一応会社員だから普通に新年会とか行事があるんだよね。 
こういう会社なんでまとまってやる時は全員参加なんだけど、部署での内輪の飲み会には 
なかなか参加できない訳で。 
でも今日は珍しくはBerryz工房のメンバーはオフだったので、久しぶりに参加できた。 
いやあ、たまにはいいね。久々にいろんな話聞けたし。そうそういろいろと怖い話も。自重。自重。 
それにしても○○さんがあんなに酒乱とはな。めっちゃ色っぽい感じで迫ってくるしさ・・・ 
さて帰るかなと思ったらうっかり車のキーを会社に忘れてた。明日は午後からだけど、 
ゆっくり寝たいから今のうちに鍵取っておこうと思って、会社に立ち寄ることにした。 
タクシー拾えたらいいな・・・と思ったら玄関先にタクシーが止まってるじゃないか。 
なんてラッキー。月が二つでツキまくりだな、こりゃ。 

早速運転手に話をすると、客待ちなんだと。ええ?誰?と思ってると 
玄関から疾風が駆け出してきた。 
「あれ?マネージャーさん?」 
「なんだ矢島か。なにやってんだ?」 
「えへへ。実は忘れ物をしたんで・・・」 

1.本当にドジだなあ 
2.なんだ俺とおんなじか。 
3.子供はさっさと帰って寝なさい! 



「ダメじゃないか!子供は早く帰って寝ないと!」 
「んもう、子供子供うるさいなぁ。」 
だってまだまだ子供じゃないか。そうまだお酒も飲めないんだぞ。みたいな。 
「で、何を忘れたんだ?」 
「それは秘密です」 
「教えろよ」 
「ダメです。女の子の秘密なんだもん」 
そうやってちょっと拗ねたふうな顔をしてニコッと笑った。 
「そういうマネージャーさんこそどうしたんです?」 
「俺?俺は・・・」 
「ああ、やっぱり忘れ物なんでしょ?」 
「あはは、じつはそうだったりして」 
「なんだ、人のこと言えないじゃないですか」 
そういって俺の肩をぽーんと叩いて笑った。 
「こら!」 
俺はコートのポケットに手を入れたまま舞美に体当たりなんかしてみる 
舞美も俺の真似して体当たりしてきたりした。 

不意にクラクションが鳴った 
「で、乗るの?乗らないの?」とちょっとイラ付いた運転手さんだった。 
「あ、マネージャーさんも乗っていきます?この時間だとなかなか捕まらないから」 

1.そうだな・・・じゃ一緒に 
2.いや、いいよ。方向違うから 
3.なんなら会社に泊まってく? 



「じゃあ途中まで乗せてってもらおうかな」 
「何言ってんですか。マネージャーさんの家のほうが近いですよ」と舞美が笑った。 
「運転手さん・・まずは・・・」と俺が道順を説明した。 
その横で舞美がバッグをコートを脱いで、乗り込んできた。 
白いセーターにホットパンツ。眩しいばかりの足だよなぁ・・・ 
「で、どっちの通りを使いますか?」「・・・」「ちょっと!」「あ、あああ、えっと・・・」 
思わず見とれちまって運転手さんにまた怒られた。 
舞美がなぜかクスクス笑ってた。 

「で、今日はなにしてたんですか?ちょっとお酒臭いですよ?」 
「ああ、飲み会でね」 
「ふうん、私がお仕事してる時にのんきなもんですね」 
「あれ、今日は℃-uteは休みじゃ・・・」 
「今日は安倍さんと一緒だったんです。」 
あ、それで○○さんこっち来てたんだ・・・それは言わないで置こう。 

車はやがて高速に乗った。スピードをあげる。ゆっくりとしたカーブが来た時、 
舞美がぐぅーっと体を寄せてきた。 
「へへへ」 
どうしたんだ? 
「だって車が揺れるんだもん」 
そういってるとまた大きく曲がった。 
今度は俺の肩に舞美の頭が乗っかってきた 
「マネージャーさん、ほんとにお酒の匂いがしますよぉ・・・私酔っちゃうかも・・・」 
心なしか、舞美の目が潤んでいるぞ・・・ていうか俺結構酔ってるのかな? 

1.大丈夫か?とバッグに入ったペットボトルをだす 
2.それは大変だ。うちで休んでいくか? 
3.ほんとの酒の匂いってのはこうだ!と息を吹きかける。 



「そりゃ大変だ。酔いを醒まさないと家で怒られるな」 
「ホントですよぉ・・・どうしてくれるんですか?」 
「じゃあうちでちょっと酔い醒ましていくか?」 
「ええ・・・どうしようかなぁ・・・」 
そう言って肩越しの俺の目を見上げる舞美。 
「でもマネージャーさん、きっと変な事するんでしょぉ・・・」 
そう言って俺の太ももに白い手を載せた。 
「・・・し、しないともさ・・・」 
「ほんとうかなぁ・・・」 
そう言って小首を傾げてみせる仕草とか、マジで酔っ払ってるのか? 
グロスが光ってる唇に指を触れそうなその時・・・ 

「お客さん、そろそろですけど、どの辺で止めますか?」イラ付いた運転手さんの最後の一言だった 
「あ、あの、えーとその四つ角のとこで」 
「四つ角ね。」乱暴に車を止めた。 
「すいません。じゃここで降りますんで、後ろ開けてください」そういうと舞美は降りてコートを羽織った。 
不意にすぅーっと風が吹き込んでくる。 
「さ、寒いですよ」と舞美が車の中の俺に呼びかけた。 
支払いを済ませると、俺もコートを着て車を降りた。 
荷物を出した舞美がトランクを閉めるとタクシーは凄いスピードで去っていった 
「行っちゃいましたね」「そうだな」 
改めて舞美を見たら舞美はこういった。 

「ねえ、私お腹空いちゃったな・・・」 

1.確かこの辺においしいラーメン屋があったな 
2.コンビニのおにぎりでも買ってくか 
3.俺はお腹いっぱいだけど 



「そういえば近くに結構並んでるラーメン屋があるけど、そこ行ってみるか?」 
「いいんですか!じゃあ行きましょ」 
そう言うと舞美は俺の手を取って歩き出した。そっち反対方向なんだけどな 

幸いにもそんなに客は多くなくすんなりと店内に入った 
カウンターに並んで座ると舞美が頬杖をつきながらこっち向いてニヤニヤしてる 
「どうした?」 
「いや、一体誰とこの店に来てるんだろうって。誰かな〜」 
「うんとここに女の子ときたのは矢島が初めてかな」 
「えええ。そうなの?」 
そういうとちょっとはにかんだ様に笑った 
「私も男の人とこうやってラーメン屋さん来るの初めてかな」 
店を出て並んで俺の家まで歩いていた。 
カラコロカートを舞美が引いてるので、それを俺が持ってあげた 
一瞬ビックリしたようだが、舞美は嬉しそうに腕を組んでくる。 

部屋に入ると舞美がビックリしたように部屋を見た 
「へー案外きれいにしてるんですねぇ」 
「そうでもないよ」 
「誰か掃除に来てるんですね」 
「そんなことないってば」 
コートを脱いでハンガーにかける。ちょこんとベッドに腰掛けてやかんに火をかける俺を見ているみたいだ 

「あああ。こんなところに長い髪の毛が落ちてる!」不意に舞美が叫んだ 
そ、そんな馬鹿な。だって今朝掃除したはずなのに・・・ 
うろたえてる俺を見て舞美がケタケタ笑った 
「冗談ですよ。何慌ててるんですか?」 
そう言って俺の前に立った 

1.生意気な子にはお仕置きだ 
2.そんな冗談言う子はきらいだ 
3.びっくりさせないでよ。確かに掃除したんだから 



「びっくりしたよ。ちゃんと掃除したばかりなんだからさ」 
「へぇそうなんですか?随分慌ててたみたいですけど」 
「俺の掃除は完璧なの」 
「ふうん」 
ちょっとつまんなさそうに、またベッドに腰掛けた 
俺はコンロの火を止めてマグカップを2つ取り出してテーブルの上に置いた。 
急須に湯を注いで、振り向くと舞美はベッドにごろんと横になっていた 
「お茶入ったよ」「はーい」 
返事はしたけど起き上がってこない。 
「おいおいそのまま寝ちゃうなよ」 
「大丈夫・・・」 
舞美の分だけマグカップにお茶を入れておき俺は着替えようとキッチンに戻った。 
ジャージに着替え、スーツをハンガーにかけた時 
「ジャジャーン」 
そこには携帯を構えた舞美が居た 
「ばっちり撮っちゃった」 
「な、何してんだ」 
「だからマネージャーさんの生着替えをムービーで」 
「そんなの撮ってどうしようってんだよ?」ちょっとおかしくなって笑って言った 
「さぁ・・・誰に見せたらいいんだろうね。ベリーズの子に見せたら受けるかな?」 
おいおい、ちょっとどうしよう 

1.データの消去だ。携帯を奪いにかかる 
2.そうだな。きっと受けるんじゃないか 
3.そんなの生着替えくらいいつでも見せてやるのに 



「そうだな・・・案外受けるかもしれないな」 
「そうなの?」 
「改めて俺の着替えを見たいってのがいるかどうかだけど。案外脱いだらすごいんです。って感じで」 
「ふうん・・・」そういうとまたベッドに腰掛けた。 
なんだ?はしゃいだり誘ったり沈んだり。どうも変だな。 
「どうした?」 
「別に・・・」 
そういうと舞美はまたベッドに横になった。 
「まあ、言いたくないなら聞かないけど・・・」 
「私ってやっぱり子供なんですよね?」 
「は?」 
「最近安倍さんとお仕事してて思うんです。私ってやっぱりまだまだ子供なんだなって。 
 ℃-uteとかベリーズの子達といる時はもう大人じゃんって思ってたけど。最近そう思うんです」 
安倍さんって、あの人を大人に感じるってかなりのモノだぞ。 
「そりゃあっちは26だし、舞美はまだ16だし、仕方ないんじゃないか?」 
「でもね現にマネージャーさんも最近構ってくれないし、こうやっていろいろやっても余裕で交わされてるし」 
そう言って向こうを向いてしまった。 
「私なんてやっぱり子供ですよね?」 

1.そんなこと無いよって慰める 
2.そんなこと無いって抱きつく 
3.そうだそうだ全くその通り 



「そうでもないよ。舞美は舞美でしっかりしたところがあるよ。だからリーダー任されてるだし」 
「優しいんですね」 
「そうでもないよ。ああいう子供っぽいとこはやっぱり子供だなあって思うし」 
「えええ?そんなぁ」 
「でもそういう子供っぽいところも舞美の魅力だと思うよ」 
「そうですか?お世辞でもうれしいですよ」 
その時携帯に着信がきた 
「お仕事?」 
「ううん、違うメールかな」 
「そう」 
○○さんからのメールで、今日のお礼とか無礼なこと言ったとかそんな感じのものだった 
返信が終わってベッドの上を見ると舞美はすっかり寝息を立てていた 
覗き込むとぐっすりとかわいい寝顔 
俺はそっと毛布をかけてあげた。初めて一人の矢島舞美として先輩と仕事をしてていろいろ疲れたんだろうな 

で、俺はどこで寝ようか・・・ 
仕方ない・・・床の上で寝るか・・・ 

気がつくと朝だった。 
俺の上には毛布がかかっていた。 
ガバッと起き上がるとベッドの上には舞美はいなかった 

携帯には舞美からのメールが届いていた。 
『起きたら、ぐっすり眠っているので、帰ります。 
ていうか送ってくれると思ってたのにな。 
とにかくありがとうございました。 
今度は酔っ払ってない時に襲撃したいと思います 

追伸 
ムービーなんて撮ってませんが、今の寝顔をシャメしておきます。 
これはみんなに見せたら受けること間違いなしだから』 

俺の無残な寝顔が添付でついてた 
これはみんなに見せられたらやばいです