「ほらほら、君ってやつはどうしていっつも口のまわりを汚すかね」 
「ん?俺の口のまわりに何かついてる?」 
「うん、バリバリってやつなんだよ。こっちだよ、こっち」 

新学期が始まって席替えが行われたのだが、それでも俺とちぃは隣の席になった 
ちぃは「くじ運が良くないから心配してたんだ」、といってホッとしていた 
また俺の隣に座れることが嬉しいのか、荷物を運ぶときにあのたれ目をさらに垂らしていた 

「にひひ、みや〜またジミーっちの隣になっちゃったよ。これも運命〜♪なんちって」 
「そっか、よかったね。今度は私も席近いんだ。だから・・・」 
「みやはちぃの後ろか〜うんうん、茉麻も近いし友達みんなが近くだと嬉しいね」 

この時、ちぃは嬉しさのあまり、雅ちゃんが少し寂しそうな表情をしていたことを見逃していた 
俺の自意識過剰でなければ、彼女も俺の隣に座りたかったのかもしれない 
でも、クリスマスの一件以来まともに話していないし、どうなんだろうな 

「おい、それで俺のほっぺについた汚れは取れた?」 
「取れてないよ。全く〜ちみという奴は子供かね。仕方ありません、このちぃちゃんがとってしんぜよう」 

俺が必死でほっぺについた汚れをはらおうとしていると、隣から手が伸びてきた 

「ちぃがいないとジミーっちはダメだね。こんなことも出来ないんだから」 

俺が当たり前のことも出来ないことがさも嬉しそうに語るちぃ 
きっと自分が必要とされているのがちぃにとっては重要なんだろうな 

1 そうだな、俺にはちぃが必要だな 
2 ん〜ちぃがいなくてもいいように頑張るから無理しなくていいんだぞ 
3 ちぃがいないときは雅ちゃんに頼んじゃおうかな〜w 



考えてみれば、いつまでもちぃが俺の隣にいてくれてるとは限らない 
だから、俺は自分自身がしっかりしなくてはならないんだ 
あんまりちぃを心配させるのも悪いしね 

「ん〜ちぃがいなくてもいいように頑張るから無理しなくてもいいんだぞ」 
「あはははは、バッカだな〜ちみは。ジミーっちがしっかりしたところなんて想像できないって」 

俺は真面目にいったつもりだったのに、ちぃはそれが可笑しかったか笑い出した 
いつものちぃなら拗ねるかなと思う台詞だといった後に気づいたが、今日は平気みたいだ 
最近はちぃとデートすることも増えたし、恋人の関係に戻っている安心感があるのかもしれない 

「ねぇ〜みやもさ、ジミーっちがしっかりした人になるの想像できる?」 
「へ?あぁ〜どうだろう。ジミー君だって大人になるんだし、どうなるかわかんないじゃん」 
「想像してみなよ、この人はどこか肝心なとこが抜けてるじゃんw ちぃはそれをよぉく知ってるもん」 

ちぃには俺がお間抜けであってほしいって願望がどこかにあるんだろうな 
自分が一緒にいて、この人を支えたいみたいな願望が 

「はいはい、おしゃべりはそこまで。昼休みが終わっちゃうんだから早く食べなさい」 

すっかりみんなのお母さん的な立場がしっくりついてきた須藤さん 
雅ちゃんの寂しげな表情をみて、察したのかもしれない 

「さて、ジミーさん。ちみはデートの予定をたてたはずでしたが、覚えてますか?」 

1 あぁ、忘れてたw 今度また立て直すよ 
2 大丈夫、俺はもうプランがあるから任せてよ 
3 岡井ちゃんが先だろ 順番順番 



「大丈夫、俺はもうプランがあるから任せてよ」 
「本当に〜?この前のクリスマスみたいなの期待してるよ。あれはすっごく嬉しかった」 

ちぃは即座にクリスマスのデートを思い出したか、もうニヤけだした 
足をバタバタさせて子供みたいにはしゃぐ 

「そっか〜プランか〜ジミーっちって意外とキザだから侮れないよね。えへへへ、楽しみだな」 
「じゃあ、ここに書いたリストのものを必ずもってきてくれよ。絶対だからな」 

俺は次のデートに必要なものをリストアップした紙を手渡した 
そこにはデートを演出するためのものがぎっしり詰まっているのだ 

「何何?えぇ〜と、白いワンピースもしくはドレス、あとこないだあげた指環。あぁ、これね」 

ちぃは指環をはめた手をみせて、俺に確認をとってきた 
そう、間違いなく俺があげたその指環をもってきてほしいんだ 

「ねぇ〜ワンピースはちょっとこの時期は寒いって。あったかい格好じゃダメ?」 
「その服装じゃないと、今度のデートはまずいんだよ。寒いならもってきて後で着替えるとかでいいし、とにかくもってきて」 
「そこまで念入りに言われたら、きっと大事なんだね。わかった、着ていくね」 

そして、俺もちぃも待ち焦がれた週末がやってきた 
待ち合わせ場所はまたも噴水広場である 
ここは最近では俺たちの待ち合わせ場所になることが定番となってきた 

「よぉ〜お待たせ。今日はジミーっち、早かったじゃん」 
「まぁな。そっちも寒い中、ワンピースだな。よかったよかった」 
「うん、こんな女の子らしい格好似合わないって妹たちにからかわれたんだけどね。ジミーっちがいうからさ」 

1 似合ってるよ、妹は似合ってるから嫉妬したんだよ 
2 バッチリだよ、ちぃは可愛いんだから自信もちなよ 
3 たまにはこういうのも悪くないだろ、平気だって 



俺は遠慮がちに話す照れくさそうなちぃの全身を上から下まで観察した 
何だよ、すげぇ似合ってるじゃん 

「そ、そんなにジロジロみないでよぉ。ちぃもやっぱり恥ずかしいんだ・・・女の子らしい格好って」 
「バッチリだよ、ちぃは可愛いんだから自信もちなよ」 
「う〜ん、あんまり可愛いって言うのは禁止ぃ。それ言われたら、何も言い返せないよ」 

ちぃは唇をギュッと噛んで、俯いてしまう 
ここにきて、可愛いといわれることに対して妙に反応が大きい 
今もスカートの裾を掴んで、歩き方がぎこちない 

「そんなんじゃけがしちゃうだろ。もっとしっかり歩かないと」 
「だって、ジミーっちが・・・あぁ〜もぉ〜可愛いっていうのは禁止ぃ」 
「さっきもいってたな。ちぃは俺が可愛いって言わなくなってもいいの?」 
俺はちょっと意地悪に質問してみた 
ちぃは可愛いって言われたくないわけじゃない 
言ってほしいのは当然なんだが、自分が思う以上に胸に響いてくるんだろう 

「そ、それは・・・ん〜言ってほしいの知ってるくせにぃ〜意地悪〜」 

ちぃはちょっぴり怒って俺の腕をつねってきた・・・ 

「ねぇどこいくの?予定聞いてなかったけど」 
「ふふん、いいとこはいいとこだよ。最近さ、街の外れにある教会が取り壊されるって知ってる?」 
「ううん、全然。それがどうしたの?」 
「今からいくとこだよ。その教会が」 
「え?そこ、お化け出たりしないよね?」 

何だ、俺もお化け怖いのにそんなところ連れていくわけないだろう 
だけど、ちょっと怖がって俺のシャツを半歩下がって握り締めるちぃみてると意地悪してみたくなった 

1 ん〜出るかも〜ちょっとエッチで頼りないやつが 
2 確かロリコンでシスコンなお化けが出るって聞いたな 
3 出るわけないよ、まだ人がいるんだから 



「ん〜出るかも〜」 
「え?・・・」 

ちぃはさらに強く俺のシャツを握ってきた 
身を強張らせて、緊張してきているようだ 
冗談のつもりでいったんだけど、怖がらせてしまったかな 

「ちょっとエッチで頼りないやつが・・・こんな感じに。うらめしや〜」 
「・・・もぉ〜そのお化けにいってきて。今度、ちぃを泣かせたら茉麻呼ぶよって」 
「わかりました。それだけは勘弁して下さいってお化けもいってました」 
「あはは、わかればよろしい」 

本当に喜怒哀楽がわかりやすいな〜ちぃは 
だから一緒にいて面白いんだけど、反面疲れてしまうこともある 
さて、目的地の教会にたどり着いた 

「へぇ〜ここかぁ〜何だ、まだ綺麗じゃん。なのに壊されちゃうんだね」 
「老朽化してるから建て直すんだってさ。まぁ今日は頼み込んで少しの間借りられることになったんだ」 
「ふぅ〜ん、ジミーっちもちゃんとプラン立てたのは嘘じゃなかったんだね」 

当たり前だよ、借りるのにどれだけ頭下げて、あげくに労働したかわからないんだ 
俺はエスコートするように、扉を開けてちぃを中へ案内した 

「うわ〜すごぉ〜い。教会の中ってこんなんだったんだね。うっわ〜結婚式でよくみる椅子だよ」 

ちぃは教会に入るなり、とびはねて教会内を歩きまわっている 
どれもこれも普段は全然お目にかからないものだからな 

1 では、神父さんに頼んだ件をやってもらおう 
2 ちぃ、準備できた? 
3 お〜い、シスコン神父さん出番だよ 



ちょっと前にあった俺とシスコン神父さんとのやり取り 

「なぁ、頼むよ。今度の休みにあの教会に来てくれないか」 
「はぁ?またか。クリスマスといい、今度は何だっていうんだよ」 
「ちょっとちぃにプレゼントをあげようと思ってね。だから、手伝ってくれよ」 
「ふぅ〜舞の写真をまだ持ってるんだろうから、そいつを頂こうか。それならいいぞ」 
「わかった。ちゃんと役割を演じろよ」 

なんてことがあったとかなかったとか・・・ 
俺は携帯のメールをこっそりとうち、神父さんに登場してもらうことにした 

「ジミーっち、今日はありがとう。教会って初めてだから嬉しい」 
「よかった、そんなに喜んでくれるなら俺もこの場所選んだ甲斐があるってもんだ」 

ちぃは夢中になって教会中のものに好奇心の目を向けている 
あれだけ目を輝かせてくれるだけで俺まで嬉しくなってきてしまう 
そんな俺とちぃの空間に異物が混入された 
老朽化した古い扉をあけ、神父の格好をした萩原が現れたのだ 

「あ、萩原君じゃん。どったの?こんなとこに来てそんな格好してさ」 
「オホン、私は萩原なんて者ではありません。マイスキー・スキー神父です」 
「あははは、変な名前〜ジミーっちの影響があの萩原君にまで及ぶとこうなるんだ〜」 

お前、そのネーミングはねぇだろう 
もうちょいマシな名前はなかったのかよ 

「お2人さん、今日はわが教会へ何しにきました?」 
「あ、あぁ〜ジミーっち、何しにきたの?」 

1 予約していたものですが、ここで結婚式をあげたいのです 
2 いえ、ちょっと見学に 
3 変態神父さん、あなたこそ何しに? 



何しに?目的なら決まっている 
だが、あやうく俺は「変態神父さん、あなたこそ何しに?」といいそうになった 
いかんいかん、変態神父を怒らせて帰ってもらっては困る 
大事な役目があるんだからな 

「予約していたものですが、ここで結婚式を挙げたいのです」 
「ほう、あなたたちが今日予約していたお2人さんですか。よろしい、こちらへ」 
「え?え?ちょっと・・・結婚式って何?」 

結婚式の言葉に戸惑うちぃは、身動きもとれずにいる 
そんなちぃの元へ駆け寄り、俺は「さぁ、いこう」と腕を組んで神父の元までつれていった 
ぽかーんと口をあけ、何をどうしたらいいのかわからずにいる 

「さっき、いっただろ。今日、白いワンピースと指環をもってきてもらったのはそのためだよ」 
「・・・だって、結婚式っていってたよ。ちぃもジミーっちも年齢的に無理じゃん」 
「そんなのは重々承知。仮でもいいんだ、俺とちぃがずっと一緒にいられたらと思ってさ」 
「うん、ずっと一緒にいたい。一緒に・・・一緒にいたい・・・ジミーっちがツルツル頭のお爺ちゃんになっても」 

ちぃは口に手を当てて、泣き出してしまった 
そんなちぃの様子に俺は思わず抱きしめていた 

「泣かすなって注意したでしょ〜こんなことしてただじゃすまないよぉ」 
「泣かせるつもりだったんだし、いいじゃん。この演出で泣いてもらわないともう泣き所ないぜ」 
「へへ、じゃあいっぱい泣くぅ。神父さんに恥ずかしいとこみられても構わないもん」 

ちぃ、ずっと離さないからな 

1 萩原の前だけど、キスをする 
2 誓いの言葉をいいあうか 
3 神父、早く式始めろって・・・まじまじとみてるんじゃねぇw 



「ちぃ、ずっと泣いてると誓いの言葉がいえないぞ。それを言わないと俺たちは結婚できないんだ」 
「うん、泣くの我慢するぅ。我慢したい・・・でも、無理だよ。だって、だって、涙が勝手に出るんだもん」 

俺はちぃの頭を撫でてやり、落ち着くまで背中をさすってあげた 

「ジミーっちの声がね、すとんって胸の中に落ちてきた。優しい声で、まるで歌ってるみたいだった」 
「そっか、ちぃが不安なときはいつでも俺がささやいてやる」 
「うん、いつも隣で言ってほしいな」 

ちぃは泣き止み、「マイスキー神父さんに恥ずかしいとこみられちゃった」と照れくさそうにいう 
ばぁか、そんな顔したらキスしたくなっちゃうだろうが 

「オホン、では誓いの言葉を始めますよ?」 
「はい、お願いしますよ。マイスキー・スキー神父さんw」 
「新郎、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、 
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」 
「誓います」 
「新婦、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、 
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」 
「誓っちゃいます」 
「では、誓いの口付けを・・・(また、こいつらのキスを見せられるのかよ・・・しかも、目の前で)」 
「はい」 「はい」 

俺とちぃはようやく想いのたけを吐き出すように口付けを交わした 
萩原の面前なんてお構いなしに熱い口付けとなった 
初めから舌と舌を絡めあう濃厚なキスで、途中ちぃの吐息が漏れた 
「あん」なんて色っぽい声を出すようになったんだな、ちぃも 
ちょっとだけ複雑な気分になってしまったが、ちぃとのキスの中でも最高のものになった 

1 では、指環の交換だな 
2 まだまだキスしていたい 
3 変態神父、お前はもういい ちょっと席はずせ 



キスだけでもうちぃは腰が砕けそうなほどになっている 
だから、俺が腰を支えてあげ、ちぃをぐっと引き寄せた 
涙の跡がまた今日のちぃの可愛さをうまく引き立てている 

「ちぃ、そろそろメインの指環交換といこうか」 
「うん、しよしよっ。って、あっ!!ジミーっちのってないじゃん」 
「平気〜俺の分はあの骨董屋さんで仕入れてきた。ちぃのとはまた形が違うけどね」 

俺はポケットにしまっておいた自分用の指環を取り出すと、ちぃの手のひらにおいた 
ちぃは俺の渡した指環を眺め、「これがジミーっちのかぁ」というとそれはもうニヤけだした 

「またたれ目がすごいことになってるぞ。そんなに嬉しかったか?」 
「聞くまでもないことは聞くもんじゃないよん。さぁさ、早く指環の交換しよ」 

ちぃは自分の薬指にしていた指環を外すと、俺の手のひらにおいてきた 

「交換〜♪交換〜♪神父さん、よろしく」 

ちぃは軍人が敬礼するみたいに、変態神父に向かって敬礼した 
こりゃ相当はしゃいじゃってるな 

「では、指環の交換を・・・」 
「はい」 「はい」 

俺とちぃはもう萩原なんて空気とみなして、2人の世界に入っていた 
ちぃはまた目にいっぱいの涙を浮かべ、今にも零れ落ちそうだ 
俺は愛おしいちぃの頬を撫でながら、「大好きだよ」とささやいた 
そして、今度はちぃから 

1 俺に大好きといって抱きついてきた 
2 俺の頬にキスをして、ずっと一緒にいようねと笑った 
3 神父さん、空気読んでねと厳重注意 



俺の頬にキスをして、ずっと一緒にいようねと笑った 
俺まで照れくさくなり、キスされた場所を何度も触れてしまった 
あの柔らかい唇がと思うと、俺はちぃの唇をみつめていた 

「またジロジロみてるぅ〜ほら、指環の交換するんでしょ」 
「あ、あぁ。そうだったな。じゃあ指環の交換だ」 
「うん」 

俺はちぃの薬指に再び指環を入れていった 
ちぃは指環のはまった手をしばらく眺め、「まさか結婚指環だったなんて驚いちゃった」といった 

「そこまで意識はしてなかったけどね。指輪、外させて悪いけどちょっと内側をみてみなよ」 
「ほへ?さっきしたばっかなのに?」 
「あぁ。驚くぞ。俺があげたって印がそこに刻まれているから」 

ちぃはどうしてまた指環を外さなくてはいけないんだという顔をしたが、内側をみるとまたもや口に手を当てた 

「今まで全然気づかなかった・・・ジミーっちがくれた時にこんな印があったなんて」 
「だろうな。本当にいつか自分で気づいてほしいなって思ってたんだけど、今がちょうどいいかな」 
「何度も何度もちみは女の子を泣かすね。しかも今日に限ってうれし涙流させるなんてさ」 

無事に指環の交換までをすませた俺とちぃは、可哀想だが萩原にここで別れをつげて次なる目的地を目指した 
そう、今日はまだまだつきあってもらう場所があるんだ 
『おい、お前らのキスを2回もみた俺からの意見だ。てめぇら、幸せにならなかったら許さんからな。舞にはいわんでおく』 
携帯のメールにこんなのが入っていた 
こいつめ、あのクリスマスのときにみてやがったか・・・ 
さて、次なる目的地は 

1 ちぃからもらった写真たてに飾る写真をとりに 
2 ハネムーン代わりに電車でおでかけ 
3 ここは中学生らしくゲームセンターでもいいかな 



俺がもらったちぃからのプレゼント 
そこにはまだ1枚も写真が飾られてはいない 
やっぱり2人だけの思い出をここに飾るべきだろうと思ったからだ 

「へぇ〜今度は写真館か。ジミーっちってさ、何だか古いもの好き?」 
「ん〜どうだろう。たまたまだよ。今日はここで2人の写真を撮るんだからな」 
「写真か〜そうだね、うちらの写真って1枚もないもんね。よしよし、いいかもしれない」 

ちぃは2人だけの写真を撮るとわかると色々と想像してしまっているようだ 
そりゃそうだろうな、自分があげた写真立てがようやく活躍するんだから 

「こんにちぱ〜予約したものですけどぉ〜」 
「あぁ、君か。もう準備はできてるよ。ふっ、君は案外侮れないな。もう花嫁さんみつけたっていうんだからな」 
「ありがとうございます。最近、ちょっぴり自信がついてきたちぃちゃんですw」 
「よしてください。俺、こいつを何度も泣かせてるんですから。今日は予行みたいなもんです」 

気立てのいい写真屋の主人におだてられ、俺もちぃも悪い気はしていない 
お互いに見合って、ついニヤけてしまった 
その下には繋ぎ合った手と手 

「よし、じゃあ笑ってくれるかい?って、その必要はないな。いい笑顔だ。これを結婚のときにも使ってくれよ」 
「えへへへ、3年も待たないとだね。そしたら、ジャンジャン使えるよ」 
「まぁな。3年後はこの写真使おうな」 

俺の写真立てにはこれから最高の1枚が飾られるんだ 

「ねぇ、ジミーっち。今日だけは・・・」 
「なぁに?」 

1 一緒にいようって思ってるちぃの先回りして言う 
2 ちぃに言ってもらいたいな、その先は 
3 最近ご無沙汰だったもんな、といやらしい笑顔でアレしようかw 



「うん・・・あのね、何ていうかさ・・・はは、あのぉ」 
「何だよ〜先言ってくれよ」 

わかってるって、一緒にいようっていうんだろ? 
でも、俺からじゃなくてちぃから言ってほしいんだよ 
ちぃから大事な言葉は聞いておきたい 

「いやいや、やっぱやめとくぅ。だって、もう十分楽しんじゃったしさ」 

嘘つけ、お前は俺とまだいたいって顔してるぞ 
すっげぇ照れ屋なちぃは一緒にいたいって言葉を渋っちゃってる 
だから、俺はあえて言わせようと行動に出ることにした 

「そっか、俺もちぃの楽しんだ顔がみられて嬉しかった。今日は思い残すことないよ」 

いいや、十分すぎるくらいアリアリだけどな 
俺はちぃをもっともっと抱きしめたい 

「ま、待ってよぉ〜」 

ちぃには後ろめたかったが、俺は自分の家の方向に歩いていった 
行かないで、って叫ぶちぃの声が聞こえてきたが、ここは鬼になるしかない 
その俺の背中に背後から近づいてくる足音が聞こえてきた 
もう考えるまでもない、ちぃだ 

「イヤっ、行かないで。ちぃと一緒にいて。お願い」 
「ごめん。その言葉言わせてみたかった」 

1 もうここまできたら、ちぃとしたい 
2 夜景の綺麗な丘に誘う 
3 じゃあ俺の家にいくかな 



「全く、また意地悪なんだね。言わせないと抱きしめてもくれないなんてさ」 
「意地悪したくなるような可愛いお前が悪い」 
「また可愛いっていった〜ダメっていったのに〜ジミーっちは意地悪だもんに〜」 

ちぃは俺から離れると、目の前に登場してあっかんべ〜としてきた 
はは、綺麗な花嫁さんからまたいつもの子供なちぃに戻っていた 

「それでもね、ジミーっち〜大好きぃ〜なんだよぉ〜」 
「大声で叫ぶな。つうか、俺も一緒に叫んじまうぞ〜千奈美〜愛してるぞ〜」 

俺はちぃの手をとり、ちぃを道の先にある丘までつれていくことにした 
ここは綺麗な夜景がみられることで有名な場所で、いわばカップルには定番だ 
だから、星なんか見向きもせずにキスに励むカップルまでいるほどだ 

「何だか、えっちぃ場所に来ちゃったかも」 
「そうだな・・・夜景を楽しみにきたんだけど・・・どうしようか?」 

ちぃには罰の悪そうな顔して聞いた俺だが、実際はこの丘がそういう場所ってのは知っていた 
承知でつれてきたのだ 

「でも、星が綺麗だしまだいたい。だって、星が掴めそうなんだもん。えい」 

ちぃは手を伸ばして星を掴む仕草をした 
俺は・・・ 

1 俺にはお前が一番星だと抱きしめる 
2 まだ星を眺めていようかな〜ムードがまだだし 
3 もういいかな、場所は選んでいられない 



まだ星を眺めていよう、ちぃがほかのカップルのムード台無しにするくらい暴れているしw 
ちぃが走り回って、それまでキスしていたカップルまで中断して見入っている 

「えい、えい。ん〜星が遠いなぁ〜掴めないよぉ」 
「お前ってやつはw他のカップルの迷惑になってるだろ。ったく、こっちにきなさい」 
「え〜だって、掴めそうな気がして面白いんだよね〜」 

ちぃの首根っこ掴まえて、俺はちょっと外れた人気のない場所につれてきていた 
ここなら、いくらちぃが走りまわっても平気そうだろうし 

「あはっ、星がぐ〜んと近づいた。ここ、いい場所だね。ジミーっち、ロマンチェストでしょ〜」 
「それいうならロマンチストだろうな。まぁ、俺がロマンチェストなのは認めるよw」 
「だよね〜だよね〜ちぃはそんなとこに騙されてたんだね」 
「騙してはいないだろ。釣ってしまったら、たれ目ちゃんでしたとさ」 
「ちみは反省したんだ。そして、千奈美を逃したことの重大さに気づいたんだね。偉い」 

全く、こいつといるとちょっと前までのいい雰囲気もパァだよ 
でも、ちぃといる時が最高なのは事実だ 

「ジミーっち、唇カサカサだ・・・」 
「ん、あぁ。血が出てるな・・・乾燥した空気だからな」 
「待ってて。千奈美特製のリップクリーム貸してあげる」 

何かを探すようなそぶりなんてせず、ちぃは俺に近づいてきて、キスをしてきた 
千奈美特製のリップクリームはとっても甘酸っぱい青春の味がした 

1 いい雰囲気だ、エッチなくてもいい思い出になってるな 
2 いやいや、エッチはもうしたくてしたくて・・・ 
3 千奈美さんのハニーパイを頂きたいのです 



いい雰囲気だ、こんなとこでしなくてもな 
またホテルでも借りてしまおうかな 
そして、 

「ねぇ、ジミーっちさ〜リップクリームは千奈美特製のもの以外使っちゃダメだからね」 
「わかってるよ。俺も千奈美特製のもの以外、受け付けなさそうだしね」 

あれから俺たちはホテルに入り、ベッドの中で一戦を交えていた 
ちぃもやっぱり久しぶりだったものだから、ちょっと張り切っているみたいだ 
それでも、恥じらいが感じられるのはちぃらしいけど 

「ジミーっちはちぃのおっぱい揉むの好きだよね。そんなに好き?」 
「大好き。こうやっておしゃぶりしてると最高だ」 
「あっ・・・ダメだよぉ〜強くしちゃ〜・・・あっ・・・」 
「ダメっていってる割に声が可愛くなってるぞ」 

全裸のちぃを押し倒し、俺は久しぶりのちぃの胸を堪能していた 
チュウと吸い付くと、いい声で喘いでくれる 
舌で転がし、指でつまむ、俺も器用になったもんだ 

「おっぱいばっかりじゃつまんないよぉ〜あん」 

ちぃの期待に応えてやるとしようか 

1 ちぃといえば足だろう 
2 腰のくびれの付近を 
3 ちぃのアソコを舐めてみる 



俺に限らずとも、クラスの男子は思春期である 
そんな奴らの目の保養にクラスメートの女子たちがなっていても、それは不思議ではない 
むしろ、身近な彼女たちがそうなるのは当然のことともいえた 
その俺たち男はランクをつけたがる馬鹿な生き物だから、女子をランクづけしていた 
中でも、ちぃは意外にもTOP5に入る人気者なのが驚きで、あいつの足は最高だって話だった 
で、俺はそんな嫉妬するだろう彼らに優越感を抱きながら、ちぃの足に貪りついた 

「ちぃの足はちょ〜がつくほど綺麗だよな。本当に最高だ」 
「エッチな舐め方する人がいうことじゃないぞ。あっ・・・こら、強く吸っちゃヤ・・・」 

どうやら、ちぃは自慢の足が性感帯だとみた 
さっきまでの昂ぶりが再び俺の股間へと集中してくる 
舌で膝小僧あたりから、付け根まで念入りに舐めていく 

「はぅ〜そんなに吸ったらダメっていってるのに」 
「気持ちよすぎておかしくなりそうなくせに〜」 
「お、おかしくなんてないんだからね。全然平気なんだよ」 

強がりをいってみるが、ちぃの顔は真っ赤になってきていた 
快感に耐えようとしている姿がまた俺の心に火をつけてくる 
いいぞ〜ちぃにも快感を味あわせてやる 

「今日はちぃのここをまた舐めてあげるよ。もうぐしょぐしょだしね」 
「あわわわ、さっきはしなかったのに」 

クンニも久しぶりだな、今日はサービスしちゃうぞ 

1 舌で栗と栗鼠を刺激 
2 おや、ここにピンクレンジャーが・・・ならば、クンニしながら 
3 舌で中をかき回してやる 



舌で俺は栗と栗鼠への刺激を開始した 
ここは何度舐めても不思議な味わいのあるところだな 
何て表現したらいいかわからないが、まぁ悪くはない 

「ちぃ、ここもたっぷり舐めてやるぞ」 
「あぁ〜そこはいいんだって。ちぃは困ってないよ」 
「そういうな、気持ちよくなりたいだろ?」 

同意なんか聞くまでもない 
気持ちよくなりたいに決まってるんだからな 
それに声がはぁはぁと吐き出される荒い息だけになってきた 

「も、もぉ・・・人の言うことなんか・・・聞かないんだから・・・」 
「そんなのわかりきってたろ?今だけはこのまま俺に身を預けてくれ」 

ちぃの栗と栗鼠はまだ小粒だが、刺激を与えているうちにやや大きくなったように感じる 
舌でひく糸のあとがまたいやらしさを引き立てている 

「ねぇ、もういいでしょ〜ジミーっちのがほしい」 
「何?俺の何がほしいの?」 
「言わないとダメ?ダメなの?」 

1 うん、ダメだよ〜wちゃんといってごらん 
2 言わなくてもわかってるよ、これかい? 
3 言うまで突かないぞ、と入れるだけ入れてみる 



「うん、ダメだよ〜wちゃんといってごらん。さん、はい」 
「さん、はいwじゃないでしょ〜そうやって意地悪するぅ〜せっかく盛り上がってたのに」 
「そんなこと言うなよ。俺はこれからもっと盛り上げるつもりだよ」 
「絶対だよ。ジミーっちの・・・コレ」 

ちぃはぶつくさと文句を垂れてはいたが、俺のアソコを指差した 
でも、きちんとどんなものがほしいかは口にしていない 
恥かしがり屋でも、ちゃんと言わないとダメなときもあるんだぞ 

「コレ?名前がコレにもあるだろ。さぁ言わないとダメだぞ」 
「ケチケチしないでぇ。早くぅ」 
「言わないとだぁめ」 
「あ〜もぉ〜ジミーっちのケチぃ。言うもん、だからお願い」 
「じゃあ、言ってみて」 
「ジミーっちのお○ん○ん」 

よく言えたね、そう褒め言葉をかけると俺はちぃのアソコへと深く入れていった 
途端、ちぃから甲高い喘ぎ声が聞こえてきた 

「ジミーっち・・・気持ちいいよぉ〜」 
「俺もだ。もっとついてやるぞ」 

俺は一心不乱にちぃの中で動いていた 

1 このまま出すまでラミラミしようかな 
2 キスを交わしながら最後まで 
3 顔射初めてだからしてみようっとw 



ちぃの感じている表情をみていたら、またキスをしてみたくなった 
俺はちぃに顔を近づけ、「リップクリーム、ちょうだい」と唇を重ねた 
俺だけにしか貸してくれないクリームはやっぱり甘酸っぱい青春って味が口いっぱいに広がる 
だけど、腰から下はラミラミして激しく動いていた 

「ジミーっち、キスうまいね。キスだけでとろけちゃいそうだよ」 
「そうかぁ?俺はちぃのリップクリームでとろけちゃってるからな」 
「そっか〜じゃあ、今度貸したらジミーっちは大変なことになっちゃうね」 
「だな。今もすげぇとろけそうだけどな」 

めちゃくちゃにして、ちぃを感じさせたい 
俺を虜にするあの笑顔がまたみたい 
そう思うと、俺は叩きつけるような激しさでちぃの中をかき回した 
腰が激しく突くたび、ちぃは大きな喘ぎ声を漏らした 

「ジミーっち、やばいよぉ〜何だかおかしな気分だよぉ。今までよりもずっと・・・ずっと・・・あぁ」 
「ずっと、ずっと・・・その先は・・・うぅ・・・」 
「気持ちいいよ〜あああああ」 
「俺も一緒にいくぞ」 

俺はちぃの中に大量に放出して、疲れきるとちぃと抱きしめあいながら寝ていた 
お互いに全力を注いでいたのだろう 
朝目覚めると、俺のあげた指環が目についた 

「うぅん、おはよう・・・昨日のデートはよかったよ」 
「よかったよ。演出してきた甲斐があるってもんだ」 
「昨日は今までで1番のデートだったな。いつになく頼り甲斐あったもん」 

「そういってもらえると俺(と萩原)の努力も報われるよ」 
「うん、報われちゃっていいよ」 

俺は薄っぺらな胸板にちぃを抱き寄せ、いつまでも抱きしめていたかった 
だが、今日が何曜日かを思い出し、2人とも大慌てとなった 

「いつまでもこうしていたいね・・・すごく幸せ者になった気分を味わっておきたい」 
「サランラップで密封しちゃえwそうすれば、俺たちの幸せは逃げないから」 
「サランラップは無理だよぉ〜もっとあっついやつじゃないと、この浮気少年はどっか行っちゃうんだから」 
「今日は・・・ううん、当分の間はちぃだけのジミーっちだよ」 
「ありがとう」 

そんな俺たちの幸せを壊すようなフロントからの電話があった 

「お客様、そろそろお時間となりますが」 
「もうちょっと休憩していたいなぁ。どうしようっかな・・・」 
「今日はもう月曜日ですし、この後に用がないというのでしたらよろしいかと」 
「えぇ〜」 

俺たちは急いで着替えをすまし、大慌てで部屋を後にした 
そうだ、今日は学校がある日だ 

「ジミーっち〜、また学校でね。遅れるなよ〜」 
「あぁ。送っていかなくてよかったのか?俺は遅刻しても全然よかったんだけどさ」 
「ちみ〜受験生なんだぞ〜遅刻なんかするなよ〜」 

そうだったな、俺たちは受験生なんだ 
ちぃとまた新しい学校生活を送れるように頑張らないとな 

「ちぃ、首筋のキスマーク隠せよ。みつかったら、うるさいぞ」 
「これ?いいの、これがちぃにとってはジミーっちの愛の証だから」