「ハァ〜〜〜……」 
愛理ちゃんの肌、白かったなぁ… 
「ジミー、おい」 
やわらかくていいニオイしたなぁ… 
「おい、聞いてんのかお前。おい」 
今度は女装した姿じゃなくてちゃんとした姿で… 
「なぁ」 
…でも、悪い奴だな俺。ちぃへの罪悪感もだんだん無くなってきたかも 
「………」 
「…あん?誰だお前、ああ萩原か。いたのか」 
「…お前最近おかしいぞ。いつもぼーっとして」 
「オレが人と違うのは前からだろが」 
それより、あんな壊れ方したお前の方がおかしいと思うよ。 
妹の前で笑いながら性行為を意味する単語を連呼してたお前より。 
「何の用だよ」 
「…心配なんだよお前が。そんなぼーっとしてて、いつか怪我するんじゃねーかって」 

萩原…お前って奴ぁ 

1 …悪いな。最近おかしいんだ俺 
2 お前はかけがえのない大切なおホモだちだな 
3 最近舞ちゃんがかまってくれないからって俺を狙ってんのか? 



「なんだよ萩原、最近舞ちゃんがかまってくれないから俺を狙ってんのか?」 
一瞬萩原の顔が凍り付いたがすぐに笑顔になり俺に近づいてくる。 
「はっはっはっ……」 
そして俺の肩に頭を乗せ、笑いながらもう片方に手を乗せ、囁いてきた 

「…なぁジミー、いくらなんでもいっていい事と悪い事くらいわかるよな?」 
「当たり前だろ」 
「よく聞け。俺はお前を殺したくはないんだ。口の聞き方には気を付けろよ?な?」 

怖かった。ずっと笑顔だったのが余計に怖かった。 

…やばいなぁ。まともに受け答えができないのか今の俺って。 
こりゃ誰かに相談した方がいいかもしれない。相談できる人といえば 

1 桃子センパイに頼ってみるか 
2 保健室の飯田先生 
3 俺の姉ちゃん、清水先輩に打ち明ける 



思い切ってあの人に打ち明けてみよう。俺が今思い悩んでいる事を。 

「待った?」 
「いえ」 
「…私に相談したい事があるって?」 

俺より小さいけど俺の姉ちゃん、清水先輩。こう見えて意外と頼りになる。 
俺のだめなところをちゃんと叱ってくれる人… 

「…………」 
「何、ひとの顔じろじろ見ちゃって。失礼ね」 
制服にマフラーをまいた姿が可愛らしくて見とれていたら怒られた。 

「早くいいなさい。私に相談したい事を」 
「えっと…」 

1 …俺、誰が一番好きなのかわかんなくなっちゃったんです 
2 先輩って、その、Hしたことありますかね? 
3 最近普通のに飽きちゃって。新しいやり方何か無いですか? 



「先輩って…その、し、したこと、あります?」 
「何を?」 
「だから、その、あ、あれですよ…」 
言葉でいうのが恥ずかしくて指や仕草であらわしてみたら、 
ちゃんと清水先輩に伝わったみたいだ。俺をばしーんと叩いて怒っている。 
「それは相談じゃなくて質問でしょ!それに、そっそんな事きかないで!もうバカバカ、バカ、バカ!」 

なんでこんなに慌ててんだろう?先輩。なんか顔から湯気出てるぞ 

…桃子センパイと反応が同じだ。まさか… 

1 まだ純潔、ですか。俺とは、違うんですね… 
2 ついでに相手の有無もきいとく 
3 うっはっはっはっはっ、あーっはっはっはっはっはっ 



「あの、お相手はいますか?」 
「な、な、なんの話よ!このーっ!先輩をからかうなー!」 
さらに顔から湯気をだして俺を叩いてくる清水先輩…… 
「冗談ですよ。むきになっちゃって可愛いですね」 
「なんか君って人の神経逆撫でするのうまいよね」 

先輩を見たら少し元気が出た気がする。さて… 

1 本当に聞きたい事を聞いてみる 
2 一緒に帰りません?帰りながら話しましょう 
3 汗だくですよ、と体に触る 



先輩の家はちょっと遠かったけど、一緒に帰ろうと誘ったらOKしてくれた。 
…よし。帰りながら話そう。少しづつ、少しづつ 

「そうなんですよ。最近朝寒いから起きれなくて」 
「年寄りみたいなこといわないの。私よりひとつ若いんだし」 
「あははははは…」 

今俺が悩んでる事を話していこう… 

「先輩、あの」 
「どした?いきなり真面目な顔して」 
「…俺、誰が一番なのか、わかんないんです」 
「………一番って?」 
「…あの…」 

1 いっぱい大切な娘がいて、誰が一番大切なのか 
2 …その、誰とやるのが一番気持ちいいとか 
3 一番可愛いのって誰なのか 



清水先輩は俺の話をずっと聞いてくれた。 
ちぃ、桃子センパイ、梅田先輩、愛理ちゃん… 
体を重ねた相手だけじゃなくて他にも大切な人がいっぱいいるって事… 

「…俺、わかんなくなっちゃって。誰が俺に一番必要なのか」 
「……………」 

先輩は俺の顔に触れた。 

「…へぇ、ただのスケベだと思ってたけど、ちゃんと悩んでるんだね」 
「か、からかってるんですか?」 
少しムッとして言い返すと、ほほ笑みながら話を続けてきた。 
「ただのスケベだったら相手の事なんか考えないからね。見なおしたよ」 

…俺、そんなふうに見られてたのか… 
ちょっと泣きたくなってきた。 

1 やば…なんか知らないが涙が溢れてきた… 
2 うう、先輩に甘えたい。思い切り 
3 そーですよスケベですよ、と先輩を襲う 



「あれ?やだな、また泣いてるの君は」 
「先輩のイジワル!お、俺を泣かして、何がしたいんですかっ!」 
「違うよ。そんなつもりじゃない」 
「うそだ!うそだ〜〜〜〜〜〜〜!」 

清水先輩は俺を抱き締めてくれた。 
体は小さいのに、なんでだろう、本当に包まれてる気がする。 
思い切り泣いても大丈夫かなって思える。誰にも言えなかった悩みを打ち明けられたし… 

「もう平気なの?もっと泣いてもいいよ」 

間近で見る先輩の目はすげーキレイだった… 
先輩……! 
あ、あと…その唇、やわらかそう、あっあっ 

1 キスしたい! 
2 このまま押し倒す 
3 恥ずかしいからふざける 



「しっ、清水先輩!」 
俺は清水先輩の顔に自分の顔を近付けた。 
「………」 
「うぷっ?!」 

でも、してきたのは先輩からだった。俺がしようとしてたのに先を越されてしまった。 

「…する時は目を閉じなさい」 
「あ、は、はい」 

…姉ちゃん。 
こんな時でも俺の姉ちゃんかよ。 

「…これでまた浮気ね。君は本当にあれだね」 
「あ、あはははは…」 
照れ隠しに笑ってしまったが先輩は真面目な顔のままだった。 

「君を好きになると大変だね。自分だけのもとに置いておけないから」 

…その言葉、果たして何を意味してるんだろう? 

1 聞いてみようか 
2 どこのドラマで覚えたんですかその言葉 
3 生意気だな姉ちゃん。おんぶしちゃうぞ 



「生意気なんだよ佐紀姉ちゃん!」 
恥ずかしさと照れ隠しで俺は清水先輩をおんぶした 
「何してんのちょっと、ていうか誰がお姉ちゃんよ!おろしなさい!」 
「やだね!やだ!誰がおろすかよ!バーカ!」 
「こいつ〜!おろせったら〜!」 

…姉ちゃんとケンカするのってこんな感じなのか? 
へへっ、なんか、悪くない気がする。 

「どこに連れてくのよ〜!おろして〜!」 
「しっかりつかまっててくださいね先輩」 

走るのって、気持ちいいな。 
ただひたすら走るのってなおさら気持ちいい! 


「はぁ、はぁ、はぁ…」 

「ここ…私の家じゃん!よく走ってきたねぇ」 

神社まで、走ってきちゃった。考えずに走るのは…気持ちいい。が、疲れた… 
「大丈夫?顔から湯気が出てるよ」 

1 汗ふいて。姉ちゃん♪ 
2 一緒に汗かきましょうか 
3 唐突だけど先輩の巫女姿が見たいなぁ 



「突然なんですけど先輩、巫女さんになってください」 
「ほんとに突然だね。うーん、やだ」 
「こないだはなってくれたじゃないですか!!」 
顔からさらに湯気をあげながら俺は抗議した。 
「…あ、いや、あれは君が私に合うサイズが無いってバカにするから…」 
「なって下さいよ〜、あれすっごい可愛かったんですから」 
「可愛いって言うな!」 

なってくれないのか? 
見たいのに。巫女さんの服きた姿を 

「もしかして合うサイズが無いんですか」 
「同じ手はきかないよ」 

何か方法は無いのか?先輩に着てもらう方法は! 

1 なんで着ないのか聞いてみようか 
2 死にそうなふりして巫女姿を見れば生き返る、とか… 
3 それじゃ自分で探しますから、と家の中に入る 



「どーしてもダメなんスか」 
「どーしてもダメ!むくれないの」 
「じゃいいですよ…自分で服探しますから」 
まさか俺が家の中にまで入り込むとは予測できなかったらしく、先輩は俺を止めるのが遅れた。 

「こらー!人の家に勝手に入るな〜!」 
「なんだよ姉ちゃん。俺たち家族だろ」 
「わけわかんない事いってんじゃなーい!」 

…なんだ、神社っていっても中は普通の家なんだな……で?姉ちゃんの部屋ってどこだったっけ。意外と広いんだな〜 

1 階段上がればすぐ…かも 
2 つきあたりを左 
3 まず巫女の服が先だろ。タンスを物色 



いかんいかん、目的は服だったのだ。 

「どこですか先輩?巫女さんの服…がふっ!」 

後ろから飛び蹴りをくらい吹っ飛ぶ俺。 

「このバカ〜!本当に信じられない事するね君って子は〜!」 

顔から汗を噴き出しながら怒る清水先輩。 
た、たしかに勝手に家に入ってタンスをあさった私が悪いですが… 

「い、いきなり蹴らないでくださいよ〜」 

立ち上がろうとした時手に何かをつかんだ感触。あ、これって… 

1 やった、巫女さんの服だ!偶然持ってたのか 
2 …写真?なんでタンスに写真が 
3 …ふんどし?女性がつけるタイプのか?! 



「あああああああああああ!!」 
なんだこれ、写真か?タンスの中から出てきたのか。写ってるのは…… 

…え?! 

「ちがうのこれは!きっ君に、君に、わ、わたそうと、おもおもってね」 
「先輩どうして俺の写真が入ってたんですか」 

…なんかぶつぶつ言ってるな。 
「あ〜…早いうちに部屋に隠しとけばよかった…」 
よく聞こえないがきっと聞いたら興奮する様な言葉に違いない。 

「私ね…前から決めてた事があるんだ」 

何かを決意する様な顔になって俺を見つめる先輩。 

「私が仕事以外で巫女の姿になる時はね…」 

な、なんですか 

1 コスプレの練習のためですか 
2 ああはいはい、寸法あわせでしょ 
3 ま、まさか、好きな人の前でしか見せない…とか?うそですよね〜 



そんな漫画のキャラクターみたいなのって…ないよね…? 

「まさか先輩、好きな人の前でしか巫女さんにならないとか?」 
「………………」 

ふ、伏し目がちで沈黙ですか。そのリアクションは正解ってわけですか。 

「…好きな気持ちって不思議だね」 
「は?」 
「君ってバカだしスケベだし浮気者だし、背は低いし、なんか叩きたくなる顔だし」 
「最後は先輩の主観じゃないスか」 
「いいところが思い浮かばないのに、さっき泣いてた君を見たら助けたくなっちゃって」 
…なさけねぇな俺って。ここまではっきり言われてしまうとは。 

「いいよ。なってあげる。君のために、ね」 

先輩… 
そんな笑顔ずるいですよ、あぁ首を少し傾けて……萌え〜。 

「着替えてくるから待ってて」 

…障子のむこうにいってしまった。 
…どうしよう、このまま待ってるか? 

1 突撃 
2 待機 
3 この隙にタンスを物色 



障子がしまる音を合図にタンス物色開始! 

「おお、これは…白か。まあ普通だな」 

探すのはおもに下着類。 
でもイメージ通りというかつまらないというか、無難な白ばっか… 

「おお?!し、しまぱん…か」 

ん〜、確かにいいがしまぱんといえばあの娘って概念が強いんだな… 
清水先輩のは縞が細かいタイプか。あの娘とは違… 

いけない、また違う娘のことを考えてしまった。こういう浮気癖ってなかなか治んないんだな。 

さて…と…って、これは、おぉ〜〜〜〜〜?! 

「…ひ、ひも…ひも…?!えぇぇ〜!」 

頭の中で、巫女姿の清水先輩の袴がめくれてコレが見えた場面を想像した。 

「…あ、やべ、鼻血が」 

「おまたせ〜」 


わわっやばいやばい、先輩が障子あけちゃう!あけちゃうぞ! 
手にはしまぱんやらひも…やら大量に!なんとかしなきゃあ! 

1 ポケットに隠す 
2 タンスにねじ込む 
3 だめじゃないですかも〜散らかしちゃ〜とごまかしながら片付ける 



「なんかやってた?」 
「…いえ、ちょっと運動を」 

うわ…せっ先輩の巫女さん姿ぁ……! 

「見てないで何か言ってよ。似合う?」 

袖をもって手を広げくるりと一回転した清水先輩。 

「あ…あの…」 
「ん?」 

「…もし俺と結婚する時は、結婚式に、そ、それ、着てください」 

「けっ、けっこぉん?!は、はやい、気が早いよジミー君!!だってまだデートもしてないんだよ?」 

「そ…そうでしたよね?あはははは…」 


ポケットにあれを隠した焦りと、 
清水先輩の姿を見たうれしさと恥ずかしさで俺は舞い上がっていた。 


「じゃあ、今度お姉ちゃんがデートしてあげる」 
「マジですか?!」 
先輩からのお誘いか、やったぞ! 

1 映画観に行きましょう! 
2 自転車で二人乗り 
3 …あの、場所は任せます。でも…その格好でお願いします 



「じゃ、じゃあ!自転車で二人乗りしましょう!」 
「…控えめだね。意外」 
…あはは、そうですよ。 
「行き先は先輩にお任せしますから」 
「わかった。よし、じゃ楽しみにしてるよ」 
俺もです、先輩。 
後ろからぎゅーっと抱きついてきそうだな…きっとデートの時は萌えてしまいそうだ。 
デートの約束をしたあと俺は先輩に別れを告げて家をあとにした。 

「うわ〜暗くなるの早ぇなー。寒いし…」 


吐く息が、白い。 
白といえばさっき見た先輩の下着の色… 

「持ってきちゃった…」 

とっさにポケットにねじ込んだしまぱんやらひも……やら。 
「はぁーあ。ちゃんと返さなきゃな…」 
これを知ったら先輩怒るだろうな。あの可愛い顔を真っ赤にさせて湯気だしながら。 

にしても俺は情けないわ 
巫女の袴の下に今持ってるのを穿いてる先輩を妄想しちゃった。 


「…今夜は、いい夢見れそうだな」 

先輩 
こんなどうしようもない俺を、好きになってくれてありがとう