はあ、楽しいなあ一人遊びは。 
こうやって怪獣の人形とロボットを戦わせるのはたまらんなあ。 
「ガオォォォォオ!」 
「くっ、まだまだ!たかが手足をやられただけだ!」 
一人二役でやるのがいいんだよ。うん 
しかし飽きてきたな。次はこっちに取り掛かるとしよう。さっきまで立てていたトランプタワーを再び立て始める… 
「うう、指先が震えてきたぁ…よしやめだ!また戦争しよう」 
だがすぐに飽きてまたさっきの怪獣とロボットを…… 

…何か痛い視線を感じる。振り向くとそこには 

「…何してんの?」 

り、梨沙子ぉ!起きてるなら起きてると言いなさい! 
そんな冷たい目でパパを見るんじゃない。 

1 おはようと何事もなかったみたいに言う 
2 恥ずかしい!寝たふりしよう! 
3 昨日の¨続き¨するか?梨沙子、さあベッドに戻りなさい 



「おはよう梨沙子。朝から可愛いな」 
「…何してたの今。ねえ」 

冷たく痛い視線を俺にじっと向けている娘。 
「パパのおまじない。あれやると1日気持ちいいんだよ」 
「遊んでたでしょ。パパ」 
腕組みをして俺を小馬鹿にした様な態度をとっている。 
それは、普段のツンとしてるけど甘えてくる梨沙子とはちょっと違う 
「ママがいつも言ってるよ。パパはいつまで経っても子供のままだって」 
「…母さんに言われるのは仕方ないな」 

だがお前にまで子供扱いされるのはいやだね、梨沙子。 
いまだに夜泣きするような赤ちゃんにはな… 

1 膝におすわり。お説教してやる 
2 パパと遊ぶか。叱るだけが親じゃないし 
3 今度は梨沙子で着せ替え遊びするかね 



あまり叱っても梨沙子は嫌がるだろうし、良くはない。 
「おいで梨沙子。パパと一緒に遊ぼう」 
「怪獣とロボットが戦ったりするの?二人でやるんだ」 

なにが可笑しい?なぜ鼻で笑うんだ。生意気なやつだな。 
「パパのことキライか?いいからおいでよ」 
「うん。子供っぽいパパはキライだもん」 
こいつ〜、俺が優しく言ってていい気になってるな。 
さっきから腕を組んで部屋の入り口に立ったまま動こうとしないし。 
「梨沙子、来なさい。ほら早く!」 
「やだ。お腹空いたから遊びたくない」 

そうか、腹が減ってるのか 

1 遊ぶのは朝飯のあとでもいいよな 
2 だ〜め。パパと遊んでからだぞ 
3 腹が減ってるならこれをくわえなさい、と朝勃ちしたあれを 



遊ぶのは朝飯のあとだって遅くはないよな。よし 
「朝飯にしようか」 
「うんっ」 

パンを焼いている間にフライパンに油をひき、卵を落とす。 
簡単なものだけどこれで朝食にするとしよう。 
「熱っ!油はねた」 
「大丈夫?パパ、ちょっと見せて」 
「平気だよ大したことない」 
「いいから見せて」 
梨沙子は俺の手をじっと見つめている。 
おおげさだなと思ったがその目は決してふざけている様には見えない。 
「…よかった、やけどにはなってないね」 
「だから大したことないって。気にするな」 
「パパはケガしてばかりだから心配なの」 

…梨沙子、お前がパパを気遣う様になるなんて、嬉しいぞ。 
「だって私より子供だから。こないだ走り回って転んで膝擦り剥いたんでしょ?」 
…茉麻、また梨沙子によけいなことを言ったのか。でも心配してくれてるしいいか 

1 さあできたぞ、食べよう 
2 嬉しいので頭を撫でてあげる 
3 …こっちが腫れちゃって。見てくれるか?とパンツを脱ぐ 



「梨沙子、近くにおいで」 
「ふえ?きゃ?!ぱ、パパ、何するゆ!」 
その気づかいが嬉しかったから梨沙子の頭をそっと撫でた。 
「よしよし、おまえはいい娘だ。人を心配できるのは優しい娘なんだよ」 
「…パパ、ほめるなんて珍しい。いつも叱るのに」 
「何言ってるんだ、可愛い梨沙子を叱るばかりなはずないだろ」 
少しの間頭を撫でたりしてから食事をすることにした。 
「今日は崩れてないね、目玉焼き」 
「まあな。梨沙子が心配してくれたからうまくいったんだ」 
「なにそれ、変なの〜」 

もう梨沙子ったら口のまわりに食べかすつけて。まだまだ子供なんだからなぁ 

1 普通に手でとる 
2 ちょっといたずらっぽく舐めて取る 
3 パパもつけておそろいと言ってみる 



「梨沙子ほらおそろい」 
「ぷっ、パパったらそんなにつけちゃって。私より多いよ」 
「あははははは」 
梨沙子のほっぺたにふれて食べかすを取ってあげた。 
「ありがと」 
「なんだ?素直だな」 
俺はその食べかすを口に入れながら言った。 
「ママに言われたもん。ありがとうって言うのは大事だって」 

ママ、ママって。さっきから茉麻ばっかりかよぉ… 

なんかなぁ。俺はあまり大事じゃないのか? 
「ごちそうさまでした。パパあそぼっ」 
「ん〜〜〜…」 
「どしたゆ?遊びたいんでしょ。なんかテンション低いゆ」 
「梨沙子のせい〜〜…」 
「えっ?どうして」 

1 ママが好きならママのとこにいけばあ?知ーらない 
2 梨沙子はパパがキライなんだもん…グスン 
3 ふて寝してやる! 



「ママが好きならママのとこいけばいいじゃん。俺知らない」 
「…いじけてるの?」 
「いじけてないよ悲しんでるんだよぉ。梨沙子が俺を見捨てたんだからな」 
「はぁ?もう、またそうやっていじけるんだから。じゃ行くもん、知らないから」 

ホントにいっちゃった。母さんの寝てるとこに。 
「ママ〜、パパがいじけちゃった〜」 
「ん〜…梨沙子、あと少し寝かせて。お休みなのに早起きね」 
二人の会話を聞いてるとますますさみしくなってくる。 

でもいかない!いったらなんかみじめだからいかない! 
「パパ〜、おいで。さみしいんでしょ?」 

…笑いながら呼んでる我が娘。可愛いなぁ… 
でもでもいかない!絶対にいかないんだから! 

1 一人遊びの続きだ 
2 風呂でも入るかなぁ 
3 ふて寝しかない 



いいんだもん。俺一人で遊ぶからいいんだもん! 
「あーあ…ママ、パパが一人で遊んでるゆ」 
「ほっときなさい。しばらく遊べばこっちにくるでしょ」 

残念ながら俺からはいかないぞ。おまえたちが来るまで待ち続けてやる! 
「このぉー!猫目か、狐目なんか!」 
「おのれ、白いやつめ!」 
今度はさっきと違うロボットでやってやる。 
「パパ〜、ね〜ってば〜」 
「あなたいいかげんに意地張るのやめなさい」 
「あーあー聞こえなーい!」 

あ、完全に呆れちゃった。梨沙子のやつ母さんの布団に入っちゃったぞ。 
なにそれ?冷たくない?パパにそんなふうにして… 

1 起こしにいくぞ 
2 俺が悪かったから遊んでよ 
3 外にいくか… 



「梨沙子」 
「………………」 
寝たふりしないでくれ。俺が悪かったから遊んでよ 
「なあ梨沙子、遊んで」 
「やだ…」 
そんなぁ。母さん何か言ってほしい 
「あなたが意地張るから梨沙子呆れちゃったのよ、もう」 
そう言ってる母さんも呆れてるみたい。はぁどうして俺ってこうなんだろうなぁ… 
「パパうるさいゆ、寝られないゆ」 
「あなたあっちいってて。うるさいわよ」 
そんなぁ、母さんにまで言われるなんてぇ… 

1 しょうがない、散歩にいくか… 
2 意地でもここに居座る 
3 俺も寝るぞ、三人で川の字になって 



こうなったら俺だって寝てやる、二人に続いて! 
「あなたどこに寝るの」 
「梨沙子のとなりだよ。茉麻と挟んで寝るの」 
川の字の右端に俺で、左端に茉麻。 
んで真ん中にはかわいい娘の梨沙子がいれば川の字の完成だ! 

「梨〜沙〜子」 
「結局戻ってくるなら意地はらなきゃいいのに」 
「うるさいぞ梨沙子。おまえ生意気!」 
「パパ痛い〜」 

まぁ梨沙子の言うとおりだな、次からは気を付けるさ。 

1 梨沙子の頭を撫でる。 
2 おやすみのキス 
3 母さんと一緒に抱き締める 



「母さん、あの…」 
「いいわよ」 
俺がぎゅっと梨沙子を抱き締めると、母さんも同じく梨沙子に体を密着させた。 
「何?なんかちょっと暑苦しいゆ…」 
「こうしてるとあったかいだろ梨沙子」 
「梨沙子、パパ寂しかったって。許してあげて」 
「母さん!べ、別に俺は寂しくなんかないぞ」 

母さんはまた笑っていた。まるで子供を見る母親みたいに… 
「パパ…」 
「なんだ?梨沙子」 
「たまには素直になったら?かわいくないゆ」 
おまえには言われたくないなぁ…もうっ。 

1 うるさい、ともっと強く抱き締めてやる 
2 おやすみのキスしよう 
3 ママとパパと、三人でキスしてから寝ようか 



「母さんもお願い」 
「いいわよ」 
「んはぁ、ママぁ、パパとキスしてるぅ」 

ああ、母さんの厚い唇、たまらんなぁ。熱が伝わってくるよ。 
「…梨沙子も」 
「…うん、パパ」 

今度は親子三人でキス。 
茉麻の口の中から舌を抜いて梨沙子の口の中に… 
あぁ、からみついてくる。寂しかったんだなぁ梨沙子… 
「パパぁ、しゅき」 
「俺も好きだぞ梨沙子。母さんだって…」 
「私もよ、あなた、梨沙子」 

三人のあいだにつながる透明の糸、これが家族の絆 

「……ん…」 

ふと目を覚ますと、俺の胸枕ですやすや寝息を立てる梨沙子が。 
「梨沙子…」 
そして隣には伸ばした右腕を枕に眠る茉麻の姿も。 
「…茉麻…」 

二人とも体格がいいので俺の体に重みが残っていた。 
「…重いなぁ」 
ここから簡単には動けそうにないが、でも 
「パパ…だいすきぃ…すぅ…」 
「あなた、愛してるわ。すやすや…」 

こんな重みなら、いつまでも感じていたい。