今日はあの忌々しいバレンタイン 
ちぃに貰ったチョコがあるとはいえ、俺には縁がない日だ 
そう、下駄箱あけてもなければ机の中にもない 
はは、去年までと環境が変わったと思ったのは勘違いか 
それに引き換え… 

「またか、教科書が入りきらないほどチョコをつめやがって。いい加減にしてほし…」 
「全くその通りだな〜萩原君よ」 
「ジミー、お前には一生わからない悩みかもな。モテる男ってのも辛いんだ」 

毎年毎年、どれだけの人間が報われないのにチョコを入れているんだろうか… 
やれやれ、つきあってられないな 
俺は一人ブラブラと歩き、気付けば家庭科教室まできていた 
中からは愛理ちゃんのクラスの女子たちがチョコ作りしているのがみえた 
愛理ちゃん、菅谷ともにエプロン姿が可愛いな 
愛理ちゃんのハート型のチョコも美味しそうだし、菅谷のチョコもうまそうだ 
あれが食べられる奴が羨ましすぎる 
俺も食べたい、食べたい、食べたい 

1 教室に忍び込み頂く 
2 向こうから俺に持ってくるまで我慢 
3 授業後まで田代を続行 



教室の中から漂うチョコの甘い香りと楽しそうに作業する女の子たちの声 
どんな風にチョコが出来るか気になるし最後までみていくか 
テキパキと道具片付けながら作業する愛理ちゃん 
意外とイメージにあわず慣れた手付きの菅谷 
二人ともいい嫁さんになるだろうな〜どんな奴が旦那になるのかな 

「ねぇ、さっきから変な人がこっちをみてない?」 
「嘘、嘘。あっ本当だぁ〜先生、変な人がずっとみてます」 

変な人? 
どこにもいないじゃないか、どれどれ 
何だ、あの女の子たち幻みてるのだな 

「先生、注意して下さい。鼻の下伸ばしていやらしい顔してるんですよ」 

だから、そんな奴はいないんだって 

1 教室に入り、そんな奴はいないとこっちが注意 
2 ん?俺か… 
3 愛理ちゃ〜ん、チョコ美味しそうだね〜ケケケ 



「先生、見られてると集中できません…注意して下さい〜」 

わからない女の子たちだな、そんな奴いないんだ 
ここは俺が注意してやらねばな、そんな奴はいないと 

「こら、そんな奴はいないんだぞ。君たち、さっきからだね」 
「きゃ〜〜」 

俺は思わず、教室のドアを開け放ち中へと入っていた 
一瞬間があり、しばらくして 
で、この有り様である…教室を軽くパニクらせてしまったな 

「先生、学級委員の私がちゃんと言ってきますから授業を続けて下さい」 

教室中の視線を浴びた俺の下に愛理ちゃんが近づいてきた 

「先輩、不味いですよ。今は授業してるのでまた後で」 

教室の視線が俺と愛理ちゃんに集まる中、一人黙々と作業を続ける菅谷 
マイペースな奴だな〜皆かっこいい俺に見とれているといいのに 

「相変わらずだな〜あいつは」 
「暢気にしてないで教室から早く出て下さい。後でチョコは渡しますから」 

小声で深刻そうに話しかけてくる愛理ちゃんをみてるうち、素直になったほうがいいと判断した 
が、変な人が気になる…ここは 

1 変な人がみつかるまで探す 
2 愛理ちゃんの顔みたらいちゃいけない気がしてきた 
3 チョコくれるまで帰らないと粘る 



愛理ちゃんには悪いけど、綺麗な瞳に涙をためてお願いしてくる姿は最高だ 
そう、俺のSな面を多いに刺激してくれる 
俺の腕にしがみついて必死そうなのがたまらないな〜 
ここは帰らずに困った顔見たさに居座ってやるか 

「ねぇ、さっきのハート型のチョコ誰にあげるの?」 
「あっ、あれは先輩には関係ないチョコです…パ、パパにあげるチョコです…」 
「またまた〜パパにハートはないよ。俺にくれるんでしょ?ねぇねぇ」 
「ち、違います…あ、あれはパパにあげるチョコです」 

その困った顔、たまらないな〜 
やっぱり愛理ちゃんは反応いいし、からかい甲斐があるよ 

「ケケケ、チョコ貰うまでは粘っちゃおうかな〜」 
「そ、そんな〜酷いです…真剣にお願いしてるのに…」 

上目遣いに俺をみてくる瞳には涙の粒が… 
ヤバい、調子に乗りすぎたか 

1 愛理ちゃん、ケケケ〜まだいじめちゃうよん 
2 泣きそうだし教室出ていくか 
3 菅谷〜助けてくれよ 



愛理ちゃんを泣かせたくはない 
ましてやこんな大勢の前で泣いたら可哀想だ 
しかし、俺には愛理ちゃんを泣かせない方法が思い付かない 

「ルンルンルン♪チョコおいしくなぁ〜れ」 

前方をみれば、未だにマイペースな菅谷が 
そうだ、仲が良いのだしこいつを頼ってみるか 

「菅谷〜助けてくれ〜」 
「ゆ?あっ、ジミーちょうどよかった。今、ジミーのチョコ作ってたの」 
「ありがとう。いやいや、愛理ちゃん泣かせない方法を教えてくれ」 
「それなら簡単だよ。学級委員の言うことはちゃんと聞くんだゆ」 

おお、やはりか 
つまり今で言うと教室を出るしかないってことか 
さすがに周りの目も気になり出したところだし… 

「さんざん困らせてごめんよ。俺はこれで出ていくね」 
「ジミー先輩」 

安堵した顔にはちょっと疲れの色が 
やはり、困らせすぎたか? 

「お騒がせしました〜」 

俺は教室を出ると、また一人うろうろと歩き出した 
自分の教室に二人がやってくるとは知らずに… 


「ルンルンルン♪あっ、愛理」 
「へ?り、梨沙子」 
「愛理はここで何してるの?」 
「わ、私は通りすがりなだけっていうか…そっちこそ何してるの?」 
「りぃはジミーに用があるんだもん。愛理もジミーに用があるの?」 
「わ、私はジミー先輩に会いにきたわけじゃ…」 
「えぇ〜ジミー先輩ショック〜」 

不意打ちのように背後から現れて声をかけた俺に愛理ちゃんは驚いていた 
背中に隠し持ったものを潰す勢いで飛び退いた 

「せ、先輩…いつからそこに?」 
「ルンルンルン♪からかな」 
「最初からじゃないですか…」 

愛理ちゃんはそう言うと凍り付いたように固まってしまった 
対極的に菅谷は俺が現れると実に嬉しそうに近づいてきた 

「はい、ジミー。りぃからのプレゼントだゆ〜えへへ」 

照れくさそうな笑顔でじっと俺の目をみつめて渡してきた 
どんなチョコを作ってきてくれたのか気になるな… 

「ここで開けていい?」 
「だぁめ。ちゃんと家に帰ってから開けるんだゆ」 

でも見たい、どんなチョコか見たい 

1 包みを間違えて破ったふりしてみる 
2 我慢も時には必要か? 
3 それより愛理ちゃんは 



菅谷の手作りチョコの中身が知りたかったが、家でみろって話だ 
ええい、時には我慢も必要だな 

「わかった。家でじっくり味わうことにするよ」 
「うん、それでいいゆ」 

素直に言う事聞いたら満足そうな笑みを浮かべる菅谷 
まぁ楽しみはとっておくに限るしな 
それはそうと、愛理ちゃんはどんなものをくれるのだろう 

「愛理ちゃん、チョコちょうだい」 
「梨沙子がいる内は無理ですよ」 

菅谷がいる内はダメって何でだろう 
別に問題なことはないはずだ 

「いいじゃん、俺の為に作ってくれたなら今ちょうだい」 
「とにかく今はダメなんです…梨沙子には私の気持ち知られたくないんです」 

確かにチョコ渡す=好きって思うよな 
だけど、それのどこがいけないのかな… 

1 原因をはっきりさせたい 
2 ここでも粘ると愛理ちゃんに嫌われそうだ 
3 菅谷にはうまくどいてもらうか、そうすれば… 



理由がどうしても知りたかった俺は聞きたくてしょうがない 
だが、粘ってしつこい俺に愛理ちゃんは相当困っていた 
あまりやるとくれなさそうだな 

「放課後、教室で待ってるからその時に改めて」 
「わかりました。理由も後でお話しますから。通りすがりなんで私はこれで」 

菅谷に通りすがりといった愛理ちゃんはその通りに去っていった 
菅谷は渡すもの渡したしと、俺と指切りして約束は守るように言ってきかせた 

そして、放課後… 
待てどもなかなか現れるない愛理ちゃん 
来るとは言ってたのに 
1 来ると言ってたんだし待っていよう 
2 探しにいく 
3 忘れちゃったとか? 



なかなか現れない愛理ちゃんだがどうしたのだろうか 
来ると言ってくれたし待つしかないな 

「お待たせしました。先輩、これ」 

俺が諦めかけた時、愛理ちゃんが来てくれた 
彼女は照れ臭そうな顔で俺にカードの挟まった箱を渡してきた 

「ありがとう。愛理ちゃんのチョコ楽しみにしてたよ」 
「…こちらこそ受け取ってくれて嬉しかったです…」 

愛理ちゃんはここで、またしょんぼりとしてしまう 
理由は言いたくないんだろうが、嫌われても聞かねばなるまい 

「いきなりだけど、何で菅谷のいる前では渡してくれなかったの?」 
「それは…やっぱり言わないとダメですか?」 
「うん、教えてほしい。どうしてもって言うなら聞かないけどさ」 

俯き、少しの間どうするか考えた愛理ちゃんは重い口を開けてくれた 

「実は梨沙子に先輩が好きだと相談されたんです。 
私も先輩が好きだとは言い出せなくて。 
…梨沙子は友達だしうまくいってほしい… 
でも、もっと前から好きな私はどうしたらいいんだろうって」 

愛理ちゃんは思いを吐き出すように話し泣き出してしまった 

1 何も言わず抱き締める 
2 愛理ちゃんを元気づけるカッパ踊りを 
3 まだ何か言い出しそうだ 



泣きじゃくる愛理ちゃんに俺はかける言葉がなかった 
愛理ちゃんの華奢な肩が震えているのをみていたら、迷わず抱き締めていた 
もう抱き締めるくらいしか思いつかなかった 

「先輩、私どうしたらいいですか?」 
「もう何も考えなくていいよ。俺がずっと側にいるから」 
「ジミー先輩…」 

背中をさすってやり、落ち着くまで俺は抱き締めていた 
そうこうしている内、校門が閉まるチャイムがなり響いた 

「こんな時間か。俺には愛理ちゃんの悩みは解決できるかわからない。だって君も菅谷も大事だからさ」 
「そういう思わせ振りな態度が先輩はよくないんですよ。後輩は泣かせないで下さい」 

涙を拭いながらもその顔には元気が取り戻されつつあった 
ごめんよ、こんな先輩で… 
俺たちが下駄箱にいくと、それを待ち構えていた菅谷かいた 

「二人とも遅かったゆ〜来るのはわかってたんだゆ」 

菅谷は待ちくたびれたとばかりに頬を膨らませている 
さっきまでお前のことで悩んでたとは露知らずな菅谷に何だか笑ってしまった 

「何でジミー笑ってるゆ〜失礼しちゃうもん」 
「怒るなよ。ね、愛理ちゃん」 
「んもぉ〜先輩が笑うからこっちまで可笑しくなっちゃいました」 

「ジミー、チョコのお返しは味噌ラーメンでいいよ」 
「気の早い奴。まだお礼するとは言ってないぞ」 
「そうだよ、梨沙子。プレゼントは見返り求めるもんじゃないんだよ」 

愛理ちゃんが同意を求めるようにみつめてきた 
さっきまで泣きじゃくっていたのが嘘みたいだ 

「あ〜何でみつめあってるゆ〜。りぃだけのけ者にして」 
「そんなことないさ、ねぇ愛理ちゃん」 
「はい♪」 

はいって返事した彼女は俺の腕に抱きついてきた 
そして、再びみつめあい笑う 

「あ〜愛理だけズルい〜じゃありぃも」 

反対側の腕に今度は菅谷がすかさず抱きついてきた 

「鞄が持ちづらい」 
「そんなの気にしないことです。可愛い女の子二人連れてるんだから。ね、梨沙子」 
「ねぇ〜」 

愛理ちゃん、今のこの時間最高に楽しいよ 
二人のうち、どっちの方がもっと好きか、そんなの今はわからない 
俺は君たちとずっと一緒にいたいよ 

「ジミー、ラーメンは愛理も奢ってあげるんだよ。いい?」 
「はいはい。ラーメンなら、またあそこにいこうな」 

時に甘く、時に苦く、恋愛はチョコみたいな味わいだ 


(o・v・)<ねぇねぇマネージャー、舞のお兄ちゃんになって リ ・一・リ<ずるーい!ボクのお兄ちゃんだよ! リl|*´∀`l|<今度のマネージャーはベリのマネージャーより優しいんだよ (新マネ)<なんかみんな懐いてくるね (;マネ)<これはまずい…何とかしないと ノk|‘−‘)<みんな浮気しちゃだめだかんな… ノk|‘−‘)<……… ノk|*‘ρ‘)<(逆に考えればベリのマネは独占できるかんな) ノk|*‘−‘)<かわいいよマネージャー♪もともと女顔だし似合うかんな (*ジミ子)<そ、そぉ? ノk|*‘ρ‘)<ほんとに…かわいいかんな (;ジミ子)<ちょ、ちょっと栞菜ちゃん…アッー! ノk|*‘−‘)<…こっちは火星人だかんな