

…なんでわからないんだ。お前の目の前にいるチビが俺だよ。 

「キミはだれ?マネージャーさんの弟?ずいぶん歳がはなれてるんだねぇ」 

こらっ頭なでるな。 
本当にわからないのか?鏡で見たとき我ながら顔がぜんぜん変わってないと思ったのに 

1 俺だよ桃子。マネージャーさんだよ! 
2 泣きそうになってきた、ああっ我慢できない 
3 …気付いてないのか。じゃだましてみるか 



「弟、にしてはかなり歳がはなれすぎかなぁ。一人っ子だとか言ってたし」 
人の顔をぺたぺた触るな、失礼なやつだな。 
「なんでそんなぶかぶかな服着てるの?それにどうしてひとりでここに」 

…気付いてないのか俺が誰なのか。これはおもしろそうだ、ちょっと遊んでやるか 

「おねえちゃんだれぇ?あまりかわいくないね」 
「なっ…失礼だねキミは。この私に対してだれだとかかわいくないとか」 
いててて、ほっぺつまむんじゃない。こいつこんな子供にも容赦無いな 
「今の口のききかたまるで誰かさんみたいだね」 
「だれぇ?だれのこと」 
「大人のくせしてバカでスケベでどうしようもない人!」 

こ、こいつ、俺をそんなふうに思ってたのかよ。 

1 正体を明かしてやる 
2 怒りをおさえる。桃子に甘えてみよう 
3 おねえちゃんしゃがんでるからパンツ丸見えだよ 



「おねえちゃんしゃがんでるからパンツまるみえだよ」 
「えッ?!ばっばか、早く言ってよエッチ!」 
ピンク色のパンツをあわてて隠してる。なんか俺の時と違うな。 
…もっと見たいですかぁ?ウフフフフフフ、なんて笑いながら足を開くかと思ったのに。 
怒るだろうな桃子。さっき俺のほっぺをつねったしな。 

「そんなかわいい声で言わないでよ。おこれないじゃん」 
へっ?なんだよ、怒らないのか 
それどころか俺の髪を愛しそうに撫でて笑っている。 
「今のがマネージャーさんならもっとサービスしちゃうけど、キミにはまだ早いね」 

…ちっ、もう一度恨むぜ。朝起きたらこんなガキになってたことを… 
「そうだお腹すいてない?何か作ってあげようか」 

1 うん!シチューがたべたいっ! 
2 おねえちゃん料理できるの?くすくす 
3 お前のピーチをくわせろ 
4 それよりエッチして 



「シチューがたべたい」 
「えっ。おねえちゃんにはちょっと難しいかな…」 
「えぇ〜…つくってくれないの?」 
「わかった、頑張る!」 
…大丈夫かな。台所を火の海にしたりしないだろうか。 

バンダナにエプロン、どっちもピンクか。似合うなピンクが 
かわいらしくてちょっとエロいな桃子は。ピンクがそれを一層引き立たせる。 
「お口がちっちゃいから食べやすい大きさにしてあげるね」 
鼻歌を歌いながら具材を切り始める桃子。 
なんだ、心配して損した。手際いいじゃないか。 
「あ痛ぁあっ!指切っちゃったよぉ」 

それでこそ桃子だな。 
「だいじょうぶおねえちゃん…?」 
「へーきへーき。それよりいい子で座って待ってなさい」 

俺を気遣うなんて優しいんだな。いつもの甘える桃子とは違う 

1 ばんそうこうあげるね 
2 血が出てる!しゃぶってあげる 
3 ぼくが支えてあげる、とお尻をつかむ 



「たいへん、血がでてるよ!しゃぶってあげる!」 
「いいよ。あっ、ははは、くすぐったいってば」 
あんなにちっちゃいはずの桃子の手が俺の手より大きい。 
信じられないが今の俺にはこれが現実なんだ。 
白くてやわらかい指から痛々しい赤い色の血が流れている。 
「…小学生みたいな見た目のくせにずいぶんやらしいんだね」 
「なにいってるの。ぼくはおねえちゃんが心配なんだよ」 
「ありがとね。でもおねえちゃんはへーきだから」 

強がるなよ。浅くはないだろその傷口… 
「はーいもうすぐだからねぇ。いい子にしてなさいっ♪」 

いい匂いが鍋から立ちこめてくる。俺のためにケガまでして…桃子… 

わりと早めに血は止まったけどその傷口が生々しいよ。 
「どうしたの?そんなかなしい顔して」 

1 ごめんなさい、ぼくのせいでケガして 
2 お、おねえちゃん、好きだよ… 
3 またしゃがんでるからパンツ見えてる〜 



ごめんな、桃子。 
「ごめんなさい、ケガしたのぼくのせいだよね」 
「ちがうよ〜私がドジだったからだよ。ほら男の子は泣かない」 
ぎゅーと抱き締めてくれる桃子。ああ…やわらかいなぁ 
…傷つけてごめんな。桃子の胸の中、なんだか安心するよ。いつも俺が抱き締めてばかりだからなんだか新鮮だ 
「よし、シチューできたよ。はい食べようね」 

わざわざ俺の口に運んでくれるその優しさがうれしかった。 
「あ〜〜ん。あついからふーふーしてからね」 
「おいしい〜」 

俺、こうやって桃子を気遣ったこと、あったかな。 
無い…な。いつもエッチばかりだし、平気で尻は叩くわ穴に指は入れるわで。 
「食べたら歯みがいて〜」 
ちょっと過保護なくらいだがうれしかったよ。 

「何してあそぼうか?」 

1 えほん読んで、とエロ本を渡す 
2 いっしょにお昼寝して 
3 公園にいきたい! 



「公園にいきたい!」 
「よーし、いいよ。おねえちゃんがつれてってあげる」 

手をつないで並んで歩く俺と桃子。 
ちっちゃい桃子よりさらにちっちゃい今の俺、完全に小学生なりたてだぜ。幼すぎる 
「あらかわいいわねぇ」 
道行く買い物途中のおばさんが笑っていた。 
…ガキのころ、姉ちゃんと手つないで仲良く歩いてる友達を見るのがつらかったなぁ。 
とってもうらやましかった。寂しかったよ。なんで一人っ子だったんだろうっていつも思ってたよ 

「ついたよ」 

俺の心はすっかり童心にかえっていた。 
砂場、ジャングルジム、ブランコ、どれから遊ぼうか決められない。 
近くにこんな公園がまだ残ってたんだなぁ… 
どうせ遊ぶなら桃子といっしょがいい 

1 ブランコこいで 
2 砂場でおやまつくろ! 
3 ジャングルジムで先にてっぺん登った方が勝ちだよ 
4 原っぱでおいかけっこ 



なつかしい、ブランコ二人乗り 
一人が立って漕ぐんだよな。もう一人は座って。 
「いっくよ〜!空飛ぶまでやるから」 
「わあ〜ったかーい!おねえちゃんすごーーい!」 

昔話バカみたいに夢中になったな。ガキの頃はブランコで空飛べるって本気で思ってた。 
…いまも対して頭の中身は変わってないか。体だけでかくなって 
そう、前にいくときはこうやって足をのばすんだ。ためらわずに思いっ切りな。 
「高い高ーい!あっはっはっはっ、ははははははは…!」 
「うわぁあああっ、た、高いよ〜」 
まさかまたこうやってブランコに乗れるなんて… 
奇跡だ。体が縮んでしまったのも案外悪くないかもしれない 

「次はどうする?」 

1 キャッチボールしたい 
2 原っぱでお昼寝! 
3 おねえちゃんとキスしたいな 



「キャッチボールしたい!」 
「いいよ。しっかり受けとめてっ」 

よく親父とキャッチボールしたな。でも、一度でいいから姉ちゃんとしてみたかった。 
なんでだろ。よくわからない。やっぱり昔から一人っ子であることに寂しさを感じてたのかもな 

「う、あっ」 
桃子、肩強いな…けっこう早く飛んできたぞ。 
「いくよおねえちゃん!えーい!」 
あら、とばない。あんなひょろひょろした球とるの大変だぜ。 
「おっと!おいおい、男の子なんでしょ。もっとしっかり投げなさい」 
「見てろ〜、次はもっと強いの投げてやる〜!」 

だめだ…あんな球しか投げられない。力が落ちてるじゃねえかこりゃ 

時間が過ぎるのははやいものでもう暗くなろうとしていた。 
「帰ろうか」 
「うん!」 
仲良く手をつないで帰るこの時間。ああ、いつまでもこのままでいたい… 

「マネージャーさんまだ帰ってこないねえ」 
晩飯にさっきのシチューを食べながらため息をつく桃子。 
「どうしようか、ねえ」 

1 お風呂…はいろ。おねえちゃん 
2 テレビ見て適当に時間をつぶす 
3 そろそろ正体を明かすか。ちょっとの間だったけど弟になれて楽しかったよ 



「お風呂はいりたい」 
「いいよ」 
あっさりOKしたな桃子。いっぱい甘えちゃうぞ! 

「こらぁおとなしくしなさい!ここはきれいにしなきゃだめ〜」 
「や、や〜め〜て〜よぉ!」 
なんだかめっちゃ恥ずかしいぞ!やめろっ、そんなに俺のちんちんを握るなぁあっ! 
カラダが縮んだから当然そっちも縮んで子供の状態になってるわけで… 
「観念しろっ♪剥いて中まで洗わせなさいっ♪」 
ちくしょう…エッチなことするつもりだったのにぃ 
桃子にされるがままだよ。もう、悔しいなぁ。 

「はいおしまい。うふふ、小学校入りたてでもちゃんと勃つんだねぇ」 
すっかり桃子のおもちゃみたいになっちまった。力じゃまるっきりかなわないな。 
「ちゃんと肩まで入って。風邪ひいちゃうよ」 

…でも悪くないかもしれない。 
桃子はかなり世話焼いてくれるな。結婚したら尽くしてくれるにちがいない 
「もう出ようか、ね」 

1 お風呂上がりにアイス食べたい 
2 …寝るときぎゅってだきしめて 
3 おやすみのキスしておねえちゃん 



「おやすみのキスしておねえちゃん」 

まだちょっとだけ髪が濡れている桃子。 
着替えおわってベッドの中で俺を抱いていた。 

「いいよ。おやすみ」 
「ん〜〜」 

唇も俺が小さいんだな。 
…もうこのままずっと戻らなくてもいいかもしれない。 


……まだ薄暗い中ふと目を覚まし、おそるおそる自分のカラダを見てみた。 
…戻ってる、着てたパジャマがきつい。体がもとに戻ったんだ。 

やっと戻れて嬉しいはずなのにどうして寂しいんだろう。 

「んん……マネージャーさん…?」 

…起きちゃったか桃子。 
もう気付いたかな、俺がさっきのあの小さな子だって 

「あの子は、どこにいっちゃったんですかぁ…?」 
寝呆けている様な表情でぼそっと尋ねる桃子。 
「…帰ったよ」 
昔に、な。もう二度と会えない昔に帰っていったよ。 
いないんだよもう。人は時間を遡る事はできやしないんだ。 

「マネージャーさん…」 
「……桃子…」 

にこ、と笑って俺の唇をつつく桃子。 

「ウソつき。帰っただなんて」 
「へっ?いやホントだよ、帰ったんだ」 

…繰り返すが、昔に。二度と会えない思い出の中に帰っていったんだよ。 

桃子はぎゅうっと俺をだきしめてつぶやいた 


……だって、ここにいるじゃないですかぁ 


「桃子」 
「…おねえちゃん、て呼んでいいよ」 


その表情は 

ずっと見てた、あの慈愛に満ちた顔そのものだった