俺を残して保健室を去った萩原は満足そうな顔で、「また機会ある時はヨロシクな」と言い残した 
俺はというと惨めな思いで枕を濡らして泣きっぱなしでいた 
アナルから流れる奴の白濁液を拭き取るときなど、自分が初めて汚れた気がした 

「大丈夫?」 

俺が枕に顔を埋めていると、誰かが声をかけてきた 
誰だろうと顔をあげると、そこには… 

1 須藤さん 
2 舞ちゃん 
3 希望の人 



須藤さんは複雑な顔で俺の元へ近付いてきた 
それも当然だろう、俺と萩原とのあんな場面みせられたら平気なわけはない 

「君が私に助けを求めてきたときに、すぐに止めるべきだったのに怖くて出来なかった…あの萩原君がこんなことするなんて」 

萩原の名前を出したとき、須藤さんは明らかにショックを隠せない様子だった 

「いくら君でもあんなことされて平気なわけないもんね。ごめんね」 
「須藤さんは悪くないよ…俺が萩原を怒らせたのがいけなかったんだから」 

ここまで話したところで俺たちは会話がなくなり、二人とも黙り込んでしまった 
そして、沈黙を破ったのは須藤さんの方だった 

「はい、ハンカチ。これで涙くらい拭いて」 
「ありがとう」 

俺は受け取ると、体を起こして涙を拭き取った 

「ジミー君…ちょっと…前隠して」 

前? 
アーッ、俺の小さく縮こまった息子が丸見えだよ 

「ごめん」 

俺は慌てて下着とズボンを穿いた 
須藤さんってちぃの家でAVみたときは雅ちゃん相手にレズってたじゃないか… 

1 今日のことは内緒にしたいし須藤さん襲う 
2 気まずいし須藤さんとはお別れ 
3 舞ちゃんが心配 
4 会話を 



一応、俺を助けにきてくれたんだし何か会話でもしようか 

「一時はあんなに毛嫌いしてた俺をどうして助けてくれる気になったの?」 
「君が色んなことしてるのは知ってるけど、男の子に手をだすほどだとは思えないし。君の泣き声聞いたらほっとけないでしょ」 

正義感の強い須藤さんらしいな 
こんな俺でも見捨てないでくれるなんて 

「今日のことは誰にも言わないから安心しなさい。誰の耳にも入らないよう心の奥にしまっておく」 

言わずともこちらがどうしてほしいかわかってるんだろうな 

「あのさ、舞ちゃんはどうしてるかな?萩原が来るまでは一緒だったんだ」 
「わからない。私はみかけなかったけど」 

だとしたら、今頃は1人で心細いはずだ 
何せ、狂った萩原が舞ちゃんだけ逃すとか考えられないしな 

「こうしちゃいられない。舞ちゃんが危ないんだ…一緒に助けにきてほしい」 
「何で?といいたいけど、理由は聞かないことにするわ。私の失恋の傷が抉られそうだしね」 

気持ちに納得がつかなかったが、舞ちゃんの身を考えたら動かずにはいられなかった 
俺たちは舞ちゃんが行きそうな場所を探すことにした 

1 小等部のクラス 
2 俺たちのクラス 
3 案外近くにいるかもな 



舞ちゃんが行きそうな場所というと、俺にはてんで思い付かない 
小等部の休み時間、どんなとこ行くっていたかな 

「舞ちゃんはよくかくれんぼするって言ってた。もしかしたら、案外近くにいるかも」 
「わかった。30分後にここで会いましょう」 

俺は須藤さんと別れると、舞ちゃんが隠れられそうな場所を手当たり次第に探した 
だが一向にみつからず、俺は途方に暮れていた 

「舞ちゃ〜ん。どこにいるんだい」 

俺はありったけの声をあげて呼んでいると、「ジミーちゃん」と安堵に満ちた声が聞こえてきた 

「会いたかった」 

俺に飛びかかるように抱きついてきた舞ちゃんは、目に涙を浮かべていた 

「心配したんだから。お兄ちゃんに変なことされてない?」 
「ううん、平気だよ。舞ちゃんが無事でいてくれてよかった」 

舞ちゃんに余計なことはいうまいと萩原とのことは話さなかった 
成人してからも友人としての付き合いが続くとはこの後予想していなかったから、俺は舞ちゃんと仲良くしていなければ絶交していた 

「そろそろ時間か。須藤さんと待ち合わせているからいこう」 

何も聞かずに舞ちゃんは俺についてきてくれた 
その間、ずっと手を握ってくれていたのは助かった 
安心できた、優しく包まれている気がしたから 

須藤さんは舞ちゃんと手を繋いだ俺をみつけると、ホッとした顔をみせた 

「私じゃみつからなかったから、舞ちゃんみつかってよかった」 
「探してくれただけで嬉しいよ」 

さて、みつかったのはいいがどうしようか 
このままクラスに戻って萩原と顔をあわせる気にはならないし… 
須藤さんと舞ちゃんまでサボりの仲間にいれるのもな 

1 舞ちゃんを今日は泊まらせるか 
2 須藤さんともっと仲良くなるチャンス 
3 須藤さんもいるし萩原から守ってもらおう 



須藤さんと折角仲良くなれそうなチャンスだし、ここは俺と一緒にサボってもらおう 

「今日はあいつとは顔をあわせづらいし、須藤さん一緒に学校サボらない?」 
「ジミーちゃん、やっぱりお兄ちゃんの言ったとおりだったんだ。いけないんだ」 
「舞ちゃん、今日はお姉さんも一緒だし悪い遊びはさせないから安心して」 

須藤さんの舞ちゃんをみる目は妹をみてるみたいだ 
舞ちゃんは呆れたといいつつ、俺が心配なのか初めて学校をサボることになった 
一方、須藤さんも同様に初めてのサボりらしい 

「今日は君に謝ろうと思うの。今までさ、厳しすぎたかなって」 
「それは仕方ないよ。俺が女の子に手を出しすぎてたのが原因だからね」 
「君は誰よりも大事な人の身を案じて、辛いときも支えてあげられる人だってわかった」 

そう言う須藤さんは初めて女の子らしく俺に寄りかかってきた 

「君は将来、人を支えてあげられる仕事がいいんじゃないかな」 
「ジミーちゃんが?でも、ジミーちゃんは優しいし不思議な雰囲気あるからいいかも」 

反対側には舞ちゃんが寄りかかってくる 
こんな風に女の子に挟まれるのは緊張するな 

「何、顔を赤くしてんのよ。あんた、女の子には慣れてるくせに」 

照れるに決まってるさ、こんな美人に囲まれたらいくら俺だって 
グゥ〜 

「緊張してるってわりにお腹は減るのね。全く。私んちに来なさいよ、ご飯食べさせてあげる」 
「楽しみ〜ジミーちゃんよかったね」 

こうして舞ちゃん大喜びの中、俺は須藤さんの家に寄ることに 
普通の家だわ、思いっきり庶民の家だ 
自分の家に近くて助かるわ、愛理ちゃんの家とか落ち着かなかったからな 

「あんたたちにも仕事あげるから手伝うこと。いい?」 
「おす」 

須藤さんはテキパキと洗い物をしながら、食材を刻んでいく 
舞ちゃんは俺がサボらないように監視の目を光らせている 

「舞ちゃんはところで何担当?」 
「ジミーちゃんのお母さん担当」 
「ふふっ、あんた年下のお母さんがいるのね。じゃあ私は何になるのかな?」 
「ジミーちゃんの奥さんとか?」 
「ば、馬鹿いわないでよ。誰がこんな浮気者を亭主にしますか」 

顔を赤く染めて野菜を切っていくが、あらぬ方向に視線がある為ざく切りもいいとこだ 

「ジミーちゃんも何か言いなさいよ」 

1 まだ(作者が)つづける 
2 丁度潮時 
3 誰か俺の代わりに続ける 



何か言えといわれてもな 
俺は照れる須藤さんが女の子だな、と改めて認識させられた 
俺のことを急に意識しだしたとか? 
まだそうと決まったわけじゃなかろうが、そうだとしたらかなり嬉しいな 

「ジミー君もニヤニヤしてないでこれやって。舞ちゃんも」 

須藤さんに言われるがまま、俺と舞ちゃんは仕事を任されてしまった 

「舞ちゃんが余計なこというからだ」 
「人のせいにしないでよ。元はジミーちゃんが悪いんでしょ」 

舞ちゃんと俺が言い合っている間も須藤さんは料理をこなしていた 
結果、俺たちはほとんど何もしていなかったが、美味い飯にはありつけた 

「食べてばっかりのぐうたら亭主か…やっぱりちぃにあげるわ」 
「何か言った?」 
「何も」 

舞ちゃんはしっかりしてるけど、子供は子供で食べると横になってしまった 
つられて俺が隣に並んで横になり、反対側に須藤さんが横になった 

「こうしてると親子みたいだよね」 
「舞ちゃんみたいな可愛い子供はいいけど、あんたみたいなぐうたら亭主は勘弁ね」 
「茉麻」 
「えっ?あ、あんたいきなり名前で呼ぶのやめなさい」 

慌てちゃってさ 
可愛いとこあるんだから 

「須藤さんはいい奥さんになるのは保証するよ。ぐうたら亭主がね」 
「あんたに言われても嬉しくない…とはいえないな。やっぱり嬉しいわ」 

須藤さん、舞ちゃん、俺で川の字になって気付けば眠っていた 
その時、勝手に須藤さんのお兄さんに撮られた写真がこれだ 
ちゃっかり俺と須藤さんは手を繋ぎあっていたりする 


「じゃあ、あなたがマネージャーになろうと思ったのは須藤さんの一言だったんだ」 
「そうなるかな」 

ベッドの隣でアルバムをめくる母さんは、自分と似た須藤さんが俺の人生に影響を与えたことを喜んでいた 

「あなたには私がいないと駄目って証明されたわね。みやじゃなくて私を本妻にしなさいよ」 
「どうしようかな〜雅ちゃん怒るから」 
「みやにはあなたが言い聞かせるの」 

今日の母さんは主張してくるな 
おっぱいも主張が強いけど 

「本妻は考えておくよ。母さんも大好きだから」 

そう言うと俺は母さんの上になり、再び彼女を愛し出した 
その後萩原とどう仲直りしたかはまた別の写真が開かれたときに話すとしよう