俺は仕事疲れでパソコンを枕代わりにいつの間にか眠っていたらしい 
マネージャー風邪ひくよ、背後から肩を叩く声によって眠っていたことに気づかされたくらいだからな 
「なんだ、千奈美か。どうした?」 
「マネージャーが前に話してくれた彼女との思い出あったでしょ?今はもう付き合ってないわけじゃない。結局どうなったか気になって」 
そういえば以前話したのだったな、ちぃとのことを 
丁度いい、俺もその夢をみてたとこだ 

1ドライブしないか? 
2またにしよう 



「ドライブしよう」 
「うん」 
千奈美は行き先は?なんて質問はしなかった 
たぶん薄々どこにいく感づいたんだな 
女の子だからそこらへんは敏感だろうし 
車中俺たちは無言でただ目的地だけを目指した 
「ついたよ」 
場所はそう、俺の母校だ 
ここで話すのがいいに決まっている 
「ここがマネージャーの学校か〜へぇ〜」 
「とりあえず不法侵入だから警備員には気をつけるか」 
俺たちは夜中の学校に忍びこみ、屋上を目指した 
「そこで徳永さん、マネージャーにフラれるんだ…」 
千奈美が寂しそうな顔でみつめてきた 

1あぁ屋上でだよ 
2いや、俺がフラれたんだ 



「千奈美…フラれたのは俺なんだ。馬鹿な話だろ。俺、ちぃにつまらないこといったんだ」 
忘れもしないあの日、俺はちぃと2人、正確には監視もセットだから4人ここにいた 

「ジミーっち、大事な話しって?」 
大事なことがあると呼び出した俺は緊急してうまく話せるか心配だった 
「…俺、実は…」 
「言わないで、わかってるよ。その先に何をいうのか。茉麻から聞いちゃったんだよ…」 
涙ぐみその場に座りこみ、めそめそと泣き出したちぃ 
俺は慰めの言葉なぞ思いつかない 
俺が原因だし、何より別の言葉を伝えようとしていたからだ 

1熊井ちゃんとはやっぱりつきあわない 
2ここから飛ぶとさぁ 



熊井ちゃんにはちぃに会う前に別れを切り出してきた 
熊井ちゃんからはドギツイパンチをお見舞いされたが 
先輩のそういうとこも好きですよ、だから今回のことはこれで許してあげますと睨んでいるのか笑っているのかわからない顔で見送られた 

「熊井ちゃんとは別れたからちぃとまた付き合ってってこと?」 
「ううん。俺さ〜清水先輩に相談したことあるんだけど、それが誰が一番好きかわからないってことなんだ。清水先輩と一緒にいるときは清水先輩だし」 
「ちぃといるときはちぃってこと?」 
「うん…それから何度も誰が一番好きか考えてたけどわからなかった」 
「そこはちぃっていわなきゃダメだよ…で、ジミーっちは何がいいたいの?」 

1フリーに戻ってまた告白させて 
2俺って馬鹿だろ 



今も自分の馬鹿な面を披露しているだけに過ぎない 
つまりはまとまった答えもなくちぃを呼び出しただけだ 
「俺って馬鹿だろ。ちぃも熊井ちゃんも清水先輩もみんな好きなんだ」 
「馬鹿馬鹿だよぉ。みんなに恋愛感情もってるなんてさ」 
「あぁ、自分でも自分の馬鹿馬鹿しさに泣けたよ」 
「ジミーっちはまだちぃのこと好き?」 

1好きだ 
2興味ない 



好きに決まってる 
だからこそ俺は悩んだんだ、何日もずっと悩んだんだ 
好きだ好きだ 
「好きだよ」 
「嬉しいな、浮気しててもちぃのこと忘れずにいてくれて。ちぃもね、ジミーっちのこと好きだし忘れられない。だから今回のことは許してあげる。ただし、ここで別れよう。次にちぃを振り向かせたいならもっと頑張ってよね。じゃないとちぃもパンチだから」 
「…フラれちゃったか…でも、またちぃと恋愛できるんだから俺諦めないよ」 
「その意気だよ、浮気少年。ちぃも泣いてばかりいらんないから、さっさと次いくよ。もしかしたらジミーっちがその相手かも」 

こうして俺たちは関係がクラスメートに戻った 
次こそはちぃのハートを絶対に仕留めてやる 

って、わけだ」 

俺の昔話を聞き終えた千奈美が傍らで色々あったんだねと顔に似合わず憂鬱そうな表情でいる 
「結局、みんなマネージャーが好きで悪いことしても許してるんだね。今と変わらない話じゃん。要はあんたの自慢じゃん」 
「バレた?」 
俺は千奈美にちぃの分とパンチをくらい、あの頃の思い出に浸った 



川*T∇T)||<泣きながらほだよ ノノl*∂_∂'ル<そろそろ現実の私達を愛して欲しいなぁ 从・ゥ・从<溜ってきたからやーらーせーろー