「……ふう」 寝られない… 「がぁ〜、がぁ〜」 うるさいなぁ。こんなみっともない鼾なんかかいて。 「雅ちゃあーん」 …寝言なんだろうけど私の名前を呼ばれてびっくりした。 「うへへへ、太い足だなぁ」 「バカ…」 おもわず頭を叩いてしまったけど、相変わらず鼾をかいて寝ていた。 …明日には帰らなきゃいけない。また、マネージャーとアイドルに戻るんだ。 いつも節操なく手を出してる様に見えるけど、意外に仕事中は何もしてこない。 当たり前なんだけどね。でも…寂しいな。 1 そっとキスしてみる 2 寝られないから外に出よう 3 無理してでも寝る なんだか、寝顔が愛しくなってきて 「…んっ」 うるさい鼾が一瞬だけ止まったけど唇を離したらまたうるさくなった。 「あーっもう、雰囲気台無し」 せっかくもうちょっとキスしてみたかったのに。 寝てる時でも無神経なんだから…この人は。 寝られないので少し外に出る事にした 「くしゅんっ!」 …寒い。もう春なのにやっぱり夜は寒い、か 「綺麗な星……」 星が見たかった。 星空には思い出があるから。 あの日も… こんなに綺麗じゃなかったけど同じように星が輝いていた。 あの人に、私の初めてを捧げた日。 「………………」 完全な形じゃなかったかもしれない。 それでも… 1 もう少し星空を見てよう 2 …戻ろう、旅館に 3 ん…電話? この番号は 「なーに?」 あきれ気味で聞いても何もしゃべらない。もう一度聞き返してもやっぱり しばらくして押し殺した様な笑い声が聞こえてきた。 「こら!何か言いなさい!」 「さみしいな〜起きたらいないんだもん雅ちゃんたら。僕を置いていなくなるなんて」 さっきまでのんきに鼾かいて寝てたくせに… やけに声が大きい気がする。近いのかな…? 急に、体がふわっとあったかくなった。 「見〜つけた。雅ちゃん」 振り向くと、後ろからあの人が上着をかけてくれていた。 「寒いのにどうして外なんか出たの、心配したよ」 「…星が見たかったから」 「星?」 1 そう。あんたと初めてエッチしたときと同じ星空 2 …帰ろうか。私がいないと寂しいでしょ 3 黙って体を預けてみようかな 「わわっ、みみ、雅ちゃん!」 黙って体を預けてみたらがらにもなく照れちゃって。 「…そうか。わかった」 胸の方に手をやろうとしたので笑顔で掴んでねじってやった。 「何がわかったの?」 「だだだってずっとエッチしてくれなかったから、外でしたいのかなって思ってぇ」 ふぅ〜〜〜〜… ぜんぜんかわってないわこの人。ある意味一貫してるけどね 「雅ちゃん変わったね」 「え?」 「あったばかりだったらもっとひどい目にあってたよ」 「そう?」 …わかるよ。いつも、ひどい目に合わせてたからね。 でもあなたはどんな時でも笑ってた。笑って私を受けとめてくれたんだよ 「エッチも慣れてきていい反応するようになったしね♪」 「そればっかりね…」 1 殴ってほしいの?いいよ 2 わざと冷たくしちゃうかな 3 膝枕してあげる。たまにはいいじゃん、ほら 「雅ちゃん何するのやめて」 「いいから寝なよ私の膝に」 「いたたた、痛いってば!」 力ずくで膝枕させてぎゅうぎゅう頭を押しつける。 「寝るよ。寝るからもう押しつけないでぇ!」 ようやくおとなしくなったので手を離した。 「まったく雅ちゃんは力ずくなんだから」 「……………」 聞こえないふりして星空を見上げた。 「綺麗だね〜、東京じゃ見られないよこんな星」 …やっぱり知らないよね。 私の初めてが星空の日だったなんて… 「……ねえ」 しばらく見ていたあと、あの人がぼそっとつぶやいた。 「あの時も負けないくらい綺麗だったよね」 「何が…」 にこ、と笑って空を指差す。 「えぇえっ?!」 うそ、知ってたの。見てない様でちゃんと見てたんだ 「……でも、雅ちゃんの方が綺麗だったよ」 嬉しくて、恥ずかしくて、何も言い返せなくて… …月を隠してしまいそうな満天の星空は またひとつ私に思い出を刻む
リl|*´∀`l|<栞菜 ノk|*‘−‘)<はぁ・・・マネージャーさん今どこだろ リl|*´∀`l|<おい ノk|‘−‘)<あ、お姉ちゃんなにか言った? リl|*´∀`l|<最近ぼーっとしすぎなんだよ ノk|*‘−‘)<あいたいなぁ リl|*´∀`l|<・・・ リl|#´∀`l|<栞菜を返すんだよこの変態!! (;マネ)<なっなんだえりか、痛い!やめろ! リl|#´∀`l|<これでもかこれでもかこの変態!! (*マネ)<あぁ〜もっとぉ〜 ノk|;‘−‘)<お姉ちゃん何してるの?!マネージャーさん! (*マネ)<あ、栞菜ちゃん ノk|*‘−‘)<大丈夫?よしよし、もう怖くないよ。あっちで治療してあげる (*マネ)<えへへへへ リl|*´∀`l|<・・・・・・ リl|;´∀`l|<返すんだよこの変態・・・ リl|;A;l|<・・・変態・・・