別にしたくて怪我してるわけじゃないんだがな…イテテテテテ 「今度もお世話になります。センセ」 入院自体はそんなに無いが怪我で通院した回数は数えきれない。 ま、大怪我なら事務所も大目に見てくれるだろ。少し休ませてもらうよ 「しかし毎回君はすごい怪我するね。生きてるのが不思議なくらいさ」 俺もそう思う。絶対骨がバラバラになってそうなのに… でも気になるな。先生さっきから何回もレントゲン見ては難しい顔してら 疲れた。ただひたすらに疲れた。 「みんなどうしてるかな…今頃」 まだ仕事中だ。頑張ってくれみんな 『♪〜♪♪〜♪』 …あ、電話だ。 誰からだ? 1 雅ちゃん! 2 桃子っ 3 佐紀ちゃん 4 梨沙子?! 5 母さん! 6 千奈美…! 7 友理奈ぁあ 雅ちゃんじゃねーか!い、今ラジオの収録中じゃ 『マネージャー!大丈夫?!』 第一声が俺を心配してる様子で少しほっとした。 「はは…入院だってさ。まいったな」 『仕事終わったら必ずいくからっ!また後でね』 雅ちゃん…すっかり俺を心配してるみたいだ。たいした怪我じゃないのに …いやたいした怪我か。両腕骨折だもんなァ さて、雅ちゃんが来るまでどうしようか 1 寝る 2 昔を思い返す 3 ナースの尻を見る やはり本能には逆らえないな。人間の悲しき性よ 「お、お、お…これはなかなか…」 こういう成熟した尻がやっぱりいいな 「また貴方ですか!いい加減にしてください!」 「あぎゃっ?!」 手にしていたカルテで頭を殴られてしまった。 このナースさんある人に顔や体が似てて性格まで似てる。 「い、今北海道の真ん中らへんが見えました」 「わけわかんない事言ってないで大人しくしてなさい!」 そろそろ雅ちゃんが来るころだな。 1 普通に迎える 2 笑顔で迎える 3 最近ツンが無いから寂しいな 俺に悪い考えが浮かぶ。このまま普通に迎えたってつまらないな… 「ちょ、見ないでって言ってるでしょ?」 「ホントは見てほしいんじゃないの?尻こっちに向けちゃって」 「やめて…!私見られるのキライなのっ」 あぁ、いい。なかなかいい尻だ。やっぱり。 …さぁ来い雅ちゃん、早く、早く 「…あんたねぇ…」 キターーーーーー!雅ちゃーん! 見てる、見てるぞ!今のセクハラ場面を! 1 おはよ。さぁ、蹴って蹴って♪ 2 腕踏んでくれ。この際入院が長引いたって… 3 何見てんだこのぺったんこ 「そういうことできるなら大丈夫だよね。私帰る」 え?!待ってよ!ちょっと〜 「待ってよぺちゃぱい雅ちゃん!!」 …あ、言っちゃった。言おうとしてた言葉。 「…なんかいった?」 うわ、見える。黒いオーラがめらめらと… 「わ、私帰る。じゃ後はごゆっくり〜」 ナースさん待って!いっちゃやだ!やだ〜! 「いっぺん、死んでみる?」 何遍も死にかけてるよと言い返したかったが怖すぎて口が動かね〜の あ、すげ…指鳴らしてる。あんな煎餅食べてる様な音するんだぁ 1 来い!足だけで倒してやる! 2 怒った顔もかわいいなぁ… 3 キスしてあげるから許して 「歯、くいしばれぇ!」 うぐっ、いいパンチだなぁ。ぐふっ いい顔だ。雅ちゃん生き生きしてる。いっそ格闘家に転向すれば… 「怒った顔も可愛いよ」 しばらく殴って疲れた後に言われたせいか、急に大人しくなった。 「ば、バカ。なな、何言ってるわけ…?もぉ…バカなんだから」 へへ、照れてるな。 「りんご剥こうか?」 1 お願い 2 ナイフ使えるの? 3 違うものを剥いてほしい 「お願いしちゃおっかな。剥いて」 「…ん」 りんごに負けないくらい顔を赤くさせて、ナイフを取り出す雅ちゃん。 「……………」 なんかホント急に大人しくなっちゃったな〜。気まずいなこういうの 「へぇ〜、意外と手先器用じゃん」 「当たり前でしょ」 う…だ、ダメだ。やっぱりどきどきする。 さっきから雅ちゃん赤いまんまで俺の事見てくれないわ。 …もうHもしたのに、なんて恥ずかしがり屋さんなんだ。 「できたよ」 白くて旨そうなりんごが皿に盛られている。 でも…手、動かないんだな… 1 食べさせて 2 あとにして話しよう 3 口移し!あ、いやいや嘘。嘘だから 「口移しして…」 気まずくて冗談まじりに言ってみた。 「…………」 …おい、雅ちゃん、なんだいその顔は。もっと嫌がるかと思ってたぞ 「だよね。私が殴ったから、口の中痛くて噛めないよね…」 え、え、ちょ、雅ちゃ…あ、りんご口に… 「噛めないでしょ?ジュースにしてあげるから」 待って!まだ、心の準備が! 「…動いたらこぼれるからじっとしてて…」 ん…っ、ぐ… エロ…雅ちゃんの…口移し… 1 もうムリ!キスしちゃえ! 2 舌かんじゃえ。軽く 3 手でコキコキして 俺の口に甘酸っぱい味が広がっていく。 「おいしい?」 少し唇を離して聞いてくる。 「ん…雅ちゃん、俺…」 「んぷっ?!」 我慢できなかった。ごめんね 「んん〜…」 最初はちょっと戸惑ってたみたいだけど、だんだん俺に体を委ねてきて… 「んは…」 やっと離れた時は、俺の口はりんごと唾液の混ざった液で溢れそうだった 「…ごめん、もう時間みたい。帰らなくちゃ」 え…そんな 1 …わかった。またな 2 やだ…!一人にしないでくれ 3 俺から離れられるのかい? 「待ってよ、おいてかないでくれ〜」 「だめだよ。もう帰らなくちゃ…」 「お願いだから〜」 気が付いたら俺は涙が出ていた。寂しさのせいだろうか 雅ちゃんはそんな俺を見て我慢できずに吹き出している。 「ったく。まるで子供ね。一人じゃ何もできないし、寂しくて泣いちゃうし」 「…うるさいな」 確かに俺は子供だな。まさか我ながら泣きだしてしまうとは… 「今の続きして」 「腕使えないでしょ」 「キスまででいいから」 見つめあい もう一度唇を…