…萩原へ。 
ごめん、俺は本当にどうしようもない奴だ。 
お前にはいつも助けてもらってばかりで、俺からは何もしてやれてない。 

苦しいよ、つらいよ。 
舞ちゃんの笑顔を見るのはうれしいけれど、大切な妹が俺ばかり見てるのはつらい。 
萩原には見せたくない…こんな、こんな姿を 

「ジミーお兄ちゃんもっとあそぼー」 
「あ、あの舞ちゃん、もうそろそろ帰った方が…」 
また耳ふさいだ。帰りたくないんだな 

連休で明日は休みだから遅くまでいるつもりだろう。 
もうさっきからひっきりなしに萩原からの電話が鳴りやまない。 
出るのが怖いんだが舞ちゃんは出てくれず俺が出るはめに 

「プルルルルルルル・・・」 

うわーーーまただーー! 

1 もう居留守使おう 
2 仕方ないから出る 
3 舞、出ろ。出ないとスカートめくるぞ 



「舞、出ろ」 
「やだよ。またお兄ちゃんからでしょ?絶対やだからね」 
「出ないとスカートめくるよ」 
「意味わかんないし。出ないよ私」 
くそー強情な奴だ。 
言いだしたら聞かないんだよな舞ちゃんは。 
…結局、俺が出るしかない 

「舞?!大丈夫か!変な事されてないか!!」 
「…俺だよ萩原」 
「お前か…お前かぁ…お前かあああああっっ!!」 
まるで気の違った様な声で怒鳴る萩原。 
「いい加減舞を返してくれ!これ以上返さないつもりなら、警察に言うぞ!」 
ええ?!ま、待て、待ってくれ、何も悪い事してないぞ。なのに 

「舞とかわれ。早くしろ!早く!!」 

1 舞ちゃん!元気な声を聞かせてあげてお願い 
2 やだってさ。シスコンの兄貴なんかキライだと 
3 俺のウィスパーボイスで慰めてやる 



まままま待ってくれ萩原、俺に考える時間をくれ 
「き、きらいだってさ」 
「……なに?」 
「まま舞ちゃんな、シスコンでちんちんが小さい兄貴なんかキライだってさ」 
「…………そうか」 

それだけ言って萩原は電話をきってしまった。 
「そんな事言ってないでしょ!バカジミー!アホーッ!アホーッ!」 
「く、口が滑っちゃったんだよ。舞ちゃんが可愛いから」 
「いいわけするなッ!もうどうするのよぉ!怖くて家に帰れない…!」 
涙目になってしまう舞ちゃん、やばい、とりかえしのつかない事をしてしまった! 

1 今すぐ萩原に電話、ただひたすら謝り倒す 
2 とりあえず舞ちゃんを慰めなきゃ 
3 …泊まる?うち、今日親いないし 



「泊まる?今日さ…うち、俺以外いないし…」 
なぐさめるつもりで言ってみたが、ダメだな。 

「………変なこと、しないよね?」 
はっ?ま、まさか、OKなのか舞ちゃん! 
「しない!しないよ!変なことなんて」 
「…じゃ、そうする。もう夜遅いし」 

もう十時近い。小学生が外に出るのは危険な時間だろう。 

「お風呂先に入っていいよ」 
「うん、でも私着替え持ってきてない」 
「貸してあげるよ。俺が前に着てた服」 

舞ちゃんはそそくさとバスルームに向かって 
「のぞいたらぶつよ!」 
…いく前に怒られた。 

…ちっ、鋭いな 

1 わかるワケない。入ったらのぞいてやる 
2 危ないから一緒に入ろう 
3 黙って出てくるまで待つ 



「い、一緒に入らない?舞ちゃん」 
「はあ〜〜〜?!」 
目を真ん丸くして俺をぽかぽかたたいてくる舞ちゃん。 
「だだだって一人じゃ危ないっしょ?大丈夫俺海パン履いてくから」 
「そーいう問題じゃない!いーってば!あ、ちょ…!」 

いや、心配なんだよ舞が。ちゃんと見ててやらないと 

「…私の方見たら怒るよ、本当に怒るからね!」 
あきらめたのか、舞ちゃんは承諾してくれた。ただし舞ちゃんも水着を着るという条件付きだったが… 
なぜか運良く親戚のスク水がタンスにあったので、それを着て入る事になった。 

「見ないで」 
「……はい」 

別に見ても水着を着てるから平気なんだけど… 
その姿、やばくない?犯罪…だよな。へたに裸より興奮する 

1 一緒に浴槽に入れ舞 
2 体洗うよ舞 
3 俺を洗って舞 



「体洗うよ舞ちゃん」 
「自分で洗うよ…」 
「…いいからジミーお兄ちゃんに任せな」 
「もう勝手なんだから〜」 

こないだ見た時よりまたいくらか大きくなってないか? 
子供はホントに成長するのが早いよな。俺も成長期だがまったく背が伸びない。 
「くすぐったい〜」 
「暴れちゃダメだろ」 

妹というよりむしろ動物を洗ってる感じがする…見事なくらいのつるぺた具合。 
世の中にはこれに欲情する人がいるらしいが…やばいだろう。 
「ジミー君て体洗うのうまいね。他の人のも洗ってるの?」 
「え?!い、いや」 

1 次は頭だろ 
2 お尻のあたりも洗う 
3 …俺も洗ってほしいな 



「あ、そこ、は…いいよ…」 
「ダメだよちゃんと洗わないと。力抜いて」 
「だ…め…」 

う…舌足らずな声が少し色っぽくなったぞ。 
「オシリ、オシリはだめ、オシリぃい」 
「そんなに連呼しなくてもいいよ。わかるよ舞ちゃん」 
薄っぺらく膨らみはじめてもいない尻だったが、 
なぜだろう…なんかだんだん、興奮してきた気がする。 
「いい加減にしなさい!」 
「いたたたつねらないで」 
腕をつねられてしまいやむなく中止せざるをえなくなった。 
「自分で洗うからいいもん」 
あー…頭洗いはじめた。こりゃ手が出せないな 

今の気持ちが¨ロリ¨とかいうやつか…? 
い、いけねぇ、俺…道を踏み外そうとしてない? 

1 早く出た方がいいな 
2 舞の背中を流してから出る 
3 海パンを脱いでみる 



やばい…早く出た方がいい… 
「ごめん舞ちゃん、俺先に上がるわ」 
「え?もうあがるの?わかった。後でね」 

…見られたら、嫌われるな。 
こんなに張った股間なんか見られたら。 

「……ふぅ」 

…どうかしてるぜ俺。 
なんでこんな、カチカチになっちゃってるわけ? 
おかしいだろ実際。おかしいよ、そんなはずないだろ… 
萩原に見られたら間違いなく生首だけの姿にされるな。 

「いいお湯だったよ〜」 
「あ、ああ」 

まだ股間は張ったまま。…どうしよう? 

1 な、何か飲む?と聞いて平静を装う 
2 四つんばいのままならごまかせる 
3 おーとこにはー♪じぶんのーせかーいがーあるー♪と歌って見せてみる 



「舞ちゃん何か飲みたいでしょ。ぎゅ、牛乳あるよ」 
「…なんでさっきからオシリ向けてるの?」 
「それは気にしないで。問題なんてないんだから」 

ま、舞ちゃん、風呂あがりで髪が濡れててやけに色っぽいよ。 
おかげでまだ俺のがおさまらない… 

「怪しいな〜。何かかくしてないジミー君?」 
「あーだめだめだめ、俺の前に立っちゃダメだから」 
回り込まれたらダメなんだねぇ。ダメなんだよ。 
見られたらおしまいなんだよ。こんなテントを 

1 早く寝かせた方がいい 
2 外に出ておさまるのを待つ 
3 ……あ、あれ…ドア…あいてないか…? 



俺は全身が凍り付いた。 
ドアが開いている、さっき閉めてなかったのか?誰かが入ってきたのか?! 
あわてて玄関を見てみたが、靴は俺と舞ちゃんのだけ。 
(か…風であいたのか?誰もいないよな、ひやひやしたぜ) 

…肝が冷えたからすっかり股間もおさまってしまった。 

「どしたの?誰かいた?」 
「い、いや…」 

……おかしい。 
何かいやな気配を感じる。 

泥棒か…?! 
やっぱりさっき入り込んでどこかに隠れてるのか?! 
まずい、俺はどうなってもいいが舞ちゃんだけは…! 
「…怖い顔してどうしたのジミー君」 
「…舞ちゃん」 
君だけは守ってみせる。命にかえても 

1 トイレか?出てこい! 
2 台所か…?! 
3 寝室とか 



寝室だ!間違いない! 
「誰だ!出てこい!」 
勢いよく寝室のドアをあけた。 

「…………いない?」 
違うのか。確かにいた気配があったんだが 

「きゃあぁっ!」 
ま、舞ちゃん!確かに今舞ちゃんの声が!待ってろ今戻る! 

「……げっ?!」 
「よう。舞が遅いから迎えに来たぜジミー」 

は、は、は、は、はぎ……! 
相変わらずイケメンだな。うらやましいくらいの… 
ってそれよりマジでびびったぞ。いるならいると言えよ! 

「……髪が濡れてるな。シャンプーのニオイもする。お前…」 
舞ちゃんの髪を撫でながらぼそぼそつぶやいている。 
「まさか舞を風呂に入れたのか?答えろ」 

目をあわさずに聞いてくるのが怖かった… 

1 知らないと言う 
2 不法侵入だから警察に110番 
3 入れたよ。だから? 



「入れたよ。だから?」 

言った。どうせ隠したってばれるだろうし正直に言った方が 

「……ふふ、ふふふふふ」 

ま、また精神崩壊か…?笑いだしたぞ萩原 
「お兄ちゃん!し、しっかりして!」 
「舞、舞、大丈夫だぞ俺は。至って思考は正常だ。ああそうだとも、心配いらないぞ」 
うそだ。目が…目がいっちゃってる! 
「ジミー!!」 
「うおおっ?!」 

俺は押し倒されて馬乗りにされた。 

…しょうがない、俺はとりかえしのつかない事をした。 
殴られたってしかたない。ちゃんと罰は受けなきゃ 

「覚悟しろよ。お前の大切なものを奪ってやる」 

意味深な言い方だが殴るつもりだろう。さあ、やってくれ 

1 お前の手で殺されるなら、かまわない 
2 いや…やっぱり手加減してくれ 
3 待ってくれ。舞ちゃんを違う部屋に。こんな姿は見せちゃいけない 



「待て、舞ちゃんを違うとこに…これから起きる事は見せたらいけないだろ」 
「…舞、ちょっと離れてな」 
「う、うん、あの、お兄ちゃん…ひどい事しないで。殴ったりとか」 
「ああ、しないよ。舞との約束だ」 
…約束、か。守らないだろうな 

「いいかジミー、覚悟はできたよな」 
「………ああ…!」 
舞ちゃんが寝室にいったのを確認してから萩原は尋ねた。 
くる、怒りのこもった鉄拳が 


¨ぶちゅううううううう¨ 

…………… 
………あ、あら?痛くない、唇がなんかぬめぬめ… 
「んう?!ん、んーーっ!」 
は、萩原の舌が俺の口の中をなめ回してくる!あ…ああ、ディープだ、ディープディープ!! 

「ふう…奪ってやったぞ。お前の大切な、男とのファーストキスを」 

…た…大切なんかじゃ、ねー…よ…… 
おえぇえぇえええぇえぇえぇ 

1 やり返す。唇にぶちゅう 
2 泣く。大声で泣き続ける 
3 けがれ…ちゃった…もう…動けない… 



「だ…だいじょうぶ?」 
ああ、しゃべれない。 
心配そうにしゃがみこんで見てる舞ちゃんに、なんとか動く手で生存を伝えた。 

「帰るぞ舞」 
「う、うん」 

このあと俺は動けないまま床に寝てしまい、家族に起こされるまで意識はなかった。 
「か…母さん、父さん、生まれてきてすいません」 

中学の思い出はたくさんある。 
うれしい事だけじゃない、つらい事だってあった。 

だが 

虚無感の様なものは数えるぐらいしかない。 

「男…に…キス…され……た……」 


激しかったなぁ萩原。 
まだあいつのぬくもりが舌に残ってるみたいだ。 

萩原……… 

情熱的なあなた。悪くないよ