今日は日曜日、お日柄もよく散歩するにはもってこいの一日だ 
最近は体もなまってることだし、散歩でもして体を鍛えるかな 
さて、どこらへんを歩いていこうかな 

1 公園 
2 川原 
3 街中 



公園にしよう、飽きたら園内で遊べばいいんだしな 
俺はせっかく体を鍛えようって出てきたこともあって、あえて家から遠い公園までいってみた 
すると、そこには見覚えのある女の子がいた 
ただでさえ小型な犬が豆粒くらいにみえてしまうw 
犬がゴミのようだ、とはこのことかってちが〜う 
飼い主は間違いようもなく熊井ちゃんだ、ってあんだけでかい女の子はここらへんじゃおらん 
ってことは連れている犬が例のミントか・・・ 
普通に声かけても面白くないがどうするか 

1 ここはジミントとなって近づくか 
2 まずは普通に声かけるか 
3 熊井ちゃんも楽しそうだし、ハイテンションで 



あんなに楽しそうな熊井ちゃんみてたら、俺もハイテンションになってきたな 
よっしゃ〜思い切り明るく声かけてみるか 

「お〜い、熊井ちゃ〜ん」 
「あ、ジミー先輩。ミント、あの人が弟のジミントだよ」 
「お、弟?はて、熊井ちゃんの?」 
「やだなぁ〜先輩は。ミントの弟に決まってるじゃないですかw」 

え? 俺ことジミントは正真正銘の犬の弟扱いかよ 

「ほら、ミント挨拶は?」 「くぅ〜ん」 

ミントは可愛らしく鳴いた 
ペットなんか飼ったことがない俺でもそりゃもう可愛いと思えるくらに 
そうなれば、俺もジミントとして鳴いて返すか 

「僕、ジミントだわん。ワンワン」 
「?」 

ミントめ、首傾げて何いってるんだ、って顔してやがる 

「ジミントもおいで。一緒に散歩しよう」 

1 喜んで 
2 ミントぬきでしようよともちかける 
3 人間としてならいいよ 



ジミントはいいが、俺さすがにこのミントの弟分なのは納得がいかないかな 
そうさ、何で俺がまだ子供も子供な犬の弟なのさ 

「ジミントじゃなくてジミー先輩としてならいいよ」 
「へ?やだなぁ〜先輩ノリ悪いよ。ここはいつもならワンワンでしょ」 
「でも、俺だっていつもジミントとして熊井ちゃんと接してるわけじゃないじゃん」 
「それはそうだけどぉ〜つまんないの〜」 

あ、熊井ちゃんからツンとされてしまった 
どうしようか、せっかくいい相手ができたのだし逃げられるのもな 

「じゃあ先輩、学校で。いこ、ミント。ジミントは散歩いやだって」 

おいおい、俺が悩んでる間にどんどん歩いてくな 
歩幅が大きい分、悩んでると追いつけなくなるぞ 

1 プライドなんて捨てろ、俺はジミントだ 
2 とりあえず先輩として追いかけるべきだ 
3 うわ〜しらねぇ 俺別の場所いこ 



俺の薄っぺらいプライドなんて捨ててしまえ 
どうせ1mmにだって満たないんだしな、たぶん・・・ 
桃子先輩や梅田先輩には強気で押せたのにな、おかしいよな世の中って 

「友理奈ちゃ〜ん、ジミントをおいていくなんて酷いワン」 

俺はすたこら歩く熊井ちゃんに追いつこうと必死に走った 
ジミント、その言葉を聞くと笑顔で俺を出迎えてくれた熊井ちゃんw 
さっきとの差は何なんだろう 

「ジミント〜おかえりぃ〜もぉバカなんだから。でも、追いついてきて偉い偉い」 

熊井ちゃんは俺の頭を本当に愛おしそうに撫でてくれた 
たぶんペット2号を可愛がる感覚なのかな 

「ジミントは公園でどんな遊びがしたい?」 

1 フリスビーを投げてほしいワン 
2 ミントとおいかけっこ 
3 じゃれるふりして熊井ちゃんへGO!! 



俺が普段公園ですることをしてもジミントだと変だ 
そうなると、俺って何したらいいんだろう? 

「ん〜ジミントは友理奈ちゃんと一緒にいられるだけで嬉しいワン」 
「そういわれるとなぁ〜じゃあミントといつもしてる遊びをしよっか」 

俺たちは芝生の上へと行き、そこでミント先生の模範演技をみせてもらうことにした 
ミント先生はとても嬉しそうに熊井ちゃんめがけて飛び込んでいった 

「あははは、ミントくすぐったいよぉ。ペロペロするの好きだよね」 

ミントは熊井ちゃんに抱きつくと、腰を振りながら熊井ちゃんの顔を舐めだした 
おい、先生、振るもの間違ってませんか 
あんたの場合尻尾だろ、尻尾 
ようし、俺も負けてられないな、熊井ちゃんに俺も突撃だ 

「きゃああ〜ジミントまで。もぉ〜2人とも甘えん坊さんなんだから。きゃはははは」 

ミントに顔は譲って、俺は熊井ちゃんの指をば 
細くて長いきれいな形をした指を俺はしゃぶった 

「きゃ・・・ジミントぉ〜そこは舐めていいとこじゃないでしょ〜」 

注意はするが、払う気はないらしいな 

1 調子にのって腕とかもぺろぺろしちゃうよ 
2 うへ、今なら足もぺろぺろできるかも 
3 ミントどかしてもわしゃ〜顔舐めたいんじゃ 



指をびしゃびしゃに濡らした後、俺は無防備なおみ足へと目を向けた 
そこにはまだ未開拓の領域があるのだ 
つるんとしたお肌の細長い足 ちぃに負けず劣らずの足 
ちぃ許せよ、俺は今はジミントってワンちゃんなんだ 

「ぺろぺろ〜友理奈ちゃんの足、とってもおいしいわん」 
「ちょ、ちょ、ちょっと〜そこも舐めていいとこじゃないでしょ〜きゃ!!」 

ミント先生が顔を舐めているせいもあり、うまく動けないみたいだ 
俺の舌が熊井ちゃんの足を這っていく 
舌から零れ落ちる涎がいやらしい跡を残している 

「ジミント、今日はちょっとやりすぎだよ。もぉ〜エッチ!!」 

それをいうならミント先生も注意してあげてくださいw 
さっきから腰を振りまくってますよ 

「今日は意地悪されたし、僕怒ってるわん。お返しだわん」 
「やぁ〜ん、あれはジミントが悪いんでしょ〜」 

さて、どんなお返しをしてやろうか 

1 熊井ちゃんのスカートの中へ潜っちゃうわん 
2 先生に倣って僕もダイブしちゃうわん 
3 先生、僕も腰ふってよかですかわん 



俺は自分の進む先を熊井ちゃんのスカートの中と定め、いざ突入を開始した 

「ジミント〜そこはダメ。ちょっとよしなさい」 
「悪いけどお返しなんだわん。友理奈ちゃんがいけないんだわん」 

俺は犬のように鼻をひくつかせ、熊井ちゃんのしまパンから漂う匂いを思い切り吸い込んだ 
ん〜何てまろやかなんだろうか、これが熊井ちゃんの匂いかと記憶した 
よくみれば、熊井ちゃんのしまパンが何やら染みができてるようだ 

「友理奈ちゃんのパンツが大変なことになってるわん。この変な染みをとってあげるわん」 
「ジミントよしてぇ〜今日はダメなのぉ。前よりもずっとおかしいの」 

こ、これは熊井ちゃんもあと一押しか? 
1 このままペロペロだわん 
2 いや、誰かみてるかも 
3 先生にこの場は譲る 



俺がスカートの中に顔をつっこんでからしばらくすると、何やら上のほうが騒がしいことになっていた 
ミント先生が熊井ちゃんの太ももの上で跳ねて大暴れしているではないか 
様子がおかしいと顔を出すと、俺に敵意を剥きだしにした先生がおられた 

「グルルルルル!!!」 
「きゃい〜ん・・・(先生、キレるとマジで怖っ)」 

俺はこの場は先生に譲るしかあるまいと退くと、ミント先生が狩人のごとく駆け下りてきた 
恐るべし、一歳児の子犬!! 
性欲だけなら俺よりも半端ないな、この犬 

「ジミント、ミントをどうにかしてぇ。お願い、ミントが変なとこ舐めてる」 
「?ぼ、ぼ、僕は知らないわん。お兄ちゃんが勝手にやってることだわん」 
「もぉ〜ひどぉ〜い。可愛がってあげてるのにその仕打ちはないよぉ」 

ミント先生は止めることを知らないのか、ずっとしまパンを舐めまくっている 
熊井ちゃんも引き剥がそうとするも、ミントがその度に牙をむく 

1 ここはかまれてもミントをとめてあげよう 
2 かまれるのはごめんだ ミントの好きにさせよう 
3 熊井ちゃんにお願いされたらやめさせよう 



ミント先生のテクニックの凄まじさといったら、この間まで童貞だった俺でもわかるほどで 
舌が常に上下に動きっぱなしの状態で、休むことを知らない 
速度も人間では考えられないレベルにまで達している 
テクニックだけは見習わないとだ、要チェックや!! 

「もぉ〜どこでこんなこと覚えてくるの〜私とか教えた覚えないのにぃ」 
「キャンキャン」 

先生は歓喜の声をあげ、熊井ちゃんは泣き声をあげていた 
確かに助けてあげたくなるんだよ、ここまですさまじいとさ 
だけど、下手に俺が手を出してもかまれるのが落ちだしちょっと様子をみておこう 

「ジミント〜本当にお願い。助けてよぉ〜ミントがおかしくなって・・・うぐ・・・」 

あれれ、熊井ちゃんがとうとう泣きだしてしまった 

1 意地をはるな、助けるべきだ 
2 まだまだ ミント先生のテクを盗むまでは 
3 やっぱりお願いされないと俺はやらんぞ 



やっぱり俺はお願いされないと助けないぞ、ということを決め込んだ 
と、俺の頭の中にジミントとジミーの声がそれぞれ響いてきた 

ジミント「ぐへへへへ、お前も楽しんでんだろ?この鬼畜め。どうだ、ここはもっとみたくないか?」 
ジミー「ばっか、お前。後輩が泣いて頼んでるだろ。お願いなんて何度もされてるじゃないか」 
ジミント「けっ、こんなときだけ泣いてすがるようなやつは後輩じゃねぇよ。だろ?」 
ジミー「何をいうんだ、熊井ちゃんは俺との約束守って須藤さんたちにはあのこといってないんだぞ。 
    それをこんな形で裏切っていいのか」 

う・・・どうしよう・・・俺は目の前の熊井ちゃんを助けるべきなんだよな 
俺がくだらない葛藤をしている間も、ミント先生の舌技は一方的に続く 
熊井ちゃんが体をびくつかせているってことは、マジで陥落寸前なのかよ・・・ 
俺を見る目がちょっとどころじゃなく冷たくなってるような気も 

1 ジミー先輩に変身だ 
2 ジミントはミント先輩に続け、GOだわん 



馬鹿なことやってないでさっさと助けるんだ 
俺は何てひどい先輩だったんだろう 
こんなにも熊井ちゃんが助けを求めていたっていうのに 

「こら、ミント。やめるんだ。遊びは終わったんだ」 
「グルルルル!!!バウ」 

ミントを熊井ちゃんから引き剥がそうと持ち上げると、爪をたてて抵抗の意思をみせてきた 
こいつ、いくら何でもやりすぎだ 
そんなこいつをとめなかった俺は最低だ・・・ 

「っ・・・」 

ミントを引き剥がそうとしている最中、俺は手に痕が残るぐらいしっかり噛まれてしまった 
無理はない、せっかくの楽しみを奪われたんだからな 

「うぅぐ・・ひっく・・・せ、先輩・・・ひどい、何でもっと早くに助けてくれなかったの?」 

1 悪ふざけがすぎたと謝る 
2 ジミントのときは記憶がないんだわん 
3 熊井ちゃんが感じてるっぽかったからといいわけ 



誠意の見せ方次第で今後の熊井ちゃんとの付き合いも変わっていただろう 
このときの判断が間違っていたら、俺はきっと熊井ちゃんとは口も聞いてもらえなかったことは想像に難くない 

「ごめん、本当にごめんなさい。俺の悪ふざけがすぎました。このとおり」 
「先輩、本当の本当に反省してますか?」 
「もちろんそうだよ。俺、ジミントはしばらく封印するから」 
「ぐす・・・ジミントはいいんですけど、ジミー先輩はひどいです」 
「それはそうだね。ジミーはひどいね。ごめん」 
「先輩は私に酷いことしないと信じてたのに。皆、男の子は自分よりも背が高いからって話もしてくれなくて。 
だけど、先輩だけは意地悪しないって思ってたのに・・・」 

泣き出してからの熊井ちゃんは今までたまっていたものを吐き出すように悩みを話し出した 
彼女は同じ学年の男子から巨神兵だとかジャイアント熊井なんてあだ名をつけられていた 
そんなことされて嬉しいわけがなく、ずっと心の中で誰にも打ち明けられなかったようだ 
泣き出したことでたまっていた感情も涙と一緒になって流れていた 
このまま帰すのは心配だな 

1 落ち着くまで話を聞く 
2 とりあえず家まで送る 
3 俺まで泣きそうだ 



俺にできることなんてたかが知れてる 
ここは熊井ちゃんの気が落ち着くまでは話を聞くのがいいな 
そして、俺は熊井ちゃんを支えて近くのベンチに座らせて話を聞くことにした 
ハンカチを差し出すと、涙を拭いながら話を再開させた 

「酷いんですよ、隣のクラスの男の子。私に向かって、毛虫もってきて『焼き払え』とか 
わけわかんないこというんですよ?」 
「うんうん、それから?」 
「あとはアッポーとかってしてくるバカもいて」 
「こんな風に?『アッポー』」 
「そうそう、ってひどい。何で再現するんですか〜」 
「ごめんごめん。どう、落ち着いた?」 
「はい、ちょっとは落ち着きました。あっ、ハンカチ汚しちゃってごめんなさい」 
「いいよ、後で返してくれればいいさ」 

ミントも熊井ちゃんを心配してか、ずっと傍にいて離れなかった 
俺も熊井ちゃんが自分から帰るというまでずっと一緒にいた 

「先輩、もう落ち着いたんで帰りますね?ありがとうございました」 
「あぁ、そうだな。このへんで」 

1 心配だし家まで見送るよ 
 落ち着いたし平気だろう 



「心配だし家まで送っていくよ」 
「でも近いから大丈夫ですよ」 
「いいからいいから。こういう時くらい先輩らしいことさせてよ。今日は泣かせっぱなしだし」 
「そうですね、たまにはいいかも」 

こうして俺は熊井ちゃんを家まで送ることになった 
道中、彼女が俺に須藤さんの話や中島さん、有原さんのことなどを聞かせてくれた 
結構皆とは仲良くやってるみたいで安心したな 

「あ、先輩って千奈美とつきあってるって噂聞きましたけど本当ですか?」 
「あぁ、あれは・・・本当だよ。俺の恋人ってやつかな」 
「いいなぁ〜千奈美よりも先に絶対理想の彼氏みつけてやるって思ってたんですけどね」 
「先こされちゃったんだ?」 
「はい・・・あぁ〜もう何でなんだろ」 

いやいや、熊井さんのお眼鏡にかなう相手ってそりゃスーパーマンでもない限り無理ですよ 
しかし、理想は理想だしここでつっこむことないよな 

「大丈夫だよ、熊井ちゃんはすげぇ美少女だし。すぐにみつかるって」 
「本当ですか?冗談とかじゃないですよね」 
「うん、そうだよ」 

俺がそう言うと熊井ちゃんは中腰になってわざと上目遣いができる体勢になって 

1 今だけ恋人になってくれませんか? 
2 ジミントで慰めて 
3 先輩・・・実は・・・ 



先輩・・・実は・・・先輩のチビでバカでスケベでかっこ悪くて・・・とにかく全部が好きです」 

照れてつっかえながらだったが、言い切った後の熊井ちゃんの笑顔はとても眩しかった 
体を揺らし、言った後も照れが残っているようだ 

「返事なんて期待してないっていったら嘘かな。だって、千奈美には悪いけど、本気だもん」 

さらに「えへ」なんていってはにかんだ顔みせられたら陥落しないわけがない 
俺だってわかってる、大事な千奈美って彼女がいるってことを 
なのに心は完全に熊井ちゃんに奪われてしまった 
ちぃ・・・ごめんな・・・俺、熊井ちゃんを好きになりそう・・・いや、好きになってるぽい 

「俺、ヘタレなジミーだからちぃも好きだし、熊井ちゃんも好きだってなりそうだよ?」 
「うふ、もぉ〜先輩のこと知らないとでも思ってるんですか?この浮気者」 

熊井ちゃんはその大きいけど華奢な体を俺に預け、腕を絡ませてきた 
ちょっとどころじゃなく歩きづらかったけど、周りの目なんて気にしないくらい幸せな時間だった 

「あ、つきました。ここがうちです。あがっていきますか?」 
「え、ど・・・どうしよう・・・ 

1 これ以上はちぃへの裏切りかな 
2 家にあがるだけなら大丈夫だ 
3 ちょっと考えるか 



家にあがるだけなら大丈夫だろう 
せっかくだ、女の子の家なんて滅多にこないしあがっていこう 

「じゃあ、遠慮なく・・・いきなり男なんて連れてきたらお父さんお母さん驚かない?」 
「まってくださいね。ちょっと様子みてきます」 

そういって玄関をあけて中に消えた熊井ちゃん 
その間、俺はずっと緊張しっぱなしで手からもう汗がだらだら出てきた 
体中から妙な汁が出てきてるよ、大丈夫か 
それからしばらくして、 

「お待たせしました。どうぞ、あがってください」 
「大丈夫?」 
「大丈夫も大丈夫。先輩、ラッキーですよ。とってもラッキーな人です」 
「なんで?」 
「皆、でかけちゃったみたいです」 

その言葉に間違いなく俺の心臓は飛び出そうになった 
別に熊井ちゃんが○○しようとかいったわけじゃないのにだ 
変なこと期待しすぎだ、俺は・・・桃子先輩とだって本来ならしてはいけなかったんだ 

「どうぞ〜」 
「お邪魔します」 
「で、まずはリビングでゆったりしましょ」 

1 お茶でも飲んで俺が落ち着かせてもらおうか 
2 ん〜顔でも洗わせてもらおうかな 汚いし 
3 何か期待しないほうがおかしいぞ 熊井ちゃんの部屋いきたい 



お茶でも飲めば俺の気分も落ち着くか 
ここには皆でかけて俺と熊井ちゃん、あと犬1匹か 
緊張しないわけがない、ちぃの家にいったときは度合いが違いすぎる 

「先輩は紅茶とか飲みますか?」 
「あぁ、何でもいいよ。お構いなく」 
「じゃあ普段私が飲んでるのと同じのあげますね。美味しいんですよ」 
「そっか、はは。楽しみだな」 
「はい」 

幸せに満ち満ちた顔でお茶を注いでいる姿は、まるで新妻熊井ちゃんだ 
こんな奥さんがいたら、きっと幸せなんだろうな〜 

「あ、先輩〜さっきからエッチな想像してませんか?」 
「いやいや、してないしてない。熊井ちゃんが奥さんだったら幸せかなって」 
「あ〜本当ですか?嘘だったら怒りますよ」 
「嘘じゃないよ。だって、エッチなこと想像する前に緊張しすぎちゃって」 
「緊張ですかwこれからもっと緊張しちゃうかもしれないんですよ」 
「何で?」 
「オホン、えぇ〜わたくし熊井友理奈の初めてもらってくれませんか?」 

え? マジかよ、手に持っていたカップを落としそうになった 

1 冗談かもしれない、そっちこそ本気?と訊ねる 
2 即断る 
3 熟考して断る 

4 入れる 



俺にはちぃって存在があるんだ 
熊井ちゃんが好きっていってくれたことは正直嬉しいなんてもんじゃない 
理想からかけ離れた存在であるところの俺を好きっていってくれたんだ 
全部だぞ、全部 
なかなかいえる言葉じゃないぜ、中学生が 
愛を語るって年じゃないのは承知だ、俺も中学生だし 
だが、それ以上に熊井ちゃんの気持ちが本物なのが怖い・・・俺なんて簡単にちぃからぐらついたんだ 

「熊井ちゃんには悪いけど、無理だよ。だって、俺・・・」 
「私、先輩がOKっていうなら怒ったし、こっちから断ってました」 
「はぁ?どういうこと?」 
「そんなに簡単に誘いにのるようなら落とし甲斐ないかな。せっかく熊井友理奈が本気になったんだもん。 
もっと片思いでいたいじゃないですか」 

熊井ちゃん、どうしてそんなに俺を誘惑しちゃうかな 
眩しすぎる笑顔に俺はもう脳天が痺れまくった 

「で、熊井ちゃんこそ今度は俺が求めてきた時はどうするの?」 

冗談だったかもしれないし、ここは聞いておくべきだろうな 

「ふふっ、それは秘密です。ないしょ。ねぇミント?」 

俺はすっかりこの熊井ちゃんに翻弄されきってしまった 
1日の間で泣かせたり笑わせたり本当に忙しいことになったな 

「先輩、今日はありがとうございました。もっと知れたからもっと好きになっちゃったかも」 
「こっちこそありがとう。エッチなこともしちゃったけどw」 
「ぶぅ〜あれは本当、酷かったですよ。まさか指舐められるとは思わなかったな」 
「はは、あれはまぁ〜何ていうか」 
「いいですよ、先輩だし許してあげます」 

熊井ちゃんが体を左右に揺さぶらしながら嬉しさを表現している 
これが彼女なりの感情表現なんだろうな、嬉しいときの 
みていてこっちもエンジョイした気持ちを思い出しそうだ 

「で、千奈美には悪いけど初めてをもらっちゃいますよ」 
「えぇ〜」 

かなり声が上ずってしまった 
だって初めてはもうちぃにあげてしまったからな、ごめん熊井ちゃん 
顔を真っ赤にさせて俺は俯いてしまった 

「あ、エッチなことをまた考えたでしょ〜このバカっ」 

熊井ちゃんは俺の額にでこピンしようとしてきたのかと思い、身構えてしまった 
すると、俺の前髪をどかして柔らかい唇が俺の額に触れた 

「ちゅ。先輩のおでこのファーストキスはこの熊井ちゃんでぇ〜す」 
「照れるな、そんなことされるの初めてだから」 
「やった〜もらっちゃった〜」 

こうして、俺は胸に喜びを抱えて家路についた 
熊井ちゃん、俺よりも背が高くてとっても犬好きな美少女 
おでこに触れるとまたあのときの瞬間を思い出して胸をこがしてしまう