「ゴホッ、ゴホッ」 あーやばい…風邪なんかひいてらんないのに。 あと少しで我が子供達の晴舞台、紅白があるっつーのにだ。しっかりしなきゃ…ちゃんと治さなきゃ。 「大丈夫?つらそうだね」 あ……岡井ちゃん。君は本当に優しいね。他はみんなはしゃいでて誰一人心配してくれないのに 「熱あるんじゃない?」 「わ!だ、大丈夫だよ」 いきなりおでこをさわられて少しびっくりした。 でも、もっとびっくりしたのは 1 その顔の可愛さに 2 その顔のたくましさに 3 そのかがんで見えたでっかーの谷間に 悪いねー。君は本当に優しいのに俺はバカで。 「…岡井ちゃん、なかなかいいモノもってるね」 俺の言葉となめる様ないやらしい視線で何を言ってるのか理解したらしく 「この…ったく、君はどうしてそうなんだ!風邪の時でもやらしいんだねっ!」 うふふ すぐムキになるから岡井ちゃんはかわいいんだよなぁ。 ちょっとムキになりすぎるからさじ加減が難しいんだけど。 「心配して損したよ。Hな事考えられるなら心配なんてしなくていいよね」 あらら、やっば。もう岡井ちゃんそっぽむいちゃったよ。機嫌なおしてもらわなきゃ 1 ちゃんと話すの久々なのに冷たいな〜 2 怒る顔もイケメンだね。千聖君 3 もっとでっかーの事についてイジる もっとイジってやれ。岡井ちゃんのでっかーの事を。 「ほんと、もっと自信持っていいよその胸。マジで大きいし」 「みるな!みるなってば!ボクの胸をみるなぁあ〜!」 「あたたた…たたかないでよ、俺は病人なんだからさ…」 「うるさい!だまれこのケダモノ!ケダモノ〜!」 ほら暴れるからますますでっかーがゆっさーだよ岡井ちゃん。 「はー、はー、はー」 「大丈夫?息あがっちゃってるけど」 「うるさい!君のせいだろ!」 1 悪いごめんと謝ろう 2 もう少しからかってみる 3 汗をふいてあげる 岡井ちゃん俺より汗ばんじゃってるぞ。 「ふいてあげる。そのままだと風邪ひくよ」 「いいよ、自分でやるから」 「…いいから俺にやらせて」 なかば強引に抱き寄せて頭から岡井ちゃんをふいてあげた。 「何すんだよ、やめ、い、痛い!」 「……久々だよね。こうして二人きりって」 「え っ 」 急にこっちを向いて黙ってしまう岡井ちゃん… 「ごめん。寂しかったよね?」 「ボクは別に君なんか…!さ、寂しく…なんか…!」 …我慢してるな。 俺を好きと言ってくれた娘が、ずっとかまってくれなくて寂しくなかったはずがない。 「…無理しないで」 「う、うわ…うわあああん、バカ、いじわる、どうして、どうしてほったらかしだったんだよぅ…!」 1 ただひたすら抱き締める 2 慰めるためおでこにキス 3 でっかーをもんであげる どうして?なんで?わからない だけどそんな冷たい事を岡井ちゃんに言うわけにはいかない。 …俺が君にできる事はこれくらいしか無い 「寂しくさせてごめんな」 「あ……っ」 その、一部をのぞいて小さく華奢なカラダを抱き締める。 「マネージャーの胸…あったかい」 「熱のせいじゃないの?」 「もう、すぐそうやって茶化すんだから君は」 ぎゅーっと抱きついてくる岡井ちゃん。そのカラダに食い込む程強い力からは …岡井ちゃんがいかに寂しかったかが痛い程伝わってきた。 「…あの」 「なんだい?」 「もう、少し…このままでいてほしいな」 上目遣いで時折目線をそらしながら言われると、俺もつられてどきどきしてしまいそうだ。 こんな感覚ずっと忘れてた様な気がするよ。 1 いいよ。岡井ちゃんが気が済むまで 2 …でも、胸当たってるよ 3 悪乗りしてほっぺぬキス 君がそう言うなら。 岡井ちゃんが望むのなら、朝まで抱き締めててもかまわないよ。 「やっぱりあったかい。君の胸の中」 「岡井ちゃんのでっかーにはかなわないよ」 「…そういう軽口さえなければもっと好きになるのに、ボク」 なんか、どうも余計な事を言ってしまう。 照れ…か?こんな真っすぐな娘に好意を寄せられる事にたいしての。 「…ねえ、あの」 急に岡井ちゃんが笑顔から真剣な顔になった。 「して……き、キス」 またいきなりだなぁ。こ、こんな照れながらおねだりされちゃ……まいったな… 1 じゃおでこに 2 ほっぺに 3 唇…ていうか風邪うつるよ?いいの…? キスするならやっぱり唇にしてあげたい。 …だが今の俺はちょっとカラダに悪い菌が住み着いている。 「岡井ちゃん…風邪、うつるけど…いいの?」 すると岡井ちゃんはふふっと笑って、 「いまさらためらうのかい?ボクのはじめてを奪ったくせに」 「え!い、いやあれは…その、だな」 「何てんぱってるの?かわいいね君って」 生意気な妹だな〜。もう一人の妹の舞も生意気だけどちゃんと兄貴を慕ってるぞ。 「じゃ覚悟しろよ。思い切り移してやる」 「いいよ。君の風邪なら…よろこんで」 迷わずに岡井ちゃんの唇に俺のを重ねた。 「んは…っ」 艶っぽい声が隙間から漏れる… 1 まだ触れるだけ、重ねるだけの優しいキス 2 唇をなめ回すいたずらなキスだ 3 ちょっとだけ舌入れてみようかな やっぱり妹にはいたずらしてしまう悪い兄貴な俺。 「わひゃ!な、なんで唇なめたんだよ!」 「うふふ、かわいい反応するな千聖は」 「…?!今、どさくさに紛れてボクを呼び捨てにしただろ」 「してないよ千聖」 「あ、ほらまたっ!ボクをからかってるのか?」 すぐムキになるのがかわいい ムキになるのはまっすぐぶつかってくる、そんなカンジだ。 よくわからないかもしれないがそう思った。 「にやにやするなよ気持ちわるいな君は…」 1 君と言うな。お兄ちゃんと呼ぶのだ 2 からかうのはやめてちゃんとキスしてやるよ 3 千聖はここ以外は女の子らしさが足りないな、とでっかーを 「千聖は女の子らしさが足りないぞ」 「うるさいな!ボクだって気にしてるんだよ」 「…でもここはじゅうぶん女の子らしいよ」 「あっ?!」 そのでっかーをわっしーづかみしてやる! 「あ、あんっ、ちょっと、やめてぇぇっ」 「…やわらかいよ千聖。たまらないよ」 むにむにもむたびに指が食い込むでっかー、たまらんっ! 男の子みたいな顔してるのになんだこの胸は!! 「あ…ほ…ほん、とに、やめて…」 「うれしいんだろ?」 「ち……が……!」 えっ、あれ うそ…岡井ちゃん…まさか 「ばか!やめてって…いってるじゃないかぁ!痛いよ!」 …な、泣いてる。ああ〜泣かしちゃった…! 「うわぁぁぁぁんっ、なんでこんなことするんだぁっっ」 まずいまずい、まずい!優しいこの娘を泣かすだなんて 1 しっかりあやまる 2 とにかく抱き締めてあげなきゃ 3 どうにでもなりやがれ!もっといじくる 「うわ…っ!」 ぎゅっと、とにかく強く抱き締めたら岡井ちゃんが泣くのをやめて俺を見つめていた。 「…ごめん…岡井ちゃん」 「…………」 まだ少し嗚咽がまじっているがさっきよりは大人しくなったみたいだな。 「…ほんとにごめん」 「謝るならやらないでよ、もうっ」 今カラダが熱いのは、果たして風邪の熱のせいだけだろうか? 抱き締めてる岡井ちゃんのあたたかさが伝わってくるよ。 「あれ?大丈夫?さっきより顔赤くなってるよ」 「あ?ああ、いや…」 「熱も高くなってる!大変だすぐに休まなきゃ!ほら寝て寝て」 「ちょ、ちょっと…おいおい」 なかば無理矢理寝かされ、パジャマに着替えさせられた 「…すまねぇな岡井ちゃん」 結局倒れてしまった。あー情けない…この娘より一回り離れたいい大人がよ 「調子に乗るから熱があがるんだよ。君はバカだよなぁ」 「うるさいな…」 まったく、妹は二人とも生意気なんだな。 素直にお兄ちゃんが心配だと言えないんだから。まぁそこが可愛いんだけど。 「…寂しいでしょ?」 「え?」 「ぼ、ボクがそばにいないと、寂しい…よね」 「…………」 「寂しいっていいなよ!ほら、いてあげるからさ」 …素直じゃないな。 俺のそばにいたいっていえないところ、素直じゃない。 「仕方ないなぁ〜、今日は明いてるし…いてあげるよっ」 俺には その困った様な、はにかんだ笑顔がまぶしかった。