浮気禁止令が発令されてより、俺には登下校に厳しい監視が3人つくようになった 
それ以来、女の子とは菅谷以外とは接触すらしていない 
特に高等部には近寄れなくなった… 
救いは後輩たちには手を出すはすがないと思われてるのか、今日みたいに舞ちゃんとは会っても問題ないらしい 
奴ら、俺が変態小僧の異名をとっているのを知らないのだな 
「で、この計算はどうやるのか教えて。ジミーちゃん」 
「これはだな、お兄さんのときと教科書変わってるから難しいなぁ」 
「言い訳はいいからちゃんと教えて」 

今は俺の家で舞ちゃんに勉強を教えている最中だ 
最近はあの萩原相手に過度なイチャイチャはなくなり、代わりに俺を兄ちゃんとして以前よりも慕ってくれている 
萩原の人格破壊の序章だったりする 

1 これだからゆとりは困ると知ったか 
2 保健体育なら完璧だと教科書を取り出す 
3 俺も勉強し直すと凹んだふり 



小学生相手にこんな計算もできないとはいやはや情けない 
なぁ〜んてな 
舞ちゃんの同情を誘う作戦にでてこの場はやり過ごすか 

「ごめんなぁ〜ジミーは馬鹿で。君のお兄さんに比べたら俺なんて落ちこぼれさ」 
「泣かなくたっていいじゃん。ほら、算数はいいから別の教科にしよ」 
「本当に?」 
「うん。国語でいいよ」 

うまく誘導できたぞ、ここは 
さて、俺が普通に国語教えてもつまらないからここは何を教えようか 
ん? 百人一首か 

「舞ちゃん、百人一首って知ってる?」 
「名前くらいなら。それがどうしたの?」 
「あれは平安時代の人が書いたラブレターなんだ。そこで俺らも文章能力の向上かねてラブレターかこう」 
「それ面白そう。のったのった」 

1 真面目に愛を語ってみるか 
2 君は子供だけど可愛いよとお兄さん目線で書く 
3 もう大人だねと大人扱いをしてみる 



これくらいの年の子は子供扱いされるのを嫌がるよな 
ならば無理しても大人扱いしてあげたほうがよさそう 
あまりにもみえみえな持ち上げ方はやめておけば大丈夫さ 

「で、舞ちゃんはできたかい?」 
「舞はできたよ。ジミーちゃんは?」 
「こっちもOKだよ」 
「じゃあみせて」 

俺たちはお互いに書いたラブレターを読みあうことにした 
まぁ内容的には自分からみるとよく出来てると思うんだけど 
舞ちゃんは精神年齢は大人でもまだ子供だから表現が稚拙なとこもあるな 

「ジミーちゃん、嬉しい。舞のことそんな風に思ってくれてたなんて」 
「そ、そうかな。最近の舞ちゃんの成長みてれば、それくらい思っちゃうって」 
「ありがと」 

舞ちゃんは嬉しさの余り俺に抱きついてきてくれた 
嬉しいな、ここは抱きしめ返しちゃおうかな 

1 舞ちゃんは大人だし問題ないよ 
2 早まるな、萩原のこともあるしちぃのこともある 
3 可愛いな、頭撫でるくらいなら 



抱きしめて下手に手出したなんてことになるよりはいいだろ 
舞ちゃんの頭を優しく撫でてあげた 

「えへへへ、可愛いなぁ。舞ちゃんは」 
「ありがとう、ってジミーちゃん今すごくお兄ちゃんみたい」 
「そりゃ舞ちゃんのお兄ちゃん候補だからね」 
「だ・か・ら、そうじゃないの。子供みるような目だったよ」 
「そんなことないって」 
「ふん、もういい」 

舞ちゃんは機嫌を悪くしたのか俺から離れてしまった 
あ、それに顔をぷいっと背けてしまったし 
機嫌直してもらわないとだな 

「舞ちゃん、機嫌直してよ」 
「ジミーちゃんもお兄ちゃんと一緒で子供扱いするんだ」 
「参ったなぁ〜」 

1 そんなとこが子供だと指摘 
2 本音をいおう まだ子供だよ 
3 ほっといたら機嫌直すかな 



何でこんなことで怒るんだろうな 
年下の女の子なことは事実なんだし、まだ子供で当然だ 
大人の女ならこういうのはさらっと流すくらいでないと 

「舞ちゃん、そういうとこがまだ子供なんじゃないか」 
「ちょっとそれどういう意味?」 
「大人ならそういうのって軽く受け流すくらいでないと」 
「だって舞は子供だしさ。いいじゃん」 
「よくないよ。大人っていうなら自分がいったことに責任もたないと」 

そう、都合悪くなって本当は子供なんですってのはよくない 
舞ちゃんがこの先大きくなっていくうえでそれはいけないことだ 

「ジミーちゃんって結構大人なんだね・・・舞が口げんか負けるなんて初めて」 

ちょっとショックだったのかふさぎこんでる 
どうしようかな、慰めてあげたいんだけど 
下手するとまた子供扱いしたって怒りそうだしな 

1 舞ちゃんの隣に座って肩を抱きしめる 
2 俺もまだ子供だよ、と慰める 
3 もうちょっと言いたいことは言うべきか? 



「俺もまだ子供だよ」 

慰めにしかならないのはわかってるが俺はそういった 
舞ちゃんは泣きべそかいた顔をあげ、かぶりを振った 

「だって、ジミーちゃんだけ冷静じゃん。舞、何か悔しい」 
「悔しいっていわれても勝負してるわけじゃないんだし」 
「さっきまで大人だって思ってくれてると思ったのに」 

薄っぺらな嘘では最後まで隠しとおせるわけないんだ 
舞ちゃんは鋭い勘で簡単に見破ってしまった 

「ごめんよ。傷つけるつもりなんてなかったんだ」 
「1人で舞い上がってたのが馬鹿みたい」 

舞ちゃんは唇をぎゅっと噛み締めて泣きそうなのを我慢している 

「舞ちゃん」 
「ジミーちゃんの馬鹿。結局皆と一緒じゃん」 

1 皆って? 
2 俺もつられて泣き出す 
3 一緒でごめん、と舞ちゃんを抱きしめる 



舞ちゃんはとうとう抑えきれずに涙を零しだした 
ぽろりぽろりと涙が落ちていく 

「ジミーちゃんの馬鹿、馬鹿、馬鹿」 

こういうところはやっぱり子供のままなんだろう 
舞ちゃんは大声をあげて泣き出した 
そんな姿をみていたら俺まですごく胸が痛んだ 
舞ちゃんをそんな風に扱って泣かせたのは俺なんだ 
持ち上げて落として、舞ちゃんにとっては天国と地獄をいっぺんに味わっている 

「うぅぅぅ・・・ごめん・・・何でだろう、俺まで泣けてきたよ」 
「何でジミーちゃんまで泣くのぉ?もぉ〜馬鹿」 
「馬鹿だもん、俺。俺だって子供なんだ」 
「うぅ・・・舞泣かせておいてお兄ちゃんにいっちゃうんだからね」 
「それは勘弁してよぉ〜」 
「ううん、舞もう許さない」 

どうしようか、萩原にだけは言われたくないな 
下手に言われてしまうともう舞は預けないといわれてしまう 
舞ちゃんともせっかく仲良くなってきたんだ 

1 舞ちゃん、一緒に大人になろう 
2 萩原にいわれるくらいならどんな罰でも 
3 もうジミーわかんないんだもん まだ泣く 

4 気配がした方を向くと萩原。精神崩壊レベル2 



頭がだんだんパニックになってきたぞ 
どうしよう、あいつに言われたら友情なんて簡単にぱぁな気がする 
それに舞ちゃん泣かせたのが知られたら、ちぃたちにも怒られそうだ 
どうしよう、俺どうしよう・・・ 

「うわぁ〜ん、もうジミーわかんないんだもん」 

俺のほうが舞ちゃんよりも大きな声で泣き出してしまった 
もう頭がパンクしちゃって考える力がない 

「ちょっと〜それじゃ舞が意地悪したみたいじゃん」 
「そんなこといわれたって俺・・・俺・・・」 
「もぉ〜わかったから泣かないで。ジミーちゃん、さっきのは嘘だから」 
「だって舞もう許さないっていってたもん」 
「それは忘れてあげるから泣くな。男でしょ」 
「男でもなくんだよぉ。悲しいときは」 

俺のほうこそ大人気ないというか子供じみた行動をしはじめてしまった 
もう涙がとまんねぇんだからしょうがないよね 
そんな俺を見かねたのか舞ちゃんが俺の頭を撫でてくれた 

「よしよし、泣くな。男だろ、ジミー」 

1 舞ちゃんに甘えてしまおう 
2 男だし泣き止まないとな 
3 男じゃないもん、子供だもん 



舞ちゃんのももがすごく柔らかい 
俺は思わず膝枕してもらい、舞ちゃんにすがりついていた 
情けなや、小学生に泣きつく中学生とな 

「もぉ〜さっきまで大人だったジミーちゃんはどこいっちゃったんですか?」 
「さっきまでも何も最初からいまちぇん」 
「いまちぇんでしたか〜舞お姉さんの勘違いだったかな」 
「そうでちゅ〜舞お姉ちゃん」 
「こらこら、そんなにくっつかなくてお姉ちゃんは逃げまちぇんよ」 

舞ちゃんはすっかり自信を取り戻しお姉さんキャラになっていた 
本来、彼女は妹でありまわりの子たちからみても最年少なのにな 
やっぱり変なとこ大人の色気もあり、包容力あるんだな 

「舞お姉ちゃん、大好き」 
「そんな嘘は信じません。お姉さんはジミーちゃんをあんなに可愛がってたのにね」 
「泣かせたのは謝るでちゅ」 
「でちゅでちゅいって〜ジミーちゃんは」 

もう赤ちゃんキャラというか赤ちゃんになっちゃいまちゅたw 
俺、僕はジミーちゃんなんでちゅ 

1 お姉ちゃんにキスをせがむ 
2 お姉ちゃんのお尻触っちゃおうかな 
3 お姉ちゃんの小さな高地へ出陣 
4 リクエストがあればw 



赤ちゃんキャラでならこういう時、キスとかってせがみやすいよな 
ちぃには悪いが、赤ちゃんな僕は甘えん坊なんで許してほしいでちゅ 
だって赤ちゃんの出来心ですから 

「お姉ちゃん、キスをしてほしいな」 
「なに、この子はぁ。そういうのはダメです」 
「でもぉ〜お姉ちゃんとちゅってしたいな」 
「そんな風にぶりっこみたいにしてもダメ」 
「えぇ〜やだやだ〜ジミーしてくれないとまた泣いちゃう」 
「今度はだだっ子ぉ。手がかかるな〜舞が本当にお姉さんみたい」 

仕方ないと悟ったか舞お姉ちゃんは僕の額にちゅっとしてくれた 

「ほら、これでいいでしょ」 
「えぇ〜僕はここがいいんです」 

舞ちゃんに唇がいいと指で示した 
が、舞ちゃんは「お互い子供でしょ」といってしてくれそうもない 

1 もうちょっとせがんでみる 
2 今度はおっぱい揉んじゃうもんね 
3 何だか眠くなってきたかも 



舞ちゃんが「キスは今度ね」といって、頭を撫でてくれている 
自分よりも弱いものをいたわるような感じだろうか 
撫でられていると心地いい 
だんだん瞼が重くなってきたな 

「あれれ、ジミーちゃん眠くなっちゃったの?」 
「うん・・・」 
「ソファにいく?」 
「ううん、ちょっとの間このままがいい」 
「もうわがままなんだから。ちょっとだけだからね」 

舞ちゃんはツンとした感じでいってるが、目が優しい 
普段もこうならいいのに、そう考えながら俺は眠っていた 
で、勉強はどうなったかというとちっとも進まなかった 
当然といえば当然かな 

「起きた?もぉ〜舞膝が痛くって早くどいてほしいんだよね」 
「ごめんね。すぐにどくよ」 
「ん〜やっと足が伸ばせるよぉ。もぉ〜次はないからね」 

と、舞ちゃんに釘をさされた 
けど、頼めば何とかなるかもな 
舞ちゃんは痛いとかいいつつ、俺のために膝枕してくれた 
そのお礼に紅茶とケーキをごちそうしてあげた 
ケーキを出したときは子供みたいににこやかに笑って食べていた 
って、舞ちゃんは子供だよな 
でも、大人なとこもあったりしてつかみどころがない 

「ジミーちゃん、今度家庭教師頼むときはちゃんと勉強しててね」 
「うん、そうするよ」 
「そういってどうせまたエッチなことしようとしたら許さないんだから」 
「ごめんごめん。舞ちゃんの家庭教師するときまでに復習しておく」 
「よろしく。じゃあ」 

舞ちゃんは夕日が沈む中、1人で帰れるからと帰っていった 
その後姿を眺めていると、萩原にはやっぱもったないと思ってしまう 
あんな可愛い子があんな変態の妹だなんてさ 

「で、お兄ちゃんのラブレターってどんな内容だったの?」 

今日、俺が舞ちゃんから送られたラブレターをひっぱだしたタイミングで 
℃-uteの舞ちゃんが俺の家にふらっと現れた 
舞ちゃんも舞ちゃんの書いた手紙に興味津々だったかじっくり読んでいた 
で、一言 

「舞のほうがもっと大人っぽい文書けるもん」 

だって 
俺はそんな彼女たちの成長を身近で追っていけてとても幸せだな 
なぁ萩原w