冬休みに入り、俺はクリスマスに初詣と大事なイベントを終えてだらだらとすごしていた 
もちを食って惰眠を貪る日々である 
はっきりいって受験が近いのに準備などしていない 
萩原の年賀はがきをみて、そこに気づいたくらいの遅さだ 
で、仕方なしに参考書を買いに本屋まで出てきたのだが・・・ 

「ジミー先輩、2人っきりなんて久しぶりですね。今日は今年初のエンジョイできる日っぽいです」 

熊井ちゃんにばったり出くわし、ものの見事にファミレスまで拉致されてしまった 
パフェをほおばりながら、うれしそうに話してくる 
それも今日はこのままじゃ帰さないって目だ 

「クリスマスは千奈美に邪魔されちゃったけど、お正月はそうはさせないんですからね」 
「そんなに気合入れなくても、今日は逃げないよ」 

いや、正直言って逃げたい気分だ 
笑ってるようにみえて、その実笑っていない熊井ちゃん相手にするのは危険な気がする 

「この後、初詣にいきませんか?」 

参ったな、ちぃと初詣は済ませてるんだがな 

1 はっきり断るか 
2 清水先輩の実家以外ならOKするか 
3 初詣に行くふりして別の場所へ 



ちぃと出かけていったこともあるし、俺は初詣って気分じゃない 
あと、清水先輩のことも気がかりだしあそこだけは勘弁願いたい 

「どうしても初詣じゃないとダメかい?」 
「うぅ〜ん、私は先輩と一緒に行きたいんです。だって、恋愛運とか気になるんです。先輩との相性も知りたいし」 

やっぱり熊井ちゃんも女の子だなぁ 
占いって女の子は誰でもするって言うし、あの岡井ちゃんだってするらしいし 

「占いなら別の神社のおみくじでもいいじゃないか」 
「嫌です。あそこの恋愛運はあたるって評判なんです。私はあそこがいいなぁ。それとも私とじゃ嫌ですか?」 

ちょっと恨みがましい目つきになってるな、熊井ちゃん 
それにクリスマスには雅ちゃんとベッドの上にいるところを見られてるしな 
そりゃ狩人の目にもなるか・・・ 

「そんなことないって。一緒にどこかでかけるだけでも嬉しいよ」 
「じゃあどうしてあの神社に初詣に行ってくれないんですか?」 

1 神社じゃなくても相性ならわかるよw 
2 ジミーの眉毛占いですべてわかるからさ 
3 そこまでいうならいってもいいよ 



熱心に訴えかけてくる熊井ちゃんに押され、俺は渋々了承することにした 
痛いほどに「神社に行きたい」と視線を送る熊井ちゃんに根負けしたのだ 

「そこまでいうなら行ってもいいよ」 
「本当ですかぁ?やった〜嬉しい。いいって言ってくれるって信じてました」 

あまりの嬉しさに巨体を揺らして飛び跳ねる熊井ちゃん 
その揺れの激しさで後ろの席の人がちょっと迷惑そうに俺を睨んでくる 

「まぁまぁ落ち着いて。俺は逃げたりしないから。ね?」 
「はい、落ち着きます。やった〜嬉しい。絶対エンジョイしましょうねぇ」 

もしも〜し、俺の落ち着いてって聞いてた 
さっきからさらに揺れは大きくなってますが・・・ 
一向に大人しくならない熊井ちゃんに連れられ、俺は仕方なしに清水先輩の実家へとやってきた 
女の子だけの参拝客やカップルが多く目立ち、全体的に若そうな印象だ 
こりゃ本当に恋愛運が当たるのは本当みたいだな 

「先輩はこの神社は初めてですか?」 
「いや、初めてじゃないよ。何度か来てるんだ」 
「え?・・・それって・・・」 

俺が初めてじゃないのがよほどショックだったか、熊井ちゃんの顔がみるみる暗くなってきた 
参ったな、清水先輩の実家って知らないのか 

1 清水先輩の実家だから何度かきたんだよ 
2 実は・・・ちぃとその・・・ 
3 熊井ちゃんのために下見だよ、あははは 



「清水先輩の実家だから何度かきたんだよ」 
「そうなんですか?私、全然知らなかった・・・先輩、冗談なんでしょ?」 
「これは本当だって。実家の手伝いで先輩は巫女さんやってるし」 
「へぇ〜初めて聞きました」 

最初は疑いの目を向けてきた熊井ちゃんも信じてくれるようだ 
こればっかりは真実なのだから仕方ない 
俺がでっちあげた話なんかではなく、元旦にも巫女姿のあの人と遭遇しているわけで・・・ 
だから今日は来たくなかったのだ 

「じゃあ清水先輩にも会えるといいですね。ちょっと楽しみになってきましたよぉ」 
「あははは、そうだね・・・」 

先輩とは遭遇したくないな 
何とかして先輩のいそうな場所だけは避けないとな 
参拝客の列はゆっくり進み、まだまだ時間がかかりそうだ 

「ジミー先輩は占いとかって信じますか?」 
「う〜ん、どうだろう。ただ、占いっていい結果も悪い結果も受け入れてこそ、やる意味があるとは思うよ」 
「ふぅ〜ん、そうなんですね。私はいい結果しか信じないんです。これっておかしいですか?」 

1 熊井ちゃんの自由じゃないかな 
2 俺はそれじゃいけないと思うな 
3 悪い結果もみてみてれば、きっと参考にはなるし気をつけてみて 



並んでいるのも気が気じゃないのだ 
清水先輩に気づかれないかと冷や冷やしている 

「悪い結果もみてみれば、きっと参考にはなるし気をつけてみて」 
「・・・今日の先輩はちょっとおかしいです。すごく冷たい」 

冷たい、その言葉に思わずはっとさせられた 
確かに清水先輩ばかりに気をとられ、熊井ちゃんのことをみようともしていない 
自然と対応もそっけなくなるはずだ 

「こんなことなら先輩誘うんじゃなかったです・・・エンジョイできるかと思ってたのに」 

いつもは見上げないと表情のみえない熊井ちゃんが俯いていると、悲しくてなきそうな顔がよくわかる 
俺がちょっと顔をあげるとそこには暗い表情の熊井ちゃんがいる 
そうだな、エンジョイどころじゃないよな 

「ごめん。俺、そっけなかったね・・・君にそんな態度とるつもりじゃなかったのに」 
「謝らなくていいんです。だって、勝手に先輩連れ出したのは私だもん・・・うぅ・・・」 

やばい、泣きそうだよ 
どうしよう、この子には笑っていてほしい 
エンジョイが代名詞の熊井ちゃんに涙は似合わないよ 

1 ジミーの1人漫才で笑わせてやるか 
2 ジミント〜涙を拭き取って〜 
3 俺も泣きそうじゃねぇか・・・うぅ・・・ 



笑ってほしい、なら笑わせるしかないよな 
ノープランでどこまでできるかわからないが、1人漫才をするしかない 
ノリとツッコミは日々鍛えているし平気だろう・・・たぶん 

「はいはい、どうも〜ジミーの1人漫才のお時間となりました〜」 

熊井ちゃんにみてもらえるかはわからないが、俺は漫才を開始した 
清水先輩にバレる可能性は高くなるし、周りからの視線も冷ややかなものだろう 
それでも俺は漫才をすると決めたんだ 

「この間、クリスマスってイベントでしたけれどもね〜もうお正月ですよ。 
つい最近のことなんでね、まだクリスマス気分が全然抜けなくですね、僕なんて未だに靴下ぶらさげてるんですよ。 
あげく、親戚のおじさんに向かって靴下もっていって『メリークリスマス。プレゼントはこちらへ』とか言っちゃってね。 
おじさんもね、僕にクリスマスプレゼントあげてお年玉もあげるんだって思うと、『苦しみます』だってね」 

と、俺はまとまりのない散々なネタを披露していた 
もう周りの参拝客の表情なんてみえてはいなかった 
熊井ちゃんが笑ってくれれば、それだけのことを考えてやっていた 

「ぷっ・・・先輩、それ全然面白くないですよ。先輩は普段どおりにしてるほうがよっぽど面白いのに」 

え?今、笑わなかった? 

「ね、今笑ったでしょ?w」 
「笑ってません。先輩のつまんないお笑いみても面白くないもん」 
「いいや、笑ったって。ね、今この子笑ったよね?」 

俺は前に並んでいたお客にまで熊井ちゃんが笑ったことを確認していた 
だって、今笑ったもんな 

1 漫才はこれくらいに・・・先輩に気づかれる 
2 念のためにもう一度ネタを披露 
3 笑ってくれた〜俺、泣きそうw 



笑ってるじゃん、俺のつまらない冗談にさ 
やった〜ようやく笑顔がみられた〜 
俺は気づくと、両手を広げて飛行機のようなって走りまわっていた 

「やった〜熊井ちゃんが笑ってくれたよ〜うひゃひゃひゃひゃ〜」 
「せ、先輩!!や、やめてください。皆がみてます」 
「何いってるんだ〜君が笑ってくれたことに俺は感動すら覚えているよぉ〜」 
「もぉ〜恥ずかしいですぅ〜」 
「やだよぉ〜俺も泣きそうだもんw」 

俺は嬉しさのあまり全然前をみて走っていなかった 
そして・・・バットで思い切り殴られたような痛みと衝撃とともに目の前が真っ暗になった 
気づくと、俺は布団の中で寝かされていたようだ 

「いてててて・・・ここはどこだ?」 
「どこだじゃありません。君はどこをどうすればあの鳥居に激突できるの?」 
「え?」 

俺の枕元には心配そうに俺の顔を覗き込む清水先輩がいた 
先輩がやれやれといった表情で、ちょいとお疲れ気味にもみえる 

「先輩、どうしてここに?」 
「君はうちの鳥居に激突して気絶したところを、私たちが助けたの」 

あれ、俺って確か熊井ちゃん笑わせた嬉しさのあまり喜んで走っていて・・・ 
って、熊井ちゃんは? 

1 これって先輩のかな〜だったら匂い嗅ぐかな 
2 先輩、隣どうよ?w 
3 熊井ちゃんはどこか聞かないと 



「先輩、熊井ちゃんってどこですか?」 
「熊井さんなら隣の部屋にいます。君が額から血を流して倒れている姿はみられないって。 
それだけショックだったみたい。まったく君はお正月からこんな騒動起こして」 
「騒ぎを起こすつもりはなかったんですけどね。先輩には色々ご迷惑をおかけしました」 
「これにこりてちょっとは大人にならないとダメだよ。私はまだお仕事があるから。 
とりあえず熊井さんに謝っておくこと」 

先輩は世話の焼ける後輩だ、としみじみと呟きながら部屋を後にした 
清水先輩って本当に俺のお姉ちゃんみたいだよな 
と、感慨にふけっている場合じゃない 
熊井ちゃんに会いにいかないとな 
俺はまだズキズキと痛む額をさすりながら、隣の部屋のドアをノックした 

「熊井ちゃん、いるかい?俺だよ、心配かけてごめんね」 
「先輩?先輩起きていいんですか?先輩!!」 

熊井ちゃんの嬉しそうな声が聞こえたかと思うと、突然部屋のドアが開いた 
そのドアの開いたとき、俺の立ち位置が悪かったせいで再び衝撃が走った 

「う・・・いててて・・・」 
「せ、先輩、ご、ごめんなさい。わ、ど、どうしよ・・・」 

1 平気だよ、これくらいとやせ我慢 
2 いってててて、ちょっと大げさにのたうち回る 
3 痛むふりして熊井ちゃんに倒れ込む 



「平気だよ、これくらい」 

額の傷をみていないから詳しくはわからないが、今の衝撃で額が割れそうに痛い 
スイカみたいにパカッて割れそうなくらいだ 
だけど、ここは男らしく我慢しなきゃならんだろ 
男らしくな 

「先輩、本当に大丈夫ですか?倒れたとき、血がいっぱい出ててすんごい痛そうでしたよ」 
「うん、平気平気。ほら、この通り」 

俺は平気だとアピールしようと割れそうに痛い額をぺしぺしと叩いてみた 
やっぱり痛い・・・ 
ここは痛いって素直に言い出すべきだったかな 
心配そうに俺の額ばかりをみつめる熊井ちゃんは弱弱しい 
何だかいつもの元気さ溢れるイメージとはかけ離れている 

「平気な証拠にここをこうしてみると・・・いっててててててて」 

こういう時に悪戯心が芽生えるって俺の神経どうかしてるな 
俺は心配そうな熊井ちゃんに笑いを提供しようと廊下をのたうち回ってみた 
ちょっと大げさに・・・ 

「先輩、痛いですか?どうしよう、先輩が・・・先輩が・・・」 
「いっててててててて」 

1 悪戯が過ぎた、ごめんとすぐにやめる 
2 熊井ちゃん、看病してぇと叫ぶ 
3 KYなジミーはもっと悪ふざけ 



「先輩・・・先輩が・・・」 

俺が大げさにのたうち回ったのをみて、熊井ちゃん再び泣きそうになってる 
自分じゃどうすることもできないって様子だ 
ほどほどにしないとまた泣かせて怒られてってことになりかねない 

「いててて・・・だけど、ジミー先輩は平気だよ。ほら、ね」 

俺はのたうち回るのをやめ、起き上がって健康な様子をアピールした 

「だって、さっきまで痛そうに床を転がってたじゃないですか」 
「そ、それは・・・悪戯が過ぎたよ、ごめん」 
「悪戯が過ぎたじゃないですよぉ。馬鹿馬鹿馬鹿」 

あらら、本当に泣いちゃった・・・ 

「私がどれだけ心配したと思ってるんですか。馬鹿〜」 

ついには床に座り込んで泣きだしてしまった・・・ 
もうこうなったら俺もどうしたらいいんだかわからなくなってきた 
そんなに責めなくていいじゃないか、馬鹿ばっかりいわなくたって 

「そんなに怒らなくたっていいだろ。うぅぅ・・・」 
「先輩の馬鹿〜」 
「ちょっと、あなた達は2人して何で泣いてるのよ。ちょっとちょっと」 

この日神社には俺と熊井ちゃんの泣き声が響き渡った 
不気味な泣き声にいつからか神社に失恋した女と男の霊が出ると都市伝説ができたとかできなかったとか 


川;´・_・リ<ジミー君、君のせいでうちの神社がとんでもないことになってます (;ジミー)<とんでもないことって何ですか? 川;´・_・リ<うちの神社に失恋した女の子と男の子の霊が出るとかってうわさが・・・ (;ジミー)<マジですか!? 川;´・_・リ<えぇ、おかげで恋愛成就の神様も怒ってますよ (;ジミー)<ど、どうすればいいですか・・・ 川*´・_・*リ<わ、私と・・・あ、あのぉ・・・で、で・・・ 川*^∇^)||<この熊井ちゃんにちゃんとデートすればいいんですよ。次のデートはちゃんとしましょうね (;ジミー)<本当にそれだけでいいんですか?清水先輩 川*´・_・*リ<・・・うん・・・ (;ジミー)<仕方ない、熊井ちゃんにも迷惑かけたしね。デートしようか 川*´・_・*リ<・・・ジミー君・・・
(マネ)<はぁやっと舞美を振り切ったぞ さあ早く帰って寝るぞ… ノk|*‘p‘)<マネージャーの乳首舐めたいかんな ノk|‘−‘)<マネージャー今晩泊まりたいかんな (;マネ)<あの俺風邪・・・ ノk|*‘−‘)<・・・だめ? (;マネ) (*マネ)<いいよ 州´・ v ・)<わ、私も・・・泊まりたい ノk|*‘p‘)<じゃあ愛理のとこにするかんな (*マネ)<エェエエェエエ リ ・一・リ<今日マネのとこ行っていい? (;マネ)<俺風邪ひいてるんだってば…… リ*・一・リ ギュッ (*マネ)<早く行こうか (#・へ・)<ちしゃと!お前家来るって言ったじゃん! リ;・一・リ<じゃ、じゃあ舞ちゃんのとこに行くよ (;マネ)<しょんなぁあぁ〜 从・ゥ・从<マネージャー!今日もガーッと行くよガーッと! (;マネ)<俺風邪ひいてるから死んじゃうよ 从*・ゥ・*从<今日は寝かさないから……チュッ (*マネ)<体保つかなぁ リl|*´∀`l|<舞美〜うちも行っていい? 从・ゥ・从<えりも一緒にガーッとヤッちゃうよガーッと! (;マネ)<エェエエェエエ……って3P!? 川*^∇^)||<マネージャーと……エンジョイしたい…… (;マネ)<だから風邪 川*^∇^)||<キモチイィィイィィィッ!!!! (*マネ)<君と合体♪正体不明の〜、ショォ〜タァイム〜♪ 从o゚ー゚从<ヤレヤレ……