うちの会社はよくネットでファンへの対応が悪いというが、それは何もファンに限ったことではない 
社員に対しても、なかなかにルーズで最近になってようやくボーナスを受け取った 
初めは契約違反だと泣き喚いてやろうかと思ったのだが、○○さんに相談すると「私もです」といわれ諦めていた 
すると、会長が「わりぃわりぃ。なっちの営業に夢中で忘れてたわw」とか言い出しやがった 
あの山ちゃんめ、今度やったらお前の事務所のアイドル全員くっちまうぞ 
さて、ボーナスも出たしと勇んで電器屋にきたはいいが、どれがいいかな〜 

「奴隷のお兄ちゃん、何選んでるの?」 
「うわっ・・・何だ、舞ちゃんか」 
「何だじゃないよ、この間はシャンパンのせいですっごくフラフラで気持ち悪かったんだからね」 

あぁ〜パーティーとは名ばかりの奴隷契約の場のことね 
そうそう、キュートの皆からのプレゼントといえば・・・ 
えりかはおしゃれなブランド物のマフラー、早貴ちゃんは手袋、愛理ちゃんはカッパの置物、千聖は膝あてやらの防具 
一式、舞ちゃんからは可愛い便箋だったな 
舞美のやつはうっかり忘れていたらしく、「ごめんね」とかいってたな 
あいつらしいな 

「で、今日は俺をここまでつけてきて何の用?」 
「お兄ちゃんはもう奴隷なんだからね、舞のいう欲しいもの買ってね」 
「やだよ、せっかくのボーナスで何買おうか迷ってるんだから」 
「うぅぅ、ぐすん・・・舞、あんなに酷いことされてもうお嫁にいけないかも・・・うええええん」 

ちょ・・・こんなとこで泣くなよ 

1 ごめん、買うから許して 
2 早いけどお年玉、と野原家のお年玉 
3 お前にやる金はねぇ←次長課長風に 



こんなとこでなくから店員まで俺たちの様子を見張ってるじゃねぇか 
頼むから泣きやんでくれ 
ん? これはボールか 
俺がハンカチを取り出そうと鞄を漁っているとボールを発見した 
ラッキー、こうなったらあの手しかない 

「舞ちゃん、プレゼントは無理だけど、お年玉ならあげられるよ」 
「え、ほんとぉ?やった〜舞、嬉しいぃ」 
「じゃあ、掌を上にして、両手をお椀みたいにして」 
「うん、お兄ちゃん大好き」 

舞ちゃんも所詮子供だな 
俺がそうそうお金をはいそうですか、と渡すわけがなかろうよ 
じゃあいきますよ、と 
・・・舞ちゃんの笑顔が消え、呆然として反応がない 

「これはね、野原さんちでは毎年行われているお年玉の渡し方なんだよ」 
「・・・」 
「舞ちゃ〜ん、どうしたのかな?」 

反応がない 

1 あれれ、どうしたんでちゅか? 
2 説明したし、もう1回やってみるからね〜 
3 この隙に逃げるべし 



舞ちゃんには難しい問題だったかな〜 
もう1回やってみるからようくみておいてね 
お兄さんの手にもってるボールに注目だよ、目を離したらいけないからね 

「はい、お年だ・・・」 
「こんなのお年玉じゃな〜い!!ボールが落ちてくるだけじゃん」 

あ、反応あり 
すげぇ〜怒ってるw 
ごめんごめん、正確には落とし玉だったね〜 
お兄さん言い忘れてたわw 

「お年玉はお年玉でも、落としだからwわかった?これ、野原さんちでは・・・」 
「さっきも聞いたし、それにこれがお年玉っていうなら舞だって考えがあるんだからね」 

1 みせてもらおうか、キュートの最年少の性能とやらを 
2 わかったわかった、許してくれ 
3 こちらにだって秘密兵器が・・・あったっけ? 



「ほう、ならばみせてもらおうか、キュートの最年少の性能とやらを」 

俺がシャアのごとく決め台詞をはくと、舞ちゃんは通常の3倍で走った 
って、俺が3倍じゃねぇのかいw 

「店員さん、あそこのお兄さんにお尻触られたの」 
「ひぃ・・・何て恐ろしい言葉」 

舞ちゃんが涙目に店員に訴えると、店員は俺の全身をねふみするようにみた 
しかも、目つきが鋭く徹底的に検査してやるって目が語っている 

「すみません、お客様。こちらの事務所へご同行願えないでしょうか?」 
「いや、誤解です。誤解。俺はその子のマネージャーで、今日はなぜか一緒に」 

この後、俺はこっぴどく注意され、いつもの3倍謝らされた 
あげく、誤解がとけたと思えば、してやったり顔の舞ちゃんにプレゼントをまんまと買わされる始末 
俺は自分の買い物にきたんだぞ 
こうなったら、旧友に愚痴りにあの店にいってみるとするか 

「もしもし、萩原か。今日はお店暇か?」 
「ふっ、久しぶりだな、ジミー。相変わらず変態なことしてるのか、ええ?」 
「うるせぇ。で、今日はどうなんだ?」 
「あぁ〜今日は予約のお客さんで一杯なんだわ。悪いな」 

おいおい、せっかくのお得意さんをそんな扱いする気か 

1 シスコン、今日は舞ちゃんもいるんだぞ 
2 お前とアーッしようと思ってだな 
3 仕方ない、別の店に 



「萩原、今日は俺と一緒に舞ちゃんもお店にいくっていってるぞ」 
「ほ、ほんとか?よし、わかった。今日の予約客はキャンセルだ」 

本当に現金なやつだ、舞ちゃんで誰が行くかわかったらしい 
前に話しておいたし、妹に瓜二つだと泣いて喜んでいたしな 
隣の舞ちゃんには俺の思い出深い場所に行くよ、といってある 
この2人は会うの初めてだし面白そうだな 

「舞ちゃん、ここが俺の中学の友達の萩原君が経営しているクラブだよ」 
「へぇ〜お兄ちゃんもこんなおしゃれなお店くるんだ」 

舞ちゃんはお店の全体をみあげ、おしゃれなデザインをした外装をしきりに眺めている 
まぁ萩原のやつ、中学生のときからおしゃれな奴だったからな 
こういう商売も向いていたんだろう 

「よっ、萩原。ひっさびさ」 
「久々っていうほどでもないだろ。ほんの一週間くらい前にきて、奴隷にされたっていってたじゃないか」 
「そうだったな」 
「ねぇ、お兄ちゃん。萩原さんってこの人?」 

舞ちゃんが俺の後ろからひょこっと顔をだし、萩原をまじまじとみつめる 
その視線に萩原はクラクラしたか倒れた 

「おいおい、大丈夫か?萩原、おい」 

1 舞ちゃんに「起きて」と耳元でいわせてみる 
2 俺が「アーッしようぜ」と耳元でささやく 
3 ほっといて飲むか 



気絶するほど、嬉しいってこいつ重傷の気は治ってなかったらしいな 
やれやれ、変態には変態のお友達がよくお似合いですってかw 
舞ちゃんに頼んで萩原を蘇生してもらうか、面白い方法で 

「舞ちゃん、奴隷のお兄さんからの頼みなんだけど」 
「ふふん、その顔は何か企んでますって顔だねぇ〜なになに?」 
「と、いうやり方でお願いします」 
「りょうか〜い」 

舞ちゃんは倒れた萩原の傍にいくと、耳元で「お兄ちゃん、起きて」と囁いた 
と、突然さっきまで倒れて寝ていた男が起き上がった 
それもすごい勢いで起き上がるものだから、隣にいた舞ちゃんが驚いてしまっていたほどだ 

「舞、大丈夫か?舞、ジミーに変なことされたんじゃないのか」 

隣にいた舞ちゃんをみるや、急に抱きしめ、兄の顔つきになっていた 
とても愛おしいものを愛でるそんな手つきで頭をなで、舞ちゃんも何もいわずに撫でられている 
頭打ったせいで、どうやら記憶が過去に飛んでいるらしい 
前にも同じことがあったな、確か舞ちゃんのファーストキスを目の前で奪ったときだ 
そのとき、俺は学校の帰り支度をしていたんだった 

今日は1人で期末テストの追試をやらされていたのだ 
勉強ができないはずの雅ちゃんもうまく追試だけは逃れていた 
須藤さんあたりに答えでもみせてもらったんだろうな、って俺は思ってるのだがな 

「ついてないぜ、何で俺だけなんだ」 
「何がついてないの?」 

俺が振り返ると舞ちゃんがなぜか教室にきていた 

「ジミーちゃんだけ1人で何してたの?」 
「あぁ、俺だけ期末テストの追試があってね。それで今、終わったとこ」 
「あ〜だから、ついてないってわけね。そんなんじゃ家庭教師もう頼めないよ?」 
「それはやだなぁ。俺、舞ちゃんに色々と教えてあげたいからさ」 
「どうせ、ジミーちゃんはエッチなことでしょ。教えられるのは」 

1 ジミーちゃんだけに絵がいけるよw 
2 エッチに興味でたんなら教えてあげるよ 
3 もっと勉強に精進します 



舞ちゃんに会えなくなるのは寂しいし、俺も勉強に励んだほうがいいだろう 
今度の期末は頑張らねば 

「うん、勉強に精進して頑張るよ。舞ちゃんの先生として教えられるようにさ」 
「そうそう、その意気。ジミーちゃんには期待してるんだよ」 
「期待って何を?」 
「ふふ、同級生の子じゃ舞はつまんないの。でも、ジミーちゃんなら面白いし、彼氏にしてもいいかなって」 
「か、かれしぃ?気が早いよ、君は来年に中学生になるんだぞ」 
「そうやって子供扱いしないで。舞はもう心は大人だよ?」 

怒ってるっていうよりもちょっと切なそうな顔をしている 
たぶん、背伸びしたい年頃なんだろうけど、舞ちゃんのはそれとはちょっと違う気がする 
何だか身体が彼女の精神に追いつけば、きっとみんなも子供扱いしなくなるだろう 

「舞ちゃんは萩原も驚くくらいにしっかりしてるもんな」 
「うちのお兄ちゃんがそんなこといってたんだぁ。嬉しいな、いつものことだろうけどさw」 

やっぱりまだ切なそうだよ 
これで身体さえ大人なら俺はもう彼女にイチコロなんだけど 

1 いつもとは違って真剣にそういってたんだ 
2 まぁいつもの自慢の延長さw 
3 抱きしめたい気分なんだが・・・ 



こういう涙を流さずにためこんでるって表情はそそるんだよな 
抱きしめてあげたくなっちゃうよ 
俺は恐る恐る舞ちゃんに近寄ると、舞ちゃんはさらに哀愁を帯びだした 
おいおい、胸がキュンってなるなんてもんじゃない 
鼓動が高鳴り続けている 

「抱きしめたい気分なんだけど・・・」 
「ジミーちゃんがそういうと思ってた。ジミーちゃん、すごく切なそう」 

まさか、俺に舞ちゃんの気持ちが伝染でもしたとでもいうのか 
舞ちゃんはいつになく妖艶な笑みをし、俺を抱きしめてきた 
え? まさか舞ちゃんからこんなことされるとは予想外だ 

「ジミーちゃんって感受性豊かなんだね。舞が慰めてあげたくなるくらいなんだもん」 
「そうなのかな。そんな風に思ったことなかったけどさ」 
「だって〜いっつも泣いてるじゃんw」 

そういわれれば俺って女の子を慰めるどころか慰めてもらってばかりだわ 
男らしさの欠片もないよな・・・3つも年下に慰めてもらってちゃ 

「ジミーちゃん、いい子いい子」 
「おい、そっちこそ俺を子ども扱いしすぎでしょ。俺はそんなに子どもじゃないよ。それに悪い子だし」 
「聞いたよ、女の子を泣かしまくってるって。だからって自分を責めてもしょうがないよ」 

舞ちゃん、大人だな・・・ 

1 舞ちゃんの胸に顔を埋めて泣く 
2 ぎゅっと強く抱きしめる 
3 また眠くなってきた・・・ 



俺、皆にこうやって抱きしめてもらって落ち着けるってどんだけ子どもなんだろうな 
舞ちゃんの鼓動が聞こえてくると、温かい気持ちで満たされる 
俺も自然と舞ちゃんをぎゅっと強く抱きしめ返していた 

「ジミーちゃん」 
「舞ちゃん・・・ありがとう」 

俺は舞ちゃんをみあげた 
すると、舞ちゃんの目がとても子どもとは思えない妖艶な魅力を放っていることに驚いた 

「これで舞が大人だってわかってくれた?」 
「うん、舞ちゃんがとっても魅力的な女性に成長するのがわかった」 
「楽しみになったでしょw」 
「うん」 
「子どもは成長するの早いよ。気づけば、ジミーちゃんがほっておけない女の人になってるかも」 

いえいえ、今でも十分魅力的ですよ 
とってもキレイな女性です 

「ジミーちゃん、舞から今度のテスト頑張ってことでこれあげるね」 

あげるね、そう言った舞ちゃんからのプレゼントはとんでもなく衝撃的だった 
キス、今までしてくれたこともなかった唇と唇のキス 

1 もっとしたい、舌を絡めてみる 
2 舞ちゃんとはソフトでも十分嬉しい 
3 いい雰囲気じゃないか、胸触れそう・・・ 



触れ合った瞬間、締め付けられる胸の痛みがあった 
あぁ、舞ちゃんの魅力にどんどんハマっていきそうだ 

「はい、おしまい。ジミーちゃん、これで頑張れるでしょ」 
「ううん、もっとしたいよ。だって、あれだけじゃまだ頑張れないよ」 
「もぉわがままだな〜舞から最高のプレゼントあげたでしょ」 
「ただ骨抜きにされただけだよ。中途半端すぎて力が入らなくなっちゃう」 

舞ちゃんは考えるような仕草をした後、はぁと溜息をついた 
俺の頭を撫で、仕方ない子ね、表情がそう言っていた 

「わかったわかった。ジミーちゃんのわがまま。してあげるから」 
「ありがとう。やっぱり舞ちゃんは清水先輩除いて唯一の年下お姉ちゃんだ」 
「舞がお姉ちゃんだなんておかしな気分w。ジミーちゃんってたぶん母性本能くすぐってるんだねw」 

舞ちゃんから母性本能って言葉が出るとはな 
俺ってば、大人になっても頼りない人間だったらショックだわ 
そう思っていたことが8年後、現実のものとなっているとは驚きだが 

「じゃあ目を瞑って」 

舞ちゃんが再び俺にキスのプレゼントをくれた 
その時、俺はこじあけるように自分の舌を舞ちゃんの中へと侵入させた 
目を点にして舞ちゃんは驚き、石にでもなってしまったみたいだ 

1 このまま舌を絡めていけば気づくだろ 
2 一旦口を離す 
3 舞ちゃ〜ん、俺の後ろになにかある? 



このまま舌を絡めていけば、舞ちゃんも気づいてくれるさ 
俺の百戦錬磨のキステクニックでな 
俺は舞ちゃんの頭を抑えて濃厚に舌を絡めていく 
舞ちゃんは俺の背中を叩いて、最高だなんて合図してくれている 
やっぱり俺のキステクニックは伊達じゃないらしい 
舞ちゃん、君も俺の虜なんだね 

「バカ、お兄ちゃんにみられてる・・・」 

俺を突如突き飛ばし、舞ちゃんはちょっと怒り気味でそういった 
はて、お兄ちゃんにみられているってどういうことだ? 
舞ちゃんは後ろ側のドアを指差し、その方向に俺も振り向くと萩原が茫然自失といった顔でいた 
口をだらしなく開けて、いつものイケメン顔もみっともない 

「お兄ちゃん・・・」 
「は、はぎわらぁ〜いや〜元気?」 
「・・・まい?じみー?」 

俺たちの叫び声も空しく、萩原は狂うこともなくその場に倒れた 
崩壊の第3章といったところか 
はっきりいって狂うよりも酷いかもw 
俺たちが身体をいくらゆすって起きず、眠りの森の萩原君と化してしまっている 

「舞ちゃん、どうしよう」 
「今さらみられちゃったものはしょうがないけど・・・このままにしておけないよ」 
「そうだけど、こいつこうなったらどうやって起こすの?」 
「仕方ない・・・おにいちゃん、おきて」 
「まぁぁぁぁ〜い!!!」 

起き上がった萩原は舞ちゃんの安全確保を最優先に動いた 

「舞、大丈夫か?舞、ジミーに変なことされたんじゃないのか」 
「平気だよ、ジミーちゃんは舞にそこまでする勇気はないよね?ね」 

ね、と言って俺にウィンクする舞ちゃん 
たぶん、うまく誤魔化してしまおうってことらしいな 
俺もそれに応えてやらねばなるまい 

「そうそ、そんなことできたら俺はジミーじゃなくなっちゃうだろ」 
「そうだな・・・俺がさっき観たのは夢だと思うことにするよ・・・ジミーと舞が・・・俺の大事な舞がキスなんてな」 
「夢であるように〜♪ってあるだろ、あれだよ」 
「その後は何度も願ったよ〜俯いたまま〜♪だよな。って、キスしたんじゃねぇか!!!」 

急に頭をかきむしり、目を充血させて奇声をあげだす萩原 
妹の舞ちゃんにまで引かれてしまっているぞ 
これはもう重傷ってレベルじゃないな 
しかし、この後萩原はずっと舞ちゃんに何もされなかったかと繰り返して聞いていた 
何度も聞かれて舞ちゃんはうんざり気味だったが、俺と目をあわせると秘密ねといっているような笑顔をした 
その様子に俺も苦笑いしっぱなしだったが、面白い思い出として記憶している 

「舞ちゃん、ジミーに何かされたらお兄さんにいっておいで。いつでも力になってあげるよ」 
「うん、ありがとう。でも、奴隷の身だから心配いらないよ」 

だそうだ 
はは、舞ちゃんには敵わないや・・・奴隷だからね、俺は 


(*奴隷)<奴隷はつらいぜ (*奴隷)<雅は照れ屋さんだなぁ プルルルルル (;奴隷)¶<はい、奴隷です (;マネ)¶<あっ!社長!?いやっ、違います!奴隷じゃありません!! (;マネ)¶<別に安月給で過酷な労働を強いられてることを皮肉ってるわけじゃないです!本当ですってば! 川´・_・リ<墓穴掘ってマス ル ’ー’リ<バカだねぇ ノノl;∂_∂'ル<……バ、バケツ彫る?