こないだ早貴ちゃんの誕生日だと思ったらもう舞美と舞ちゃんの誕生日か。 
重なりすぎだろ、しかも二人も同じ日だなんて。 

さて… 

「マネージャーさん今日は私の誕生日ですよ〜」 
「わかってるわかってる、だからそんなに腕をひっぱるな。痛いんだよ」 

…と言ってもやめようとしてくれない。 
まさかまた求めてるのか?と思ったがこの目はおねだりの目じゃない。 
今日はいつもの舞美とは雰囲気がちがう気がする。 

1 何かほしいものがあるのか? 
2 わざと素っ気なくして反応を見てみる 
3 なーんだ、したいのか。ベッドに来なさい 



「あーそうだな、ひとつ年をとるんだな」 
「なんですかその反応。つまんないな〜」 
わざと素っ気なくしてどんな反応するか見てみよう。 
「もう16才ですよ今日から。16才、わかります?」 
「わかるよ」 

黙って俺の顔を見つめる舞美。 

「何が言いたいんだ」 
「あーーっもう、ほんとバカですねマネージャーさん!」 
…おまえには言われたくない言葉だな。バカという単語は 
「16才は何ができる年齢ですか?!答えて!」 

…いったい何を言おうとしてるんだ。とりあえず答えるか 

1 結婚だろ 
2 知ってるか?男は18からが結婚できる年なんだぞ、と口から余計な言葉が 
3 ここで子づくりしたいのか。ほんっっとに舞美は℃で一番淫乱だなぁ 



16才といやあ… 
「結婚ができる年だろ」 
「はいそのとおりです。よくできました」 

俺と舞美の間に流れる何とも言えない沈黙。 

「…だから何が言いたい?」 
「……………」 
無言のまま俺の顔面にクリーンヒットをかました舞美。 
「あ、お、おぉ、痛いじゃないかー」 
「ホントにぶい人。はっきり言わなきゃわからないんだから」 
な、なぜ殴られなきゃならないんだ。痛いじゃないか 
「わ…私、あ、あの…」 

なんだよ、今度は急に大人しくなったぞ。俺に何かを伝えようとしてるのかな…? 

「あ、あな、あなたと…」 

そのきれいな顔立ち、うっすらと潤む瞳、やば、なんかどきどきしてきた。 

1 俺にプロポーズ?!まま、待って!まだ私、心の準備が! 
2 …ふ、もてる男はつらいなとかっこつける 
3 お前戸田恵梨香に似てるな 



まさか舞美から結婚したいだなんて言われるとは思わなかった。 
「私と…あの、その、け、けっ……」 

緊張してる、うわわ、わわ…なんでどんどん顔を近付けてくるんだよ。 
俺まで真っ赤になりそうだぞ。舞美の熱が伝導しちまいそうだ。 
「あの、だから、えっとぉ…」 
いつの間にか俺の両手もしっかりと握り締めていた。 
ふ、普通なら俺が言う立場の方な気がするが、まあいいか。 
「そうか…俺と結婚したいのか。うれしいよ舞…」 

「やーだー!何で先にいっちゃうんですか〜〜〜〜〜!」 

興奮してばんばん頭をたたいてくる舞美。 
あの、い、痛いんですが…すごく痛いんですが… 

1 なー俺のどこが好きだ?と聞いてみよう 
2 お返しに叩き返す 
3 キスさせろ。結婚するならいいよな? 



きゃあきゃあ言いながら俺を叩く手をなんとか押さえて聞きたかった事を聞いた。 
「いったい俺のどこが好きなんだ?」 
「えっと、叩いても怒らないところと叩きやすい大きさなところかな」 
「な…なんだそりゃ?」 
「それは冗談です。うふふふ」 

…目が笑ってない。こいつは本気でそう思ってそうで怖い。 
なんか俺をサンドバッグか何かと思ってるみたいだな。 
「私…本気ですよ。ガーッていきますからね、狙ったら」 

舞美はまっすぐな娘だから勢いで迫ってくるだろう。 
も、もし本気で責められたら俺負けちゃうかも…押しには弱いから。 

1 舞美と二人で過ごしたいな 
2 考えさせてくれ 
3 こっちから責めてやる! 



舞美がそうくるなら負けるわけにはいかない。 
押しに弱いだとか言ってられない。俺だってまっすぐに立ち向かってやらなきゃ。 

「そうか。なら俺だって手加減しないぞ」 
「私だって!」 
顔を見合わせてたらなんだか可笑しくなって笑ってしまった。 

「そういう子供っぽいところ好きですよ」 
「…やっぱりそう見える?俺って」 
「うん。大きな子供みたい」 

下半身を指差しこっちは大人だけどなと言ったらまた叩かれた。 
お…なんか、いいカンジかな?舞美に笑顔が戻ってきたぞ 

1 こんなきれいな嫁さんなら毎日が楽しいよな 
2 お前を嫁にしたら毎朝走らされそうで嫌だな 
3 あっちが激しいから楽しみだな〜 
4 どっか別の場所で話そうか? 



こんな可愛い娘が一緒だったら絶対毎日が楽しいよなァ。 
「お前と一緒だったらきっと毎日が楽しいよな」 

…不意に舞美が静かになった。 
あら、まさかまた俺何か踏んではいけない地雷を踏んでしまったかな? 

「マネージャーさん…」 
「な、何?どうしたの」 
うわっ、なんだ、いきなりカラダを抱えられたぞ! 
「私、あなたと一緒になりたい。なりたい!」 

…せっかくのいい言葉だったが 
お姫さまだっこされてる状態で言われたから、いまいち集中できない。 
本来は俺がする方の立場なはずなんだが舞美は男らしいな。 
体もたぶん舞美の方が俺より大きいんじゃないだろうか。 

もしかしたら端から見たら俺が嫁に見えるかもしれないな… 
冗談はともかく真剣な告白だ、俺はどう答えたらいい? 

1 俺もお前と一緒がいい 
2 …私、あなたが好きよ。キスして 
3 ごめん時間をくれ。俺にはまだ決められないよ 



「俺もそうだ。お前と、一緒がいいんだ」 
「…マネージャーさん…」 

俺を抱き抱えたままじっと見つめる舞美。ちょっと恥ずかしかったが、これはこれで悪くない気がした。 
「うれしい。あなたの口からその言葉聞きたかった」 

顔がだんだん、正確には唇が近づいてきた。 

誓いの口付けだ… 

…早く、早くキスしよう。 
俺も唇の準備をしてずっとキスを待った。 

まだか、まだ来ないのか。舞美は焦らすのがうまいな。 

「……クスクス…クスクス」 

なんだ?笑ってるのか? 
「変な顔。あははははは」 

目を開けたら舞美が笑ってた 

…それに、舞美が笑う前なんか¨カシャ¨って音が聞こえた気がする。 
「撮っちゃった。マネージャーのキス顔〜」 
「わ〜やっぱり!やめろ〜!」 
携帯に写ったのはバカ丸出しな俺の顔… 
「やっぱりやーめた」 
「いてっ!」 
抱っこしていた俺の体を離して、俺はそのまま落ちて尻餅をついてしまった。 

「自分から奪ってくれなきゃ嫌です〜」 

べーっと舌を出して、呆然としてる俺を置いて走っていく舞美。 
「お前ふざけるなよ、俺をからかってるのか?こら待て!」 

わかるぞ、舞美。 
見せない様にしてるけど…お前、今顔が真っ赤なんだろ。 
後ろからでもその赤くなった耳は見えてるぞ。 

Hの時はあんなに積極的なくせにこういう時だと…かわいい奴だ 

「追い掛けてこないと逃げちゃいますよ〜。あははははっ」 

よし。俺だって男だ 

お前にいやっていうほど恥ずかしい思いさせてやる。 
俺から、逃げられるなんて思うなよ 


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