やっと退院できた…医者には驚異の回復力だなwとか言われたよw 

しばらくはもう病院には行きたくねぇな… 

さて…と。まだ手がよく動かないから料理できないし、快気祝いにうまいもんでも食いに行くかぁ! 

・・・・・ 

DQN1「おい、俺らと遊びに行こうよ」 

「いえ、結構です…」 

DQN2「カタいこと言ってんなよ。クルマもあっからさぁ〜いいじゃん」 

「用事がありますから…」 

DQN3「いいじゃんいいじゃん、たまにはいい子ぶんないで遊ぼーよ」 

「ちょっと…やめてください…」 

・・・・・ 

おいおいしつこいナンパだなぁ…相手の女の子中学生ぐらいじゃないか?3人がかりとか何考えてんだよ… 

…って…ん!?何か見覚えがあるような… 



1.あれは愛理ちゃんじゃないか? 
2.お、おい…梨沙子かよ! 
3.あの黒さ…千奈美か? 
4.か、栞菜ちゃん!? 



あの黒さは友理奈か千奈美か…いや、背が低い。 

「あたし、男に興味ないんですけど」 

はい、有原栞菜決定w 

DQN1「カレシいんの?指輪ねーじゃん」 

「いません。興味ないって言ったじゃないですか」 

DQN2「じゃあ来いよ!」 

「ちょっ…離してよっ!」 

栞菜ちゃんがDQNに腕を掴まれてる!! 

DQN2「このガキ生意気だから連れてって可愛がってやろーぜ」 

DQN1、3「いいねいいねぇ」 

「誰か助…」 

口を押さえられて声が出せなくなってる!! 

どどどどーしよ…ケガ上がりのこの体でヤンキー3人とか相手にできんのか… 

1.いや、俺はマネージャー。行くしかねぇ! 

2.回りに交番はないかなぁ…なければ110番でいいか。えっと、車のナンバーは… 

3.ヤツらの気を引くぞ!お化けの救急車作戦だ! 



いや、俺はマネージャー。行くしかねぇ! 

あんだけ何度も死にかけてんだ。ちょっとやそっとじゃ死なねぇだろ。 

とは思ってもやっぱ怖… 

「おい、お前ら!…あ、あのー…ちょちょちょちょっとだけ、その…ままままま待ってください!」 

DQN1「あ?何だてめぇ」 

「いや、何ていうかその…ご飯を食べようとしてブラッと立ち寄ったんですがね、その…まぁ皆さ…」 

DQN2「おい、行くぞ」 

「ま、待ってください!」 

DQN3「んだよウゼーなぁ!おめぇの知り合いか?」 

「知らないよ、こんな人」 

かかかかか栞菜ちゃん!?!?!? 

DQN1「で、何なんだよてめーはよぉ!!!グダグダぬかしてっとボコんぞコラ!!!」 

「ぼ…僕はですね…」 

1.この子のマネージャーです。この子は芸能人なんです。おとなしく離してあげてください。 

2.残念だったな。警察だ。現行犯で逮捕する。 

3.ぼ、僕もい…一緒に…いろいろしたいんだな! 



「ぼ、僕もい…一緒に…いろいろしたいんだな!」 

DQN1「はぁ?」 

DQN2「何だこいつwおもしれーじゃんw乗せてこうぜw」 

「ちょっ!助けなさいよ!」 

栞菜ちゃんの必死の叫び。でも知らん。立場が逆転してるこの現状が気持ちいいぜw 

DQN3「お前はコレな」 

投げ渡されたのはハンディカム。 
DQNが「あんま調子こいたらクルマで引きずるから覚悟しとけよ」とか言ってるよ…ひぃ… 

「うっ…うっ…」 

ん?横を見ると…あの有原栞菜が泣いてる…?さすがに相手も中学生。ちょっと良心が… 

「大丈夫?」 

「うっ…だから…男は信じらんないんだよ…」 

DQN2「お嬢ちゃん、俺らと遊べるからって嬉し泣きすんなよwwwww」 
DQN1「おいそこのキモい男!何生温いことやってんだよ!ぶっ殺すぞ!」 
DQN3「あ、そうだ、お前最初にちょっとやっちゃえよw」 

え…俺っすか!?えーと… 

1.さよなら良心!やっほーい! 
2.虐めるフリをして何もしない 
3.「あ、いや、僕はナイスアングル確保に努めますよw」 



「あ、いや、僕はナイスアングル確保に努めますよw」 

DQN1「もったいねぇなぁ…まぁいいや」 

DQN2「じゃ早速俺が…」 

DQN3「おいてめぇふざけんな!俺が先だっつってんだろ!」 

DQN1「じゃかしいわボケェ!運転してる俺からに決まってんだろうが!」 

お…何か言い争いが始まったぞ… 

DQN3「っていうかお前何撮ってんだよ」 

イテッ…殴られた… 

隣の栞菜ちゃんは…泣き続けてる。女王が泣いている。 

DQN1「もうめんどくせぇ!やっぱお前やれ」 

えええええそこでまた俺ですか!?じゃ、じゃあ… 




1.そういえば意外と胸あるんだよなぁコイツ… 

2.いや、いかん!反旗を翻すぞ! 

3.ゲヘヘ…服破いちゃえ… 


4「あ、いや、僕はナイスアングル確保に努めますよw」 



目の前には女王・有原栞菜… 

「ホントに…やるの…?」 

涙目で聞いてくる栞菜ちゃん。そこにいつもの威厳はなかった。小動物のようだ… 
しかし、ここでシメておかなければ…今後の仕事にも差し支えるだろう。俺は意を決した。 

「当たり前だろ!」 

カーディガンとブラウスを一気に掴んで破る。そこには薄いピンクのブラ… 
その向こうにはまだまだ成長途中だけど立派な… 

「お願い…家に帰りたい…もうやだよ…」 

・・・・・ 

やっぱり俺には…できない。限界だ。 

「…こいつら渋滞にはまってるみたいだ。逃げるなら今のうち。俺としてはこれで十分ここまでの思いは晴らさせてもらったよ。あとは栞菜ちゃんの口から『ごめんなさい』を聞くだけだ」 

DQN3「おい、何ためらってんだよ!ジラしてんのか?」 

「くっ…あの…ご…ごめ…ごめんなさい…」 

「よーし、いい子だ」 


さーてどうしようか… 

1.「ちょっとトイレ行きたいんで下ろしてください…さすがにスカトロは嫌ですよね?」 
2.「フフフ…一暴れすっかな…」 
3.チャックを下ろし、「それより俺のキンタマを見てくれ。こいつをどう思う?」と、ホモのフリをして混乱させる 

4「あ、いや、僕はナイスアングル確保に努めますよw」 
5 
治りかけの腕をDQNに蹴られてアドレナリン出まくり→マネ暴走モード突入→DQNを半殺し 
→暴走モードのまま栞菜に襲い掛かるw 



マネージャーの仕事は芸能人を守ること。そんな大事なことを忘れて俺は何をやってたんだ… 

よし、一暴れするぞ…持ってくれ俺の両腕… 

「♪お化けの救急車ー♪お化けの救急車ー」 

DQN2「おい、やっぱこいつ下ろそうぜ」 

き、効いてない!!!!! 

DQN1「そうだな。せっかくチャンスやったのに何もやんねーし、何か見ててイラつくんだよなこいつ」 

車は公園の前で止まった。 

もう遅いせいか人影はない。 

DQN3「おい、下りろよ」 

「う…」 

羽交い締めにされて強引に外に出される。 

DQN1「さっき忠告したよな?守んなかったてめぇがわりぃんだからな」 

「栞菜ちゃん!今のう…グフッ」 

言い終わるか終わらないかぐらいでみぞおちに蹴りが入った。やべぇ… 

DQN3「お前あのガキと知り合いなのかよ!」 

DQN1「最初から助ける気でついてきやがったんだなこいつ…ホント胸糞わりぃなぁ」 

「ゴフッ…」 

2発目… 

DQN1「で、てめぇは何なんだ?兄貴か?」 

「…がう…俺は…栞…菜ちゃん…達の…マネージャーだ!!!!!」 

そう叫んだ瞬間、急に力がみなぎってきた。 

「うおおおおお!!!!!」 

DQN1と3をものすごい勢いで吹っ飛ばし、栞菜ちゃんを見張っている2のもとへダッシュする。 

「離せよ!!!!!」 

それまで弱気な俺しか見てないDQN達は面食らってるようだ。 

とりあえず顔面に一発お見舞いし、栞菜ちゃんを連れ出す。 

「さぁ、逃げよう!」 

俺達は駆け出した。 

栞菜ちゃん、足速いよ…待ってくれよ… 

やべ、あいつら追い付いてきやがった… 

・・・・・ 

そこからは記憶がない。 

ただ、体中が痛い。また入院しているようだ。 

住宅街に入ったのが功を奏したのか、騒ぎに気付いた近隣住民が通報したらしい。 

「またこうして生き延びられたわけかぁ…」 

ケータイには絵文字も顔文字もない殺風景なメールが届いている。 

「せいぜいお大事に」 

送り主は有原栞菜である。 




私は夢中で走った。 

ここはどこ?わからないよ…とりあえず駅を必死に探した。 

電車に乗って安堵した私の目からは涙がこぼれていた。 

そして憎たらしくてしょうがないはずのあいつが心配になった。 

おかしいよ。私。 

あいつが車から私を連れ出す時に手を握られた、その感触が今も残ってる。 

男なんて大っ嫌いなのに…汚らわしいだけの生き物なのに… 

ふとケータイを開く。待ち受け画面、愛理と私が笑ってる。 

やっぱり私は女の子が好き。大好き。 

…でも、とにかくあいつには一つ借りを作ってしまった。 

「せいぜいお大事に」っと。 

ふぅ… 

愛理でもいい。舞美ちゃんでもいい。なっきぃでもえりかちゃんでも、むしろあいつに侵食されたBerryzの子でもいい。 

いつもの誰かに会いたい…