「おはよ」 
「お前また遅刻寸前かよ。遅いな」 

……千奈美…どこだ?もう来てるのか? 
「誰か探してんのか?」 
「千奈美、来てないのか?まだいないけど」 
「そうか」 

先生にも聞いてみたら理由は具合が悪くなったかららしい。 
…俺、少し激しかったかな?初めてだからしかたないんだけど 
帰りに家によってあやまっとかなきゃな 

俺は内心ホッとしていた。千奈美はおしゃべりだからクラスに言い触らす気がしてたから。 
でも少なくとも今日は心配ないな… 
ばれたらぜったい冷やかされるに決まってるし。 

そんな事思ってたら、ぽんっと背中をたたかれた。誰だよ? 

1 雅ちゃん? 
2 須藤さんっ 
3 萩原… 



「須藤さん!」 
「そんなに驚かなくてもいいじゃない」 
やけに笑顔だな。千奈美から何か聞いたのか?いや…昨日から時間はたってないから会ってないかも… 

「……見た目は優しそうなのに、激しいのね」 

やっぱり聞いてたのかっ!!あぁーーーー!! 
「あ、いや、その」 
「…うふふ。いいなぁちぃってば、うれしそうだったよ」 
話によれば千奈美はあのあと須藤さんにばったり会ったらしい。 
あんなにテンション上がってた千奈美は初めて見たと言ってた。 
…あんな事のあとによく騒げるな。まして初めてだったのに 

今日の授業が終わった。土曜日だし早かったな 
さて…今日は 

1 まっすぐ千奈美の家にいく 
2 …なんだ?今誰か俺の後ろにいる… 
3 俺にむかって走ってくる人影。あの疾さは 



「見つけたわよ!変態小僧!」 
昨日といい今日といいなんとタイミングの悪い人なんだ矢島先輩。 
どうしよう、逃げてもかならず追い付かれる。でも昨日と同じ手は使えない。 

…俺の後ろは、池か。 

やってみるか今思いついた手を。 
「逃げるんじゃないわよ!今つかまえるからね!」 
そうですそうです、そのまま走ってきて下さい。俺目がけて 
「それっ!」 
今だっ!カレーなステップで横に! 

「うそ、きゃあぁあぁ〜〜〜〜!」 

…池に落ちた。矢島先輩足は早いけど直線的なんだよね。この隙に逃げよう 
「あっジミー先輩、矢島先輩見ませんでした?」 
「あっちで君の事体濡らして待ってるよ、待ちきれないって」 
あとはすれちがった有原さんに任せてしまおう。 
さて急がなければ。 

…また人がいる。急いでる時に限って 

1 先生か。問題ないな 
2 おや雅ちゃん。もうまいったな 
3 あのぷりんとしたおシリは…まさかセンパイ? 



「どーこ見てんだこらぁ、おい少年」 
スカートの上からでもぷりんとしたおシリがわかるぜセンパイ。 
「あ、あはは、あいかわらずいいおシリですね」 
「このやろ〜。スケベなんだな」 
「わぁ!」 
俺をぎゅうっと抱き締める桃子センパイ。 
「ん?」 
くんくん鼻をならす。な、なんでニオイなんか嗅ぐんだよ 

「君から¨牝¨のニオイがするね。なんかあったのカナ?」 
いやぁあぁあぁああ〜〜〜〜〜!!この人どんだけ勘が鋭いんだよ!! 
「詳しく聞きたいねぇ。署まで来てもらおうか」 

連行されるわけにはいかない! 

1 力ずくで抜ける 
2 気を紛らわせてその隙に逃げてやる 
3 キスするふりで切り抜ける 



なんとかしなきゃ! 
「センパイ歯に青のりついてます」 
「私朝は煮豆だったんだけど」 
「パンツ丸見えです!」 
「抱きついてて私の顔しか見えないのにかい?」 

て、手強い、隙を見せてくれない! 

「なんでそんな焦ってるの?女の子のとこにいくんでしょ」 
「…あ、その…」 
「ふぅ〜〜ん、そうなのね」 

センパイ、いいニオイするなぁ…ってちがう!早く千奈美のとこにいかなきゃ!! 

「二人きりにならない?ねぇ…」 
せっセンパイ、どこ触ってるんですかぁ?! 
「イヤ?私より大事な人がいるの?」 
あ…あぁ、そのえっちな手つき。あっという間にむくむく…! 

1 俺の大事な人なんです!ごめんなさい 
2 センパイの誘惑に負けそうだぜ 
3 誰か見てるのか? 



「ね〜、見てないで出てきたら?ウフフフフフ」 
え…?だ、誰か他にいるのか 
「ばれちゃったなら仕方ないね。この藪やっぱり蚊が多いんだよ」 
誰だこの人?外人の生徒なんてうちにいたっけ。うわっ背が高い。 
「もうやめたら?のぞき見するなんて趣味よくないよ」 
「私の趣味だから。桃子ちゃんこそ人の彼氏に手出しちゃダメだよ」 

い?!な、なんでそんな事知ってるんだ!一日もたってないのになんで噂が広まってる?! 
「そういう噂は伝わるんだよジミー君。確か佐紀ちゃんにも告白してさ…」 
やめてください、傷をほじくりかえさないでぇえ 
「桃子ちゃん先生呼んでたよ。なんか追試がどうとかいってた」 
「マジ?!うっわぁ、追試は勘弁!どこにいた?」 
「あっち」 

…た、助かった。桃子センパイから… 

「よかったね、助かったね」 
「あ、ありがとうございます。」 
その人はにやっと笑った 

「追試ね。でも、嘘なんだよ」 
…はぁ?う、嘘? 
「うまく追い払うためだから仕方ないよね。早くいってあげなさい」 
不思議な人だったが助けてくれたのでお礼をいって千奈美のとこまで急いだ。 

1 呼び鈴を押す 
2 ドアをあける 
3 少し休む 



「千奈美っ!」 
俺はそのままドアを開けて急いだ。 

「ジミー…君?!」 

千奈美は寝ていたが俺を見て起きた。 
「あ痛っ…!」 
「無理するな。ちゃんと寝てろ」 
「…ん」 
…パジャマ姿って初めて見るな。キティちゃんのか、可愛い 
「具合悪いのか」 
「えへ…騒ぎすぎたら熱出ちゃったみたい」 
そんなにはしゃぐなんて千奈美らしいよな。 
「…俺が激しかったせいだろ?千奈美のせいじゃないよ」 
おでこを撫でたらにこっと笑って 
「ジミー君は悪くないよ。気にしないで」 

つらいだろうに、笑ってくれてる。俺に気を使ってまで 
ほんとに千奈美は優しいよな。 

1 タオルで汗をふく 
2 水枕をかえる 
3 …着替えた方がいいんじゃ 



「あ、汗かいてるぞ。着替えた方がいい」 
「う…うんっ」 
俺は千奈美のパジャマのボタンを外す… 

「なんでジミー君がやるのぉ!自分でやるから、もーHなんだから〜」 
言われてみたらそうだな、俺がやらなくても 
今、胸元が見えた…きのうの¨跡¨が見えて急に体の熱が上がってきた気がするわ。 
「向こうむいててよ」 
「…どうしようかな?いまさら恥ずかしがらなくてもいいだろ?」 
「いじわるしないでよ〜!」 
「暴れると熱があがるぞ千奈美」 

…やっぱ恥ずかしいのは恥ずかしいよな。 

1 喉乾いてないか? 
2 水枕かえるか 
3 汗ふいてやるか 



「おとなしくしてろ、暴れると汗出るぞ」 
「自分でやるってばぁ」 
「…いいから、これくらいやらせてくれよ」 
まず顔、かなり汗ばんでいる。熱をはかったら少し高めだった 
「ほら首も。ここは結構汗ばむからね」 
「…私もう子供じゃないから一人でできるのに」 
なんか子供あつかいされてるみたいなのがイヤなんだな。 
くちびるを尖らせて拗ねてるのがかわいい。 

「うっ…?!」 
さっきは見えなかったけどパジャマがすけて、さ、さきっちょが… 
「あっ、今やらしい目してた!」 
千奈美も鋭いなぁ。よくわかったな 
「……H。前と変わっちゃったね」 
「か、変わってないよ、俺は別に」 

1 笑って開き直る 
2 ついでに違う部分の汗もふく 
3 キスする 

4 もう一度俺は変わってないって言ってからキス 



「変わってないならキスしてっ」 
千奈美のお願い、こころよく引き受けてやるよ。 

「俺は変わってなんかいないよ」 
「…んっ」 

千奈美のくちびる…やわらかい… 
「…ほんとは下にもしてほしいんだけど…痛いから、次の時ね」 
「……うん。あ、もうこんな時間か」 
「また月曜ね、ジミー君。気を付けて」 

俺は千奈美に別れをつげて家へと急いだ。早く帰らなきゃな 

…あれ…? 
家の前に誰かいるぞ。すごくイヤな予感が 

ガクガクブルブル…… 

1 萩原かぁ!あーもーびびったなぁ 
2 …や、…や、やじ… 
3 も、も、もも……… 



矢島先輩だ! 
「…っ…う…」 
…な…泣いてるの?電柱に寄り掛かって、肩をふるわせてるぞ 
まさか俺に池に落とされた事がショックで、いやそうにちがいない! 

「せっ、先輩!」 
「?!」 
俺の方を振り向いた先輩。やっぱり目が赤くなってる! 

「…何よ、なんであんたがこんなところに?」 
「なんでって、ここ俺の家ですから」 
「…そう、なんだ」 
「先輩…何かあったんですか?」 
急に矢島先輩が俺につかみかかってきた。 
「あんたのせいよ!あんたの、あんたのせいでっ、私!」 
この怒り方、いつもより強いぞ。 
さっき学校で有原さんが追い掛けてたな。ま、まさか… 

1 有原さんが何かしたんですか…? 
2 また何か落とし物を? 
3 あの日ですか? 



「…もしかして矢島先輩…」 
「な、何よ」 
「あの日ですかぁ?」 
冗談でそういったつもりだったがやはり気遣いが足りなかった。 

「よく聞こえなかったわね、もう一度いってくれないかな?」 
「あぁあ…く…首はやめ……いきが……!!ギブ、ギブギブ、ギブです先輩……っ」 
結果的に今ので少し気持ちを立て直せたのか、矢島先輩は何があったか話してくれた。 
「はぁ、あ、有原さんがそんな事を…ですか」 
「…一応、¨最後¨まではやらせなかったんだけどね。ちょっとびっくりしちゃって」 
有原さんあんなに明るい娘なのに、こういう事だと乱暴になるのかな? 

矢島先輩黙っちゃった。き、きまずいなぁ… 

1 場所かえて話しましょう。公園とか 
2 腹減りません?何か食べますか 
3 家に誘ってみるか 



「腹減りましたね先輩、何か食べません?」 
「………そうだね、こんな時間だし。泣いたらお腹すいちゃった」 

えっ、え?誘いにのってくれたのか、先輩が。 
「どこにつれてってくれるのかな?変態君」 
「やめてくださいよその呼び方……」 
「だってそっちの方がしっくりくるでしょ」 
¨今¨の俺はわりと普通なんだけど。 

財布の中が気になるが、先輩の前で確認するのもかっこつかないよな。 
さてどこにいこうかな 

1 ラーメン屋だ 
2 ファミレスがいい 
3 焼肉屋…一番近いのはここか 



ファミレスにするか。あそこなら… 
「なんかやけに懐が寒い様な…俺なにか大事な事忘れてる気がする」 
「早くいくよー!先輩を待たせないの〜」 
「はっ、はーい」 
足はえぇなぁ先輩、腹減ってうまく走れねーよ俺 

「ん〜、おいし〜」 
うまそうに食ってるな先輩、すごい幸せそうだ。 
「じろじろ人の顔見るんじゃないのっ」 
いたっ!ちょ…フォークで顔刺さないで、傷になっちゃうから。 
それにしてもよく食べるなぁ。俺の倍近く食ってないか? 

「さ、帰ろっか」 
「あ、はい!」 
俺は財布をのぞいた。 

「!!」 
「どしたの?ムンクのマネ?」 
「…………」 

どうしよう…ちゃんと確認しときゃこんな事には… 

1 先輩すいません、お金が 
2 家からお金もってきます。待っててください 
3 あれ、外人がこっちに近づいてくる! 



「すっ、すいまっしぇんっ、お金がないので家から持ってきますっ!」 
矢島先輩は笑ってた。 
「君ってどっか抜けてるよね〜ふふふ」 
あなたには言われたくないですけどね 
…と口に出したら首をしめあげられそうなので黙って笑い、いったん店を出た 
急いで帰れば間に合うはずだな。 

…こういう時、なぜか誰かに出くわすんだよ俺。 
急いでるから誰もあいたくないんたが… 

…あ、あぁ、前方に見覚えのある人が! 

1 清水先輩!こんな時になんで犬に追い掛けられてるのぉ! 
2 さっきの外国人だ!なんで走ってくる? 
3 もっ、もも…しまったぁあぁ! 



「待ちなさい少年、君は今舞美とご飯食べたね?」 
「えぇえ?!なっなんでそれを!」 
「今同じお店にいたんだ。一生懸命アピールしてたんだけど君も舞美も気付かないんだもん」 
そういや遠くの方で手ふったり指を丸にしたりしてた人がいたなぁ… 
「まぁ舞美はバカだからしょうがないけどね。それより…」 
急にきりっと真面目な顔になるその人。 
「いけないね浮気は。誠実さがない人は嫌われちゃうんだよ」 
「あ…あの…色々と事情がありまして」 

まずいなぁここで時間を食うわけにはいかない… 

1 事情を話してみるか 
2 日本語通じるのか? 
3 あ、パンツ丸見え作戦。思い付きだが 



「パンツ丸見えですよっ!」 
こうなりゃ思い付きでもいい、この場を乗り切るためなら 
「ふぅん、丸見えなの?見えてないじゃん」 
な…なんだと!まるっきり動揺してない! 
「丸見えっていうのはこういう事」 
ええっ?!すっ、スカートを思い切り、あーーー! 

「でもそれは嘘なんだけどね」 

……なんだよ、下にスパッツ履いてたのかよぉ 
「なんであわててるのかよかったら話してごらん」 
俺はこの人に事情をきいてもらった。 

「じゃあ肩代わりしてあげる。舞美もたぶんお金ないだろうし」 
「た…たすかりました梅田先輩」 
失礼だな俺も。先輩に一度あってるのに忘れるだなんて。 
しっかしさっきは全然動じなかったな。 
清水先輩といい桃子センパイといい…先輩はなんか手強いなぁ。 

「ったくしっかりしなよあんたはさ」 
「そうだけど舞美も人のこといえないと思うよ。せめてお札は持とうよ」 

俺は矢島先輩と梅田先輩に凹まされまくって(いじられまくってか?) 
ようやく家に帰れた… 

今日は疲れたな。明日は日曜…今日はどうしよう? 

1 千奈美に電話してから寝る 
2 風呂に入ってから電話する 
3 倒れそうだぁ 



「千奈美か?」 
当時はもう携帯はあったが中学生にはまだ普及してなかった。 
「あ、あ、お母さんですか?ち、千奈美ちゃんをお願いしますぅ」 
声がうわずってるとかからかわれながら、やっと千奈美につながった。 

「ジミー君、元気だった?」 
「さっきあったばっかりだろ。熱さがったみたいだね」 
「うん!あのね…まだ、あっちは熱あるみたいなんだけど」 
「!そ…そっか…やっぱり俺、乱暴だったか、ごめん」 
「…痛かったよ…」 
涙声になってる。まさか泣いてる?! 
「ごめんほんとにごめん、ちな…!」 
…あら?なんかクスクス笑う声が聞こえる… 

「すぐ謝っちゃうんだから。もう痛くないってば」 
「おまえな〜、冗談になってないぞ」 

幸せだったな。寝るまでの時間、千奈美と話してたのは。 


「こんな時間か。ふぅ」 

家族はみんな寝ちゃった。俺も 

「トゥルルルルルルル…」 

え、なんだ?まだ電話か。とってみよう 

1 千奈美、何?まだ好きな人と話したい? 
2 はいもしも…うちは宗教は興味ないんだよ! 
3 ……も……もも、え、どうして?! 



「おハロー。もう夜だけどね」 
「桃子センパイ?!なんでうちの番号を!」 
「君大事なもの落としてったでしょ。今私があずかってるの」 

な、なんですって!私が何か落としたっていうの 
ていうかいつ落としたんだろう 

「昼間、君とあったでしょ。戻ったら落ちてたの」 

い、いったい何を落としたんだろう。 
電話番号がわかる様なものなのか? 

1 ハンカチ…? 
2 ビデオ屋の会員証かなぁ 
3 生徒手帳か! 



「生徒手帳は落としちゃダメでしょ」 
「かっ返してください!俺の手帳!」 
「ちゃんと返すよ。べつに盗んだりしないから」 

…よかった、別にへんな事するつもりじゃなさそうだな。 

「明日は日曜でしょ?だから…月曜以降かな。予定が立て込んでてすぐに返せないのよ」 
「そ、そうなんですか」 
「だから都合ついたらまた連絡するから、その時に私がいう場所に来てほしいんだ」 

えっ、よ、呼び出しかよ…?なんかいやな予感がしまくるんだが… 

「じゃまた都合ついたらね」 
「え、あ、はい」 
「…あ、そうそう、ひとつ言いたい事あるんだ」 
いったいなんだ…? 

「私が決めた日の前の日、ムダうちはしない様に我慢してね」 
「ムダうちってなんですか」 
「ばかだなーわかんない?君が毎朝毎晩してる事。ま、君に限らずか、中学生なら。じゃーね」 


…ムダうち… 

これが何を意味するのか俺には理解できなかった。 

…まぁ、いいや、今日は疲れた。 
おやすみ…千奈美…