雅ちゃんと温泉旅行に二泊三日で行ったのも何かの縁だろう。 
丁度これくらいの時期にかつて卒業旅行として温泉地に二泊三日ででかけている。 

「ねぇ、何でまた聞きたくなったの?」 
「私たちも今日温泉にきてて、学生時代にマネージャーは温泉に行っている。面白いじゃない」 
「面白いじゃないって言われてもな…」 

時間は8年前の高校入学を控えた春先のこと、俺は大きな旅行用鞄パンパンに荷物を持ってでかけようとしていた。 
これはジミーとしての俺のハーレムではあるが、一歩間違えば地獄へ落下の綱渡りツアーのお話である。 

「萩原君に粗相のないようにね」 
「わかってるって。小学生じゃないんだから平気だよ」 
「あんただから心配なの。あそこの優秀なお子さんがよくあんたと旅行に行くって言い出して」 

そう、今回の旅行は親には萩原と行くことにしてある。 
まさか、女の子三人とだなんて言えないからな。 
母よ、嘘をついたことは許せ、むしろモテる我が子を喜べよ。 

「駅まで誰と行くんだったかな」 

1 从*´∇`从 
2 从*o゚ー゚从 
3 ノノl*∂_∂ル 



迎えに来ると言っていたが一向に来ないなぁ…あのリムジンがこんな住宅街を走れば一目でわかる。 
う〜ん、どうしたんだろうかと待ちくたびれた俺に近づく黒光りする車が一台。 
車は俺の前で止まり後部座席の窓が開き、雅ちゃんが顔を出す。 

「ジミー君、お待たせ。待った?」 
「ううん、全然。俺もさっき家出たとこ」 
「そう、よかった。じゃあ、荷物はトランクに載せて」 
「了解」 

今、俺はちょっぴり後悔していた。 
ツイスターゲーム、電気マッサージ器などに着替えが詰まっているからだ。 
ツイスターゲームは持っていくのやめればよかったかな… 

「重そうな荷物だね…運転手に持たせようか?」 
「へ、平気だよ。おりゃ〜と。ふぅ、載せられたよ」 

荷物を載せた俺は雅ちゃんの隣に座り、リムジンは駅まで走り出す。 

「今日は楽しみだね。私なんかソワソワしてよく眠れなかったんだよ。ジミー君は?」 
「俺も普段より眠れなかったよ」 

まぁ色んな計画を練っていたからだけど。 
あっという間に駅につき、俺たちは二人を待つことにした。 

「お早う。二人とも早かったね」 
「あ、お早う。須藤さん、そっちこそ早いじゃん」 

須藤さんは既に待ち合わせ場所にいたが、ちぃの奴がまだ見えない。 
あいつ、どうしたんだ? 

「あんた達よりちょっと早かっただけ。それよりちぃ一緒じゃないの?」 
「いや。俺は雅ちゃんに乗せてもらってきたからさ」 
「うん、ちぃは一緒じゃないよ。てっきり茉麻が一緒に来るんだと思ってた」 
「仕方ない子。こんな時に遅刻するなんて…ジミー君、あんた電話してみて」 

俺はちぃが心配で須藤さんに言われるがまま電話をかけた。 
なかなか電話に出ず、こちらが落ち着かなくなった頃、ちぃが電話に出た。 

「あっ、ジミーっち〜おっはよ〜。どうしたの?」 
「どうしたのじゃないよ、お前今どこだ?」 
「どこって駅だよ?どうかした?」 

駅? 確かにちぃの周りの音に耳をすますと、電車の発着の音が聞こえる。 
どうやら間違えた場所で俺たちを待っているようだ。 
どうする、ちぃと早く合流しないと… 

1 道順を教えて来てもらう 
2 ちぃの場所まで迎えにいき、雅ちゃんたちと後で合流 
3 三人で迎えにいこう 



「ちぃ、ちょっと待ってろ」 

俺は一旦会話を打ちきり、雅ちゃんたちに事情を説明した。 

「あの子は…全く何をしてるのかしらね。はぁ」 
「で、提案。俺たちで迎えに行くことにしよう」 
「う〜ん、それが無難かしら。みやもそれでいい?」 
「こっちに来てもらって迷子になられるより全然いいと思う。 
ちぃだけだとまたはぐれそう」 

ちぃ、お前こんな時信用されていないぞ。 
もしちぃと俺が一緒なら同じ扱いされていたかもな。 

「ちぃ、そこを動かずに待ってろ。俺たちで迎えに行く」 
「うん、わかった。待ってるよ」 

ちぃを迎えに行く途中、二人はあの子はこんなエピソードあったよね等と思出話に花を咲かせていた。 
ちぃ、なかなか面白い話が聞けたぞ、笑。 

「これでようやく全員揃ったね。よかったよかった」 
「あんたが言うと反省してないみたいで頭にくるわ〜」 
「そうだよ、これじゃギリギリだよ。まぁ、間に合うからいいけど」 
「まぁまぁ、お二人さん。間に合ったんだからよしとしましょう」 

俺たちは新幹線に乗り込み、座席に座ることにした。 
さて、どうするか 

1 予定通りに从*o゚ー゚从の隣 
2 彼女だしノノl*∂_∂ル 
3 本命?从*´∇`从 



予定通りに須藤さんの隣にいくか。 

「あんた、二泊三日の旅行に随分でかいバッグでいくのね」 
「着替えとかいっぱい用意したらかさんじゃってさ」 
「それにしても大きいじゃない。見せてみなさいよ」 
「無理無理、だって俺の下着とかあるしさ」 
「平気。私、お兄ちゃんの下着とか畳んだりして見慣れているから。 
見せなさいよ、ほら」 

でかすぎて足元しか置き場のない俺のバッグに興味を持った。 
そりゃ当然か、女の子たちより荷物多いからおかしいと思ったに違いない。 
しかし、これ中身みられたら問題だよな。 
中には電マがあったり、ツイスターゲームあるからな。 

「見せてみなさい。エッチなものがないか確認してあげるから」 
「いいって。俺が卒業旅行にそんな馬鹿げたもの持ってこないから」 
「怪しい…  、見せないとどうなるか知りたい?」 

凛々しい腕を回し威嚇し、実力行使に出ようとしてきている。 
こ、怖っ… 

1 安心させる為、電マを須藤さんに当ててみる 
2 見られまいと死守 
3 こうなりゃ俺も須藤さんのバッグをみてやるぞ 



そっちがその気なら、こっちもみてやるもんね〜 

「いいよ、やましいものなんてないからさ。どうぞどうぞ〜」 
「な、何よ、いきなり・・・ま、まぁいいわ。変なのが出てきたら、捨てちゃうからね」 

発見するまでの間に俺は、君の下着やら何やらを見てしまうもんに〜 
俺はバッグを須藤さん側に寄せ、須藤さんがファスナーを開けて覗きだした瞬間、 
上の棚から彼女のバッグを下ろした。 

「下着とか洋服とかが上にあって、怪しいものは下ってわけね。えぇと、この大きいのは何だろう?」 

しめしめ、須藤さんツイスターゲームに興味もったか。 
その間に俺はバッグを開けて、と。 

「ねぇ、  、これは何なの?」 
「さぁ何でしょうね〜ウシシシ」 
「何でしょうって、きっといやらしいものね。正体を暴いてやるんだから」 
「ぷっ」 

躍起になってるところ悪いが、俺は君のバッグを覗く変態行為をさせてもらってまぁ〜す。 
とめるなら今のうちなんだからね。 

「うわっ」 
「何、その声は・・・って、あぁ〜!!」 

しまった、叫び声あげて覗いていたのがバレた・・・ 
その時、俺は 

1 須藤さんの下着を手にもっていた 
2 須藤さんの秘密ノートをもっていた 
3 バッグに頭をつっこんで匂いをかいでいた 



須藤さんの秘密ノートを手にしていた。 
見てすぐにそれとわからないのだが、この慌てっぷりからして特別なものだろう。 

「ちょっと、それ返しなさい。それとバッグ漁ったことを謝りなさいよ」 
「ご、ごめんなさい。でも、バッグを先に漁ったのはそっちでしょうが」 
「・・・そ、そ、それはいいのよ。あんたの荷物検査しただけなんだから」 
「ず、ずりぃ〜自分だけいいなんて差別じゃん。そっちこそ謝ってほしいな」 
「返してくれれば謝るわよ。さ、返しなさい。あんたが見ていいもんじゃないの」 

ノートを返せと迫る須藤さんの迫力は以前味わったあの阿修羅のごとくだ。 
だが、俺がこんなところでやすやすとノートを返したりなんかするもんか。 

「よし、返す返すよ。だけど、その前にバッグから離れてもらおうか?」 
「いいわよ、そうしたらノート返すのね。それでいい?」 

さぁ、どうするか・・・ 

1 素直に応じる 
2 ノートを持って走って逃げる 
3 雅ちゃんパスと前の席の二人も巻き込む 



俺はノートを差し出すように、前へ腕を伸ばした。 
そして、 

「雅ちゃん、パス」と前の席の無関係なお二人さんに投げた。 
「あっ、あんた、何すんのよぉ〜。み、みや、それ返して。大事なものなの」 

突然頭の上にノートが降ってきたとあって、最初驚く二人組。 
ノートを手にし、二人はそれをパラパラとめくりだす。 
すると、さっきまでも顔を真っ赤にして騒いでいた須藤さんが完全にパニックに陥った。 
きゃあ〜と叫び声をあげ、二人からノートを取り返そうと身を乗り出す。 

「ちょ、みや、返しなさい。それ、私なんだから」 
「へぇ〜そうなんだ〜返すけど、ちょっとだけみせて。まあさがどんなこと書いてるかみてみたい」 
「いいじゃん、まあさ。ちぃだって興味あるもん。日記とかなんでしょ」 
「いいのぉ〜見なくて〜ああ〜もぉ〜返して〜」 

返してと騒ぐ声色、仕草、表情のどれをとってもすごく女の子をしていた。 
須藤さんのそんな姿に俺は頬が緩みっぱなしになる。 

「あんたはニヤけてないで取り返しなさい。馬鹿!!」 
「いたっ・・・バッグを投げるな。痛いじゃないか」 
「うるさいぞ、他にもお客がいるんだ。迷惑だって思わないのか!!」 
「すみません・・・」 

隣の席のお客さんから注意を受け、雅ちゃんたちも悪ふざけが過ぎたとノートを返した。 

その後、俺たちは会話もほとんどできずに現地まで行くことになった。 

「ここが目的地の温泉地か〜」 
「着いたぁ〜やった〜すぐに温泉入ろう〜」 

ちぃはさっきの事があったなんて忘れたみたいにすっきりして話す。 
雅ちゃんはちょっと笑顔がぎこちない。 
須藤さんに至ってはまぁ説明するに及ばず、不機嫌である。 
とはいえ、現地に着いたのだし、こっからは思いっきり楽しまないとなぁ。 
ここからはどうしようか 

1 ホテルで受付をすます 
2 商店街を歩く 
3 温泉地の予習をするか 



商店街を練り歩きながら、ゆっくりホテルにチェックインするか。 
俺たちは荷物を邪魔に思いながらも、商店街を歩くことにした。 
来る前に予習として、ガイドブックをみておいたんだが、そこには美味しい温泉卵があるってことだが。 

「温泉卵が美味しいお店があるらしいんだけど、知ってる?」と三人に質問すると、 
「茉麻が知ってるんじゃなかった?」と雅ちゃんが話しをふり、 
「そこ行こう〜♪ ちょっとお腹減っちゃったしね」と暢気なちぃに、 
「知ってても教えたくないって言ったら?とくに誰かさんにはね」と須藤さんが返してくる。 

「須藤さん、あれはやりすぎたって反省してるんだし、許してよ。ね、本当にごめん」 
「茉麻、ごめん・・・だから、お願い。教えて」 
「全く、あんたたちは。いいわよ、次やったら、その時は・・・ま、いいわ。行きましょう」 

完全に機嫌が直ったとは言いがたかったが、新幹線の中よりはマシだ。 
やれやれ、この後どうやってフォローしようか・・・ 
俺たちは目的の温泉卵を売っている店にいく、卵を試食させてもらうことになった。 

「これ、うまい」 
「うん、本当に美味しい〜おみやげに買っていかなくっちゃ。ね」 
「なぁんだ、茉麻もお腹が減って不機嫌だったんじゃないのぉ〜ほら、もう機嫌直ってるw」 

卵が美味しく、そのおかげで須藤さんも機嫌が何とかなったみたい。 

温泉卵のお店をチェックし、皆で商店街を歩き回った。 
どのお店もおじさんおばさんの笑顔で出迎え、ゆっくりしていきなと声をかけてくれた。 
お土産も帰りにゆっくり選ぶとしよう。 

「じゃあ、そろそろホテルにチェックインするかい?」 
「ちょっと待った〜いいとこみっけ〜」 

ちぃが興奮の声をあげ、俺たちを手招きする。 
そこに相性をみてくれるという占い師が1人座っていた。 
どこの場所でもこういう商売をしている人、いるもんなんだな。 

「ねぇ、相性みてくれるって言うし、ジミーっちとの相性みてもらおうかなぁ〜」 
「いいじゃないの。好きにしなさいよ、ちぃがそう思うなら」とクールに装う須藤さん。 
「ち、ちぃがその気なら私もジミー君とみてもらおうかな」 
「ジミーっちはどう思う?」 

こんなとこでやってる人なんて占い当たるのか? 

1 馬鹿馬鹿しいね、と須藤さんに振ってみる 
2 全員まとめて占ってもらおう
3 さっそく始めてくれ。ちょっと面白そう 



ちぃとだけやるのもおかしいし、ここは全員でやるのが1番だろう。 

「皆で占ってもらおうよ。こういうのって皆でやったほうが楽しいしさ」 
「うん、私は占いとか初めてだしいいよ」 
「で、須藤さんは?」 

雅ちゃんはあっさりとOKをくれたが、須藤さんだけが妙に返事を渋った。 
こういう時、なかなか素直に自分の気持ちが言い表せないらしい。 
二人きりなら喜んでやったんだろうけど・・・ 

「私はいいわよ。やるならあんたたちでやりなさい。別にそんな男と占ってほしくないし」 
「つまんないよぉ〜茉麻もやろう?」とちぃはすっかり四人で占ってもらいたいらしい。 
「私はいいって言ってるでしょ」 
「須藤さん、いや、茉麻、一緒に占ってもらおうよ。俺との相性わかったら面白いと思うよぉ〜」 
「べ、別にあんたなんかと占ってもらいたくありません。占い師さん、三人でお願いします」 
「ノリが悪いよぉ、茉麻」としかめっ面のちぃと俺の相性をまず占ってもらうことに。 

「あなたたちの相性は・・・抜群ね。ただし、男性の方が愛されていると思って相手に甘えると酷い目にあうわね」 

そして、次に緊張するね、とはにかんだ笑顔を送ってくれた雅ちゃんとの相性を占ってもらう。 
「あなたたちの相性は・・・まぁまぁかしら。身分の違いを乗り越えなくてはいけないから、そこに躓くともうだめね」 

「茉麻、ほら俺とみてもらおうって。なぁ」 
「いやよ、あんたはどうせ悪ければ面白いと思ってるんだろうから」 
「思ってないよ。だから、ほらみてもらおうよ。もし最高の相性なら俺、茉麻と付き合ってもいいよ」 
「え?ば、馬鹿ね。あんたの冗談なんて通じないんだからね。でも、占い初めてだしみてもらおうかな」 

「あなたたちの相性は・・・ 

1 最高よ 
2 最悪よ 
3 普通ね 



最高よ。といっても、一番目のお嬢さんも良かったし、どっちもどっちね。あなたが彼の罪をどこまで許せかで付き合いが長くなりそうね」 

思ってもみない答えに言葉を失う須藤さんと俺。 
雅ちゃんたちは離れた場所でいるからよかったようなもので、聞かれていたらまずかったろうな。 

「いや〜まさか俺と君の相性が最高なんて驚きだったよ。で、感想は?」 
「べ、別に最高なんて期待してなかったから意外だっただけよ。付き合うなんて期待してないから・・・」 

相変わらず素直じゃないのな、この人ってば。 
いつまでツンデレを通すつもりだよ、いい加減殻を破ってホントの自分にきづけとゆいたい。 

「ねぇねぇ、二人はどう言われた?相性。みやも気になるでしょ」 
「うん、まぁね」 

最高とは知らずに暢気そうなちぃはともかく、彼女の雅ちゃんにはオブラートに伝えないとな。 

「ううんとね、 

1 普通だったよ 
2 最高だよ〜ん、ね、須藤さんw 
3 それが・・・最悪でさ・・・ 



普通だったよ。ね、須藤さん」 
「あ、あぁ。そう、そうだね。私とこの男なんだから当たり前でしょ。心配することなんてないんだから」 

俺がとっさに目配せしたのが伝わり、話をあわせてくれ助かった。 
しかし、表情はどこか曇った気がした。 
商店街も一通り回り、俺たちはホテルにチェックインすることにした。 

「予約していた夏焼ですけど」 
「夏焼様ですね。はい、お待ちしておりました」 

カウンターで雅ちゃんが代表となって対応してくれている。 
これでこの重たい荷物をおいて、ゆっくりできるぞ。 

「とりあえず部屋に荷物置いて、次どうするか決めようか」 
「そうだね、そうしようか。う〜ん、ここまで来るのに疲れちゃったなぁ〜」 
「それはあんたがあっちこっちいって、あげく占いまでやるとか言い出すからよ」 
「だって、やりたかったんだもんに〜」 

ちぃはまだ元気があるのか、自分たちが泊まる部屋まで走りだした。 
やれやれ、あいつ疲れたとかいってまだピンピンしてるじゃないか。 
さて、と俺もこの後どうしようかな 



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


和室とはまた温泉地によくあう組み合わせだな、実に和む。 

「いい部屋だね〜早く温泉に行きたいよ」 
「着いたばかりなのに気が早いぞ、ちぃ。ちょっとお茶でも飲んでのんびりしようぜ」 
「うわっ、親父臭いね〜ジミーっちは。あははは、お茶飲んでくつろぐの想像したら笑える〜」 
「何を〜それくらいで親父臭いは心外だな。お前だってガキみたいにはしゃぎすぎなんだ」 
「何さ、旅行楽しんでるんだからいいじゃんか」 
「こらこら、あんたたち。あんまり騒いで他のお客さんに迷惑かけないでね」 

俺とちぃが子供みたいに言い合いしている中、早くもお茶を飲んでくつろぐ須藤さんと雅ちゃん。 
やれやれと呆れた顔をしている。 

「ちょっと〜先にくつろぐなんてズルいぞ。二人とももうちょっと楽しそうにしなよ」 
「楽しんでるよ。ただ、ジミー君とちぃが子供過ぎるだけ。茉麻と私は普通だよ」 
「みや〜ジミーっちと同じにしないでよ。それこそ心外だよ」 

部屋につくなり騒ぐのはやっぱり俺とちぃなんだな。 
子供メンバーと大人メンバーにうまく分かれた気がする…とりあえず 

1 温泉にいく 
2 まだゆったり 
3 ゲームしにいこうぜ、ちぃ 



着いたばかりだしのんびりとするか。 
俺は雅ちゃんの隣に座り、茶碗に茶を注いで一杯頂く。 
落ち着くな〜こういうのって。 

「ジミーっちさ、やっぱり親父臭いよ。しみじみしちゃってさ」 
「全くちぃはそうやってからかう。ちぃも座って落ち着きな」 

ちぃをたしなめ、雅ちゃんは俺の方へ顔を向けて微笑む。 
雅ちゃんも須藤さんとは違うけど、大人なんだな。 
思わず俺も微笑み返した。 

「ここの温泉って若いお客さんが多くて、結構人気らしいよ」と物知りな須藤さん。 
「へぇ〜。確かに若いお客さんが多かったかもな」 
「だからね、ここ選んだの」と雅ちゃん。 
「でもでも、最初にここ良くない?って言ったのは私なんだよ」とは言わずもがななあの人である。 
「ちぃはそれだけでしょ〜手続きとかは私と茉麻じゃん」 

ここで笑いあう俺たちは頃合いかと浴衣に着替えて温泉に行くことになった。 

「じゃあ、ここで…30分後にここで待ち合わせよう」 
「わかった。またね、ジミー君」 

はぁ…ついてないな〜混浴でないとは。 
一人寂しく温泉に浸かる俺に三人の賑やかな声が聞こえてくる。 
ちょっと近づいてみるか。 

「ねぇ、ちぃ胸大きくならなってない?」 
「え〜そんなことないって。茉麻だってガタイいいじゃん」 
「ガタイ言わないの。これでも女の子なんですからね」 

胸か〜ちぃは大きくなってるな。 
それに引き換え、この前見た雅ちゃんの胸は残念だな。 
須藤さんのは一目も見てないから全然わからんが、ちぃの言葉からするとどうなんだろうな… 

「ちょっと触らせてくれない?」 

おっ、雅ちゃん、ちぃの胸に興味津々か。 
やっぱり羨ましいのだろうな、あの胸が。 

「やだぁよ〜男にだってろくに触らせてないんだから」 
「あんた、ジミー君に触らせたことあるんでしょ。いいじゃん、触らせてよ」 
「きゃ〜変態がくる〜」 

何だか羨ましい状況になってるみたいだな〜見てみたい。 
俺も交ざりたいくらいだぜ。 
いかんいかん、下手な気はおこすんじゃないぞ。 
他にお客さんがいるかもしれないんだ…でも、見たい 

1 ちょっとくらいなら覗いても平気だろ 
2 大丈夫、声をかけて堂々といこう 
3 抜け道ないか?女風呂に忍びこむぞ 



欲望には勝てそうにない、ちょっとくらいなら平気か。 
俺は足場になりそうな岩場をみつけ、そこを踏み台に覗いてみた。 
そこには裸の三人組しかおらず、しかも逃げ回るちぃを追いかける雅ちゃんがいた。 
須藤さんはそれを傍目にお母さんみたいな温かい視線を送っている。 
須藤さん、確かにガタイいいな…俺より腕が… 

「ちぃ、触らせなよ。ちょっとならいいでしょ〜」 
「やだやだ〜そんなにないよ。ただ、みやよりはあるかもね」 
「い、いったね〜もう絶対触ってやるんだから」 

ちぃが走るとおっぱい揺れるな〜上下にボインボインと。 
雅ちゃんは…ま、そんな胸だけど俺は好きだぜ。 

「人が来たら注意されるわよ。ゆっくり温泉に浸かりなさい」 
「わかったわかった。ちぃ、やめよう。もうやらないから」 
「本当だね?じゃあおしまい」 
「隙あり」 
「あぁん、触んないって言ったじゃん。やめてよ〜」 
「あっ柔らかい〜茉麻、ちぃの胸柔らかいよ。触ってみなよ」 
「もう仕方ないな〜…あっ、本当だ。あんた、いい胸してんのね」 
何てことだ、女の子同士で触りあうなんて… 

1 俺もまぜてと風呂に飛び込む 
2 我慢、ここでチナニー 
3 あっバレた… 



これて引き下がれるほど、俺は理性的じゃないんだ〜 
柵に手をかけ、俺は目の前に広がるパラダイスに飛び込んだ。 

「俺も交ぜてくれ〜」 
「えっ?ジ、ジミーっち…きゃああああ」 
「きゃああああ」 

皆の叫び声が響き渡る中、俺は見事に着地したと言いたかった。 
しかし、俺が飛び込んだお風呂までの高さはかなりのものだった。 

「じ、ジミーっち。ねぇねぇ平気?」 
「さあ?ただ気絶しちゃってるみたいだけどね…」 
「全く、このスケベはさっそくやらかしてくれちゃって」 

う〜ん、俺はどうしちゃったんだ… 
ちぃたちがお風呂でイチャついてるのをみて、飛び込んだんだ。 
だけど、その先を覚えていないや。 

「あっ、ようやく目が覚めたみたいだね。馬鹿なことしちゃって」 

俺を温かい目でみつめてくる視線があり、頭には生暖かい感触がある。 
そうか、これは膝枕してもらってるのか。 

「気絶しちゃってたんだよ。いきなり飛び込んできて」 

呆れたような顔でいるこの子は 

1 从*´∇`从 
2 ノノl*∂_∂ル 
3 从*o゚ー゚从 



「ちぃ、俺気絶してたのか…」 
「そうだよ。いきなり飛び込んでくるから驚いちゃった。ま、君らしいけどね」 

ちぃは相変わらず俺に優しい笑顔で包んでくれる。 
ちぃにはいつもこんな風に膝枕してもらうことが多いな。 
そう、いつだって俺がピンチの時はちぃがいてくれた。 

「この膝枕は俺だけの特等席だな。これからずぅっと先まで」 
「はは、ジミーっちが何だかんだで独占しちゃうのかもね」 

ちぃがいつの間にか髪を肩まで伸ばし、女らしくなってる。 
ちょっとほっておいた間に綺麗になってるし、高校に上がったらライバル増えるかもな。 

「ちぃ、髪伸ばしたら可愛くなったな。似合ってるよ」 
「そうかな〜ジミーっちに言われると嬉しいなぁ。うかうかしてるとみやとかに取られちゃいそうだしね」 
「それを言ったら俺も高校でちぃを取られないようにしないとな」 
「そう思うならちぃだけを見なさい」 
「うん…」 

ちぃ、俺にはお前が必要だ。 
心からそう思うよ。 

1 キスしたい… 
2 今からお風呂に入り直さない? 
3 寒っ、服着なきゃ 



俺とちぃは気付けば、唇を重ねていた。 
もう何度目になるかわからないくらいにキスしてきたはずなのに、いつも新鮮な気持ちでしている。 
それくらいに俺はちぃとキスするのが楽しみだ。 

「ジミーっち、うまくなった?前よりキスだけで気持ちいいかもしんない」 
「ば、馬鹿。そんな顔して言うなよ。もっとしたくなっちゃったじゃないか」 
「いいよ、ちぃもしたいもん。ジミーっち」 

ちぃから被さるようにしてきたキス。 
舌と舌が優しく触れ合う今までにない経験に、俺も何故か鳥肌が立ってくる。 

「そろそろ二人が待ってるし、着替えていこうか。もう夕飯だしね」 
「そっか。戻らないと心配するか…」 

俺は忍者の如く抜き足刺し足で男風呂まで戻り、着替えてちぃと部屋まで戻った。 

「心配したんだよ。いきなり来て気絶するから」 
雅ちゃんはあんな行為をした俺にも心配してくれる。 
本来なら怒られて当然なんだろうが。 

「これに懲りたら反省なさい。スケベもほどほどにね」 
と、予想外に怒らない須藤さんから言われた。 
皆すごく優しいな。 
そして、夕飯となり後は寝るだけになった。 
さあ、風呂場での失敗を取り返すぞ。 

1 ツイスターゲームをしようと提案する 
2 お酒飲んで盛り上がった頃合いに、ニヤリ 
3 野球拳しようとさっそく浴衣を脱ぎだす 



宴会気分にさせて、酔った頃合いを見計らって野球拳といくか。 
幸い、途中で買い込んだビールやらおつまみは用意してあるからな〜。 

「今日は固いこと言わずに皆でパァーっといかない?」 
俺はそう言ってテーブルに缶ビールの入った袋を置いた。 
「準備よすぎよ、あんたは。まぁ今日くらい私も固いことは抜きにしますけど」 
「ビールか〜苦そう。私は飲めないかも」 
ビールをみて引き気味の雅ちゃんと何にでも興味津々といったちぃ。 
「ちぃも飲んだことないから心配」 
「とりあえず乾杯しよう。ほら、皆缶持っていきますよ〜乾杯〜♪」 

半ば強引ではあるが、俺が乾杯の音頭をとると皆それについてきてくれた。 
苦い、不味い、無理の三重苦をはね除け、皆さん立派な酔っ払いに大変身。 
浴衣が肌けようが、胸元がみえていようが愉快に笑っている。 
いい雰囲気だ、言い出すなら今だろう。 

「え〜皆様〜只今より第1回野球拳を開催いたします」 
「何それ?」 
「ルールは簡単ジャンケンに負けた人が脱ぐだけ。さあ、順番を決めますよ〜」 

さあ、これが対戦表だ 
1 雅対ちぃ、須藤さん対ジミー 
2 雅対須藤さん、ちぃ対ジミー 
3 雅対ジミー、須藤さん対ちぃ 



第1回戦は雅ちゃん対須藤さんとなり、次に俺とちぃとなった。 
へべれけの雅ちゃんはうへへと不気味な笑い声をあげ、須藤さんは浴衣が乱れた様子は何となく人妻っぽい。 
これぞエロスだな。 

「はい、野球するなら〜そういう具合にしりゃさんせ〜アウトセーフ、よよいのよい」 

俺のかけ声につられ、何となぁくジャンケンを始める二人。 
結果、雅ちゃんが勝ち、須藤さん負ける。 

「須藤さん、負けたよ。脱がないとだよ?」 
「あ、私?やあね、脱がないとなの?仕方ないわね」 
須藤さんはやたらゆっくりと起き上がったと思ったら、ペタンと座りだした。 
脱ぐ気力もなしか。 
「あ〜もう手伝ってあげるよ〜」 
俺は彼女の帯をとり、脱がしてあげた。 

「脱がしてあげたよ。じゃあ次いくよ」 
「ありがとう〜  、あんたも優しいとこあるじゃない」 

野球拳で脱がされて優しいと言い出すとはこりゃ完全に酔ってるな〜。 
そして、二回目だがまたも須藤さんが負けた。 

「須藤さん、次は浴衣とるよ」 
「は〜い、脱がして下さい。  、優しくね」 

何てエロいんだ、三角地帯がはっきりみえる…これで満足は満足だが… 

1 まだ脱いでほしい 
2 これで十分だ 
3 今ならイタズラできるかな 



俺は須藤さんの全てをみたわけじゃない、だからまだ脱いでほしい。 
無抵抗な人間にこんな事をするのは気が引けるが、俺は須藤さんの浴衣を脱がした。 
以前、彼女は『私が腕が太い』のはわかっていると言っていた。 
…気にすることないのにな、俺はそんな須藤さんも好きなのに。 

「  、好きだよ」 
「え?今なんて…」 
「だぁい好き」 

下着一枚だけしか纏っていない須藤さんが俺に寄りかかってきた。 
肌の温もりが直に伝わり、緊張が高まってくる… 

「須藤さん、俺も好きだよ」 
「ふふっ、ありがとう」 

俺が彼女の体に腕を回し抱き締めると、須藤さんからはスヤスヤとした寝息が聞こえてきた。 
あれ、寝てる? 
みれば、雅ちゃんまで床に寝てしまっているし、ちぃもウトウトしている。 

「今日は御開きかな。ね、茉麻」 

俺は須藤さんを何とか抱えあげ、彼女を布団に寝かせてあげた。 
可愛い寝顔だな、須藤さんもこうしてみれば綺麗な顔してるな。 
いつもはしっかりした印象だけど、今は年頃の女の子にしかみえない。 
ふぅ、後は雅ちゃんとちぃも布団に寝かせてあげないとな。 
今日はこれにて終了か〜明日に期待しようっと。 
では、おやすみなさい 



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


俺は調子よく酒を注ぐ側についたおかげで、酔いは酷くなくすんなりと起きられた。 
時計をみると、朝の5時30分で陽が昇りきっていない。 
う〜ん、皆まだ寝ているな… 
寝返りをうち、浴衣からおみ足を覗かせる雅ちゃんは何ともいやらしい。 
ちぃもご自慢の足を開脚させてパンツ見えてる。 
須藤さんに至っては脱がしたままだから、下着だけで乱れてるってレベルじゃないな。 

「う〜ん…」 

この美味しい状況を逃す手はないよな〜ちょっとだけならイタズラしても平気かな? 
う〜ん、平気だな。 
よし決めたぞ、俺触っちゃうぞ。 
誰をイタズラしちゃおうかな 

1 从*´∇`从 
2 ノノl*∂_∂ル 
3 从*o゚ー゚从 



須藤さん、野球拳の続きといこうか。 
俺は須藤さんの布団に忍びこみ、隣に寝そべってみる。 
可愛い寝顔してやがるな〜こんちきしょお〜抱き締めちゃうからな。 
ムッチリというかガッシリ?とした身体だな、茉麻は緊張してガチガチになってるんだな。 
じゃあその緊張も解いてあげないとな。 
俺は眠っている茉麻にキスをしてみた。 
あの厚い唇の感触は今までキスした誰よりも弾力があり、病みつきになりそうだ。 

「う、う〜ん…」 
「うわっ…何だ、寝返りうっただけか」 

一瞬、起きてしまったかと驚いたが須藤さんはまだぐっすりと眠っている。 
起きたら殴られたりするかもしれないし、ヒヤヒヤしたぜ。 
次は胸を弄ってみるか、どれどれ。 
触り具合は悪くないし、大きさもまぁこんなもんだろう。 
胸全体を揉み、次に乳首を摘まんでみる。 

「う、うぅん。あっ…」 

喘ぎ声が一瞬聞こえたが、何て淫靡なんだろうか。 
欲情させられるな〜。 
堪らないな、どう責めようか 

1 須藤さんの大事な部分を触ってみる 
2 乳首を舐めてみて、反応がなければ下へいこうかな 
3 須藤さんの手で朝勃ちした息子をしごく 



乳首を舐めてみて、反応がなければ大事な部分を触ってみよう。 
舐めやすいよう胸を押し上げ、口に含んでみる。 

「う、うぅん…」 

寝息は聞こえてくるが、バレたわけではなさそうだしこのまま下までいってみるか。 
俺は須藤さんの身体を舐めていきながら、徐々に下を目指す。 
この白い素肌にキスマークをつけていきたいくらいだ。 
そして辿り着いた大事な部分、私服が大人っぽいせいか下着も同じだ。 
レースのある紫の下着とな、怖いくらいに似合うな。 
そっと割れ目に指をあてていき、ゆっくりと上下にこすってみる。 

「うぅん、う…あっ…」 

やはりここは乳首よりも敏感か〜。 
始めは俺も優しく触っていたが、少しずつ指を深く食い込ませ、激しく動かしてみる。 

「う、う〜ん…だ、誰?」 

や、やばっ起きたか? 

「  、何やってるの?」 
「え、え〜と…いいこと。君も気持ちよくなることだよ」 
「そう、ありがとう…気持ちよくしてね…うん?何であんたがいるのよ。きゃ、キャアアア〜」 

しまった、寝惚けてたと思ったのに… 

1 須藤さんの口を塞ぎ、二人にバレたら大変だと教える 
2 落ち着いてと説得する 
3 ええい、構うか。続ける 



脅迫じみたことだとはわかっているが、俺は須藤さんの口を塞いだ。 
耳元に口をよせ、そっと語りかける。 

「あんまり大きな声を出すと二人にバレるよ。バレると俺たち旅行どころじゃなくなっちゃうだろ」 
「うぅん、う〜ん」 

口を塞がれているから言葉になっていないが、須藤さんは拒否とも肯定とみられる瞳をしている。 

「それに俺はこんな中途半端にやめられないよ。お願いだ、受け入れてほしい」 
「う〜、う〜」 

大きな声を出すことはないと判断した俺は、手を離した。 

「ズルいよ、あなたはそうやって私を拒否できないようにする。ううん、拒否しないってわかって言ってる」 
「茉麻は何でもお見通しなんだな…」 
「そうだよ、あなたのことなら何でも知ってるんだから」 
「俺がこの先どうしたいかも知ってる?」 
「知ってる。私を抱きたいんでしょう。でも、私は心の準備もできてない」 

それはそうだよな、いきなりこんな展開だもんな。 
茉麻の気持ちなんか考えてなかった… 

「ねぇ、もし私を抱いて、私があなたの一番になれるなら…私、いいよ」 

1 一番になるよ、俺も好きだから 
2 まだわからない。だけど抱かせて 
3 二人が起き出してくる 



「一番になるよ。俺も好きだよ」 

俺は自然と茉麻にそう言っていた。 
茉麻は目に涙を浮かべ、俺に寄りそい、「嬉しい」と呟いた。 
俺はそんな茉麻を抱きしめ、口づけを交わした。 
茉麻がこんなにも女の子らしく振る舞うなんて思いもしなかった。 
このまま俺と茉麻は一つになるんだ、そう誓いあった時に隣の布団から人が起き出してきた。 

「ん〜おしっこ」 

ちぃはフラフラとした足取りで起き出すと、トイレに一直線に向かった。 
危ない…このまま続けるとただ事じゃなくなるな。 

「もう二人起きるから無理みたいだね。また後でしようね」 

茉麻〜可愛い〜とギュッと抱きしめ、ちぃが戻る前に自分の布団に戻った。 
おかげで俺は朝勃ちしたこいつを抑えるのに一発抜く破目になった。 
ふぅ〜やれやれ 

「茉麻、顔火照ってるけど何かあった?」 
「ううん、何かあるはずないじゃない。気にしないで」 
「ふうん、ならいいけどさ。今日は時間あるし、どこ行こうか?」 

温泉地であまり観光になりそうな場所はないし、また温泉に浸かるのも早いな。 

1 花見 
2 河原をのんびり歩く 
3 混浴を探す 



花見に行くか、丁度いい時期だしな。 
今日は天気がいいし、絶好の機会だ。 

「じゃあ、花見に行こう…って皆さんグッタリしてるけど、大丈夫?」 
「ジミー君、お酒強いんだね…私弱いからちょっと頭が痛いよ」 
「ちぃもぼぉ〜っとしちゃう。ジミーっち、お薬頂戴」 
「私のもお願い…目が覚めたら頭がズキズキしてきたわ」 

というわけで、俺は薬局で酔い醒ましの薬などを買い込んで戻った。 
これで午前中は完全に看病に費やし、午後からでかけられたらという流れになった。 

「ジミーっち、ありがとう」 
「気にするなよ。こういう時じゃないと俺なんて活躍できないんだからさ」 

皆に感謝されるのもたまには悪くないしね。 
そして、午後から回復した一人とでかける運びとなった。 

「看病してくれてありがとう。残った二人には悪いけど、楽しまなきゃね」 

一緒に行くことになったのは、 

1 从*´∇`从 
2 ノノl*∂_∂ル 
3 从*o゚ー゚从 



二人はせっかく旅行に来たんだから行ってきなよ、と言ってくれたのもあり雅ちゃんとでかけることにした。 

「温泉地だから人がまばらだね。まぁ花見がゆっくりできてありがたいけど」 
「そうだね、桜が綺麗。ジミー君と一緒に見られて嬉しい」 

隣で歩く雅ちゃんの横顔に桜の舞う背景はよく似合う。 
風になびく髪がまた彼女の美しさを際立たせる。 

「桜ってね、あの家だと庭に咲くもので当たり前に見てた。でも、君と見られる桜はいつもより綺麗」 
「そっか〜俺も雅ちゃんとみる桜は特別だよ。彼女と花見なんて初めてだからさ」 
「お世辞がうまいんだから」 

花より団子より雅だな、俺には。 

「高校もうすぐだね。一緒のクラスになれたらいいね。皆で」 
「うん、皆一緒に。そうそう、萩原の奴はどうしてもっていうなら一緒でもいいかな」 
「可哀想、友達なんだから一緒にしてあげればいいのに」 

雅ちゃんとゆったりした時間の中を過ごしている。 
実に幸せだな〜俺は幸福者だ。 
その幸福者に 

1 雅ちゃんがキスをした 
2 突然、ちぃから助けを求める電話が 
3 眠気が襲ってきた 



雅ちゃんがキスをしてきた。 
それはほんの一瞬。 
唇が触れ合い、しばらくすると雅ちゃんから舌を入れてくる。 
この一場面を切り取ってしまえたら、そう思えるくらいに美しいシチュエーションだった。 

「雅ちゃん…」 
「ジミー君とこんな場面でキスできたら嬉しいなぁって」 

はにかんだ笑顔を向けてくる雅ちゃんに今度は俺からキスをする。 
雅ちゃんも待ちわびたとばかりに舌を重ねてくる。 

「ジミーく…ん…」 

雅ちゃんとこうしていつまでもキスしていたい。 
だけど、二人をあのままにしてはおけないと思い、俺たちは一通り鑑賞した後で部屋まで戻ることにした。 

「ちょっとでもデートできただけでもラッキーと思わないとね。さすがに二日酔いの人たちほっておけないでしょ」 

こういう時、雅ちゃんは自分を押し殺すんだよな。 
それが悪いとは言わないが、雅ちゃんの優しすぎる性格ゆえなんだろうけど。 

「お待たせ。何気にお土産も買ってきたからね」 
「ありがとう。お風呂くらいはいけそうかな」 

ちぃと須藤さんはどうやら回復したようだ。 
ここに泊まるのも最後だし、お風呂は入らないとね。 
さて、今日はどうしようか 

1 今日も飛び込むか 
2 いや、いっそ一緒に入ってしまうか 
3 今日は大人しく耳を澄ませる 



昨日のことを思えば、いっそ一緒に入ったほうがいいに決まっている。 
そうさ、俺から皆に提案してみよう。 

「あのさ、君たちと一緒に入りたいなと思ってるんだけど…どうかな?」 
「はい?」 
「だからさ、昨日の二の舞にならないようにお風呂に入ろうよ。ね、よくない?」 
「あのね、いくら何でもそれは無理でしょう。だって他のお客さんもいるんだからさ」 

雅ちゃんと須藤さんは顔を見合わせて、無理だろうって顔をしている。 
ちぃだけは面白い、と喜んでくれるかと思ったのに…さすがに引いている。 
あれれ、おかしいな〜いつもなら仕方ないってなるんだが。 

「そうよ、ば、馬鹿ね。あんたは考えもなしに好きなこと言っちゃって」と顔を真っ赤にして早歩きになる須藤さん。 
雅ちゃんも俺をチラチラと見上げ、「それはやめようよ」と苦笑いしている。 

ここが正念場だな、本当に…混浴したかったのにな〜 

1 ひたすら拝み倒す 
2 あっ、チンチン挟んで女の子の振りをしよう 
3 諦めて男風呂へ 



無理ですか、わかりました〜侵入する手口は一つしかないですね。 
今日は気絶しないように何か手を打たないとな。 
隣から騒がしい音を聞いて悶々とするのは嫌だしな。 

「ジミーっち、今日は飛び降りたりしたらダメだぞ。わかった?」 
「うん、わかった〜」 
「そうだよ、ジミー君。あんまりスケベすぎるとケガするよ」 

雅ちゃんまでこんな事を言い出すしな。 
須藤さんも言うに及ばずだろうな。 

「茉麻も注意して。ジミー君、すぐに無茶するんだから」 
「あ、私は…無茶するなってだけ」と、須藤さんは何故かあまり言葉を発しない。 
「茉麻、いつもみたいにジミーっちをもっと注意してよ」 
「いくら言い聞かせても言うこと聞く人じゃないでしょ。だから、無茶だけはしないでって」 

須藤さんにまさかの一言を言われ、俺は昇ろうと岩場にかけていた足をおろした。 
また注意されると思っていた人から、あんなに心配されてるとなると悪い気がする。 

「わかったよ、大人しくしてる」 

こうして、今日は湯に浸かり、普段の疲れをとることにした。 
部屋に戻ったら、もう後することといったら 
1 皆でツイスターゲームだな 
2 宴会だ、酒持ってこい 
3 夜誰かと抜け出すか 



せっかく持ってきたんだから、使わないのは勿体ないよな。 

「今日せっかくなんでこれで遊ばない?」とツイスターゲームを広げてお披露目する。 
「それって?」とイマイチよくわかっていないのか、ちぃは首を傾げる。 
「それ、矢印が向いた色のマスを踏んで遊ぶゲームでしょ?」と須藤さんは簡単にこいつを説明してれくた。 
「あぁ〜それなら知ってる。でも、ここでやるの?」 
「そうだよ、皆でやろうよ。勝った人はビリの人に命令できるってのはどう?」 
「へへ〜ん、そんな提案していいのかなぁ〜。ちぃはこういうの得意だよ。バランス感覚はすごいんだから」 

乗り気なちぃが雅ちゃんと須藤さんの説得にあたり、何とかゲームを開始することになった。 
よかった、やっぱり景品つきなのが二人にも受けたのかな。 
まぁ、優勝は俺がもらっちゃうもんに〜。 
そして、またしてもここで対戦相手を分けるジャンケンは行われた。 
その対戦表は 

1 ジミー対雅、ちぃ対須藤さん 
2 ジミー対須藤さん、ちぃ対雅 
3 ジミー対ちぃ、雅対須藤さん 



「ふふっ、悪いが俺は手を抜けないからな。覚悟しろよ、ちぃ」 
「ジミーっちには負ける気がしましぇ〜ん。ビリになったジミーっちに命令してあげるね」 

不適な笑みを浮かべ、ちぃは余裕たっぷりといった様子。 
一方、俺は反則もこの際いってやるぞと考えているのはここだけの秘密にしておこう。 

「ルーレットを回して下さい。どうぞ〜」 
「赤」 
・・・といった具合に、ゲームは進んでいき、俺もちぃも命令の権利をかけて踏ん張った。 
ちぃは自称バランス感覚いいだけあって、無理だと思われる体勢でも平気そうだ。 
だが、これは無理な体勢になればなるほど、やっている二人の体が密着するのです。 
そう、今みたいな感じに。 

「くぅ〜ジミーっち、頑張るねぇ。でも、負けないんだからね」 
「こっちこそ」 

ちぃと俺は抱き合うようにもちこたえているのだが、脚がプルプルいってあんまり長い間はもちそうにない。 
こんな時でもスケベな心が芽生える俺の危機感のなさってどうなんだろうな。 
おっぱい触れるくらいのとこにあるんだ、そうちぃの胸が。 
さ、触っちゃおうかな〜 

1 いざ、ごめんとニギニギ 
2 ゲームに集中だろう、勝つんだ 
3 だ、だめだ・・・体勢崩れ・・・るぅ〜 



もう我慢なんてする必要ないよな、うん。 
よし、ここはもうニギニギするしかないでしょう。 

「いざ、ごめん」 
「ん?・・・って、あんたって人は〜どこ触ってるのさ〜」 

胸のためならと俺は脚だけで自分の体を支えて頑張った。 
もう二人がみてるとか関係ないもんに〜触っちゃうよ〜。 
や、柔らかいなぁ〜ちぃのは最高だよ。 


「うへへへへへ」 
「じ、ジミーっち・・・いい加減にしないとこうだ」 
「ほわぁお〜」 

俺は股間に衝撃を感じ、思わず玉の無事を確認しようと手を持っていった。 
それは同時に自分の負けも意味していた。 
俺はちぃの下着が素朴な白だったことに感動し、床に伏せた。 

「ちぃの勝ち〜」 
「やった〜。ジミーっちが悪いんだからね〜だ」 

もしかして、後に俺が種なしとなった原因はここにあったのかもしれない・・・ 
それくらいの痛みが玉にあったのだ。 

「さぁ、次は茉麻とみやの番だからね」 

この対戦の勝者は・・・ 

1 ノノl*∂_∂ル 
2 从*o゚ー゚从 



勝者は雅ちゃんだった。 
運動神経ないし自信ないとのことだったが、うまく須藤さんを倒すことに成功した。 
二人とも騒ぎながら楽しんでいたみたいだし、これはこれでなかなかよかったのじゃないか。 
俺も二人の絡み合いがみれて、嬉しかったしな〜。 

「きゃ。ちょっとみや、そこは私の胸でしょ。触らないで」 
「無理無理。だって、当たっちゃうんだから。茉麻こそ、そこ私のお尻なんですけどぉ」 
「こっちもこの体勢じゃ動けないの。あんたこそ我慢しなさいよ」 

とまぁ二人は濃厚に絡んでくれたわけだ。 
俺は股間の痛みに耐える振りをして、乱れた浴衣から覗くおみ足だの堪能させてもらったけどw 
そうでもしないと負けた俺には何の楽しみも残されていないしな・・・ 
胸触るんじゃなかったぜ。 

「じゃあ、決勝といきましょうか」 

ついにペケの人間相手に命令をできる権利を手にする人間が決まることになった。 
その栄冠は・・・そして、ビリの人間は・・・ 

1 ノノl*∂_∂ル ジミー 
2 ノノl*∂_∂ル 从*o゚ー゚从 
3 从*´∇`从 ジミー 
4 从*´∇`从 从*o゚ー゚从 



勝者は雅ちゃんだった。 
あれだけ自信があったちぃも意外なところで負け、とても悔しそうだった。 
そして、肝心のビリは当然というか俺である。 
須藤さん相手にも余計な気を起こし、慌てた須藤さんに乗っかられたのだ。 
ぐへ〜なんて間抜けな声をあげ、俺は床に倒れこみ、この瞬間に命令される側となった。 

「さぁ、どんな命令でも構わないよ。言ってくれ、男に二言はない」 
「突然は無理だよ。だって、どんなことでも聞いてくれるんだよね?」 
「うん、その人にできる範囲であれば」 

俺はどんな命令が来るのかともう内心焦っていた。 
いくら二言はないといっても、俺にはできないことのほうが多すぎる。 

「命令は・・・命令を考える時間を下さいじゃダメ?」 
「ダメとはいえないけど、それじゃあいつ命令が来るのか待ってないとなのか・・・」 
「今言えっていうなら、それでもいいんだよ。だけど、今日は思いつかなくて」 

無理に今言えともいえないし、この権利を持ち越したまま雅ちゃんは高校にあがることになった。 
そして、俺たちの卒業旅行も終わった。 
さすがに散々遊びまわったおかげで、帰りは新幹線でもぐっすりと眠ってしまったほどだ。 
新しく始まる新しい季節、その予感を胸にいい思い出が作れてよかった。 
そう心から思えた。 

「とまぁ、こういう卒業旅行もいいだろ?」 
「うちらベリーズの中3の皆でも行きたいな」 
「いけるといいな。その時はツイスターゲームでもやるか?」 
「ぜったぁ〜い嫌」 
「いいじゃないかよ〜今度こそ勝ちたいんだ」