最近の俺のおやつというと皆から専らもらったチョコばかりだ 
何せ、去年まで一つももらったことがない奴が急に貰ったから大事に食べているのである 
愛理ちゃんのカードには 
『いつまでも仲良くして下さい。千聖からデートの話聞きましたよ。私もお誘い待ってます』 
と書いてあった 
これは後でデートしてあげないとかもな… 
皆、俺の為に頑張って作ってくれただけでお腹いっぱいになる 
だが、俺は満足したはずなのに何かが足りない気がするのだ 
確か俺にチョコをくれると約束してくれた人がいる気がする 
え〜と… 

1 桃尻なあの先輩 
2 尻あいの妹 
3 同じクラスのお母さん的存在 



そう、桃尻なあの先輩だ 
桃子先輩とはあれ以来ご無沙汰だから元気にしてるかな 
くれるといって忘れるなんて酷い話だ 
こうなったら時期じゃなかろうが関係ない、絶対に貰いにいってやる 
今日は学校が休みだし、会うならバイト先のコンビニに行くしかないだろうな 
簡単に着替えを済ませた俺はさっそく先輩のいるだろうコンビニに向かった 
先輩は可愛らしい笑顔を振り撒いて接客中で、俺が入店したことに気付いていない 

「今日も桃子ちゃんは可愛いね」 
「そうですか〜やぁですよ〜お世辞がうまいんだから」 

お客さんとの他愛ない話にもちゃんと対応してるな、感心感心 
つうか、俺の先輩に色目を使ってるんじゃねぇ〜 

1 我慢できないし、お客さんに絡みにいく 
2 先輩驚かせたいからここは我慢 
3 お客さんの前で桃子先輩とイチャついてみる 



ここで俺が出ていけばせっかくの驚かせる計画も台無しだな 
ここはぐっとこらえるしかない 
サッサといってくれ 

「そういえばバレンタインあったけど、桃子ちゃんは誰かにあげたの?」 
「あっ…ははは、そんな人いたらとっくにあげてますって〜」 
「安心したな、桃子ちゃんに彼氏いたらショックだよ」 
「平気ですって。またお越し下さいね」 

一瞬、先輩は俺との約束を思い出した顔をしたが、すぐに営業スマイルに戻した 
さすがプロだ、って感心してる場合じゃない 
何だ何だ、俺は大事な人じゃないってか 
もう我慢できない、あの客に俺という存在をみせつけてやる 

「桃子、いつからそんな寂しいこというようになっちまったんだよ」 
「なっ…」 
「どうしたの、桃子ちゃん」 
「俺という存在がありながら、どうしてそんなこと言えるんだよ」 
「何だ、君は。桃子ちゃんに馴れ馴れしいね」 
「この子の恋人さ。なぁ桃子」 
「お客様、お気になさらず。たまにこういうファンがいるんで困ってるんです」 

ファン、俺はそんなんじゃねぇや 

1 桃子先輩に強引に迫ってみる 
2 お客さんが帰るまで我慢だ 
3 先輩、俺だよ、ジミーだと泣きすがる 



「怖いねぇ、ストーカーだったら気を付けなよ」 
「はぁい、ありがとうございました」 

ストーカー… 
俺はそんな物騒な輩ではないよ、学校の後輩じゃないか 
その上、俺と先輩は最後までいってるんだ 
お前の知らない桃子先輩の表情をみせてやるさ 

「桃子先輩」 
「お客様、この人は私だけで大丈夫ですから」 
「そうかい?ま、君がそう言うなら。おい、桃子ちゃんに何かあったら許さないからな」 
「くぅ…俺は先輩の大事な人だ」 

俺はカウンターの中へ入ると先輩の隣に並び、先輩の耳に息を吹き掛けた 
いきなり俺が入ってきたものだから対処が遅れた先輩はされるがままに吹き掛けられた 
ふぅ〜 

「あ、あん」 
「俺は先輩のことなら何でも知ってるんですから。素直に関係を認めちゃいましょうよ」 
「ば、ばか…今はバイトしてるんだからやめてよ」 
「いいじゃないですか〜先輩」 
「あっ…ジミーやめて…」 

そんなエッチなフェロモン出したコンビニ店員さんはいませんよ 
ほら、抵抗できなくなってる 

1 バイトだしやめてあげよう 
2 先輩の感じてる顔みてたらもっとしたくなってきた 
3 あっ…先輩、そこは潰さないで 



やめて、という先輩の顔をみていたら俺でもやめるべきだと判断した 
バイトの邪魔したら先輩一家の生活を壊しかねないからな 

「もぉ〜この変態。バイトしてる時はやめてよ」 
「ごめんなさい。先輩にも非があるんですよ。先輩が俺との関係を否定するから」 
「あれはそう言うしかないじゃん。お客さんの前だし」 
「そうじゃなくても俺との約束破ってるじゃないですか。俺は楽しみにしてたんですからね」 
「そ、それは…あんたにはあげようとは思ったんだけど…」 
「思ったんだけど?」 
「それはいいじゃん。バレンタインは終わったんだし。さぁバイトの邪魔にならないようにして」 

話を誤魔化して俺には渡さないつもりか? 
おいおい、舞美先輩に教わって作るって張り切ってたじゃん 
その物体の完成形はどこよ 

「先輩、意地悪しないでチョコちょうだい」 
「チョコは無理。さ、バイトの邪魔になるからあっちいって」 
「桃子ちゃん、その子は誰?」 

俺らが話し込んでいると奥から中年の男性が現れた 
桃子先輩と同じユニフォーム着てるからコンビニの店長さんかな 
桃子先輩はその問いにこう答えた 

1 新入りのバイト 
2 ただの後輩 
3 ストーカー 



「この子は〜新入りのバイト君です。私に体験入店したいって言ってきて困ってたんです」 
「は?」 
「いきなりだね〜だけど丁度人手が足りなくてこっちも困ってたんだ」 
「決まりですね。この子の面倒は私が見ることにするんで、店長オーケーですよね?」 
「桃子ちゃんが言うならね〜わかった。いいよ、ちゃんと教育頼むよ」 

こうして、俺はまんまとコンビニでバイトを始めることになってしまった 
店長さん、俺の身元をちゃんと確認しなくていいのかよ… 
まだチューボーなんすけど 

「いらっしゃいませ〜」 

店内に響き渡る桃子先輩の軽快な声 
心地よく耳に響いてくる 

「ほら、ちゃんと声を出すの〜。いらっしゃいませ〜」 
「いらっしゃいませ〜」 
「もっと大きい声を出すの。さん、ハイ」 
「いらっしゃいませ〜」 
「そうそう」 

バイトでも後輩になったのが嬉しいのか先輩は上機嫌で仕事をこなす 
俺は緊張しているから大変である 
結構コンビニは面倒なんだな…先輩を改めて尊敬してしまう 
先輩に俺がしてあげられることって何かな 

1 とにかくバイトを頑張るのみ 
2 バイト終わったらマッサージしてあげよう 
3 チョコ貰うまでは何もしない 



先輩の頑張る姿をみていたら俺も頑張らねばという気になってしまった 
疲れた表情をみせずに頑張る先輩 
バイト終わったらマッサージで疲れた体をほぐしてあげますよ 
俺は一人いいことを思い付いたと胸の内にしまっておいた 

「こら、ジミー。あんた、そんなスケベ面してたらお客さんが買い物してくれないでしょ」 
「すみません、頑張ります」 

俺が足を引っ張りつつも俺と先輩のバイトは終わりに近づいていた 
と、そこへイチャつくカップルが店内に入ってきた 
彼氏に寄り添う彼女と彼女をガッシリと抱き寄せている彼氏 
仲睦まじい姿に先輩はちょっと羨ましそうな視線を送る 
やっぱり彼氏がほしいのかな… 

「先輩、何そんなに見とれてるんですか?」 
「や、やだな〜そんなわけないじゃん。カップルが来たなと思ってみただけ」 

嘘つけ、視線は羨ましそうだったよ 
貰うばかりじゃダメだな、俺からも先輩に何かしてあげないと 

1 先輩のマッサージを特別コースに 
2 仕事中だし見とれてるのは喝だと耳に息ふぅ〜 
3 カメラの死角で抱き締めてみる 



先輩はちっとも嬉しくないとか言うが強がっているだけだ 
俺がほっといたばかりにこんな思いをさせるなんてな 
カップルは二人でこれからどこ行く?とか楽しそうに語りあっている 
先輩、笑顔を取り繕うとすればするほど後から辛くなるよ 
今は俺に甘えたっていいんだ 
カメラの死角に先輩がうまくいってくれたのを追い、俺は後ろから抱き締めた 

「ば、バカ…やめてよ、今は仕事中なんだって何回も注意してるでしょ。離しなさい」 
「嫌だ、先輩の淋しそうな顔みてたらほっておけないよ」 
「そんなわけないでしょ。離しなさい」 

俺に抱き締められた先輩はやっぱり強がっているけど、声には力がこもってない 
弱々しいくらいに消えてしまいそうだ 

「先輩、ほっておいてごめん」 
「バカ…泣き顔じゃレジに立てないじゃん。仕事にならないよ」 

抱き締める俺の手をギュッと握り返す桃子先輩 
先輩の高鳴る鼓動が背中から伝わり、緊張しているのがわかる 

「すみません、店員さん」 

俺たちを呼ぶ声がしてくる 
だけど… 

1 仕事に戻ろう、バイトはもう終わる 
2 桃子先輩を離したくない 
3 よし、うまく交代が入るぞ 



すみません、その呼ぶ声に反応しないといけない 
俺たちは仕事しているのだから 
しかし、桃子先輩を抱き締めている力は弱まってくれそうにない 
散々ほっといたんだ、これで罪滅ぼしにならないがそれでも… 

「すみません、店員さんいないんですか?」 
「はいは〜い、いますいます。こんにちぱ〜」 

明るい声で誰かが俺たちの代わりにお客さんに応えた 
あれ?この声はどこかで聞いたことがある 
まぁ今は考えても仕方ない 

「ジミーが離さないから交代の子が来ちゃったじゃん…本当にバカなんだから」 
「すみません、でも弱っている先輩をほっておけないから」 
「だったら、離しなさい。仕事に戻るの」 

先輩の意思の強さが声でもわかり、俺は抱き締める力を緩めた 
ほどいた腕から先輩は抜け出して再びレジに立った 
桃子先輩、プロだな 

「お疲れ様でした」 

俺と桃子先輩は時間となりバイトから解放された 
先輩は俺に外で待っててと言うと、店内に戻っていった 
お待たせと帰ってきた先輩の手には紙袋がある 
これって 

1 チョコに違いない、頂きます 
2 プレゼントとは限らないし、様子見 
3 先輩から言い出すまでは知らないふり 



先輩がチョコだと渡してくれるまではそうと決めつけないほうがいいよな 
だってさっきも聞いたら話を逸らして逃げられたし 
どうするか、ここは先輩から言い出すまで我慢するか 

「ジミーさ、今日は何でうちのコンビニに来たの?」 
「それはその、先輩の様子が気になって」 
「そっか〜可愛いとこあるじゃん。そっかそっか〜」 

俺が会いに来たと言ってニヤついた先輩は、嬉しさのあまり路上で回転しだした 
笑い声が聞こえてきたり、とても嬉しいのかもな 

「ジミーはチョコ欲しがってたよね?さっきも約束とか言い出すしさ」 

いよいよだ、待ちに待ったチョコプレゼントのお時間 
はぁ〜緊張するな 
ドキドキしちゃうし 

「で、チョコほしい?」 
「はい、是が非でもほしいです」 
「ほしいんだ〜わかった〜あげないよ〜」 

え?あげない 
何を言っているのか理解が追い付かない 
さらに桃子先輩は急に走り出してしまった 

「ほしかったらここまでおいで〜」 

桃子先輩め、つまらない冗談いいやがって 

1 チョコ確保が優先だ、追いかける 
2 わざと先輩と逆方向に走る 
3 先輩、俺にチョコおくれとすがる 



先輩をつけあがらせるだけとわかっていても、チョコがほしいことにかわりない 
俺はチョコを確保する為、揺れる桃尻を追い掛けていた 

「ほれほれ、チョコがほしいのかな?」 
「それがどうしてもほしいんです」 
「ふふ〜ん、桃の手作りじゃないのに?」 
「桃子先輩から渡して貰えるチョコなら手作りでなくともほしいんです」 
「へぇ〜桃子のこと好きぃ?」 
「好きです。本当に好きです」 
「どんくらい?」 

どんくらいって好きな順番を決めろ、と 
俺にはちぃがいて、他にもいっぱい好きな人がいる 
その誰にも順番なんてつけたくないし、どういえば桃子先輩は納得するかな 

1 先輩が一番ですと言って落ち着かせる 
2 順番を決められないと謝る 
3 リアルな順位を決めてやる 



こんなことで嘘ついて後で困るのは自分だ 
一番だ、そう言えたらどんなに楽だろう 
でもそんな時はちぃの声が頭に響く 
『ジミーっち、大好き』 

「すいません、好きな子がいっぱいいる俺でも順番はつけられません」 
「そんなのわかってるよ〜だ。あんたのことだからそう言うとわかってて聞いてみたの」 

桃子先輩め、俺が悩み苦しむ姿をみて喜んでやがったか 
悪趣味だ、桃子先輩 

「全く相変わらず一人に絞りきれてないんだね。でも、桃のチョコもほしいと」 
「はい、その通りです」 
「桃ね、舞美と頑張って作ったけど失敗しちゃった。失敗したのあげられないし、それで渡しそびれちゃったんだよね」 

桃子先輩はあげられなかったのがとても残念そうに語る 
辛そうな表情で潤んだ瞳を俺に向けてきた 

「先輩、失敗しても先輩の手作りが食べたかったな。俺、来年期待します」 
「うん、来年に期待してて。桃子のが一番美味しいって言わせてやるから。 
じゃあ、これいらない?」 
「いります、いります」 
「じゃあ、桃子のお願いきいてくれる?」 
「何でも叶えますからどうぞ」 
「お願いは 

1 私をまた抱き締めて 
2 今からデート 
3 マッサージして 



今からデートしようよ」 
「今からって夕方だから遊べる場所なんて限られてますよ?」 
「いいの〜桃は遊びたい。ジミーもチョコがほしいんでしょ。遊んでくれたらあげるよ」 

くぅ〜うまく俺の心を読んでくるな 
まぁいいや、先輩とは久々だし 
何より、先輩の誕生日が近いから早いけどお祝いしてあげたい 

「わかりました。先輩とデートいきます。どこがいいですか?」 
「桃子は〜遊園地がいい。ね、いこ」 

遊園地は確かに近くになくもないし、夜までやってるけど… 
あっ、あそこなら観覧車に乗って夜景までみられるぞ 
こうして遊園地にまでやってくると、丁度恋人たちが観覧車の前で並んでいた 
きっと先輩はカップルのお客さんみてこういうことしたくなったんだろうな 

「みんな考えることは一緒か〜つまんないの〜」 
「まぁまぁ。夜景みたらそんな気持ちもぶっ飛んじゃいますから」 
「そうだね〜きっと綺麗なんだろうね」 

寄り添うように近づいてくる先輩の肩に手をおいた 
すると、俺を見上げて照れ笑いを浮かべた 
先輩、その瞳でじっとみつめられたら照れるよ 

1 俺も見返す 
2 ええい、キスしちまえ 
3 先輩からなんて積極的な 



桃子先輩、可愛いすぎるよ 
俺はニコッと微笑み、先輩の唇を奪った 
ほんの一瞬だったから、先輩はあっという間に奪われていた 
桃子先輩は目を見開いて硬直してしまう 

「だから人前だからやるなっていったでしょ〜もぉ」 

怒ったとばかりに話すが、口調とは裏腹に顔は綻びっぱなしだ 
嬉しいんじゃん 
しばらくすると俺たちの番になり、観覧車に乗り込めることになった 
手を繋いだまま俺たちは外の景色を眺め、恋人気分に浸った 

「あれがうちらが住んでる街だよ。あ〜あれが学校だ」 
「先輩、あんまり乗り出すと落ちちゃいますよ」 
「平気平気。だって桃に何かあったらジミーが助けてくれるでしょ」 
「そりゃまぁ先輩の為に何でもしますよ」 
「へへ、ありがとう。ちょっとだけ頼もしくなったじゃん」 
「ちょっとだけですか?」 
「ちょっとだけwだってあんたが活躍したとこみてないもん」 
「いったな〜」 

俺と桃子先輩は観覧車内で本物のカップルみたくじゃれあった 
先輩の表情がまたグッと色気を増した 
どうしよう、また触りたくなってきた 

1 今度は耳にキス 
2 先輩の髪を撫でる 
3 揺れるから慎重にならないと 



俺は先輩の髪をかきあげ、耳を撫でる 
真剣な眼差しに敏感な耳を撫でられたとあって、先輩はビクッと体を震わせた 

「もぉ〜場所を考えてっていってるじゃん。ここは他の人にみられちゃう」 
「先輩は嫌いじゃないでしょ?だってすごく感じてるじゃないですか」 
「あんたが変なとこ触るからでしょ、って言ってる側から触り出すぅ〜」 
「桃子先輩の感じてる顔可愛いから」 
「可愛いか〜じゃあしょうがない。桃子は可愛いもん…あっ」 

俺が耳を甘噛みしたら、今度は喘ぎ出してきた 
先輩、耳弱すぎw 
ここまでいい反応されたら責めまくってやる 
俺は左手で先輩の右耳を撫で、舌で左耳を舐める 
いじらしく快感に耐えようとする姿がたまらなく愛しい 
先輩、好きだよ 

「先輩、好きだよ」 
「桃子もジミーが大好き…あっ…」 

俺が耳元で囁いた途端、先輩は今まで一番大きい震えを起こした 
つまり、観覧車内で果てたのだ 

「はぁはぁ…ジミー、桃子いっちゃった」 
「先輩、俺…」 
「それ以上はだめ」と、人差し指で口止めされてしまった 
「今日は女の子の日だから。またして」 

あっという間に観覧車デートは終わった 

先輩は俺にチョコを渡し、名残惜しそうにしている 

「デート終わっちゃったね。何周でもしていたかったな」 
「夜景楽しむどころじゃなかったですね」 
「あ〜そう言われればそうかも。ちょっと〜また乗ろうよ〜」 
「またですか?だってさっき降りたばかりですよ」 
「拒否するわけ?ならチョコはあげない」 

素早く俺の手元からチョコを取り返すと先輩は観覧車まで走りだした 

「チョコほしくないの?いらないなら桃が自分で食べちゃうぞ」 
「それは勘弁。チョコは俺にくれたんじゃないんですか?」 
「まだ私の〜」 
「先輩〜待って。チョコ返せ〜」 

俺が慌てて追いかけたものの、先輩は観覧車に一直線 
諦めがついた俺は観覧車をこの後何周するんだろう、 
そんな不安にかられながら追いかけた 
あの小さな小悪魔の背中を追いかけて 

「ジミーおっそいぞ〜」 
「桃子〜待ちやがれ〜」 


从o゚ー゚从<はいこれ、ジミー君にあげる、ちょっと遅くなったけど   つ◆ (ジミー)<何これ? …ちょ、チョコじゃん!しかも手作り! 从o゚ー゚从<前に作ったんだけどあげる相手いないし (ジミー)<なになに?須藤さん俺に気があるとか? 从*゚ー゚从<か、勘違いしないでよ!ちぃとみやと作ったときに私だけ友チョコしか作らないの       なんか嫌だったから作っただけで、別にジミー君のために作ったんじゃないんだから! (ジミー)<分かってるよ、ありがと! 从*゚ー゚从<.o0(な、なんでこんなドキドキしてるのよ!友チョコ渡すだけなのに!) (*ジミー).o0(手作りだし、ハート型だし。…義理って分かっててもドキドキするんだけど)