今日の仕事はとくに忙しいということもなく、あっさりと終わり午後の仕事まで余裕ができた 
そのおかげか、俺は昼食を取り終えて散歩をしにブラブラと歩いていた 
すると、友理奈なみの長身の美少女が彼氏?と仲良く腕を組んで歩いているのをみかけた 
彼氏も彼女と並んでも恥じない長身のイケメンだった 
友理奈のやつは”かっこよくて、面白くて、スポーツが万能な人”がタイプとかいってたな 
そういや、あの熊井ちゃんも確かそんな人が好きだっていって俺はショック受けたっけ 

俺は夏休みをダラダラと過ごし、今週末に控えた花火大会に誰かと行く予定もなく 
ガッカリしていた 
と、そこへまたしてもあの女から誘いの電話が家にあった 

「ジミーっち、おひさぁ〜。この間は楽しかったね」 
「あぁ、お前か。って、まずは名乗れよ」 
「いいじゃん、どうせちぃだってわかってるんだしさ。ねぇねぇ今度は花火にいかない?」 

花火か、いいな 
というか、そのことを考えているとちょうどいいタイミングで誘いにきたな 
何か運命的なものを感じてしまうような 

1 とりあえずOKだ 
2 まずはやっぱりメンバー確認からだろ 
3 悪いな、先約があるんだ 



徳永の場合、俺が誰も相手がいないことを前提に話進めてくるからな 
何だかしゃくに感じることもなくはない 
それに退屈していたとこだし、ちょっとからかってやろうw 

「悪いな、先約があるんだ」 
「ん?ジミーっちてば、つまんないジョークいうんだね。あたしほどじゃないけどw」 

ジョークと捉えられるあたりが前向きだな 
やっぱりここはこいつには悪いが本気だっていっちまうかな 

1 これがジョークならお前にいった可愛いもジョークになるぜ 
2 悪いけど、本当なんだと深刻そうにいう 
3 あ、バレた? とジョークだったことを認める 



許せ、徳永 

「悪いけど、本当なんだ」 

家族に思い切り不幸が襲ったことを想像しながら俺はいってみた 
我ながら実に演技派だな、と思う 

「マジ?どうしよう、ジミーっちくると思って期待してたんだよ。 
本当にだめなの?」 
「あぁ、悪いな。あいつの命日なんだ」 
「あいつって?」 
「俺の弟でさ・・・あいつ、まだ小さかったなぁ。突然だったから、俺・・・うぅ・・・」 
「泣かないでよぉ〜あたしまで泣きそうになっちゃうじゃん・・・」 

本当は弟みたいにかわいがってた小型犬なんだけどな 

「わかった、花火はあきらめるね。また誘うからさ・・・元気だしなよ」 
「ありがとう・・・うぅ・・・」 

徳永にはあぁいったが、行く相手がいない俺は花火大会を諦めたわけじゃない 
行かない方が出会ったりしないんだし、嘘がバレずにすむんだけどな 

1 花火は諦めて家で過ごす 
2 誘う相手を探しに街中をぶらぶらと 
3 1人でもいってやるぜ 



男1人で花火ってのも微妙だし、ここは相手を探しにでることにするか 
とはいっても、うちの学校の女の子で知ってる子はなかなかみかけないな 
さて、どうしたものか 
やたら同じとこばっかりウロウロしてても不審者っぽいしな 

さて、とどうしようかな 

1 ゲームセンターならいるかも 
2 ここはカラオケにいってみるか 
3 恥ずかしいが女の子の服見にいくかな 



ここはゲームセンター、通称ゲーセン そこならいるかもな 
駅前にある大型のゲーセンに突入した俺は、さっそくプリクラのあたりを捜索開始した 
女の子はゲーセンならここ以外考えられないからな 
ん? なんだ、あの頭一つ飛び抜けてでかい子は・・・ く、熊井ちゃん 
目線で高い分、小さい俺には気づいていないらしい 
よかった、たぶん近くに須藤さんは確実にいるだろう 
須藤さんから徳永に俺がいること知られたら、まずい展開になりそうだからな 
ここはさっさと逃げだそう 

「あ、ジミー先輩」 

俺が振り向くと俺を確実に指さしている熊井ちゃんの笑顔がみえた 
しもた、何で気づくかな 
気づかなかったといえる状況でもないしな 

1 人違いですよ、僕はジミーはジミーでも大西です、という 
2 熊井ちゃんだけしかいないんだから、こっちに来いと連れ出す 
3 もうしらねぇ やけくそになって逃げ出す 



俺は熊井ちゃんの読唇術を信じ、こっちに来いと呼びかけた 
そりゃもう必死こいたってもんじゃない 
バレたら徳永たちとの関係も水の泡だしな 

「何ですか?こっちに来いってことかな」 

必死の訴えが通じたか、熊井ちゃんは俺の元に来てくれ、周りを確認してさっとゲーセンを出た 

「ふぅ・・・危機一髪ってとこだった。今は誰かと一緒にいたの?」 
「まあさたちとですよ。それがどうかしました?」 
「いや、別に何でも。とにかく俺のとこ来てくれてありがとう」 
「それはいいですけど、まあさたちが心配するし戻りたいです」 
「戻られるのは勘弁だな。今日だけは一緒に行動させてよ」 
「そんなこといわれても」 

ん〜あと一歩押せば熊井ちゃんを連れ出せそうだ 

1 あそこで会ったのも運命を感じるし、一緒にいこうよ 
2 ちょっと相談があってさ と頼んでみる 
3 おごるからお願い 



女の子ってロマンチックな表現に弱いから、あそこで会った偶然に頼ってみるか 

「熊井ちゃんのこと考えてたら、あそこで君と出会ったんだよ。運命を感じる」 
「またまた〜そんなこといって逃げだそうとしてたじゃないですかぁ」 
「あれは偶然すぎて怖いからさ。俺は熊井ちゃんに話しかけていいかわからなかったんだ」 
「えぇ〜どうしようかな〜まあさたちのこともあるし」 
「とにかく一緒にいこう。俺たちの初デートってことでさ」 
「うぅん、エンジョイできるならいいですよ〜」 

よかった、何とかこの子をうまく連れ出すことに成功したようだ 
しかしな〜さっきから俺と熊井ちゃんが歩くたびに視線がいたい 
何でお前みたいなやつがモデル美少女と歩いてるんだってひがみが突き刺してくる 
このままだと簡単にいってしまえば、熊井ちゃんでなくともどこからか知られる可能性がある 
どうしよう ここはどこか2人だけになれる空間を探そう 

1 桃子先輩のときみたくカラオケに 
2 思い切ってラブホ 
3 女の子を連れ込むの初めてだが、俺の家だ 



近くにカラオケがあることだし、何時間か歌っていれば何とかなるかな 

「熊井ちゃん、カラオケでもいかない?」 
「いいですねぇ〜ここならエンジョイできるかも〜」 

うわぁ〜すげぇ笑顔になってるよ 
こんなに可愛い顔みたら誰だってイチコロ(死語w)だな 
受付をすませて、いざ部屋にいくとそこは2人部屋ということもありちょっと狭い 
そのほうが近くにいられるからラッキーだ 
まずは熊井ちゃんに譲って、あとで俺の美声をたっぷり聞かせてやるかな 

「熊井ちゃんからどうぞ」 
「いいんですかぁ〜やった〜」 

カラオケの歌本を広げてじっくり曲を探している 
俺も自分が歌う曲決めておくか 
もう決まったのか熊井ちゃんが歌いはじめた 

「ほげぇ〜♪」 

う・・・すげぇ声量で歌っているが、ちょっとこれはうまいのか!? 

1 さすが熊井ちゃん、俺にできないことを平然と歌いのける、そこに憧れる、そこにしびれるぅぅと絶賛 
2 何はともあれ俺もエンジョイ♪ 
3 耳栓の購入を考えようかな・・・と、ここはちょっと批判してみる 



こういう場だし、うまいとか下手とか関係なしにエンジョイするのが一番だな 
よし、俺も負けじとエンジョイしまくってやる 

「イェ〜イ!!エンジョイ」 
「ジミー先輩、その感じです。レッツ、エンジョ〜イ」 

熊井ちゃん、自分がミニスカはいてること忘れて椅子の上ではねてやがる 
ここは先輩らしく止めてやらないとな 

「熊井ちゃん、ここははね・・・」 

うひょ、だめだ ここでとめたら男じゃなくなっちまう 
熊井ちゃんのパンツがとびはねるたびに見えてるよ 
やべぇな、しかも今日は何としまパンじゃないときたもんだ 
色とか形をチェックしてやろうかな〜 

1 熊井ちゃんが無防備になったときが狙い目だ 物を拾うふり 
2 俺は紳士としてみるべきじゃない さりげなく注意 
3 もっとのせて大胆になってもらいまひょ♪ 



大胆になれば、きっともっとくっきりわかるはずだ 

「熊井ちゃん、いいよぉ〜いっぱいエンジョイしちゃおうぜ」 
「イェ〜イ!!」 

今日は熊井ちゃん、何と水色かぁ 
形は紐がみえたようなみえなかったような・・・ 
おいおい、この年でそんな大胆なもの着用とは恐れいったよ 
拝んでおこう 

「何してるんですか?」 
「あぁ、これは今日は熊井ちゃんと出会わせてくれた神様にお礼をしてるとこ」 
「じゃあ、あたしはジミー先輩と出会えてよかったなって拝みますね」 

嬉しいこといってくれるな〜 
さっきまでばっちり覗かせてもらったなんてとてもじゃないがいえないよ 
ちょっと盛り上がってるし、熊井ちゃんに接近しちゃおうっと 

「先輩、どうしました?」 

いきなり近づいたもんだから驚くよな 

1 もっと間近でその綺麗な顔みたいなぁって 
2 盛り上がってるんだし一緒に踊ろうかなって 
3 ぐへへへ、狼さんだぞぉとふざけながら襲ってみる 



ぐへへへ、これから俺は狼に変わるぞ 

「ぐへへへ、狼さんだぞぉ」 
「・・・先輩、何してるんですか?」 
「狼さんはこれから熊井ちゃんを襲っちゃうんだぞぉ」 
「ぷっ、あははははは。先輩、おかしすぎぃ。先輩だと狼っていうか子犬ちゃんです」 
「こ、子犬ぅ?」 
「はい、まるでうちの可愛いミントみたい。ミントって呼びたくなっちゃうw」 

おいおい、ここはきゃああ!とかそんなことすると怒りますよ、とかじゃねぇのか 
俺を子犬ちゃんとはな 
ここは俺も本気で襲っちゃうかなぁ〜どうしようかなぁ〜 

1 子犬と呼ばれて黙ってはおけん 襲い掛かる 
2 ここはミントのふりなんてしちゃうんだな〜 ワンワン 
3 白けちまった 冗談はやめて普通に歌おうか 



牙の折れた狼などもはや犬も同じよ 
ミントか、ならば俺は子犬として熊井ちゃんに飛び込んじゃうワン 

「おいで、ミント」 
「くぅ〜ワンワン」 
「きゃあ、ホントに子犬みたいで可愛い」 
「ワンワン」 

こいつは子犬になってよかった 
熊井ちゃんに飛び込んでも何もいわれないどころか頭をなでられまくりだ 
しかも、俺の頭が胸にあたっても気にしてないみたい 
これは至福のときだ 

「もぉミントったら甘えん坊さんなんだから」 
「ワンワン、友理奈ちゃんが優しいからつい甘えちゃうんだワン」 
「あはははは、ミント〜」 
「ワンワン」 

すっかりミントになった俺との戯れを楽しんでる 
ようし、もうちょっと大胆になっても平気か試してみるか 

1 友理奈ちゃんの首筋をぺろぺろしちゃうぞ 
2 盛りのミントになったつもりで腰なんてふっちゃうぞ 
3 友理奈ちゃんの膝枕を堪能しちゃうぞ 



コマンド  
→ ぺろぺろしちゃう 
   こしふっちゃう 
   ひざまくらしてもらう 

どうする?!! 

ぺろぺろしちゃう 

ミントになった俺は友理奈ちゃんの首筋に舌をはわせた 

ミントのこうげき ミントは友理奈の首筋をぺろぺろした 
かいしんのいちげき!! 
友理奈はくすぐったくてみうごきがとれない 

「きゃ・・・もぉ、ミント。そこはくすぐったい。やっ」 

なんて抵抗するようなこといってるが、言葉はすごくいやらしい響きを奏でている 
さっきまでジャイ○ンのような歌声の持ち主とは思えない声を出すんだな 

「このバカミント、そんなことすると怒っちゃうんだから・・・あっ・・・」 
「ぺろぺろ・・・これはミントなりの愛情表現なんだワン」 
「そんなこといって・・・」 
「ホントだワン」 

1 そろそろ口のあたりをぺろぺろしちゃうぞ 
2 こ、ここはお、お、おっぱいにいっちゃうぞ 
3 スカートの中の匂いをかいじゃうぞ 



ようし、そろそろキ、キスしちゃおうかな〜もとい口をぺろぺろしちゃうぞ 

「くぅん、こっちをぺろぺろしちゃうワン」 
「もぉ〜こんなエッチな子に育てた覚えはないのにぃ〜」 

エッチに育ったのはたぶんあなたの発育がよすぎるからですよ 
という言葉は飲み込んで、ミントな俺は友理奈ちゃんの口をぺろぺろした 
俺と友理奈ちゃんの胸どうしが当たっているからか、鼓動が高鳴るのが伝わる 

「ミント、これ以上すると怒るよぉ」 
「怒られるのは嫌だワン。でも、やめられないワン」 
「ジミントのばかぁ〜あたし、変な気持ちになっちゃってる」 

ちょっと涙目っぽいぞ、どうしよう・・・ 

1 涙もぺろぺろしてなぐさめちゃうワン 
2 犬に理性なんて歯止めはないからこのまま突っ走るワン 
3 もう犬はやめて普通に接するワン 



涙が一粒友理奈ちゃんの頬を流れた 
ヤバイ、そう思ったとき俺は普通に接すればよかったのかもしれない 
でも、ここはあくまでミントになりきってるんだから、最後までミントでいくんだ 

「泣いちゃいやだワン。ミントも悲しくなっちゃうワン」 
「ぐすん・・・ジミント・・・」 

俺は友理奈ちゃんの涙をぺろぺろと舐めた 
塩っ辛い涙だったけど、友理奈ちゃんの涙だと思えば辛さなんて忘れられた 
俺が原因で流してしまった涙だしな 

「もぉ平気だって、くすぐったいよ。ジミント」 
「いいんかワン?」 
「もういいんだワン。ていうか、もぉミントのふりしなくていいですよ」 
「わかったワン」 

こうして俺と熊井ちゃんは何だか不思議な時間を一緒に過ごした 

「今日はありがとうございました。とっても楽しかったです。先輩のこといっぱい知れてよかったかな」 
「そいつはよかった。また遊ぼうよ。俺はいつでも空いてるからさ」 
「はぁい。じゃあね、先輩」 
「おう、気をつけてな」 
「またミントごっこしようね」 
「そいつはな・・・」 
「先輩、あたしの好きな人の条件はかっこよくて ドンドン 面白くて ドンドン スポーツ万能な人です。 
その条件満たせばいつでもつきあってあげていいですよ〜」 

そう、あのときの俺は苦笑いするしかなかったんだ 
だってその条件みたせるはずなんてなかったからな 


川*^∇^)||<ジミントは雑種