高校生になると、勉強が難しくなるらしい。 
赤点なんてシステムもできるし、あんまりに成績が酷いと留年とかもありえる。 
これまでも成績が決していいとは言い難い俺だが、流石に留年とかは勘弁だな。 
可愛い女の子がいるなら歓迎なんだけど。 
あでも、雅ちゃんやちぃや須藤さんを先輩って言わなきゃいけなくなるのは嫌だなw 

なぜいきなりこんな小難しいことを言い出したかというと、朝っぱらから親に説教されたせいだ。 
「高校生になるんだから勉強もっとしっかりしなさい!」とか。 
確かに中学のときも高校受験も真面目に勉強してたかっていうと微妙なところだけど。 
無事に高等部にも受かったんだし、まだいいじゃんって思うんだけどな。 
もう少し自分の息子を信用してくれたっていいじゃないか…。 

「勉強用の参考書でも買ってきなさい」とお金を渡され、本屋にやって来た。 
少し参考書代水増ししてついでに漫画でも買おうかなw 
参考書のコーナーに行くと、意外な顔を見かけた。岡井ちゃんだ。 
考えてみたら春休みは旅行や高校入学の準備でバタバタしてたから会うのは卒業式以来だな。 
でもよく見ると、いつも元気一杯の岡井ちゃんがため息なんてついて浮かない顔をしてる。 
ちょっと気になるな、声をかけてみましょうか! 

1.「何か悩みごと?」と普通に声をかける 
2.「だーれだ?」と後ろから目隠し 
3.「だーれだ?」と後ろから胸を鷲掴みパート2再び 



ちょっとここは脅かしてみようか。 
こちらには気付いてない様子の岡井ちゃんの、反対側の本棚にそって近づいて、彼女の背後に立った。 

「だーれだ?」 
「ひっ!えっ、あっ、え!?…うわぁぁぁジミー先輩!!?」 
「え、ちょっと、どうしたの、そんな人を見て化け物みたいな声出して」 
ちょっと悲しいぞ、君にそんな声を出されちゃうなんて。 
「あああああその、何でもないんです、ごめんなさい」 
「そう?ならいいんだけど。なんかため息ついてたし、大丈夫かな、って思って」 
「え、あ、その、ちょっとその、違くて、ため息とこのジミー先輩のびっくりしたのは違うんですよ」 
なんか一人でテンパりだしたぞ、岡井ちゃん。 

「あの、ジミー先輩と会えたのがイヤだとかそんなんじゃなくて、その、あの、何ていうか…」 
「うん」 
「えっとえっと…あの…ごめんなさいっ!!」 
「は?」 
え?何で今度はいきなり謝るの? 
なんかテンパってて話しが見えてこないぞ。 
俺がポカーンとしていると。 

「…あの、ジミー先輩…怒ってますよね?ちさとの事?」 
「え?」 
怒る?俺が?岡井ちゃんを?どうして? 
正直、全く身に覚えがない。 

1.何で俺が岡井ちゃんのことを怒るの? 
2.怒ってるわけないじゃ〜ん 
3.以前芽生えた当たり屋としての才能が… 



少し記憶をたどってみるが、やっぱり思い出せない。 
岡井ちゃんに嫌なことをされた記憶もない。 
何か勘違いでもしてるんじゃないか? 

「あのさ、ごめん、分かんないんだけど、岡井ちゃん俺に謝るようなことした?」 
「え、だって、卒業式の日、舞ちゃんにボールぶつけられて…」 
そっか、そういえばそんなことあったな。 
いやでもそれは岡井ちゃんは悪くないだろ。 
「でも岡井ちゃんはそれ悪くなくない?」 
「だって、ちさとが舞ちゃんに余計なこと言ったから…」 
…思い出してきた。 
そういえばあのとき岡井ちゃん言ってたな、デートしたこと舞ちゃんに言ったせいだとかなんとか。 
ずっと気にしてたんだ。 

「逆に岡井ちゃんがいてくれたから俺はあれくらいで済んだんだよ、お礼言わなきゃいけないくらいだよ」 
「でもだって、ジミー先輩にケガさせちゃったし」 
「あれくらいもう治っちゃってるよ、ほら、もう傷跡もないし」 
「…怒って、ないんですか?」 
「だから怒ってないって」 
むしろアレは俺のせいだしね。岡井ちゃんが謝ることじゃないよ。 
俺が笑顔を見せると、ようやく岡井ちゃんも笑顔に戻ってくれた。 
「よかったぁ、ジミー先輩に嫌われたらどうしようかと思ったw」 
「どうして?」 
「え、あ、それはその、あの…何でもないです!」 
はぐらかされちゃったかな 

1.聞きたいな、どうして俺が嫌いになるとイヤなのか 
2.じゃあもう一つのため息ついてたほうの悩みを教えてよ 
3.ところで、こんなところで何してるの? 



まぁいいや。 
「じゃあもう一つのほう教えてよ」 
「もう一つ?」 
「ほら、俺に会ったのとは違うって言ってため息ついてたじゃん」 
「あ、そっちですか?あのぉ、ちさとホントに成績がヤバいんですよ」 
勉強の悩みか。よく考えたら参考書コーナーでため息ついてるんだから当然といえば当然か。 

「ホントに数学がヤバくて、全然分かんないんですよ」 
「あー、中学校入ったら一気に難しくなるもんね」 
こういっちゃ失礼だけど、岡井ちゃんってあんまり机で勉強してるイメージないもんな。 
どっちかっていうと外で遊んでるイメージだし。 
似たような悩みを抱える俺にとっても悩みの種だしな。 

「でー、何か本ないかな、って探しに来たんですけど。宿題とかも分かんなくて」 
「そっか、俺は高校上がるから宿題ないけど、進級するから宿題あるもんね」 
「え、ないんですか!?いいなぁ!」 
ま、宿題なくてもこんなところにいるのはひとえに勉強ができないからだよ、岡井ちゃんw 

「良かったら、宿題見てあげようか?」 
「ホントですか!?いいんですか!?」 
いきなり目の色が変わってキラキラしだしたぞ、岡井ちゃん」 

1.もちろん、岡井ちゃんち行こうか 
2.もちろん、俺の家今から来ない? 
3.とは言ったもののやっぱ俺も分かるか不安だ、やっぱこの話なしで 



中1の宿題くらいなら何とかなるだろ。 
以前先輩たちに勉強を教えてもらったのもあって、少し自信もついてる。 
「もちろん、今からでも大丈夫だったら岡井ちゃんち行こうか」 
「ホントですか!?お願いします!」 
そんなわけで俺は久々に岡井ちゃんの家に向かうことになった。 
参考書は適当なのを1冊買ったけど…使うかな、これw 

「あの、ちょっと待っててくださいね、ママに話してきますから」 
玄関の前で俺を待たせて、岡井ちゃんは家に入っていった。 
そりゃいきなり客、しかも先輩を連れてきたなんて言ったらビックリされるよな。 

数分後。 
中から岡井ちゃんの「えーっ!?」という声が聞こえてきた。 
な、何だ!?もしかして俺のことか?入っちゃダメとか? 

さらに数分後。 
玄関が開いて、岡井ちゃんのお母さんらしき人が出てきた。 
「すいませんね、お待たせしてしまって。千聖の事、よろしくお願いしますね」 
「あ、はぁ…」 
岡井ちゃんのお母さんは俺に挨拶して、そのまま出かけてしまった。 
何だ?状況がよく分からない。どうなってるんだ? 

「すいません、ジミー先輩。なんかママが留守番してくれ、って出掛けちゃったんですよ」 
「うん、さっき会ったけど…」 
「でー、ちさと生まれたばっかりの下の妹がいるんですけど、面倒見てて、って言われちゃって…」 
下の妹?ってことは他にも妹がいるってことか? 
「まだ赤ちゃんなんでうるさいかもしれないんですけど、いいですか?」 
「別にかまわないけど…」 
「ホントごめんなさい、どうぞ」 
こうして俺は岡井ちゃんの家に上がりこんで、以前と同じくリビングに通された。 

前と同じなリビング、そこに以前から一つ増えているゆりかご。 
前は別な部屋にあったのかな。 
覗き込んだら、小さな赤ちゃんが一人。この子が岡井ちゃんの妹かぁ。 
大人しく眠ってるみたいだ。 
「ちょっとじゃあ、宿題持ってくるんで、待っててください!」 
岡井ちゃんは部屋から出て行ってしまった。 

1.赤ちゃんを眺めていよう 
2.冷蔵庫チェック。ゴハンを出されてまたピーマンとかごめんだ 
3.ここは岡井ちゃんと追跡して岡井ちゃんの部屋へ 



ゆりかごの中ですやすや眠る赤ちゃん 
どことなく顔立ちは岡井ちゃんとも、さっきのお母さんとも似てるな。 
起こさないようにほっぺたをぷにぷに触ると、柔らかい感触が返ってくる。 
可愛いなぁ…。 

「お待たせしました〜。えへへ、可愛いですよね、ちさとの妹」 
「うん、岡井ちゃんも可愛いけどね」 
「えぇぇ!?ちょ、何言ってるんですかぁ!」 
「しーっ!」 
びっくりして真っ赤になる岡井ちゃんを口元に人差し指を立てて静かにさせて、即席勉強会が始まった。 

「…だから、右辺と左辺がイコールになるから、このx+1と3x−5が同じってことでしょ」 
「ってことはぁ…このxを左辺にだけ出したいから…両辺からxを引く?」 
「そうそう、そしたら2x−5=1になるから、両辺に5を足して…」 
「2xいこーるろく…x=3?」 
「そうそう、できたじゃん」 
「ホントだ!でもジミー先輩の教え方がいいからですよぉ〜」 
ヤバイとか言ってたけど、岡井ちゃんは意外と飲み込みが早い。 
俺が先輩たちに教えてもらったときには雑念入りまくりだったからなぁw 

1.これくらいだったら、いつでも教えてあげるよ 
2.俺に教えられるのはこれが目一杯だけどねw俺バカだから 
3.勉強だけじゃなくて、違うことも教えてあげようか?w 



「これくらいだったらいつでも教えてあげるよ」 
「ホントですか!?もうそんなこと言ったら毎日来てもらうようになっちゃいますよw」 
「あははw岡井ちゃんがいいならそれでもいいよw」 
「えええ、それはその、嬉しいですけど、また舞ちゃんや愛理に怒られちゃうから…w」 
なんて軽口も叩きつつ。 
でもちゃんと勉強は教えながら時間は過ぎていった。 
幸いに俺も分からないところもなかったしね。 

「あっという間に終わっちゃいましたよ、ありがとうございました!」 
「いやいや、これくらいなら全然平気だよ」 
これくらいで感謝されたら照れるなぁ。 
岡井ちゃんは素直だからまっすぐお礼とか言われたらこっちも嬉しくなってきちゃう。 

「エヘンエヘン、エ〜ン!」 
ちょうど勉強が終わったタイミングで、赤ちゃんが泣き出した。 
「あぁぁ…よしよし、どうしたの?」 
慌てて岡井ちゃんが赤ちゃんを抱き上げてあやしてるけど、なかなか泣き止んでくれない。 

1.お腹が減ってるんじゃないの? 
2.オムツ替えたほうがいいんじゃないかな? 
3.俺が抱っこしてみようか? 



「うぅ…どうしよう、泣き止んでくれない…」 
「岡井ちゃん、おもちゃとかないの?ガラガラみたいなやつ」 
「あんまりないんですよ…」 
岡井ちゃんが揺すってるけど、なかなか上手くいかない。 
「俺がやってみようか?上手くいくか分かんないけど」 
「え、じゃあすいません、お願いします、こう…」 
「こ、こう?」 
焦る岡井ちゃんを見かねて口を出したけど、俺も赤ちゃんなんてあやしたことないから自信があるわけじゃない。 
うっかり怪我でもさせたら大変だ。 
「そう…首もしっかり抱いてあげて…そうです」 
「ほ〜らよちよち、泣き止んで〜」 
岡井ちゃんのやっていたように抱いたまま揺すってみるけど、泣き止んでくれない。 
「もしかしてお腹すいてるとか?」 
「あっ…ちょっとミルク作ってきます!」 
「ウワァァァ〜ン!」 
岡井ちゃんがキッチンに駆け込んでいなくなると、赤ちゃんはさらに酷く泣き出してしまった。 
確かに、見知った顔が誰一人居なくなったわけだからな、赤ちゃんにしてもそりゃ怖いだろうよ。 
うぅ…どうしよう、誰か助けて〜。 

「ジミー先輩!ミルク作ってきました!」 
永遠のように長い数分が経って、岡井ちゃんが哺乳瓶を片手に戻ってきた。 
赤ちゃんの口元にやると、一瞬泣き止んで哺乳瓶を咥えたけど、すぐにまた顔を背けて泣き出してしまった。 
これでもダメか…。どうしよう。 

1.抱き方を変えて、ちゃんと哺乳瓶を飲みやすいように… 
2.母乳じゃなきゃダメかも。赤ちゃんはマネだけでも安心するらしいし。岡井ちゃん! 
3.いや、泣く原因は他にあるのかもしれないぞ 



確かどこかで聞いたことがあるような気がする。 
赤ちゃんはおっぱいが出なくても、おっぱいを咥えてるだけで安心して眠ったりするって。 
ホントかどうか試してみる価値はある! 

「岡井ちゃん、哺乳瓶でダメってことは、ホントのお母さんのおっぱいでないとダメかもしれない」 
「うぅぅ…ママまだ帰ってこないし…どうしよう」 
「ここは代わりに岡井ちゃんがやるしかないよ」 
「えぇぇ!?そんな、その、ちさとが出るわけないじゃないですか!」 
「分かってるよ。でもさ、赤ちゃんってホントおっぱい触ってるだけでも安心するっていうし」 
「うぅぅ…」 
岡井ちゃん戸惑ってる、というか迷ってるみたいだ。 
流石にそんなこと言われたこともやったこともないだろうし。 
大丈夫、岡井ちゃんの胸だったら絶対上手くいくよ!本人に対しては絶対言えないけどw 

「わ、分かりました!やります、だからみ、見ないでください!恥ずかしいから!」 
岡井ちゃんは俺から赤ちゃんを受け取ると、器用に片手で抱いて、俺を部屋から追い出そうとする。 
流石にやっぱ恥ずかしいか。 
でも…正直俺は見たいぞw 
「恥ずかしいとは思うけど、俺もホントかどうか分かんないしさ、見て確認したいんだけど…」 
「いやです、絶対ダメです!」 
くそ…手強いな。 

1.分かったよ、しょうがない、我慢して部屋から出る 
2.リビングからは出るけど、ドアのすりガラスの隙間から覗き見 
3.出たフリをしてソファーの裏側に隠れて覗き見 



あんまり駄々をこねて岡井ちゃんを怒らせても仕方ない。 
ここは素直にリビングから出ることにしよう。 
「多分大丈夫なはずだから、部屋の前にいるからね」 
「はい…」 

リビングを出て戸を閉める。 
けど、岡井ちゃんちのリビングのドアは、真ん中はすりガラスが入ってるけど、 
その外側数センチは普通のガラスだ。 
つまりそこからだったら普通にリビングの中が覗けちゃうんだよなぁ〜w 
そっとすりガラスの隙間からリビングの中を覗いてみた。 

岡井ちゃんは少し迷ってたみたいだけど、シャツをたくし上げて、ブラもずり上げた。 
ちょっと遠いけど、それでもやっぱ大きいな。服越しでも分かってたけども。 
触ったら柔らかいんだろうな。こないだの須藤さんも柔らかかったけど。 
赤ちゃんを胸元にあてがうと、泣き止んでくれたみたいだ。よかった…。 
岡井ちゃんの表情は…赤くなってる…なんかちょっと、エロいかも。 
そういえば…おっぱいあげるってことは、吸われるってことだよな? 
やっぱ赤ちゃん相手でも感じたりするもんなのかな? 

「痛っ!!」 
「ウワァァ〜ン!!」 

不意に岡井ちゃんが声をしかめて声を上げる。 
それと同時にまた赤ちゃんが泣き出してしまった。 
何だ?何が起こった? 

1.どうした岡井ちゃん!?と声をかけてみる 
2.どうした岡井ちゃん!?と部屋に突入 



とにかく、ただ事じゃないことが起こったのは間違いない。 
恥ずかしいから、なんて言ってたけど、岡井ちゃんが心配ですっかり頭から抜け落ちていた。 
気付いたら俺は。「どうした岡井ちゃん!」と部屋に駆け込んでいた。 

「な、何でもないです。ちょっと赤ちゃんに噛まれちゃって…」 
「大丈夫?」 
「はい、でもちょっとちさと分かったかも。哺乳瓶取ってもらっていいですか?」 
岡井ちゃんは両手がふさがっているので、テーブルの上にあった哺乳瓶を取り上げる。 
「それそのまま、ちさとがこう抱いたままで咥えさせてあげたら…」 
岡井ちゃんの言うとおりに赤ちゃんの口元に哺乳瓶の先を差し出すと、赤ちゃんは加えて飲みだした。 
今度は再び泣き出すこともなく大人しくなってくれた。 

「すごいね岡井ちゃん、どうして?」 
「たぶん、ジミー先輩の言った通りなんですよ。赤ちゃんはおっぱい触ってるだけでも安心するって言ってた。 
 でもやっぱりちさとは出ないから、触りながら哺乳瓶であげたらいいかな、って思って」 
なるほどね…だから今度は大丈夫、ってわけか。 
でもね岡井ちゃん、赤ちゃんに夢中で気付いてないけど、君も今、俺に大変な姿を見せてるんだよ。 
かたっぽのおっぱいは赤ちゃんの口元だけど、もうかたっぽは俺から丸見えだし。 
しかも、噛まれたってのは…もちろん、乳首なわけでしょ。 
これはいいシチュエーションですねw 

結局赤ちゃんはそのまま安心してしまったらしく、10分近く飲み続けて、そのまままた眠ってしまった。 
その間ずっと俺は岡井ちゃんの胸を堪能させてもらったw 
ようやく俺と岡井ちゃんもほっと一息つけたわけだけど…。 

「ジミー先輩のお陰で助かりました。ありがとうございました」 
「いや、俺のほうこそw」 
「え?あぁぁ!!ジミー先輩のエッチィ!」 
ようやく気付いた岡井ちゃんは慌てて服をずり下ろして胸を両手で押さえて隠してきた。 

1.ごめん、でも可愛かったよ、と褒める 
2.それよりさっき噛まれたって言ってたの、大丈夫?診てあげるよ 
3.俺はもっとスケベだぞ、と抱き寄せて胸を触る 



「う〜…」 
膨れっ面で上目遣いで見上げてくる。けど怖くないよ、むしろ可愛いw 
「ごめんごめん、あんまり見てないから」 
「ホントですか?」 
ごめん、嘘w10分間凝視させていただきましたぁw 

「ホントだってそれよりさ、さっき噛まれたって言ってたの、大丈夫?」 
「ちょっと痛かっただけですし、大丈夫です」 
「でもデリゲートなところだしさ、診てあげるよ」 
「いいです、どうせそう言ってまた見るんじゃないですかぁ」 
いやそうなんだけどさw 
でも岡井ちゃんのこと心配なのもホントなんだよ。 

「ほら俺の目を見てよ。エッチなこと考えてるように見える?」 
「…分かりました。ジミー先輩ですし、大丈夫ですよね」 
真顔を作って見せると、信じてくれたみたいだ。 
ごめんね、こんな先輩でw 

「恥ずかしいから、あんまり見ないでくださいね」 
「見なきゃ分かんないよw」 
モジモジ抵抗しながらも、ゆっくりゆっくり服をたくし上げて、再び胸を露出させた岡井ちゃん。 
目をギュッと瞑って顔を背ける仕草。胸を晒す姿勢を合まって、ゾクゾク来るんだけど。 
ん〜…ちょっぴり赤くなってるみたいだけど、大丈夫そうだね。 
いやでもホント大きいよ、岡井ちゃん。 
食べたい舐めたい危険地帯って感じ? 

1.触っちゃおうかな 
2.乳首舐めちゃおうか 
3.イタズラはよくないな 



ちょっとだけ、ちょっとだけ…ね 
「ひゃ!!」 
少し触っただけだけど、思いっきり身を引かれてしまった。 
けどホントに揉んだら揉み応えあるんだろうな。 
「もぉ!見るだけって言ったじゃないですかぁ!!」 
「ごめん。見るだけじゃ分かんなかったからさ」 
「もうきらいですっ!ジミー先輩なんて!」 
「ごめん!ホントごめん、謝るから許して!」 
すっかりそっぽを向いてしまった岡井ちゃんに平謝りし続けた。 

「もう…ジミー先輩のエッチ…」 
「だからごめんって、もうしないから」 
なかなか機嫌を直してくれない岡井ちゃん、ようやく向かい合って話してくれるようになったけど、 
まだまだ怒ってるみたいだ。 
「ジミー先輩は違うな、って思ってたのに、男の人ってみんなエッチなんですから」 
「ごめん…でも岡井ちゃんの胸があんまり魅力的だったから、つい…」 
「…なのになんであんなことするんですかぁ…」 
…『なのに』? 
「なんであんなエッチなことするんですか?クラスの男子とかもみんなちさとの胸とか見てくるし…」 

1.魅力的だからこそ、だよ 
2.まさかとは思うけど岡井ちゃん、『その先』があるって、知らない? 
3.男なんてみんなそんなもんだよ 



「岡井ちゃんが魅力的だからこそ、だよ」 
「え?」 
「男なら誰だって可愛い子好きだし、いっしょにいたいって思うしさ。できれば自分のモノにしたいとも思うし」 
「え、でもちさとモテないし…」 
「みんな言わないだけ…だと思うよ。俺は少なくともそう思ってるし」 
「ジミー先輩…」 
「だから手の届くところにあって、つい…ね。ごめん」 
改めてしっかりと頭を下げると、またしても岡井ちゃんが慌てだした。 
「や、やめてくださいよジミー先輩、ちさとに頭下げるなんて!」 
「じゃあさっきのことも許してくれる?」 
「分かりました!分かりましたから!」 
照れて顔から湯気が出そうなくらい真っ赤になった岡井ちゃんは俺の手を握り締めて、テンパりながらも笑いかけてくれた。 
半ばパニックになってたような気もするけどw 


「ホントに今日はありがとうございました!」 
「俺も楽しかったよ。あ、今日のこと、誰にも言っちゃダメだよ。またボールぶつけられるとかイヤだしw」 
「分かってます。誰にも内緒にしますから。ホントに」 
「うん、よろしくw」 
帰りがけ、玄関の外まで岡井ちゃんが見送りに来てくれた。 
なんか今日は名残惜しいな。 

「今度会うのは学校かな」 
「はい…あの、ジミー先輩?」 
「ん?」 
「あの、あの…ちさと、今日のこと、一生忘れませんから!」 
満面の笑顔になって手を振ってくれる岡井ちゃんを背に俺は家に向かって歩き出す。 
なんか今日は色んなことがありすぎた感じだ。 
岡井ちゃんにとって、俺は頼りになる先輩であれているのかな。 
中身はこんな奴なのに、俺を頼りにして慕ってくれるあの子の純粋さが眩しくて羨ましい、って素直に思えた。