「すー…すー…」 …ん?なんだ…?隣に、誰かいるのか? また誰か勝手に合鍵使って家に入ったのか。いったい誰だ。 「…佐紀ちゃん?!」 びっくりした。すぐ隣にあの佐紀ちゃんの寝顔があったんだから。 「これ、俺のワイシャツじゃねーか」 よく見るとぶかぶかなワイシャツ一枚だけで寝ていた。 「さ、佐紀ちゃん…なんでここに?」 1 起こす 2 寝顔かわいいな。しばらく見てるか 3 し、下はどうなってる?確認だ! 下は?下はどうなってるんだ?! 「うぉお…!こっ、これは!」 ぱ、パンツ…一枚…っ そのふっさふさが透けて見えてる!気がする。 どどどうしよう、寝起きでアタマが混乱してる。 1 寝込みは襲っちゃさすがにいかんだろ… 2 頭を撫でてやらしい気持ちをなくさなきゃ 3 俺は紳士。そう変態紳士。だから紳士らしく… 紳士(変態)は紳士(変態)らしくしなきゃ。 佐紀ちゃん、おっはようございます……! まずは最近ムチり気味な太ももから撫でてあげるからね〜。 「…ん…」 わ?!いけない起こしてしまったか?紳士らしからぬ乱暴な触り方だったか 「んん〜…」 ね、寝返りうっただけか。横から仰向けに… って、うぉ〜〜〜〜!ワイシャツがめくれておへそが見えちゃってる… 無防備すぎないか佐紀ちゃん。いくら寝てても 1 紳士らしくお目覚めの口付け 2 紳士らしく抱擁 3 紳士らしくお着替えのお手伝い 淑女の手となり足となるのが紳士の義務であり悦びである。オホン 「さ、さ、佐紀ちゃ〜ん…脱ぎ脱ぎしましょうねぇ〜」 うっわぁどきどきする。梨沙子とかとは違ったロリを味わってる… 「ん〜…ふぅ…」 パンツからいこうとして少し脱がしたら、太ももをもぞもぞさせて… こ、困るなぁ。そんなに動いたらお着替えがしづらいじゃない。 でも紳士たるもの淑女の手となり足となるのが義務であり 「…こ、これは!」 出たー! ついに淑女のふっさふさが! いやいや落ち着け。ここは紳士らしく… 1 整えてあげなければ。ハサミを持ってこよう 2 手触りはどんな感じだろう 3 匂いを管理するのも紳士のつとめであろう いけませんな。若干毛にばらつきがある様子。ここは整えて差し上げなければ ハサミどこしまったかな?ちょっとさがしてくるか 「……ん…っ」 ……今、音がしたぞ。 まさか佐紀ちゃん起きちゃったか?! 「きゃあぁあ!な、なんで私、ぱ、パン…!」 あーあ起きちゃいましたかレディ。あなたの寝顔可愛らしかったのに… 「おはようございますレディ。お目覚めの気分はいかがです?」 「この変態!!」 「わぷっ」 枕を投げ付けるとは、寝起きはよろしくない様ですな。 1 怒らないでよ〜となだめる 2 つーかなんでここにいる?と聞く 3 そんな格好の佐紀ちゃんこそ変態よ 「佐紀ちゃんこそ、俺のワイシャツ一枚しか着てないじゃん」 「う…いや、あの、これは…えっと」 「ていうかそれ以前に俺の家に入り込んでるし。いやー積極的なんだねぇ」 顔を真っ赤にして両手の指をくにくにさせてる佐紀ちゃん。 「だ…だって…」 「?」 「私に…ずっと何もしてくれなくて、寂しかったんだもん…だからせめて、ニオイのついた服、着たくて…」 …うれしいけど 俺みたいな奴になぜみんなくっついてくるんだろう…? 下手したら今この場でHされるかもしれないのに。しかも、普通じゃないやり方を。 俺なら状況によってはやりかねないぜ? 「マネージャーさんって、チビだし…Hだし…顔は女の人みたいで弱そうだし…頭悪そうだし…」 「…ケンカ売ってる?キャプテン」 「でも…でもね」 何かいいたそうだったが、泣きそうで言葉にならない佐紀ちゃん。 俺はどうしてあげたらいいんだろう 1 かまってあげよう。佐紀ちゃんが満足するまで 2 一緒に二度寝 3 …清水先輩とも疎遠だったな。話してあげるか 4 黙って抱き締める 迷うけど、ここは佐紀ちゃんを愛してあげよう。 「…ごめん…」 「…きらい、デス」 佐紀ちゃんの口からそんな言葉が出るなんて。俺はその髪を撫でてあげた。 「そんなこと言わないでよ」 「はなして…」 …ホントに怒ってる。俺を拒んじゃってるね。 どうしよう 1 かまわず撫でる 2 しばらく抱き締めて怒りがおさまるまで待つ 3 ふて寝 俺にできるのはこうするしかない。 「…はなしてって言ったでしょう?」 「佐紀ちゃん、謝ったって許してくれないだろうけど、ごめんね」 「………」 後ろから、包み込むみたいにして抱き締めてあげる。ほったらかしにした時間を少しでもうめてあげたいよ。 …ねぇ、佐紀ちゃん 「マネージャーさん」 「何?」 「……やっぱり、許さない」 ん〜〜〜… まいったな、いったいどうしたらいいんだ。 1 それでも抱き締め続けよう 2 何が気に入らない?と聞きながらボディタッチ開始 3 ふん!おまえなんか知るか! 「俺のどこが気に入らないの?」 「ふぁっ…」 佐紀ちゃんの足首の裏側をそーっと撫でると可愛い声を出した。 「教えてくれなきゃわかんないなぁ」 「そういうHなところデス!」 「あたたたた」 触った手をぎゅ〜っとつねられてしまう。 「痛いってば佐紀ちゃん、やめてよ」 「やめないデス」 「ちょっとホントに痛いんだってば」 「いや〜〜〜〜!」 こんなに嫌がってるんじゃ本番までは難しそうだな…… …そうかこういうとこがイヤなんだな。 また俺はすぐそっちの方に思考が飛んでしまった 1 聞いてくれ。俺は欲望のままにしてるワケじゃないんだ 2 どうしたら、俺を許してくれるの? 3 言うこときかんと無理矢理やるぞ 「どうしたら俺を許してくれるの?」 耳元でささやいてみると、佐紀ちゃんはぴくっと体をふるわせた。 「…もう少し」 「えっ」 「……もう少し、こうしててクダサイ。それから…あの…」 そっか。本番はそれからって言いたいのね。 …んもぅ、可愛いんだから佐紀ちゃんってば! 言われたとおりしばらく抱き締めてあげると、佐紀ちゃんは俺に顔を向けた。 「マネージャー…さ…ん…」 …何かいいたそうだな。 1 キスしたいの? 2 耳たぶかんでほしいの? 3 オナニーしたいの? わかってるよ佐紀ちゃん、君のいいたいことは。 「はむ…っ」 「あぅ!あ、やだ、くすぐったぁい、デスぅ」 髪に隠れた耳を出してその小さな耳たぶにかみつく …あまり痛くするとまた嫌がるだろうから、優しく、傷つけないように… 「鼻息あらいデスっ。耳にあたって、くすぐったぁい」 「え、俺そんなに変態かなぁ」 「変態、デス」 もう佐紀ちゃんたら今日は厳しいな。 1 もっと耳たぶをかむ 2 その足に触れる 3 む、胸だ!触ってやる! もっとそのやわらかい耳たぶをはむはむしてあげるよ佐紀ちゃん。 「くすぐったいデスよマネージャーさぁん」 「さ、佐紀ちゃん…」 こうやってくすぐったがるのがかわいくて… ¨コリッ¨ 「あ、んぁ、あんっ」 ちょっと刺激するだけでも声が出る様になったぞ。 目がとろ〜んとして、あまり動かない… だんだん気持ち良くなってくるよ佐紀ちゃん 1 胸をもむ 2 うなじを舐める 3 下を そのまま舌をなめくじみたいにうなじに這わせていく。 「ひゃふぅ〜?!な、なにするんデスかぁ!」 「今の声、なに?ちょっとおかしかったよ」 「そうやっていじわるするからきらいなんデスよぉ…」 そのままれろれろと舐め続けると、だんだん佐紀ちゃんの息が荒くなってきた …それよりも、なんだこの汗。ちょっと汗だくすぎないかな? 佐紀ちゃん、いままで本番だと結構汗かいてたけど…… エロいな今日の汗は。 1 まだ舐める 2 乳もみしてあげる 3 そろそろキス 佐紀ちゃんは、本当はHな娘。 おとなしそうな顔をしてるのに、俺が前に自慰のやり方を教えたら… 自分からやりだしちゃった様なやらしい娘。 「佐紀ちゃん、俺の方に顔むけ……」 向けてもらおうとしただけなのに、いきなり 「んむぅ?!」 「んはぁ…んちゅ、ちゅ、ちゅっ」 な、なんでいきなり、自分から…キスを? しかも…あの佐紀ちゃんが俺の舌を舌でくすぐってきてる。 タコの足みたいにからみついてくる佐紀ちゃんの舌 「んん、ん、んん…」 抱き締めてるのは俺の方だけど、なんか、ペースは向こうみたい。 俺の首の後ろに腕を回してきて… 1 このまま任せるか。あぁ、気持ちいぃ… 2 俺が攻めたいよ 3 …下、どうなってるかな もうダメっぽい、しばらく何も考えたくない。 こんなキスされちゃ佐紀ちゃんに任せたくなっちゃうだろう。 「…佐紀ちゃん、やっとHする気になった?」 「……ハイ」 佐紀ちゃんは素直な佐紀ちゃんが一番だよ。 そう…あ、ぁ、そのままキスを続けて…うぁッ 激しいな。さすがキャプテンって感じだ。 今までほっといてごめんね。佐紀ちゃん 「うっ、あぁ!」 短パンを脱がされ、ギンギンになったそれが勢いよく飛び出た。 「どうしてほしいデスか?マネージャーさん…」 なんか新鮮だ。佐紀ちゃんにせめられるって 1 まだキスしようよ。ね? 2 しゃぶってほしいな 3 おシリ…お願いしていいかな? 「しゃぶって佐紀ちゃん…」 ふふ、と笑って… 「いいよ。ジミー君」 え?!し、清水せんぱ……! 「どうかしましたか?マネージャーさん、変な顔しちゃって」 「あ?あ、いや、佐紀ちゃん…うれしそうだなぁって思って」 今、一瞬佐紀ちゃんが清水先輩に見えたぞ。 顔だけじゃなくて雰囲気まで似てるんだよな… 声も笑い方も仕草も いやいや、いけない。今ここにいるのは佐紀ちゃんなんだ。 ちゃんと目の前にいる彼女を見てあげなきゃ。 「はぁ…んむ」 佐紀ちゃんの口にはちょっとおっきいのか、舌でチロチロするだけでなかなかくわえない。 「ん、る、んん」 …でも一生懸命くわえてる姿が愛しい。 1 いじらしい姿をずっと見ていたい 2 こっちからもそろそろ… 3 ちょっとイタズラ。頭をおさえてみる 「きもち、いい…デスか?」 「あぁ、いい、いいよ佐紀ちゃあん…っ」 横からちゅぱちゅぱしゃぶりつきながら俺を見つめてくる。 「ここはどうデスか、気持ちいいデスか?」 「あっ!あ…ッ」 佐紀ちゃんエロエロだなぁ。タマの間の筋を舐めるなんて。 舌先でなぞったり、ぺろぺろ舐めたり、飽きる事のない刺激に俺のはますます膨らんでいく。 こんなエロい事普通なら下品なのに、佐紀ちゃんがやると…… 見守ってあげたくなってしまうのは、どうしてだろう? 1 このままくわえてもらう 2 タマを舐めてもらいつつ手で竿の方をお願い 3 そのまま下、おシリの穴を… 「佐紀ちゃんそのまま下、そうそう………あうっ!!」 「だ、大丈夫デスか?マネージャーさん!」 「…あ、いや、あまりに気持ちよくて、その〜…」 …ちょっと佐紀ちゃん、そんなに笑わないでよ。 恥ずかしいじゃん、っていうかすごい恥ずかしいんだけど。 「なんかそういうマネージャーさん見るの新鮮デス。…かわいいデスね」 君の方が似合うよ、そのかわいいっていう言葉は。俺なんかよりもずっと…ね 「ここデスか?ここがそんなにいいんデスかぁ?ヘンタイさん」 「あ、あぁ、おかしくなるぅうっ、佐紀ちゃあん」 なんだよ、楽しそうじゃん…? 大人しそうな顔して実はせめるの好きなのか? 好きにさせすぎると何するかわかんないぞこりゃ 1 でもいい。今日は佐紀ちゃんの好きにさせてあげるんだ 2 もう少ししたら俺が……それまでは 3 そろそろそのふっさふさの様子を見てあげようかな 攻めてる佐紀ちゃんを見てるのもいいが、あと少ししたら… 「ん、はぁ、ん、んん、ん…」 でも、こうやって汗ばみながらしてる姿もなかなか…いいなァ 「マネージャー、さぁあんっ」 「どうしたの?い…いきなり立ち上がって…!」 下はパンツからふっさふさが透けて見えるくらい…もう反応しまくってた。 「い…いきますよ…」 わざわざ俺に脱ぐのを見せたかったのか。 あ、あ、ぁ、見える、少しづつ…見える…! パンツを自分から下ろして…下があらわに… 「ハァ、ハァ、はぁあ…ん…」 ももの内側に、ソコから液が伝って… 1 ここからどうするのか見る 2 オナニーするなら手伝うよ 3 …あ、あれ、自分からまたがって…! あ。俺のを押さえたぞ。 なんでまたがってるの、あれ、なんか腰を下ろそうとして… え、え、えーーー? 「あッ…!」 「う、アッーーー!!」 エロすぎ!あの佐紀ちゃんが自ら…そ、挿入させてくるなんてぇえっ 「ほら、マネ、ジャー、き、もちいい、でしょ?」 デスか?じゃなくでしょ?なんて… 強気な佐紀ちゃんは初めてだよ、あ、うぅあぁッ 俺が動かすんじゃなく向こうのが動くのが気持ちいい。 「はぁ、あ、あん、あぁ…」 自ら腰を上下させるその姿、愛しい… 俺は何でも愛しく見えるのか?いやそんな事ない。 佐紀ちゃん、ほんとに今までほっといてごめんね… 1 汗だくの佐紀ちゃんをもっと見続ける 2 この体勢でも胸は触れるな 3 キスして…入れたまま、そう 「佐紀ちゃん、キスしよう」 「あっ、こ…このまま、んっ、デスか?」 「そう。そのまま近づいてきて…」 佐紀ちゃんの背中を抱き締めると、熱くて濡れていた。 あれだけ激しく腰を動かせば汗だくになるだろう。 「わ、私、顔も汗だくだし…」 「いいよ、ほら早くっ」 汗だくだからこそ、思い切り近付きたいんだ! …腰は動かしながら舌はさっきと同じ激しくからんでくる。 こんな情熱的な佐紀ちゃん初めてだぜ、あ、うっ 「マネージャーさぁあぁんっ!わっ、たしぃ、もう!」 お、俺も…! 1 佐紀ちゃんの中にいーっぱい! 2 さみしがりなキャプテンに白い愛を! 3 まもなく、爆弾が爆発しマス! 「あう!あぁ…な…なか…に…いっぱ…い…っ」 「…はぁ…はぁ、あぁ」 俺、全然動いてないのに、もう動けない… 佐紀ちゃんがいっぱい頑張ってくれたからその分出ちゃったんだよ。 「すごかったよ。佐紀ちゃん」 「え…わ、私、そんなに…」 「気持ち良くなかったの?」 「ちがいマス〜!そういう意味じゃあ…っ」 すごい汗だ。 これは、シャワーあびた方がいいだろうな。 「…あの、シャワー浴びていいよ」 「マネージャーさん。あのっ、お願いがあるんデスけど」 「なんだい?」 「シャワー浴びたら…その…」 「もう一回したいの?いいよ」 そんなんじゃないデス〜!と怒って、俺にお願いしてきた。それは… 1 え、清水先輩の話?…いいよ 2 今じゃなくていいからまたしたい?OK 3 しなくていいから、しばらく一緒にいたい?……そうだね。たまにはそれもいいよね さて、何から話そうか。清水先輩との思い出 「その先輩とは何があったんデスか?」 シャワーを浴び終えた佐紀ちゃんがちょこんと俺の隣に座っている。 「ん〜〜〜…正直、あんまり仲がよくなかったんだよね」 「え〜…なんか聞くのやめようかな〜」 「いやいや、ちゃんと話は聞いてくれ。あれは確か……」 清水先輩との出来事。 告白したがふられ、ほったらかし。 犬に追っかけられてるのを助け株があがったかに見えたが、 体をひっぱって二人して池に落ちるわ、あげく着替えを見てしまうわ。 「最悪」 まさにこれがしっくりくる程、俺との仲は悲惨だった。 あれは冬休みが迫った日の事…俺は 1 授業を抜け出しコンビニで買い食いしていた 2 いつも通り下校中ちぃといちゃついていた 3 桃子先輩にいつものごとくからかわれていた 「早く言っちゃえばいいんだって、気持ちいいんだって!」 「せせセンパイ…しししにます、まじでおれ…」 仰向けの俺の顔面にお尻を乗せてふざけている桃子センパイ。 「私のピーチに興奮してるんでしょ?ほれほれ」 「ぶはっ、本当に死んじゃいますよセンパイ!俺を殺す気ですかっ!!」 「うん」 今日のはきつい冗談だなセンパイ。 「私の初めての人が浮気者だなんて寂しいなぁ〜、でも殺せば自分だけのものになるっしょ?」 「なんですかその理屈は?理解できません」 「なに〜!生意気だぞジミーのくせに〜!」 このままじゃ殺されかねねー、逃げよう… 「センパイ、またいつかしてあげますから今日はさよなら!」 「あ、むかつく!何その上からの立場な言い方!」 はぁ、なんとか逃げ延びたぞ。 …あれ、ここどこだ?帰り道とは違う方に走ってきちゃった。 ん、誰かいるぞ。あれは…清水先輩…? 1 犬と一緒にいるぞ。まさかまた… 2 なんだ?うずくまってるぞ 3 あ、こっち見た う、 しまった。足が石になったぞ!動けない…! 向こうも目を合わせたまま動かない。き…気まずい、空気が重いぞ。 なんでだ、どうしてこんな所に清水先輩が… ¨プァアーーーン¨ すると先輩の後ろからけたたましい音がした。 あれは…トラック! 先輩、気付いたけど動けないみたい。 くそー、ど不幸すぎる! 1 動け俺の足!先輩を助けるんだ! 2 きんのはりでもあればなぁ… 3 人がひかれるのってどんな感じなんだろう 動け俺の足!あのままじゃ先輩がひかれちまう! 「せんぱぁーい!あぶなーーーい!!」 「きゃ…!!」 自分のすぐ近くを壁みたいにデカいトラックが通り過ぎていった… 「…はぁ、はぁ」 い、生きてるか?よかった… 勢いよく飛び込んだけど先輩大丈夫かな… 「って…せ…先輩………!!」 や やってしまった。またまたやってしまった 必死だった俺は自分が先輩を突き飛ばした事もわからず、 先輩は電柱におでこをぶつけてあざになっていた。 「す、す、すいまっしぇんっ!」 「…君は、あれなの?私に何か恨みでも…?」 1 助けたくて必死で…すいません! 2 そんなワケないじゃないですか! 3 先輩が軽すぎるのがいけないんですよ。 「必死だったんです俺!す、すいません!」 「…でも、痛かった。火花見えたよ」 あ、今の顔、さっきの俺を拒否してた佐紀ちゃんにそっくり。 「ほんとにすいません、ごめんなさい!」 「…いいよ、助けてくれてありがと」 やっと、笑ってくれた。 この笑顔だよ、久しぶりに見れた…見れたぁあ… 「な、何?なんで泣いてるの君。ちょっと!」 「じみずぜんばぁあぁあい…!うわぁあぁああ………!」 「泣きたいのは私だよ、痛いし。こらっ!だきつくな!」 「ぜんばぁあい、よがっだ、いぎででよがっだぁああぁ」 男の子なんだからしっかりしろって言われたら余計涙があふれてきた。 1 涙がとまらねぇ。泣き続ける 2 我慢だ、男の子なんだろ?俺は 3 先輩に甘える 涙腺がこわれちゃったんだ俺。涙がとまらない 「先輩、俺…先輩が無事でよかったです」 「わかったから涙をふきなさい。ホラ」 清水先輩はハンカチで俺の涙を拭いてくれた。 …なんか、しゃべり方とかこういう優しさとか… 清水先輩って、俺の姉ちゃんみたいだな。 俺よりもちっちゃい だけど、ちゃんと俺をひっぱってくれる。 厳しいけど優しい、そんな… 「今度は笑ってる。君ほんと大丈夫?」 「え?!あ、あぁ、いえ、大丈夫ですよ」 いかんいかん、何を妄想してるんだ俺は。 いくら一人っ子で寂しいとはいえ先輩を家族に見立てるなんて …ぐぅ〜〜〜〜〜 なんだ今の音、先輩からか? 俺を見て顔赤くしてる。まさかこれ 1 腹の虫ですか 2 目あけたままいびきとか超人ですね 3 ま、さ、か、先輩、我慢できなくて…屁… 「あ、朝寝坊して食べてなくて、昼も…財布もお弁当も忘れちゃって…だから…」 「ドジですね先輩って。うふふふ」 「笑うな〜!」 ぽかぽかと俺をたたいてくる姉ちゃん、いや先輩。 頼りになるんだかならないんだかわかんねーなぁ 「だから早く家に帰りたいの。お腹すいちゃって歩くのもしんどいし」 …何かおごってあげたいが、あいにく俺も財布が無い。 うーせっかくの仲直りするチャンスなのに、どーしたらいいんだ。 さらにこっちの方は俺の家とは違う方角… あーぁあぁあ神様、なにゆえ俺にこんな仕打ちを! なにか、なにかいい方法はねーのか!ちくしょー! 1 待てよ、確か制服のポケットにへそくりがあった…はず! 2 歩くのがつらいのか。なら家までおんぶして! 3 うつ手はなし、か。ならば明日あう約束を! 尽くしたい。先輩の力になりたい。 その思いは俺に思い切った行動を起こさせた。 「ちょっと、何してるの?いいよ自分で歩くからさ、いいって!」 「やらせてください。これぐらいのこと」 俺は先輩をおんぶしてあげた。 「家はどっちの方ですか。近いですか」 「……わかった、じゃ任せる。えっとね、つきあたりまでいって右にまがってね」 …先輩、軽いな。思ってた以上に。 季節は冬で厚着してたから背中にふくらみを感じられなかったのが残念だったけど、 それでもしっかりとむちむちしたももは味わえたからいいのだ。 「ジミー君…」 「なんです」 「……背中、大きいね」 「初めて言われました」 「だろうね。男子にしては小さいし」 かわいくねーなァ。かわいいのに。 まー、姉ちゃんに幻想抱いてるのかな俺が。 …あれ、ヘンだな。なんか町からは離れていってる気がするな。 「このまますすんで、そうそのまま」 でも先輩はこのままでいいって言ってるし…お、なんか見えてきた。 1 あれ?ここ、川原の土手じゃん。 2 神社だ… 3 と、トンネルがあるぞ? ここ…神社じゃないッスか先輩。 「ありがと。ここが私の家なんだ」 「えぇーっ?!せ…先輩…巫女さんだったんですかぁ!」 「何?いけない?」 い、今 巫女姿の先輩を想像してしまった… 先輩の… 赤い、袴……… 「こら。なんでにやけてるわけ?」 「あ?あぁいえ、べつに。合うサイズがあるのかなぁと」 「こいつー!かわいくないなぁもう!」 やっべ。 …萌えちまったよ… 「み、見たいな、先輩の巫女姿、なーんて…」 「…いいよ。今日のお礼しなきゃいけないし、見たかったら言って。いつか見せてあげる」 1 今すぐ見せてください! 2 じゃ、じゃああとで電話しますんで番号を… 3 さっきも言いましたが合うサイズあるんですか? 「み、見たいです!」 「え…」 「先輩の、み、巫女姿見たいです!ここで!」 「はぁ〜?!だっ、だめよ、今すぐには!」 「着替えるまで待ってますから、お願いします」 …これは先輩の巫女姿を目に焼き付けなきゃいけないじゃないか。 ここまできたんだから是非…拝みたいよね 「…今度じゃダメ?」 …む〜、ごねてるな 1 じゃ今度で… 2 お願いしますよぉ 3 そっかぁ、自信ないんですか… 「そっか〜…先輩、巫女さん姿に自信ないんでスね?」 先輩の眉毛がぴくっとした。 「今、なんて?」 「いやいや。なんか嫌がってるみたいだし、自信ないんですか…と」 「その手には乗らないから。悪いけど」 なんだぁ作戦失敗かよ。うまくいくと思ったのに 「じゃあやっぱりサイズが合わないんですね。特注じゃないと」 「…見てみる?あうかあわないか、君の目で確かめてみなよ」 …え?うそ、うまくいった? 違う攻め方でやってみたら、うまくいったぞ! 「どう!ちゃんと着こなせてるでしょう?」 「…………」 「な、何よ、なんかいいなさいよ〜」 「か…かわいいッス…先輩…!」 「…や、やだ、何顔赤くしてんの、恥ずかしいじゃん…!」 先輩、マジで似合いすぎですよ… しゃ、写真撮りたいぜ でも巫女の服だけじゃ何か足りない気がする。 1 そうだ!ホウキだホウキ! 2 フダ持ってもらおうかなぁ 3 ふんどしだろ 「いきますよ〜、動いちゃダメですよ〜」 「何で私がこんな事しなきゃ…」 「はーい、撮りまーす!!」 この後、何枚も違うポーズで撮らせてもらったな。 「うわぁあホントに似合ってマスね〜」 「でしょ?清水先輩、きっと今じゃ立派な巫女さんだろうな…」 佐紀ちゃんもきっと似合うはずだぜ。間違いない 「先輩とはまだ何かあったんデスか?」 「うん、色々ね。だけど仲良くなれたこの日の事はよく憶えてるよ…」 どんなに仲が悪くなっても、ふとしたきっかけでまた仲良くなれる。 この写真を見ると、 巫女姿の清水先輩に萌えつつそれを信じてみたくなるんだ